講演会「日本は中国で何をしたのか―山邉悠喜子さんの見続けた中国民衆の姿」(3/5)

  • ・とき   3月5日(日)13:30開始(13:15開場)
    ・ところ  国分寺労政会館第4会議室(JR国分寺駅南口徒歩5分)
          TEL 042-323-8515        地図
  • ・参加費  500円
    ・講師 山邊悠喜子
  • ・主催 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 
    ・連絡先 090-3543-8743(根津)

今年88歳になる山邉さんは、1941年、父親の仕事の都合で中国東北部に家族と共に移住し、16歳で敗戦を中国で迎えました。翌年、家族と離れ単身東北民主連軍(いわゆる八路軍)に参加し、足かけ8年にわたって行動を共にしました。その中で多くのことを学び、行く先々で中国民衆の誠実さや温かさに触れた彼女は、「八路軍が私の大学だった」といつも言っています。1953年、同じ部隊の仲間である夫とともに帰国しましたが、日本は中国帰国者に冷たく、いつまでも溶け込めませんでした。
そして、定年退職を迎えるのを待って、日本語教師として再び中国へ渡りました。長春滞在中に関東軍防疫給水部(731部隊)が抗日戦士を人体実験したと書かれた新聞を掲示板で見て衝撃を受けた彼女は、事実を自分の目で確かめるため、その後黒竜江大学に留学しました。そして、中国の学者に同行して731部隊で犠牲となった人々の手がかりを求め歩いて調査・聞き取りを続けました。
「もし日本が攻めてこなかったら、私たちはこのような大きな苦しみを受けることはなかった」という被害者たちの叫びに、山邉さんは日本人としての責任を痛感し、「命ある限り戦争被害を解決する努力をしなければならない」と強い思いを抱き、日本に戻った1990年代、731部隊展の企画、続けて毒ガス展の企画に精力的に取り組みました。山邉さんはその活動を、中国での調査・聞き取りも含め、今も変わることなく続けています。
この国の首相は、日本が行った侵略の事実を直視せず、謝罪せず、「あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と言います。そして、新安保法に依拠して南スーダンに自衛隊を派遣し、中国・朝鮮の「脅威」を喧伝します。
こうした今、私たちは山邊さんのこれまでやってこられたことを伺い、日本が行った侵略の事実に正面から向き合いたいと思います。
お忙しい時期だと思いますが、是非ご参加くださるようお願いします。

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佐々木有美