「人民網日本語版」2017年5月後半 抜粋(2017/6/1)

<20>  「人民網日本語版」2017年05月31日
四川省の古城にテーブル1500卓連ねた「1万人薬根宴」を開催
端午節(端午の節句、今年は5月30日)当日、四川省涼山イ族自治州会理県会理古城で「1万人薬根宴」が開催され、約1万5千人が古城に並べられたテーブル1500卓で食事を楽しんだ。同地では端午節に、地鶏などをツリガネニンジンやゴボウの根などの薬材と煮込んだ「薬根スープ」を飲む風習があるという。

<19> 「人民網日本語版」2017年05月29日
山あいの学校で38年間教鞭をとり続ける教師
甘粛省隴南市康県高石教学点(元高石小学校)では 1人の教師が5人の生徒に授業をしている。校長兼教員の李占栄さんは1979年3月から現在まで、40年近くここ高石小学校で教鞭をとり、高石小学校の移り変わりを見てきた。1980年代、同校は教員3人、生徒数70人以上と、教員も生徒数も最も多い時期だった。その後は徐々に人数が減り、1990年代末には、教員が李さん1人と生徒も40人あまりとなった。2012年、高石小学校は正式な小学校ではない「教学点」となった。李さんは、「このような山の中では、余裕がある家庭は、子供を村の中心小学校に通わせるが、貧困家庭の子供はこのような教学点で学ぶしかない。子供を村の学校に通わせている家庭でも、家賃や家庭教師など、家庭の支出が増加し、経済的負担が増大している」と話す。2016年10月現在、同市には945ヶ所の「教学点」があり、生徒数が10人未満の「教学点」が618ヶ所となっている。

<18> 「人民網日本語版」2017年05月27日
一人っ子は賢いがわがまま?
一人っ子は身勝手でわがままというのはきっとほとんどの人が聞いたことのある見方ではないだろうか。しかも当事者を含む多数の人が、このような意見を聞いて不快な気分になり、それは偏見だと思っている。だが、中国のあるチームが実施した研究から、脳の構造の変化が原因で、一人っ子は本当に、「より煩わしい人間」、「より身勝手な人間」になる可能性が高いことが判明した。MRI検査の結果から一人っ子は、「独特」な脳を持っていることが明らかになった。これにより一人っ子はより豊かな創造力を備えているのと同時に、「他人に好かれない」側面も備えているのだという。

<17> 「人民網日本語版」2017年5月26
卵の色塗り、粽包みなどの端午節を迎える準備に忙しい江西民俗村
24日、江西省分宜県民俗文化村が企画した、幼稚園の子供たちによる「端午節を迎え、民俗文化を学ぶ」をテーマとした文化イベントが開催された。同日、園児たちは教師や保護者の指導の下、卵に色を塗り、粽を包み、香袋を作った。また、園児たちは民俗活動体験を通して、雄黄酒(焼酎にヒ素の硫化鉱物である雄黄を少量加えた酒)を飲む、巾着を吊り下げる、五色の絹糸を身体に巻きつける、ヨモギを吊るす、粽を食べるといった端午節(端午の節句、今年は5月30日)の伝統文化について学習した。

<16> 人民網日本語版 2017年05月26
2017年度卒業生の求人状況明らかに 契約上の平均月収は約6万5千円
中国の求人サイト・智聯招聘がこのほど、2017年度卒業生求人状況に関する調査報告を発表した。データによると、2017年度卒業生の実際の契約上における平均月収は4014元(約6万5千円)で、昨年よりも751元(約1万2千円)下がった。今回のアンケート調査の主な対象は、大専(短大に相当)、大学学部、修士課程、博士課程などの学歴の2017年度卒業生で、最終的に回収された有効回答は9万3420人分に上った。同調査によって得られたデータによると、2017年度卒業生の実際の契約上における平均月収は4014元(約6万5千円)だった。男女別で見ると、男性の契約上の平均月収は女性より高く、男性が4374元(約7万円)、女性が3624元(約5万8千円)だった。

