JCLIF レポート

こんにちは。会員のIYです。

香港のオキュパイ、がんばっていますね。官邸を取り囲まれた政府からの恫喝に一歩も引かず、政府からの対話の申し入れに対しても、オキュパイ解散などの要求ははねのけて、対話の中身を選挙制度改革の一点のみに絞るという攻勢的態度です。そもそも政府との対話要求は、9月22日からの授業ボイコットのなかで掲げられ、要求期限になっても対話に応じなかったので、学生たちは運動をさらに急進化させ、それに対して政府は逮捕や催涙弾などで弾圧したから、いまのような盛り上がりになってしまったのです。現在、長官官邸や政府ビルを何万もの市民が取り囲んでいることで、政府は対話を余儀なくされたのです。日本では学生や民主派のリーダーがCIAにつながっているとか、天安門事件の再来になるとかくだらない情報が飛び交っているようですが、無視あるいは嘲笑してください。

以下は政府からの対話要求に対する学生連盟の回答です。

声明:政府との対話についての学生連合の回答(10月2日)

香港人のオキュパイ運動は六日目に入り、十万もの人々が市民的不服従という不協力運動を展開し、市民の立候補権の確立と職能別議席の廃止を実現するために、政府に巨大な圧力を加えている。ここ数日、政府は匿名情報として、学生との対話の希望を伝えているが、それは何よりもオキュパイ運動の圧力がもたらしたものです。

学生連合は、林鄭月娥・政務司司長[香港行政ナンバー2]との公開の対話について、早急にその具体案を提示することを求めます。これまでの数十万人もの市民的不服従からも、香港の人々はだれもが公開された責任を負うことを望んでいます。本会は、司長が数十万の香港人と同じく、公開された責任、公開された対話を望んでいることを期待します。

梁振英[行政長官]はすでに民意を失っており、香港の選挙制度改革にとっても禍であり、催涙弾使用の責任もあることから、責任を取って辞任することは早晩必然のことです。梁氏は自らその進退を判断すべきです。今日、選挙制度改革のテーマが焦点になっていることから、公開対話はそれを中心に行われることになるでしょう。

普通選挙の夜明けを迎えるまで、香港人はオキュパイ運動を継続してこそ、政府に圧力を加えつづけることができるのであり、民主主義をかちとる決意を世界に示すことができるでしょう。香港人は、政府総部ビル周辺の添美通り、夏愨通り、添華通り[政府総部ビルや長官官邸を囲む道路]をふくむ拠点から撤退することなく運動を継続し、警戒を怠らないでしょう。さらなる行動が呼びかけられるかどうかは対話の結果次第です。

学生連合は以下の四点を再度訴えます。

1)梁振英は民意を失い、政治統治に必要な威信もありません
2)学生と政府との対話のテーマは選挙制度改革の一点のみです
3)平等な権利を確立し、真の普通選挙、真の民主主義を実行してください。
4)一国二制度の枠組みにおいて、香港の問題は香港が解決します。政治の問題は政治が解決します。

希望は人民にあり、変革は闘争から始まります!

香港学生連合

2014年10月3日

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