JCLIF レポート
香港十和田電子有限公司で11月7日に2000人規模のストライキ
十和田エレクトロニクス株式会社が広東省東カン市にもっている子会社、香港十和田電子有限公司( http://www.towada.com.cn/towada/main.jsp )で11月7日に2000人規模のストライキです。
これまでは加工貿易(来料加工)の工場として経営してきましたが、今年7月に完全独資の東莞十和田電子有限公司として生まれ変わったことから、労働者の勤続年数をゼロにしたようです。
中国ではこの勤続年数が解雇の際の経済補償金の算定基準となることなどから、労働者のあいだで勤続年数を振り出しに戻すことには強い不満があります。
加工貿易企業からの転換は中国政府が進める産業の構造改革の一環であるとともに、企業のリストラコストを軽減するものでもあります。これが「中国の特色ある社会主義」と呼ばれるものの実態の一面です。
画像には「勤続年数補償せよ」とともに「漢奸顧問団を一掃せよ。釣魚島は中国のものだ。最後までたたかおう」というスローガンが見えます。11月5日に宮古沖で海上保安庁が中国船を拿捕したことが影響している模様です。中国船は400万円の担保金を支払う保証書を提出して翌6日に解放されています。
南部化成株式会社の二つの中国工場(東カン市、蘇州市)でもストライキ
これとは別に、南部化成株式会社の二つの中国工場(東カン市、蘇州市)でも売却の動きから労働者がストライキに入っているとのこと。
ASMは11月7日現在もストが続く
なお先日おつたえしたASMでは11月7日現在もストが続いています。8日目になるようです。労働者らは、各職場単位で敷地内に整然と整列し、会社側のスト破りを防止しています。
(I.Y.)