「人民網日本語版」2022年3月後半 抜粋(2022/04/01)

<20> 「人民網日本語版」2022年03月31日
史実を曖昧にし罪責をぼかす日本の教科書に中国「改竄は許さず」
日本の文部科学省がこのほど行った教科書検定で、「慰安婦」及び労働者の強制徴用という歴史的事実をぼかし、歪曲し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)に関する一方的主張を喧伝する高校教科書の合格を承認したとの報道について、外交部(外務省)の汪文斌報道官は30日の定例記者会見で次のように述べた。「慰安婦」及び労働者の強制徴用は日本軍国主義が対外侵略・拡張期に犯した重大な人道に対する罪だ。これは国際的にも広く認められた歴史的事実であり、動かぬ証拠があり、改竄は許されない。教科書検定で言葉遊びを弄し、史実を曖昧にすることで、歴史的罪責をぼかし、逃れようとするのは、日本側が自らの侵略の歴史を否認し歪曲する際の常套手段だ。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表明する。すでに日本側には厳正な申し入れを行った。

<19> 「人民網日本語版」2022年03月31日
犠牲者遺族に14人分の保険金1485万元支払い 中国東方航空旅客機墜落事故
中国銀行保険監督管理委員会の公式サイトが伝えたところによると、「3・21」中国東方航空旅客機MU5735便墜落事故が発生した後、同委党委員会は事態を非常に重視して直ちに行動を取り、保険金の支払いに関する手続きを全力で着実に進めている。3月29日現在、損害保険については、航空保険の引受保険会社の中国人民保険集団、中国太平洋保険、平安財産保険、中国人寿財産保険が東方航空に計1億1600万元(1元は約19.3円)の保険金を前払いした。生命保険については、関係保険会社が顧客からの届け出に基づいて保険金支払い手続きを積極的に進めている。これまでに11社が犠牲者の遺族に14件の支払いを行い、支払額は計1485万元になった。

<18> 「人民網日本語版」2022年03月28日
渤海湾初の1千億立方メートル級大型ガス田の開発が着工
中国海油石油集団有限公司(以下「中国海油」)によると、中国海油渤中19—6コンデンセート田1期開発プロジェクトが26日、青島市で着工された。これは中国の渤海湾で初の1千億立方メートル級大型ガス田の開発が正式に実施段階に入ったことを示しており、国家エネルギー安全保障及び中国のエネルギー構造の最適化に対して重要な意義を持つ。同プロジェクトは青島市と天津市の3ヶ所に、1つの中心プラットフォーム、3つの無人坑口プラットフォーム、4つのジャケットを含む8つの単体構造を新設する。陸上建築の鋼材構造加工量は3万2000トンにのぼる見込みで、全長約150キロメートルの8本の海底パイプと3本の海底ケーブルを敷設する。

<17> 「人民網日本語版」2022年03月26日
中国独自開発の第3世代原子炉「華竜1号」の運転が本格的にスタート
3月25日、中国が独自開発した第3世代原子炉「華竜1号」モデルプロジェクトの2基目となる中核集団福清原発6号機が正式に商業運転の条件を整えた。これで、華竜1号モデルプロジェクトの運転が本格的に始まり、中国の原子力発電技術の水準や総合的な実力が世界トップレベルに達したことを意味している。中国の原子力発電が世界に進出する際の「名刺」代わりとなる「華竜1号」は現在、原子力発電市場で受容度が最も高い第3世代原子炉だ。

<16> 「人民網日本語版」2022年03月25日
王毅部長、アフガニスタン暫定政権の副首相代行と会談
王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間24日、アフガニスタン暫定政権のバラダル副首相代行とカブールで会談した。バラダル副首相代行は、アフガニスタンと中国には友好的な交流の伝統があり、両国国民は互いに信頼し、支持し合っているとした。そして、「アフガニスタン・タリバンは責任ある政府だ。いかなるテロリストによるアフガニスタンでの活動も断じて認めず、いかなる者または機関がアフガニスタンの領土を利用して他国を標的にした行動を取ることも断じて認めず、ましてや、いかなる勢力が中国を破壊する行動に携わることも断じて認めないということを、中国と全世界に重ねて表明したい。アフガニスタンは中国側の安全保障上の懸念を重視しており、的確で力強い措置を講じてアフガニスタン全域の安全を実現するとともに、地域の安全維持に貢献していく。アフガニスタンの安全保障能力の強化を中国側に支持してもらいたい」と強調した。

<15)「人民網日本語版」2022年03月24日
南京大虐殺生存者・王素明さんが逝去 享年87歳
中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞紀念館によると、3月23日昼ごろ、南京大虐殺の生存者のひとりである王素明さんが入院先の病院で亡くなった。享年87歳。これにより、南京中国侵略日本軍被害者援助協会に登録されている南京大虐殺の生存者は、わずか58人となった。

