JCLIF レポート

こんにちは。会員のIYです。

これまで、ほとんど沈黙を守ってきた中国国内の政府系メディアが一斉に香港オキュパイ運動への批判を始めました。

人民日報ウェブばんでは、「香港の法治を堅持する」という論評、法治を守る香港政府への絶賛記事とともに、オキュパイ運動の真相、というような長いインタビュー番組の内容を全文掲載しています。

http://opinion.people.com.cn/n/2014/1004/c1003-25776342.html
http://opinion.people.com.cn/n/2014/1003/c1003-25776255.html
http://ft.people.com.cn/directList.do?fid=3382

このような中国国内の動きと軌を一にするように、香港のオキュパイ拠点のひとつである旺角(モンコック)のオキュパイが「愛香港」等の親中勢力の組織的な襲撃を受けました。

香港学生連盟のfacebookでは夜を徹してオキュパイ拠点を守り続けた学生達の画像などがはられています。

香港学生連盟は、この事件について警察が責任をとるまでは、政府との対話は拒否するという声明をだし、さらなるオキュパイへの参加を市民に呼びかけています。

以下は、この事件に関する香港職工会連盟の声明です。facebookから

香港:オキュパイへの襲撃を非難する(職工会連盟)(10/4)

香港職工会連盟の厳正声明

梁振英・特区行政長官は、政務司司長と選挙制度改革三人組が学生と対話することを約束したが、その翌日には、暴徒がデモ参加者を攻撃することを放任した。これは民主化を求める市民への事実上の攻撃である。平和的なデモ参加者は10月3日に組織的な暴力に遭遇し、現場にいた警官は暴徒による市民への暴力を目撃しながら、何ら法を執行[逮捕]しなかった。これは犯罪に手を貸したも同然であり、香港市民の集会と言論の自由を抹殺するものである。HKCTUは憤りを隠すことはできず、警察による暴力の容認と職責の放棄を厳正に非難し、警察に対して暴徒の逮捕と刑事起訴を行うことを要求する。

今日、多数の正体不明の人間が旺角のオキュパイ拠点に集まり、「香港を愛する力」「香港を愛する声」に組織された1000名以上の人間がデモ参加者を罵倒し、襲撃をおこなった。現場の警官は少数ではあったが、襲撃を止めさせることはなかった。オキュパイ参加の多数の学生や労働者、市民は丸腰のまま暴徒に襲撃され、女子学生のなかには性的被害を受けたものもいる。オキュパイ参加者への支援物資も破壊された。
われわれ労働者は、民主化の実現とともに、愛と平和の市民的不服従を主張してきた。われわれは全香港市民と国際社会に対して呼びかける。

1、平和的オキュパイに参加する学生、労働者、市民を応援してください。
2、梁振英は、平和的デモ参加者への暴力および暴力行使の容認を停止し、香港の集会と言論の自由を守ること。
3、警察はデモ参加者を組織的に襲撃した暴徒に対する捜査を行い、市民に情報を公開すること。
4、全人代常務委員会は偽りの普通選挙案を撤回し、香港政府は選挙制度改革についてのヒアリングを再度行い、真の普通選挙を実現すること。

2014年10月3日


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