カテゴリー別アーカイブ: お知らせ

南京大虐殺80カ年 2017年東京証言集会(12月13日)

■「歴史をリセット」でしょうか?

今年は南京大虐殺から80年目になります
1937 年、中国の首都南京に向かった日本軍は、上海から南京に向かういたるところで、そして南京において、略奪と放火、住民に対する無差別の大虐殺、女性への強姦、捕虜の大量虐殺をくりひろげました。「この世のものとは思えない地獄絵」が繰り広げられました。そして南京大虐殺のあとも、中国のいたるところでさらに虐殺、暴虐の限りをつくしました。このような殺戮と人権蹂躙の歴史は簡単に「リセット」できる問題ではありません。
「いつまで謝罪すればいいのか」という人がいます。それは加害者がいう言葉でしょうか。これまで被害者が満足するような「謝罪」が行われたでしょうか。歴史の真実に率直に向き合い、反省し、被害者の謝罪を求める声に応えるべきではないでしょうか。 続きを読む 南京大虐殺80カ年 2017年東京証言集会(12月13日)

中国人強制連行に関する院内集会(11/27)

日時 2017年11月27日(月)午後2時~4時
場所 衆議院第一議員会館 地下1階の部屋(変更になりました) (会館入口で通行証をお渡しします)
・国会議員の挨拶
・弁護団と支援団体の報告
・三菱マテリアル和解当事者中国人被害者が来日・出席!
講演 強制連行事件の全体解決と歴史的意味 ―ドイツとの比較で―(仮題)
講師 石田 勇治 (東京大学大学院総合文化研究科教授)

 1942年11月27日、当時の東条内閣による「華人労務者内地移入に関する件」という閣議決定がなされてから今年で75年になります。この決定による日本軍の武力による中国人の連行は38,939人におよびました。
日本各地の35企業、135ヶ所の事業場で奴隷労働を強いられ、過酷な労働と劣悪な待遇の中で6,834人の中国人が命を失いました。
被害者中国人は10年に及ぶ日本での裁判を闘い、請求は退けられましたが、事実認定と当事者による解決を促す「付言」つき判決を勝取り、西松建設につづき昨年は三菱マテリアル(旧三菱鉱業)事件の画期的な和解も成立させました。
しかし、強制労働を強いた他の企業は未だに事件解決に向きあおうとせず、日本政府は国策で行ったのに、全く解決に動こうとしていません。
75年の節目の年に、中国人強制連行事件の全面解決に向けた運動を前進させるための院内集会を開催いたします。
みなさまのご参加をお願いいたします。

主 催:中国人強制連行事件の解決をめざす全国連絡会
中国人強制連行事件全国弁護団
連絡先:わかばの風法律事務所 FAX :: 03-3357-1788

「中国人強制連行の全面解決を! 院内集会」チラシ

日中戦争開始80年・国会前市民集会(7/7-8)

私たちは、同じ過ちを繰り返してはいけない。
同じ過ちの「兆し」を読み取り、未然に防がなければならない。
歴史から学ぶこと。歴史の忘却を促す動きに、歴史改ざん主義に抗うこと。
そういう誓いを(国内のみならず)アジアに、世界に発信する絶好の機会だと思います。

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日中戦争開始80年・国会前市民集会(メイン集会)
日時;7月8日(土)15時―16時30分
場所;国会議事堂正門前北側歩道(旧・陸軍省跡地付近)
呼びかけ;日中戦争80年市民フォーラム
連絡先;090-2647-3722(植松) メール;1937to2017@gmail.com
サイト; https://1937to2017.wordpress.com/
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ブックレット「『平和資源』としての日中共同声明」が発売されます(7/7)

当会の会員でもある内田雅敏弁護士が、日中両政府が結んだ4つの基本文書をたどりながら、日中間の平和で安定した未来を切り拓くため、ブックレット「『平和資源』としての日中共同声明」を著しました。
A5判128ページで、資料も充実しています。1972年の日中共同声明、1978年の平和友好条約、1998年の平和友好協力パートナーシップ宣言、2008年の戦略的互恵関係声明、2014年の合意文書が全文収録されています。その当時の新聞記事も掲載されており、社会状況もわかります。また、井上ひさし作の「シャンハイムーン」を引き合いに日中関係を見つめなおすことも資料に加えられており、政治文書の解説だけではなく、日本が中国とどう向き合うのかを問いかける内容になっています。 続きを読む ブックレット「『平和資源』としての日中共同声明」が発売されます(7/7)