<14>  「人民網日本語版」2022年03月23日
中国、民間企業の割合が企業全体の79.4%から92.1%に
国家市場監督管理総局がこのほど明らかにしたところによると、2012年から21年の間に、中国の民間企業は1085万7千社から4457万5千社に増加し、10年で4倍に増加した。企業全体に占める割合は79.4%から92.1%に上昇した。安定成長、イノベーション促進、雇用増加、民生改善などの面で重要な役割を果たし、経済社会の発展を推進する重要な力となっている。

<13> 「人民網日本語版」2022年03月23日
「漢服+花見」が新たなトレンドに 関連企業登録の増加率16.7%に
中国伝統の民族衣装である漢服は、ここ数年にわたり大衆的なレベルで高い関心を集め、若者の間で人気となっており、今や爆発的な勢いを見せる注目分野だ。調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)がまとめた2021年報告書によると、漢服愛好者の増加率は4年連続で70%を超え、中国漢服市場の売上高は100億元(1元は約19.0円)前後に達したという。春が訪れ、多くの若者が漢服を着て花見に出かけたり写真を撮ったりしている。国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)の影響もあって、漢服を好む人はますます多くなっている。

<12> 「人民網日本語版」2022年03月23日
東方航空旅客機墜落事故の会見、生存者は現時点で未確認
国家応急処置指揮部は22日午後9時、広西壮(チワン)族自治区梧州で記者会見を開き、東方航空旅客機墜落事故に関する調査の進展について発表し、社会各界が感心を寄せる問題に回答した。民用航空局の関係者によると、東方航空MU5735便は21日午後1時16分に雲南省昆明市を離陸し、午後2時17分に飛行高度8900メートルを保ち広東省の広州管制エリアに入った。管制官は午後2時20分に航空機の高度が急激に下がっているのを発見し、複数回にわたってクルーへの呼びかけを行ったが、応答を得られなかった。午後2時23分にレーダー信号が途絶え、その後の確認により、航空機が広西チワン自治区梧州市藤県内に墜落したことが確認された。

<11> 「人民網日本語版」2022年03月23日
若者が「国潮」に夢中になるのはなぜ?
2022年北京冬季五輪は終わったが、マスコット「ビンドゥンドゥン」のグッズはまだ手に入りにくい状況が続いており、オンラインでは買えず、実店舗では1時間以上並ばないと手に入らないという。阿里研究院がこのほど発表した「中国消費ブランド発展報告2020」によれば、中国国産ブランドのオンライン市場シェアが72%に達した。また「百度(バイドゥ)国潮の誇り検索ビッグデータ2021」報告によれば、「国潮」(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)は過去10年間に注目度が528%上昇した。国産品がトレンドになり、「国潮」消費が新世代の消費者にとってますます重要な選択肢になっている。

<10> 「人民網日本語版」2022年03月22日
中国がウクライナに1000万元相当の追加人道支援を決定
外交部(外務省)の21日の定例記者会見で、汪文斌報道官はウクライナへの人道支援に関する質問に答えた。【記者】中国赤十字は先ごろウクライナへの500万元(1元は約18.6円)相当の人道支援物資提供を発表した。中国側からはさらなる支援の計画はあるか。【汪報道官】中国はすでにウクライナ側への人道支援を行っている。中国政府は、ウクライナへの1000万元相当の人道支援物資の追加提供を決定した。これは情勢の推移とニーズに基づき新たに追加した人道支援だ。中国側は引き続きウクライナ情勢の緩和のために建設的役割を果たしていく。同時に人道的危機克服のためにも努力を払いたい。

<9> 「人民網日本語版」2022年03月21日
中国がトルコで建設した世界最長の吊り橋が竣工・開通
蜀道投資集団有限責任公司の四川路橋建設集団がトルコで建設に関わった世界最長の吊り橋「1915チャナッカレ大橋」の開通式が3月18日に行われた。トルコのエルドアン大統領は、式典において、「同橋の建設は、トルコの経済発展と雇用創出に大いに寄与した。開通後は、省エネ・排出削減および時間コスト・収益の面で、年間約4億1500万ユーロ(約546億円)を節約できるだろう」とした。

<8> 「人民網日本語版」2022年03月21日
ウクライナ問題で王毅部長「中国の主張は客観的かつ公正で、歴史の正しい側にある」
中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は19日夜に安徽省黄山市屯渓区で取材に応じ、中米首脳がテレビ会談でウクライナ問題について意見交換した際の状況について語った。王部長は、「習主席はウクライナ問題における中国の立場を明確に、全面的に明らかにした。その最も重要なメッセージは、中国は常に世界平和を維持するパワーであるということだ。我々は一貫して平和維持と戦争反対を主張している。中国にとってこれは歴史的・文化的伝統に根差しているだけでなく、一貫した外交政策でもある。中国は引き続き物事自体の是非曲直に基づき、客観的かつ公正的な姿勢で、独自に判断を行っていく。我々はいかなる外部からの脅迫や圧力も断じて受け入れないし、中国に対するいかなる根拠なき非難や邪推にも反対する」と指摘。

