JCLIF レポート

ASM香港の深セン工場で数千人がスト

世界最大のエレクトロニクス設備メーカーASM Assembly Systemsの中国工場でストライキが続いています。以下は、中国労工網のウェブサイトからの翻訳です。

原文(中国語)

スト(初日)の写真

スト(三日目)の写真

スト三日目の写真には「組合を選挙で選ぼう」とか「公開交渉」とか「賃上げ」とか「解雇補償金」とかのほかに「共産党万歳」もあります。

 (I.Y.)

中国:ASM香港の深セン工場で数千人がスト
2013年11月4日

10月31日、広東省深セン市塩田区のASM先進微電子科技有限公司の労働者がストライキを打ち、工場移転に伴う補償を要求した。11月4日の時点でストライキは続いている。香港紙「アップルデイリー」によると、5000人の労働者のうち6割ほどがストに参加しているという。労働者の不満はおもに移転手続や補償問題にあるという。報道では、塩田区政府は仲介を試みたようだが、労働者代表は会社との交渉を拒否したという。

「私たちは10月15日に、ひとり一票の投票方式で16名の代表を選出し、移転に伴う労働者らの憂慮を会社側に伝えてほしいと思っていました。しかし工場の既成労組はわたしたちが選んだ代表を認めなかったことから、交渉をすることが難しくなっています。」

ストライキに掲げられている「組合を選挙で選ぼう」という横断幕のスローガンもこのような意見を反映したものだといえる。

 


 


 

香港氏「文匯報」の報道によると、今年初め、塩田港区と太平洋港区にあるこの工場の営業許可契約の期間が満期を迎えたことから、政府は港区から移転して、経営体制をステップアップするよう求めた[保税区である港区で一定の期間、操業を行わせ、満期が来たら優遇区外への移転を求める政策]。しかし移転を進める最中に、工場のある部門の労働者らが、工場側が労働法に決められた補償を行っていないと主張して、移転を拒否しストライキを打った。

労働者がメディアの記者らに伝えたところによると、ASMは企業内組合の同意を経ずに、工場移転の通知を一方的に掲示したことから、動揺した労働者らがストライキに突入したという。ほとんどの労働者は[移転に従わず]補償金の一括支払あるいは移転に伴う賃上げを求めているが、工場側は労働者の要求に応えようとしていない。

ASMは世界最大の半導体設備の製造メーカーで香港株式市場の上場企業の子会社。深セン塩田区に三つの工場をもっている。



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