JCLIF レポート

広州の学園都市(大学城)で清掃労働者らが待遇改善・雇用継続を求めてストライキ

中国ではここ数年、街の道路を清掃する清掃労働者(多くがいわゆる農民工)による待遇改善や雇用継続などをもとめるストライキの報道がたくさんみうけられます。
 広州市でも8月に入って清掃労働者らが雇用継続や待遇改善のストライキをおこなっています。
 ストライキが発生したのは、広州大学などがある学園都市です。広州の発展に貢献してきたのに雇用9年目で契約が打ち切られる恐れがあるなど、労働者ら200人が雇用主の広州市不動産管理有限公司に雇用継続を求めてストライキ。市労働局、学園都市地域事務所などに陳情しています。

ストライキは大学の始業日の8月21日に打たれました。
街頭(というか彼女たちの職場ですね)で学生や大学関係者ら住民に訴えています。      中国語原文&画像

26日段階でもストライキは続いており、地域のメディアなどが、街頭に陣取る労働者らの取材におとずれたりしています。

27日の様子

こちらが200名あまりの労働者らによる訴えです(中国語)一人一人の署名および捺印入りの訴えです。    (中国語原文

訴えによると2004年に広州市と雇用契約を結び、2005年に雇用関係が広州市から広州市不動産管理有限公司へと移され、2014年8月で満期となるが、三回目の契約更新で10年雇用になるので、期限の定めのない雇用契約を結ぶべきだ、と訴えています。
 また業務範囲が年々拡大するにもかかわらず賃金は低いままで、ノルマが達成できないと賃金カットが行われるなどと訴えています。
 また嬉しいことに、学園都市で学ぶ多くの学生たちも自発的に支援の署名を集めてストライキを支持しています。

翻訳・報告:IY


<2014年 後半>

<2014年 前半>

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