JCLIF レポート

香港では本当の普通選挙の実現を目指して、学生を先頭にして多くの市民らが、街頭占拠に突入しました。以下は、香港のナショナルセンターの一つ、香港職工会聯盟(HKCTU)によるストライキ宣言です。

HKCTUのfacebookからの訳出です。 中国語原文

ゼネストあるいはストライキの効果は不明ですが、すくなくとも重要な社会的アクターである労働組合ナショナルセンターの一つが、学生や市民の闘争に連帯していることを示す点では力になると思います。報道によると、集会場付近の地下鉄の駅は封鎖されたり、少し離れた九龍側の繁華街での街頭占拠など、あちらこちらで闘争が続いている状態のようです。
             翻訳・報告:IY

民主主義のためにゼネストに決起せよ!!!
香港職工会連盟 ストライキ宣言  (9月29日)

職工盟は政府の暴力的鎮圧を強く非難する
すべての労働者に9月29日のストライキへの参加を呼びかける

香港職工会連盟 ストライキ宣言

香港職工会連盟(以下、KHCTU)は、非武装の学生・市民に対して警察が暴力を用いたこと、政府が香港の言論の自由と集会の自由を強権的に弾圧したことに対して、強く非難する。HKCTUは中国全人代による結論および香港政府が平和的請願者に対して行った粗暴な弾圧に抗議するために、香港のすべての労働者が明日ストライキにたちあがることを呼びかける。労働者と学生は団結し、独裁政権から政治を民衆の側に取り戻すことを迫らなければならない。

9月26日から政府総部ビルの前で平和的集会が始まり、万に上る市民が連日その場に駆け付けて、平和的方法で集会が行われてきた。参加者が多数に上ってはいたが、そこには秩序があった。しかし警察はなんども大量の武力で平和的デモ参加者に対峙した。ペッパーガス、警棒、ヘルメットに盾で完全武装した機動隊に対して、学生と市民は毛布や傘で対峙せざるを得なかった。度重なる弾圧に対して、デモ参加者は両腕を掲げて非暴力の意思を示した。しかし9月28日の夕方、警察は催涙弾で参加者を襲撃し、平和的デモ参加者の多くが負傷者した。

この不正義の政権による暴力的弾圧に対して、労働者は前面に立たなければならない。香港のすべての労働者が立ち上がれば、独裁政府はその膝を屈するしかない。民主主義と正義を防衛し、強権的弾圧に対抗するために、われわれは学生を孤立無援のまま戦わせるわけにはいかない。HKCTUは、すべての香港労働者が明日(9月29日)にストライキに突入し、政府総部ビル前に駆け付けて学生と市民を支援することを呼びかける。

ストライキ要求は次の通りである。

1、警察は逮捕したデモ参加者を即時釈放し、拘留期間中の人々の基本的人権を保障すること

2、政府と警察は平和的集会に対する暴力的弾圧を停止し、謝罪すること

3、全人代常務委員会は偽りの普通選挙案を撤回し、香港政府は政治改革諮問を再度行いうこと。労働者は公平で制限のない選挙制度の実現で、ビジネス界に偏重した香港政府の姿勢をただすことを一貫して要求してきた。しかし全人代常務委員会の偽りの普通選挙案は、古い酒を新しいボトルに入れ替えたに過ぎない。

4、梁振英香港行政長官は暴力的弾圧の責任を取って即時辞任すること

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