JCLIF レポート

こんにちは、会員のIYです。

6月26日、中国・広州市のスミダ工廠の組合員代表選挙が行われました。
今後の流れは、この選挙で選出された組合代表による委員長ら執行部を選ぶということになるのかな?

公式組合のブログの翻訳【1】と批判派のツイッターの翻訳【2】を転送します。
公式労組のブログの原文ページには組合代表選挙の写真があります。

【1】広州スミダ労組で役員選挙(組合公式ブログより)

スミダ番禺工廠工会

ようこそsumida工会公式ブログです。組合の活動状況を中心に紹介します。情報の公開と透明性につとめ、組合活動を皆さんに理解してもらえるように努力します。広州市番禺区スミダ旧水坑電子廠工会準備会の公式ブログが正式に開通しました!!!当社組合で活動する職員に関心をもつみなさんを歓迎します。(6月20日15:28)
投票の結果、267人の組合員代表が選ばれました。全組合員の5%で、GF級[生産ラインの労働者]の組合員代表は66%、女性組合員代表は75%です。代表の名簿はまもなく公表します。(6月28日17:05)

26日に各選挙単位での投票が終わり、投票箱は封印されました。7月27日に、上部労組の指導者の指導をうけて、準備会による開票検査が行われました。集計が終了し、投票用紙は再度、投票箱の中に封印されました。27日までに、組合員数は5346人、発行した投票用紙は5076枚。有効票は4983票、無効票93票。投票した組合員のうち、GF級は65%を超えており、女性は71%でした。(6月28日16:43)

【写真】A

工場の組合代表選挙は公開、合法、順調におこなわれ、上部労組の指導者もずっと関心を示しておくれ、多くの建設的な意見と支持を頂きました。投票日には、市総工会の方部長が10人からなるチームを率いて、組合代表選挙への指導をしていただきました。(6月28日16:08)

【写真】B

真相写真!6月26日、組合員代表選挙の瞬間です!組合員資格を確認し、組合員が入場し、選挙方法を説明しました。画像は投票会場。準備会の組合員が指導し、会社の部署が協力し、投票は順調に行われました。(6月28日15:49)

【写真】C

【2】広州スミダ工会中継チームによる批判 広州スミダ工会選挙追跡 (2014年6月27日15:4)


文@広州スミダ工会中継チーム

2014年6月27日15:47

2014年6月26日午前9時ごろ、スミダ工廠で組合員代表の投票がはじまった。投票はそれぞれ20~30人ほどがまとまって会議室に入って投票用紙に記入する。投票用紙には候補者が59人記載されていて、その中から最大54人を選ぶ。しかし労働者たちはこの59人の候補者がどのように選ばれたのかは知らない。投票結果もすぐには発表されなかった。
「中華人民共和国労働組合法」によれば、組合代表は全組合員の投票によって選出しなければならず、投票終了後にその場でチェックを行う必要がある。しかし街道労組[スミダ労組の上部組織]は適切な指導を行わず、現場での監督行為も行わなかった。また、投票のための通知も不徹底で不統一なものであり、通知は組長、工長、放送などばらばらに伝えられた。候補者の中から54人を選ぶのか、1人を選ぶのか、説明もまちまちで、結局は無効票になったという。
 中継チームは組合準備会に聞いてみたい。いったい準備会はこれまで何をしてきたのか。最低限の説明もなされていないではないか。こんな準備会で何をしようというのか。準備会の仕事はほかでもないこの選挙をちゃんとやることにあるのではなかったのか。なぜ組長や工長といった職制が組合選挙の説明をしているのだ?? このような選挙にはたして合法性はあるのか?

わたしたちは毎日ウェイボー[中国版ツイッター]で組合選挙に関するあれこれの情報をつぶやいてきたが、広州市総工会や番禺区総工会も、このつぶやきを見ているはずだ。市総工会も区総工会も工場に担当者を派遣しているそうだが、具体的に何をしているのかは全くわからない。
もし組合結成の指導していたのであれば、このような選挙になってしまった結果は、経営側が怖いもの知らずなのか、それとも市総工会の指導を経営側が無視しているのか。もうひとつ分らないことは、市と区の総工会が工場に担当者を派遣しているのであれば、なぜ状況を理解するためにわれわれ労働者に話を聞きに来ないのか。ぜひとも教えてほしいものだ。

広州スミダ組合中継チーム
2014年6月27日
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<つぶやき>

@****
 スミダの姉妹たちが団結して頑張るときがきた。
(6月26日21:34)

@スミダ社会保険追納チーム
 難しい。候補者の80%が会社が指定した人間。のこる20%の候補者のなかで10%程度が私たち労働者自身が選んだ候補者で、それ以外の代表が労働者を真に代表できるかどうかはわからない。
(6月26日22:47)


<2014年 後半>

<2014年 前半>

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