JCLIF レポート

中国の女性労働者のセクハラの現状についてNGO(広州ひまわり女性労働者センター)の調査結果
「広州女性労働者セクシャルハラスメント調査研究報告 」

工業団地で出会う女性労働者は、生理期間中の作業における適切な保護の欠如、妊娠退職強要の常態化、産休が取得できないなど、さまざまな問題に直面している。なかでも職場におけるセクシャルハラスメントは普遍的な問題である。
 よく見かけるセクシャルハラスメントの事案は、被害者が非難の対象となり、譲歩や我慢を強いられるという状況である。また、企業による予防措置の欠如、被害女性に対する地域の支援欠如、セクシャルハラスメントに対する社会全体の認識不足あるいは意識的な回避など、対策の道筋が欠如していることで、女性労働者が孤立無援の状態となっている。
 わたしたちは11月25日の女性に対する暴力廃絶の日に、アンケートおよび面談調査研究を通じて、女性労働者が直面するセクシャルハラスメント問題を浮き彫りにし、企業におけるセクシャルハラスメント予防メカニズムを推進し、政府による対策および主管部門の明確化を求めるものである。
全文(日本語)
中国語原文

◆広州:アンケート回答の7割がセクシャルハラスメント被害

「南方都市報」2013年12月5日
1990年代初頭、6名の女性が広東に出稼ぎにやってくるという連続テレビドラマ「外来妹」(出稼ぎ娘)が全国を一斉風靡した。現在の広州の「外来妹」たちは、どのような生活や労働環境にあるのか? 彼女たちはどのような困難に直面しているのか? 最近、民間NGO組織の広州ひまわり女性労働者センターが工場に出向いておこなったアンケート結果からは、7割の女性労働者がセクシャルハラスメントの被害を受けていることが分かる。(以下略)
「南方都市報」 2013年 12 月 5日 原文

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