日本国憲法施行70周年記念  連続講座「撫順を世界記憶遺産に」(6/12)の案内

 中国東北部の撫順市は、旧日本軍が中国人を大量虐殺した「平頂山事件」があった加害の地である一方、撫順戦犯収容所で旧日本軍人たちが罪を悔い改め全員帰国出来た「人間再生」の地です。そんな撫順を「世界記憶遺産」に登録しようという運動が始まっています。日本側で中心を担っている姫田さんが、登録することの意義などを話します。

  日時:6月12日(月)午後6時半~
  場所:文京区民センター・3C室
  講師:姫田光義さん(中央大学名誉教授)
  資料代:500円
  主催:撫順から未来を語る実行委員会
  問い合わせ:090-4077-2282福田


講演会「日本は中国で何をしたのか―山邉悠喜子さんの見続けた中国民衆の姿」(3/5)

  • ・とき   3月5日(日)13:30開始(13:15開場)
    ・ところ  国分寺労政会館第4会議室(JR国分寺駅南口徒歩5分)
          TEL 042-323-8515        地図
  • ・参加費  500円
    ・講師 山邊悠喜子
  • ・主催 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 
    ・連絡先 090-3543-8743(根津)

今年88歳になる山邉さんは、1941年、父親の仕事の都合で中国東北部に家族と共に移住し、16歳で敗戦を中国で迎えました。翌年、家族と離れ単身東北民主連軍(いわゆる八路軍)に参加し、足かけ8年にわたって行動を共にしました。その中で多くのことを学び、行く先々で中国民衆の誠実さや温かさに触れた彼女は、「八路軍が私の大学だった」といつも言っています。1953年、同じ部隊の仲間である夫とともに帰国しましたが、日本は中国帰国者に冷たく、いつまでも溶け込めませんでした。
そして、定年退職を迎えるのを待って、日本語教師として再び中国へ渡りました。長春滞在中に関東軍防疫給水部(731部隊)が抗日戦士を人体実験したと書かれた新聞を掲示板で見て衝撃を受けた彼女は、事実を自分の目で確かめるため、その後黒竜江大学に留学しました。そして、中国の学者に同行して731部隊で犠牲となった人々の手がかりを求め歩いて調査・聞き取りを続けました。
「もし日本が攻めてこなかったら、私たちはこのような大きな苦しみを受けることはなかった」という被害者たちの叫びに、山邉さんは日本人としての責任を痛感し、「命ある限り戦争被害を解決する努力をしなければならない」と強い思いを抱き、日本に戻った1990年代、731部隊展の企画、続けて毒ガス展の企画に精力的に取り組みました。山邉さんはその活動を、中国での調査・聞き取りも含め、今も変わることなく続けています。
この国の首相は、日本が行った侵略の事実を直視せず、謝罪せず、「あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と言います。そして、新安保法に依拠して南スーダンに自衛隊を派遣し、中国・朝鮮の「脅威」を喧伝します。
こうした今、私たちは山邊さんのこれまでやってこられたことを伺い、日本が行った侵略の事実に正面から向き合いたいと思います。
お忙しい時期だと思いますが、是非ご参加くださるようお願いします。

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佐々木有美

重慶大爆撃の写真展のご案内(2017/2/9~15)

「写真展=重慶大爆撃を知っていますか? ゲルニカ・重慶~ベトナム・パレスチナ・シリア」が、2月9日(木)~15日、東京都千代田区の九段生涯学習館2階九段ギャラリーで開かれます。昨年8月に開かれた写真展の第2弾です。
午前10時から午後8時まで。入場無料