<15> 「人民網日本語版」2017年05月25日
創業する勤労者、無利子少額貸付の申請が可能に 北京
北京市総工会(労働組合)は23日、創業を計画している勤労者の融資需要を満たすために、北京市は「首都勤労者創業少額融資」を実施することを明らかにした。申請者は、全額無利子貸付および銀行・担保会社による審査認可の優遇などの特典を受けることができる。北京市総工会党組織の曾繁新・書記は、「『首都勤労者創業少額融資』プロジェクトは、北京市総工会、北京農商銀行、北京首創融資担保有限公司(首創担保)が共同で実施するもので、創業意欲と能力を備えた総工会所属の勤労者に対し、全額無利子の少額貸付を行う。市総工会は900万元(1元は約16.2円)の担保資金を提供し、プロジェクト限度額は2700万元に上る」と説明した。北京市はこれより前、主にリストラの対象となった失業者や農民工(農村から都市部に出て働く臨時就労者)の創業資金不足問題を解決するため、「首都勤労者創業少額貸付計画」を始動し、より多くの勤労者が貸付支援を受けて創業のパイオニアとなり、創業によって就職状況が発展するよう奨励・支持してきた。

<14> 「人民網日本語版」2017年05月25日
海峡両岸で南京大虐殺80周年犠牲者公葬活動スタート
24日午前、中国華芸広播公司と「旺報」の共同発起による「歴史を心に刻み、国辱を忘れない」をテーマとした、南京大虐殺80周年犠牲者公葬をめぐる一連の活動が南京でスタートした。今後半年の間に、海峡両岸(中国大陸部と台湾地区)では、「バーチャル城壁煉瓦寄付」、テレビドキュメンタリー「南京、1937」、書籍「生存者は語る」、特別テーマ原稿募集、両岸大学生による詩歌朗読、ろうそく祭りなど各種催しが展開される。91歳になる南京大虐殺生存者の葛道栄さんは、始動式において、「憎しみは少しずつ忘れ去ることができるが、歴史を忘却し、歪曲することはできない。次世代の人々が、この史実を全面的に理解し、戦争が二度と起こることのないよう切に願っている」と語り、世界の誰よりも先に、「バーチャル城壁煉瓦寄付」に犠牲者をしのぶ「煉瓦」を寄付した。この時、「バーチャル城壁煉瓦寄付」サイトが正式に開通した。

<13>「人民網日本語版」2017年05月25
チャイナドレス愛好者たちが南京の古い街並みをそぞろ歩く
チャイナドレス愛好者たちが24日、チャイナドレス姿で南京の城南老街を歩き、多くの市民の注目の的となっていた。

<12> 「人民網日本語版」2017年05月25日
ボーイング 今年は中国に200機を引き渡し予定
今年はボーイングが中国に進出して45年目にあたる。過去5年間近く、ボーイングは毎年、中国の顧客に140機を超える航空機を引き渡ししており、今年は200機に迫ると予想される。中国が運営する民間ジェット機のうち半分以上がボーイング製だ。ボーイングの予測では、今後20年間で中国には価格にして1兆ドル(1ドルは約111.6円)以上になる航空機6810機の需要が生まれ、中国は世界で一番最初に1兆ドル規模に達した航空機市場になるという。ボーイング中国法人の荘博潤社長は、「ボーイングが最初の1千機を中国の顧客に引き渡しするのに、40年の時間がかかったが、次の1千機の引き渡しには、7年しかかからないだろう」と予想する。

<11> 「人民網日本語版」2017年05月23
「シェア自転車」プラットフォームによる業務提携競争が激化
シェア自転車市場争奪戦が一段とアップグレードしている。Mobike(摩拜単車)はこのほど、「Mobike+」オープンプラットフォーム戦略を発表した。中国聯通、招商銀行、中国銀聯、百度地図などと第一弾戦略的パートナーシップを構築し、百度地図、神州専車、中国聯通サービスアプリなど複数のプラットフォームを通じてMobikeを直接予約することが可能となる。外出ツールの方面で、オンライン地図サービスの国内最大手「百度地図」は5月末、「歩行」と「自転車走行」の連携を行うためにMobikeを取り入れ、Mobikeと公共交通機関検索機能を結合させて「出発地点」と「到着地点」付近にあるMobikeシェア自転車を提示し、路線乗り換えを最適化することで、「最後の1キロ」問題の解決を図る。また、配車サービス大手「神州専車」は、アプリにMobikeを取り入れ、「ネット配車+自転車レンタル」など、市民の多様化した外出ニーズを満たす計画だ。

<10> 「人民網日本語版」2017年05月22
二十四節気「小満」に古式ゆかしい牛耕農法による田植え準備 貴州省
中国の旧暦の二十四節気「小満」にあたる5月21日、「牛耕農法が残る最後の部落」とよばれている貴州省黎平県尚重鎮洋洞村では、この「小満」に牛耕農法で田を耕す風習があり、どの家も田植えの準備を行った。

