日中労働者交流協会
会長 伊藤彰信 先生
伊藤先生からのお便りに感謝いたします。日中労働者交流協会2020年度総会の開催にあたり、中国職工対外交流センターを代表してお祝いを申し上げます。
先日、日本の九州地方で発生した豪雨による洪水では、住民と財産に甚大な被害が発生したと聞いています。同じころに、中国南部の広範な地域でも深刻な洪水災害で、住民と財産に被害が発生し、今後のさらなる被害拡大も予断を許しません。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。この水害によってコロナ対策はさらに難易度が増し、感染症の拡大が防災対策のリスクを高めています。伊藤会長はじめ友人の皆様もお気をつけてご活動ください。
今回のコロナ禍は次の教訓を明らかにしたと思います。つまり、各国人民の生命と健康について今日ほどに世界が喜びと悲しみを分かち合ったことはなく、わたしたちは一つの地球村で生活しており、人類は一つの運命共同体である、ということです。ウィルスは人類共通の敵であり、国境や人種に関係なく、全人類に挑戦状を突き付けています。ウィルスに打ち勝つ最も効果的な武器は、連帯・協力して、手を携えて人類の運命共同体を構築し、生存を保障するコミュニティを一緒に守ることであり、他国に責任をなすりつけることではありません。
感染症の拡大以降、日中両国は緊密に協力し、予防に力を合わせ、ウィルスの拡散の抑制に効果を上げてきました。両国民衆は、グローバルなコロナ対策のモデル構築のために、相互に助け合い、「山川異域、風月同天」(山川域ヲ異ニスレドモ、風月天ヲ同ジウス=異郷にあれども世界はつながっている)という新しい時代を創造しようとしています。伊藤先生からは最初にお見舞いの便りを寄せていただいたことなど、両組織の情報のやりとりはずっと続けられてきました。
日中労働者交流協会は、結成以来、歴史を忘れず、平和を守り、二度と戦火を交えないという誓いを立て、日本軍国主義反対の旗幟を鮮明に掲げながら、さまざまな活動に尽力されてきました。伊藤先生は、何度も代表団を率いて南京大虐殺受難者国家公祭式典に参列し、日本軍の侵略遺跡や記念館を訪問され、日中両国の労働者の友好交流のために、たゆまぬ努力と多大な貢献を果たしてこられました。私たちも貴協会と心をひとつにして、コロナ感染拡大に警戒を怠ることなく、頻繁に連絡を取り合い、両国労働者の友好交流にいっそうの貢献をしたいと考えております。
伊藤会長と早期にお会いできることを願って。
2020年7月16日
中国職工対外交流センター
秘書長 馬進
* 馬進秘書長からのメッセージ(原文)
(原文)