JCLIF レポート  2013年前半

蘇州の日立系列の工場で六価クロム混入水道水に労働者が抗議(6月6日)

2013年6月6日、江蘇省蘇州にある日系企業、東機工汽車配件公司でストライキが発生した。労働者たちは、人体に悪影響のある重金属「六価クロム」が水道水に混入していた問題に抗議した。政府は特殊警察を派遣、労働者は暴行され数名が逮捕された。抗議のストライキは6月7日にも続けられ、逮捕された労働者の釈放を訴えた。<詳報>

広東省の海軍船廠で反腐敗、賃上げなどを要求してスト(5月17日)

2013年5月17日,広東省湛江市の海濱船廠(海軍4804廠)の労働者がストライキを行い、汚職腐敗、低賃金、住宅供給不足に抗議した。数百人の労働者が正門を封鎖し、「反腐敗、生存、賃上げ、住宅」の赤い横断幕を掲げた。労働者によると、今回のストライキは長年の不満の蓄積だという。腐敗や汚職が横行し、業績も落ち込んで、賃金も月1000元程度にしかならず、住宅も供給されず、生存さえ難しいという。<詳報>

広東省の無許可縫製工場への取り締まりで暴動(5月13日)

2013年5月13日夜7時、広州市海珠区大塘村で、百名以上の警官と都市管理局職員らが消防検査を理由に、縫製工場の設備を強制没収しようとし、経営者や労働者と衝突。付近に住んでいた湖北出身の住民ら数千人は、その対応に怒り、警察らを取り囲み、警察車輌やバスなどを破壊し、ゴミ収集車が燃やされ、警察二輪車が全てひっくり返された。<詳報>

香港:港湾労働者のストライキが終結
職場復帰に向けた取り組みを続ける(5月7日)

ストライキに参加していた港湾労働者たちは、今夕に開かれた労働者大会で討論をおこない、ストライキの終結を決定しました。組合は委託業者との間で今後の職場復帰および休憩時間や職業安全についての具体的方策についての協議を行います。<詳報>

香港:香港の港湾ストは3週間目に突入(4月23日)

社会問題を取り上げるウェブドキュメント番組が、香港港湾ストの番組を昨日放映しました。先週末のハチソンワンポア本社前での抗議集会など、ストライキをつづける港湾労働者を追ったドキュメントです。広東語ですが、漢字の字幕があるので、なんとなくはわかる?<詳報> 

香港:港湾ストつづく 支援集会の呼びかけ(4月18日)

香港の港湾ストはまだつづいています。コンテナターミナルの前で野営闘争が継続され、市民団体、学生団体をはじめ支持支援が継続中です。マカオの労働組合の支援行動、オーストラリアの港湾労組からも支援の代表らが駆けつけ、アメリカをはじめ各国からもスト基金へのカンパがあつまっている。一方、元請の港湾管理運営会社のHITは、一向に交渉の席に着こうとせず、交渉の席についている荷揚げの請負会社も偽装倒産などの攻勢をかけている。<詳報> 

香港港湾スト支援のデモに4000人(4月7日)

4月7日、コンテナ埠頭の労働者たちは埠頭から街頭へ繰り出した、労働者らは家族や支援の市民らと合流、4000人がビクトリア公園から港湾会社の黒幕、李嘉誠の長江グループビルまで、街中をデモ行進し、賃上げなどを訴えた。その後、デモ隊は香港政庁ビルまでデモ行進し、政府による大企業優遇政策を批判し、政府が港湾会社を指導するよう訴えた。<詳報>

港湾労働者、怒髪天を衝くストライキで団結しよう(3月28日)

香港碼頭業職工会(香港港湾労働組合)は、香港国際コンテナ埠頭でストライキ集会をおこない、埠頭会社と請負業者との対話を要求し、賃金を100香港ドルあるいは時給を12.5香港ドル引き上げるよう要求している。現在も200名の港湾請負労働者と支援団体がストライキを継続している。<詳報>

再びストライキをうった本田労組―再編された労組の問題点(3月25日)

3月18日、またもや南海本田〔本田汽車零部件製造有限公司〕でストライキが発生したというニュースが伝わってきた。今回のストライキの原因は、会社の提示した賃上げ案に組合が同意したことにある。末端の1級から最上級の5級の労働者の賃上げ率は、1級10.2%(220元)、2級12.3%(330元)、3級19.8%(760元)、4級19.8%(1030元)、5級18%(1550元)である。労働者によると、この案では上級職だけが有利で、下級職には不公平だという。そうして、組立科の労働者は業務を停止し、その結果、工場の操業全体が停止した。再度、ホンダ労働者がストライキを行ったのである。<詳報> 

