JCLIF レポート
中国で活動する労働NGOもいろいろな制約や障害があって活動が大変ですが、珠江デルタ地域(広東省南部)で活動する団体があつまって意見交換をした、という報道がウェブサイトにありましたので紹介します。3月初めに開催されたようです。
原文と写真はこちらです。
珠江デルタの労働NGOが活動モデルの転換に関する研究会を開催 (3月9日)
珠江デルタの労働者公益NGOの活動モデルの転換に関する研究会が2日間にわたって開催され、本日(3月4日)に成功裏に閉会しました。
今回の研究会は、深セン労維弁護士事務所が中心になって開催され、中国の現代労働運動における新たな道を切り開くことになりました。労働弁護士の段毅弁護士は、労働運動の情勢を分析した上で、今後の活動戦略に関する講演を行いました。20数名の参加者もそれぞれの観点を陳述し、講演への賛意を示しました。
労働NGOからの要望、そしてこれまでの活動で直面してきた課題を解決するために、今回とくに新年の顔合わせを兼ねて、労働NGOの活動発展に関する意見交換会を開催しました。病をおして講演した段毅弁護士は、NGOの活動スタイルの転換と活動戦略について発言しました。それによると、労働NGOは現在の状況においては、主体的に政府部門とコミュニケーションを図り、協力関係を深め、労働NGOに対する政府の誤解を解消する必要性をとくに強調しました。また国際的な交流に関して労働NGOは自らの主体性原則[活動原則]を強調すべきだと強調しました。参加者からはさまざまな意見が提起され、活発な議論が行われ、白熱した雰囲気に包まれました。
議論の要点は以下の通りです。1)2015年の活動目標の紹介、2)目標実現に横たわる困難、3)目標実現のための戦略、4)NGO間の協力の可能性とその方法、5)労働NGOの活動スタイルの転換に関する戦略。