JCLIF レポート

7月15日、炎天下のユニクロ銀座店でアピール行動を行う(7月15日)

7月15日、午前11時、ユニクロの開店時間に合わせて約10名の仲間たちが銀座店御正面で通行人や店舗に出入りするお客にチラシ「ユニクロは中国委託工場の労働者の権利を守るという企業の社会的責任を果たしてください 」(下記)を配りアピールしました。


■ 詳報:銀座ユニクロ前でフォト・アクション―中国深センのユニクロ委託工場の闘争に共闘して(笠原眞弓)(レイバーネット日本 掲載)
■ 銀座店前の行動記録動画(1分)
■ 世界同時アクション

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 ユニクロへの要望書の国際ウェブ署名

 先日来お知らせしているユニクロ委託工場における争議ですが、香港のNGOを中心に団体署名が呼びかけられています。要請の対象はユニクロですので、たくさんの日本の団体が署名していただけると、日中の労働者の国際連帯のひとつの好例になるのではないか、と思います。

ユニクロへの要請事項は3点。
1、早急に経営側と労働者代表の対等な団体交渉が行われるよう促してください。
2、法的に保障されている解雇補償金および未払いの社会保険料などの支払いをすぐに確約させてください。
3、逮捕されている呉偉華さんの無罪釈放に協力してください。

署名はこちらのサイトから。
https://sites.google.com/site/artigasworkers/
団体名、地域・国、連絡メアド、メッセージです。
たぶん日本語でも大丈夫でしょう。英語がある団体は英語も併記するといいかも。

こちらのfacebookでは関連情報などもあります(中国語・英語)のでご覧ください。
https://www.facebook.com/pages/%E5%85%A8%E7%90%83%E8%81%B2%E6%8F%B4%E6%85%B6%E7%9B%9B%E5%B7%A5%E5%8F%8B-Global-Solidarity-action-to-support-Artigas-workers/868031946623207?sk=timeline

 日中労働情報フォーラムは団体署名を行いました(7月8日)。(上記サイトに掲載)

7・15は「世界一のユニクロ」銀座店にあつまろう
 お伝えしているユニクロの中国委託工場の争議の件ですが、facebookによると、あす7月15日、争議解決を促すためのユニクロ・アクションが、香港やアメリカ・NYで予定されているようです。

★あす7月15日午前11時、「世界一のユニクロ」銀座店にあつまろう
日本でも声を上げないわけにはいかないよね?ということで、「世界一のユニクロ」と宣伝する銀座店の開店時間にあわせて、11時からアピール行動を行います。短時間ですが、お時間の都合のつく方はぜひご参加を。

★どこからでもフォト・アクションに参加できます
当初、ユニクロ店舗の前で写メを撮っておくろう、と呼びかけられていたフォト・アクションですが、さきほどfacebookをみたら、香港職工会連盟(HKCTU)などは組合の会議など仲間が集まった時に、メッセージを持って一緒に写真を撮っているようです。
ということで下記のメッセージをダウンロード・拡大プリントして、どこからでも誰とでも写メをとって、こちらのアドレスに送ってください。件名や本文に場所、場面(例えばTokyo, Hibiya, on Anti war assemblyとか)などをいれるといいかも。
メッセージ(日本語、中国語、英語)
(日) http://file.shuigu.asukablog.net/uniqlo_j.jpg
(中) http://file.shuigu.asukablog.net/uniqlo_c.jpg
(英) http://file.shuigu.asukablog.net/uniqlo_e.jpg
フォトは↓こちらまで送ってください。
artigaslaborers@gmail.com

★ ユニクロ委託労働者を応援するウェブ署名も受付中
署名はこちらのサイトから。
https://sites.google.com/site/artigasworkers/
団体名、地域・国、連絡メアド、メッセージ。日本語OK。英語名がある団体は英語も併記すると尚可。

国際署名アクション:
  ユニクロは中国委託工場の労働者の権利を守るという企業の社会的責任を果たしてください

貴社は最も急速にグローバルな展開を遂げているファッション・ブランドの一つです。世界各地に1621もの店舗を展開されており、わずか数年の間に中国の大都市や中堅都市で400近くもの店舗を展開したスピードは驚愕すべきものです。ユニクロの商品は、お手頃価格とおしゃれなデザイン、そして豊富な品揃えが消費者から歓迎されています。これらの良品質の商品の7割は、昼夜問わず真面目に働く中国の縫製工によってつくられています。

