JCLIF レポート

深セン市の東山精密製造有限公司の労働者たちが工場移転に伴う不利益変更に抗議してストライキと交差点封鎖 (11月3日)

11月3日、広東省深セン市宝安区公明鎮にある東山精密製造有限公司の労働者たちが、工場移転に伴う不利益変更に抗議してストライキと交差点封鎖をしたニュースです。

下記ページで画像がみられます。がんばれ!  (I.Y.)
中国語原文 

 上記ウェブサイトの説明によると、同社には1000人程の労働者が働いていましたが、今年に入って、段階的に、賃金水準の安い同省東カン市への工場移転を進めてきました。解雇にともなう補償費用を圧縮するために、残業を減らすことで、労働者600人ほどが自発的に仕事をやめました。残った労働者のなかで200人ほどが先行的に工場移転に従い、東カン市に移動しましたが、収入は以前の1600元から1320元に落ち込みました。
今回ストライキを実施した労働者たちは深セン市に残っていた労働者たちです。10月末、納品先の恵州TLCから不良品クレームが来たので、残っていた100名の労働者らは納品先にいって現地で不良品を手直ししてくるように「出張」を会社に命じられたのですが、会社はその隙に工場から設備などを運び出そうとしました。それを聞きつけた労働者たちは「出張」先からあわてて工場に帰ってきてたのですが、会社側はなんと「職場放棄だ」といって逆に労働者たちを批判したことから、交差点を封鎖するストライキへと発展したようです。




このところ、このような労働者の抗議が毎日のように報告されています。

下記は倒産した会社の未払い賃金の支払いを求め、11月2日に工場のある地区の政府(深セン市坪山新区)庁舎前で、同じように交差点を封鎖する労働者たちの姿です。

中国語原文

このようなニュースは、世界の工場になっている珠江デルタの工場ベルト一帯では珍しい光景ではありませんが、「中国の特色ある社会主義」の実態を暴露するものとして、ぜひ頑張ってほしいものです。

 

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