JCLIF レポート

中国・深センでディズニーグッズを製造している日系企業、水谷玩具の争議の続報(4)です。

原文はこちら。

水谷玩具(深セン):会社が一転、労使の合意を破棄、それに抗議した労働者21人逮捕  (2015年2月5日 )


中国・深センにある水谷玩具(深セン)有限公司では、昨年12月から労働者たちが社会保険への加入や納得のいく解雇補償金の支払いを求め、1月16日からはストライキを続けてきました。その後、地元行政当局による仲介を経て、1月30日は労使双方が合意した解決案が提示されました。
 2月2日朝、出勤した労働者らは会社の通知(雇用1年につき1000元の解雇補償金、それ以外は補償しない)を見て大変怒り、街頭に飛び出してしばらくしてから、警察に追い返されましたが、このとき15人が逮捕され、そのほかの労働者は工場に戻ったのですが、工場内に入ってきた警察によって6人が逮捕されました。あわせて21人が逮捕され、2日の夜に15人が釈放されました。
 その日の午後、日本人経営者の水谷保彦が工場にやってきました。最初は雇用1年あたり300元の解雇補償を提示しましたが労働者らは拒否。その後500元に引き上げました。
 今朝(2月3日の)に一人が釈放されましたが、残る5人は行政手続きで5日間拘束し、その他の労働者らに仕事に戻るように恫喝しています。そして午後には労働者らが阻止できずに、製品の出荷が行われてしまいました。

 当初から、解雇補償金を値切るために、あれこれと言い訳をして解決を引き伸ばし(あきらめるのを待つ)、それでもだめなら警察を使って恫喝し、それでもだめなら約束したふりをしてそれを反故にして労働者を怒らせ挑発しするという、悪辣な経営者のやり方です。地元の労働行政、警察も最初から企業寄りのようです。
この大量逮捕で、当初の半額以下に値切られ た解雇補償金に泣く泣く同意した、あるいはストライキを止めて仕事に戻ったという労働者が沢山いるそうです。

 日本から応援署名・メッセージを送ろう!

とりあえず日本の私たちができることとして、応援用ブログを立ち上げました。誰でも署名できます。署名および情報の拡散などにご協力いただけたらと思います。簡単な経過はブログにあります。
応援ブログ

中国では旧暦の正月(春節)に家族みんなで楽しく過ごす、というのが一番大きな行事で、今年の春節は2月19日です。 水谷の労働者たち(ほとんど女性の農民工です)にとって、最悪の春節になってしまいそうですが、せめてもの応援というのが声援署名の趣旨です。 日本と中国の無産階級が固く握手してほしいものです。

◆同志小林の死を聞いて(魯迅1933年2月)

日本と中国との大衆は もとより兄弟姉妹である。

資産階級は大衆をだまして 其の血で界をえがいた。またえがきつつある。

しかし、無産階級と其の先達者達は其れを血で洗って居る。

同志小林の死は其の実証の一だ。

我々は知って居る、我々は忘れない。

我々は固く同志小林の血路に沿って

前進し握手するのだ。

※原文では「支那」「兄弟」でしたが「中国」「兄弟姉妹」としました



 

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