しかし残念なことに、ユニクロはアジア最大の知名度を持つファッション・チェーン・ブランドとして豊富な資源とマン・パワーを持っているにもかかわらず、企業の社会的責任に真摯に向き合おうとしていません。パートナー(委託生産)企業である利華成衣(集団)有限公司(LEVER GARMENT LIMITED、以下LEVER社)が、労働者の解雇補償金、未払いの社会保険料の追納を引き伸ばしながら生産設備を勝手に搬出してするなどの行為を容認し、それに抗議してストライキを打った労働者への弾圧も見逃しています。私たち労働者の権利に関心を寄せる団体は、ユニクロがこの事件に積極的に介入しないことに強い失望と怒りを感じています。

今年6月初め、 LEVER社の工場の一つである深セン観欄鎮慶盛服務皮具廠(以下、慶盛廠)では、工場を閉鎖すること及びその後の適切な配置転換計画について、労働者になんら正式の通知もないまま、勝手に生産設備を運び出し、6月9日には900余名の労働者のストライキを誘発しました。労働者は職場を守るために工場で寝泊りするなどして、すでに一か月にわたってストライキが続いています。

また、多くの労働者が働き始めて十年以上が経過していますが、慶盛廠では老齢年金保険にも加入していませんでした。何百人もの労働者がまもなく法定の定年年齢に達しようとしています。この問題は彼女ら、彼らを絶望に追い込んでいます。

工場で寝泊まりをしながら職場を守る労働者や、一部にはハンガーストライキで抗議する労働者もいます。また何度も経営側に対して、対等な団体交渉で問題の解決を協議することを求める書簡も出してきました。しかし経営側は、労働者の切迫した訴えを無視するだけでなく、労働者と交渉は行ったなどという声明を発表し、世論を欺いています。しかし経営側のいう「交渉」とは労働者との相対の面談のことであり、これは労働者が求める対等な団体交渉とは全く違うものです。

このようなひどい対応に対して、108名の労働者が6月29日には広東省陳情庁への陳情に赴くことになりました。酷暑の広州で露頭での野宿を続けながら陳情に回りましたが、ついには警察によって深センに追い返されてしまいました。ストライキに参加していた労働者の一人、呉偉花さんが6月に警察に拘留されてから一か月になり、最近になって警察は「公務執行妨害」の容疑で正式に逮捕手続きを行いました。慶盛廠を経営するLEVER社は問題解決を放置するだけでなく、7月8日には、職場を守るために工場に立てこもっていた労働者らに対して工場からすぐに立ち退かなければ、水と電気をストップして入り口を封鎖することを通知してきました。

LEVER社はユニクロ商品の委託生産工場です。ストライキが発生してから、ユニクロは6月17日付の声明で、このストライキに注目し、「今後もすべての取引先工場について、人権の尊重と適切な労働環境の維持に向けた働きかけを行ってまいります」と述べています。しかし、今年1月にSACOM、レイバー・アクション・チャイナ、日本のヒューマン・ライツ・ナウの共同レポート「中国内ユニクロ下請け工場におる労働環境調査報告書」では、ユニクロの品質が良く値段も安いという仕組みは、労働者のさまざまな権利の犠牲のうえに成り立っていることが明らかになっています。

私たちは、もし本当にユニクロが労働者の人権を尊重するというのであれば、まず呉偉花さんが無罪で釈放されるように働きかけをすべきであり、慶盛廠に対して解雇補償金および未納分の社会保険料を支払うよう、すぐにこの事件に介入すべきだと考えます。そして慶盛廠に財政負担能力がない場合は、毎年巨額の利益を上げているブランド企業がその費用を負担すべきだと考えます。

私たちは、ユニクロがたんに声明を公表してこの件をおしまいにするのではなく、LEVER社に対して圧力をかけるという実際の行動を通じて、この事件の適切な対応を約束させることで、企業の社会的責任という約束を果たすよう要求します。

私たちはLEVER社の最大の取引先であるユニクロおよび親会社であるファースト・リテーリングに対して、以下のことを求めます。

1、早急に経営側と労働者代表の対等な団体交渉が行われるよう促してください。
 2、法的に保障されている解雇補償金および未払いの社会保険料などの支払いをすぐに確約させてください。
 3、逮捕されている呉偉華さんの無罪釈放に協力してください。


2015年7月13日

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