JCLIF レポート

Nike、Prada、Marc Jacobs、LV、ECCOなどブランド受託製造および自社ブランドStellaなどでシューズやヒールなどを製造している台湾系企業、興昴国際の中国工場(以下、興昴廠)などで、住宅積立金を巡る争議が発生し、3月9日から大規模なストライキが発生しています。
 香港紙の報道によると、3月1日から実施されている住宅積立金の引き出しに関する新制度に関連して、これまで会社側の未納積立分をごまかされるのではないかという疑いから、経営側に明確な回答を求める労働者たちがストライキを始めたようです。
 この興昴廠では賃上げや労働条件の改善などを巡ってこれまでも大規模な争議が発生しています。興昴国際のウェブサイト(下記)によると、本部は東カン市に設立されており、製造工場は中国全土およびベトナム、インドネシアに30工場、5万人が働いています。
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 以下は、中国国内のウェブサイトの写真レポートです。
 原文(写真あり)

広東省東カンのシューズ下請製造工場で大規模なストライキ (3月11日)

原題
東カン興昴工場の数百人の労働者が住宅積立金を巡ってストライキで抗議
スト参加の女性労働者が車にひかれる

新生代総合報道
2015年3月11日



東カンにある興昴廠と興雄廠のふたつの靴製造工場で、住宅積立金問題をめぐって3月9日に再度のストライキが発生した。興昴廠では数百人の労働者がゲートを封鎖した。国道107号線沿いにある興雄では労働者たちが国道にせり出した。事態収拾のために経営側からも人員が派遣されたが、実質的な問題解決には至らなかった。労働者代表は、3月11日の午前までに経営側が実質的な問題解決の提案が行われなければ、興昴廠の5000人と興雄廠の3000人の労働者ぜんぶがストライキ闘争に突入すると語った。



ストライキ二日目の3月10日、興昴廠の労働者5000人がストライキに参加した。早朝、警察関係者の車両が工場ゲート前でストライキに参加していた女性労働者と接触した。警察はいったんは様子を見るためにいったんは車から降りたが、女性を助けるそぶりも見せずにふたたび車に乗り込もうとしたことから、労働者たちが憤慨して車を取り囲んだ。すぐに機動隊がとんできてその場を収めた。



この車を運転していた村民委員会(村役場)の治安主任が「ひき殺した人数分の損害賠償金を払えばいいんだろう。カネはたくさんある」と放言したとインターネット上には書き込まれていた。警察犬を労働者に噛みつかせる警察もいたという。


 

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