日中不再戦の碑

日中労働者交流協会は、南京大虐殺記念館に
「反覇権・日中不再戦の誓い」の碑を建てました

1984年5月に南京を訪れた市川誠会長ら日中労交訪中団は、虐殺犠牲者の発掘作業に遭遇しました。つぎつぎに掘り出される人骨に団員全員の表情は強張り、言葉もありませんでした。市川会長は翌年8月15日に行われた南京大虐殺記念館の開館式典に出席を望みましたが、南京市政府からは断られました。それでも、市川会長は南京まで赴いて出席を要請し、上記の「誓い」を表明してやっと出席が許可されました。日中労働者交流協会は、鎮魂の思いをこめてウエストミンスター置時計(高さ2メートル)を記念館に寄贈しました。
市川会長の死後、吉岡会長が「誓いの碑」を南京大虐殺記念館に建立しようという運動を行い、多くの労働組合、個人のカンパを集めました。日中労働者交流協会と中華全国総工会、南京大虐殺記念館との話し合いの結果、「誓いの碑」の建立が決定しました。

日中不再戦の碑
日中不再戦の碑

日中労働者交流協会(日中労交)は、2009年12月13日、南京大虐殺記念館に「反覇権・日中不再戦の誓い」の碑を建立し、除幕式を行いました。碑文は、日本語、中国語、英語の3ヶ国語で記されています。

<表面>
誓 い
われわれは1931年および1937年を契機とする日本軍国主義の中国侵略戦争を労働者人民の闘争によって阻止し得なかったことを深く反省し、南京大虐殺の犠牲者に対して心から謝罪するとともに、哀悼の意を表し、ご冥福を祈ります。
われわれは、日中不再戦、反覇権の決意を堅持し、子々孫々、世々代々にわたる両国労働者階級の友好発展を強化し、アジアと世界の平和を確立するため、団結して奮闘することをあらたに誓います。
公元1985年8月15日
抗日戦争及びファッショ戦争勝利40周年記念日
日中労働者交流協会会長市川誠ら有志の呼びかけによる南京大虐殺犠牲者の慰霊行事に賛同する有志一同

<裏面>
この碑文は市川誠前会長が生前揮毫したものです。
2006年12月吉日
日中労働者交流協会 反戦反覇権の誓い記念碑建設実行委員会
代表吉岡徳次 事務局長平坂春雄

「反覇権・日中不再戦の誓い」の碑-PDF