<7> 「人民網日本語版」2022年03月21日
中国の北斗鉄道業界総合応用モデルプロジェクトが検収に合格
中鉄第五勘察設計院集団有限公司が19日に明らかにしたところによると、中国北斗衛星測位システム重要特定プロジェクトである北斗鉄道業界総合応用モデルプロジェクトがこのほど、各種任務を順調に遂行した。中国による鉄道業界北斗「応用+基準」という二重体制のための基礎を固め、中国北斗と中国高速鉄道という2枚の「国の名刺」の深い融合を力強く促進した。

<6> 「人民網日本語版」2022年03月18日
タクラマカン砂漠を走る環状鉄道の動態検証が終了 新疆
世界初となる砂漠を囲む環状鉄道の一部となる、新疆維吾爾(ウイグル)自治区和田(ホータン)市と若羌(チャルクリク)県を結ぶ「和若鉄道」の動態検証がこのほど終了した。タクラマカン砂漠は、世界で2番目に大きい流動性砂漠で、「死の海」とも呼ばれている。和若鉄道は、同砂漠の南端を走り、南疆(新疆トルファンーコルラ)線和田駅を始点とし、和田・洛浦(ロブ)・策勒(チラ)の各地を経由して、現有の格庫鉄道(青海省ゴルムド-新疆コルラ)鉄道・喀和(カシュガル―ホータン)鉄道・南疆鉄道とともにタクラマカン砂漠を囲む環状鉄道を形成する。また、自治区内で2020年に北疆(ウルムチ―阿拉山口)鉄道環状鉄道が完成したことに続く、新たな環状鉄道となっている。

<5>「人民網日本語版」2022年03月18日
浙江省と江西省の揚水発電所2ヶ所が着工
華東・華中地域の電力網調節能力を高め、再生可能エネルギーの発展を促進するため、国家電網の浙江泰順と江西奉新の2ヶ所の揚水発電所が17日、同時に着工された。浙江省温州市泰順県と江西省宜春市奉新県に位置する2ヶ所の揚水発電所の設備容量はいずれも120万kWで、投資総額は147億7300万元(1元は約18.7円)。2030年の竣工・稼働後の年間発電量は24億kWhに、年間揚水電量は32億kWhにのぼり、原炭消費量を毎年22万トン削減し、二酸化炭素排出量を毎年45万トン削減する見通しだ。

<4> 「人民網日本語版」2022年03月17日
「武力による台湾統一」の世論に国務院台湾事務弁公室がコメント
最近、世論に「武力による台湾統一」の声が挙がっているのに加え、複雑な国際情勢が台湾海峡をめぐる情勢に影響を与えていることが、台湾の人々の不安や憂慮を招いている。これについて、国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は16日の定例記者会見で、「我々が繰り返し指摘しているように、現在両岸関係が厳しい緊張状態にあり、台湾海峡の平和・安定に対するリスクが高まっていることの根本的原因は、民進党当局が外部勢力と結託して絶えず『台湾独立』の挑発を図り、特定の国が『台湾を利用して中国を牽制する』目的で台湾地区関連の議題を弄し、中国の統一と民族の復興を妨害していることにある」と指摘。

<3> 「人民網日本語版」2022年03月17日
5ヶ月を越えた宇宙飛行士「3人組」の旅
中国は昨年10月16日、有人宇宙船「神舟13号」の打ち上げに成功し、宇宙飛行士の翟志剛氏、王亜平氏、葉光富氏の半年にわたる宇宙の旅が始まった。そして、中国の宇宙ステーションは中国初の女性宇宙飛行士である王氏を含む、第二陣の宇宙飛行士を迎え入れ、この「3人組」が宇宙ステーションで過ごした日数もすでに5ヶ月を越えた。

<2>「人民網日本語版」2022年03月16日
中国、新型コロナ感染者の診療案改正 軽症は入院せずに指定施設で隔離
中国国家衛生健康委員会が15日、公式サイトで発表した情報によると、新型コロナウイルス肺炎の治療をさらに改善するべく、同委員会と国家中医薬管理局の専門家が「新型コロナウイルス肺炎診療案」の試行第8版を改正し、試行第9版を作成した。新版の診療案は、デルタ株やオミクロン株といった変異株の感染拡大の特徴や感染者の特徴を徹底的に研究し、関連の研究成果を一歩踏み込んで分析した上で作成された。

<1> 「人民網日本語版」2022年03月16日
春の到来前にプマユムツォ湖の氷上を移動する羊飼いたち チベット
西蔵(チベット)自治区山南(ロカ)市浪波卡子(ナンカルツェ)県にある推瓦村は、平均標高約5070メートル、世界最高の標高にある行政村のひとつで、主に牧畜業が営まれている。標高が高く、夏が短いため、同村の牧場は、越冬のための充分な飼料を羊たちに提供することができない。その一方で、チベット語で「仙女の涙」を意味するプマユムツォ湖にある中島には、水草が生い茂っている。そのため毎年高原が最も寒い時期になると、推瓦村の牧畜民は、羊の群れを湖の中島に連れていき、寒冷期を過ごさせる。そして大地に春が戻るのを待ち、凍結した湖の氷がまだ解けきらない時期に、再び羊の群れを村へ連れ帰り、春の到来を待つ。