日中合資の国有企業(南昌硬質合金)でストライキ (3月7日)

江西省の中日合資の国営企業では、企業制度改革をめぐり、100人余りの労働者が3月6日からストライキに突入し、7日にはデモと道路封鎖で抗議し、賃金と福利厚生の改善を要求した。現在も双方は合意に達しておらず、生産部はほとんど生産停止状態となっている。(文宇晴 報道)<詳報>

労組委員長の罷免を要求した労働者の訴え (3月1日)

深センの日系企業、欧姆電子工場[松下電工傘下]でストライキ争議[2012年3月]の後の2012年5月27日に行われた労組役員改選の直接選挙で、36歳の製造科長、趙紹波が選出された。昨日(2月28日)、マイクロブログで次のような書き込みがあった。「労働組合の看板の下に組合委員長の罷免を要求した連名書が貼り出された」。すぐにこのニュースは広がった。なぜ一年もたたずにこのような事態になってしまったのか。欧姆電子労働者の訴えを掲載する。 <詳報> 

深センの松下電工関連会工場で労働者が解雇補償金を要求 (2013/2/27)

2月27日早朝7時、深セン欧姆電子の労働者十数人が工場6階のベランダで、解雇補償金を倍額支払わなければ飛び降りると訴えた。かれらは2月28日に雇用契約の期限が迫っていた。すでに6~7年ここで働いており、契約更新も3回以上となる労働者もいた。(3回連続の雇用契約更新の場合、原則として期間の定めのない雇用契約を結ばなければならない)<詳報>

中国におけるストライキの法律と実際について中国の弁護士が解説
ー「人民網日本語版」より (2013/2/13)

中国では多数発生しているストライキは合法なのか、非合法なのか?工会(労働組合)はそのストライキを公認しているのか、それとも抑圧しているのか?政府や共産党はどうなのか? われわれが疑問に思っていることにある程度答える記事を人民網日本語版(中国共産党機関紙・人民日報のWEB版)で見つけた。昨年の自動車会社・ホンダのストライキを契機に広がったストライキを懸念する経営者、地方工会幹部、地方政府役人など向けに書かれたと思われる。<詳報>

東海ゴム工業の広州工場ストライキ労働者に警官隊が暴行(1月29日)

1月28日午後、広州経済技術開発区にある東海ゴム工業の工場で、年末賞与が三分の一削減されることに抗議して、全労働者がストライキに入った。その晩、機動隊が工場敷地内に入り警備をはじめた。29日に事態が展開。警察の増援部隊が到着する。労働者は搬出入するトラックを阻止しようとして警察と何度か衝突。女性労働者ら数名が負傷し、十人以上が逮捕された。<詳報>

上海の日本企業、神明電機で労働者1000人がひどい規則に抗議してストライキ(2013/1/20)

上海市閔行区にある日本企業、神明電機公司の全工員一千名余りが、1月18日から二日続けてストライキに突入している。会社の規則があまりに乱暴であることに抗議したものだ。行員たちは工場の入口を封鎖した。逃げようとした日本の管理者は労働者に止められた。ストライキに参加している労働者によると、会社が新たに提示した49の規則では、事あるごとに罰金や解雇などをほのめかしているという。<詳報>

「中国労働者の抵抗とそれが世界の労働活動家に持たらす意味 」(2013/1/19)
 報告 エレン・デービッド・フリードマン

1月19日(土)午後、東京お茶の水の明治大学でエレン・デービッド・フリードマンさん(中国広州・中山大学客員研究員)を講師に「現代中国の労働運動 その実像、虚像と将来像」と題する研究会が開かれ、労働者・研究者など中国人留学生を含め約40名が参加した。フリードマンさんは最近の中国労働運動を特徴づける2つの争議を紹介した。<詳報>

労働契約法の改正(派遣労働の規範化) (2013/1/18)

年末の12月28日、中国の全国人民代表大会常務委員会は「労働契約法」を一部改正しました。蔓延する派遣労働を規制する方向での改正です。2013年7月1日から施行されます。改正内容ですが、一つは、派遣企業設立要件を厳しくしました(同法57条)。二つには、同一労働同一賃金待遇をより詳しく明記しました(同63条)。三つめには、違反企業(派遣元、派遣先)に対する罰金を厳しくしました(同92条)。そして四つ目に、派遣労働の条件を厳しくしたことが特徴です(同66条)。<詳報>

<2013年後半>

<2012年>

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