会場で毎日ミニ講演があります。
2月 9日 午後1時 前田哲男(ジャーナリスト)
「戦争にとって20世紀とは何であったのか」
午後6時 西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)
「重慶爆撃被害者の訴えと日本の今」
2月10日 午後1時と5時30分 伊香俊哉(都留文科大学教授)
「裁かれた無差別爆撃と裁かれなかった無差別爆撃」
2月11日 午後1時と5時 大崎敦司(平和研究者)
「南京・重慶からアレッポ・ラッカまで」
2月12日 午後1時と5時 藤永香織(ヤスミン・ライブラリー主宰)
「占領・封鎖・爆撃ーパレスチナ・ガザの現実」
2月13日 午後1時と5時30分 鈴木賢士(フォトジャーナリスト)
「映像で見る日本と中国の爆撃被害者」
2月14日 午後1時 内田智行(大東文化大学教授)
「人口変動を伴った重慶大爆撃と社会史的背景」
午後6時 田代博之(重慶裁判弁護団長)
2月15日 午後1時 前田哲男(ジャーナリスト)
「第2次世界大戦以降における無差別爆撃の現実」

お問合せは、重慶大爆撃訴訟弁護団事務局(一瀬法律事務所)
03-3501-5558

「写真展:重慶大爆撃を知っていますか?」チラシ

南京大虐殺79カ年 東京証言集会(12月15日)のお知らせ

「南京大虐殺79カ年 東京証言集会」が12月15日(木)に開かれます。
侵華日軍南京大虐殺遭遇同胞記念館の前館長である朱成山先生が講演します。

「南京大虐殺79カ年 東京証言集会」

日 時 12月15日(木)18時30分
場 所 韓国YMCA 9階国際ホール
東京都千代田区猿楽町(さるがくちょう)2-5-5
JR水道橋駅下車5分
内 容 幸存者証言ビデオ(侯占清さん、石秀英さん)
講演「世界記憶遺産と南京大虐殺ー中国の平和への取り組み」
    朱成山さん(侵華日軍南京大虐殺遭遇同胞記念館前館長)
会場費 1000円(高校生以下無料)
主 催 12月南京証言集会実行委員会
連絡先 ノーモア南京の会(FAX 03-3889-9499)

12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴 き考える緊急集会(シンポジウム)

「村山首相談話の会」が、「市民憲法調査会」の協賛をいただき、かつて日本軍の侵略で多くの犠牲者をだしたマレーシアから、長年にわたり日本社会を見つめてきた学者・市民活動家等をお招きして、下記の要領で、日本のアジアに対する戦争責任を考えなおす緊急シンポジウムを開催いたします。

「12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴き考える緊急集会(シンポジウム)-」

◎日時 2016年12月8日(木)16時00分~18時45分(開場は15時30分)
◎会場:衆議院第一議員会館・B1・大会議室(メトロ・丸の内線「国会議事堂駅」、有楽町線・半蔵門線「永田町駅」下車)
15時30分から、衆議院第一議員会館・ロビーで入館証を配布いたします。 続きを読む 12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴 き考える緊急集会(シンポジウム)

韓国映画「弁護人」―記憶を大切にする社会に未来を見る

11月9日は、世界中が喪に服しました。
奇しくも、1938年ベルリンで、ユダヤ人商店らが襲われたクリスタルナハトと同じ日です。
ナチスもこのような状況で現れたのでしょうか。

別紙は『キネマ旬報』に書いた韓国映画『弁護人』の映画評です。
廬武鉉大統領の弁護士時代をモデルにし、軍政下での人権弾圧と闘った物語です。韓国では大ヒットしたようです。lawyer
人々に軍政下の人権弾圧の記憶がまだ鮮明なのでしょう。記憶を大切にする社会に未来を見ます。
彼らの闘いが、韓国憲法の前文に、3・1独立運動と並んで、「不義に抗拒した4・19民主理念を継承し」と書き込ませた(1987年10月29日改正 4・19とは1960年の学生革命)のです。
韓国の憲法は、日本の植民地支配に対する抵抗、独裁政権に対する抵抗という「抵抗の憲法」です。
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意」した日本の憲法は「反省憲法」です。

この映画は日本でも間もなく公開されるそうです。
今、ゲラが来ました。字が小さいですので拡大してお読み下されば幸いです。

弁護士  内 田 雅 敏

* 映画「弁護人」映評:内田雅敏(キネマ旬報)PDF

* 映画「弁護人」公式サイト