<9> 「人民網日本語版」2017年05月22日
水郷で新婚カップル100組が盛大な合同結婚式 江蘇省
江蘇省蘇州市周庄古鎮で20日、新婚カップル100組が水郷での合同結婚式を行った。華やかな婚礼用の衣装に身を包んだ新郎新婦たちは、幸せになれるという言い伝えのある「3つの橋渡り」、両親への挨拶などの周庄伝統の婚礼行事を行った。そしてその盛大な水郷での結婚式は多くの観光客を魅了した。

<8> 「人民網日本語版」2017年05月22日
「空の巣青年」問題が深刻化する一線都市
「空の巣老人」に続き、「空の巣青年」も、今や決して軽視できない社会問題となっている。統計データによると、2015年、全国の独身世帯の割合は12.45%に達し、一人暮らしの若者(20-39歳)は2千万人を上回った。婚活サイト「世紀佳縁」がこのほど発表した「520尋愛ビッグデータ」によると、この1年間、配偶者探しという明確な目的で同サイトに会員登録をしたユーザーのうち、北京に住む独身者の数が最も多く、広州と上海がこれに続いた。2015年末の時点で、中国の独身者は計2億人を上回り、結婚適齢期人口の18.9%を占めた。この割合は、2013年(14.8%)を4ポイント上回り、なお上昇傾向が続いている。

<7> 「人民網日本語版」2017年05月22日
外国人が驚く中国の新「四大発明」
北京外国語大学シルクロード研究院がこのほど、留学生を対象としたアンケートを実施し、一帯一路(the belt and road)沿線国20ヶ国から来た若者たちから、中国の新「四大発明」として中国の代名詞とも言える高速鉄道、ネットショッピング、支付宝(アリペイ)、シェア自転車が選ばれたことを明らかにした。インタビューを受けた外国人の若者たちは、これらの新「四大発明」を自分の国に一番持ち帰りたい生活スタイルとして挙げている。ネパール人女性のナビナさんは、高速鉄道とモバイル決済に魅了されており、「私の国は特殊な地形なので、交通は道路に頼るしかないが、交通事故も発生しやすい。もし私の国に高速鉄道があれば、移動も便利になり、移動時間も短縮されるだろう」と語った。

<6>「人民網日本語版」2017年05月20日
新疆に道路・鉄道・水上の国際貨物列車
19日午後4時30分、40両のコンテナ車両からなる国際貨物列車79962号がポリ塩化ビニル(PVC)製品を満載し、新疆自治区の国際定期貨物列車「中欧班列」烏魯木斉(ウルムチ)集荷センターを出発した。江蘇省の連雲港に向かい、水上輸送でインドのナバシェバ港に到着した後、ニューデリーまで運ばれる。烏魯木斉鉄道局の説明によると、この列車は新疆を出発する初の道路、鉄道、水上を結ぶ国際貨物列車だ。現在、同センターが組織する国際貨物列車は、中央アジア諸国が中心となり、欧州各国がこれを補完する形でカバー範囲が広がっている。

<5> 「人民網日本語版」2017年05月19日
中国と「一帯一路」沿線国との観光交流規模、延べ2500万人超
国家観光局は、18日に開催された記者会見において、「中国と『一帯一路』(the belt and road)沿線国との観光交流はますます緊密化している。試算によると、中国と『一帯一路』沿線国・地域との双方向の観光交流の規模は延べ2500万人を上回り、中国はすでに、多くの沿線国・地域の観光市場にとって重要な観光客源市場となった」と明かした。「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)」期間中、中国は、「一帯一路」沿線国・地域に向けて、延べ1億5000万人以上の観光客と2千億ドル(1ドルは約111.1円)の観光消費を送り込み、また、沿線国・地域から延べ8500万人の観光客と約1100億ドルの観光消費を誘致すると予想される。

<4> 「人民網日本語版」2017年05月19日
方向転換する日系企業 「敗退」乗り越え対中投資拡大
日系企業の中国市場における投資はなかなか難しい状況にあり、過去2年間には日系企業が中国から大規模に撤退するとのニュースがしばしば伝えられた。だが今や中国の広大で勢いのある市場と膨大な数の消費者を前にして、対中投資を再び拡大させたいと願う企業が出てきている。日本経済新聞の電子版は17日、中国人消費者の購買力が高まり、質の高い商品へのニーズが旺盛になり、こうした好材料の影響を受けて、日系企業は中国で生産能力を拡大させたいと考えるようになったと伝えた。「日経紙によると、日本貿易振興機構(ジェトロ)が16年末に行った、アジア・オセアニア進出日系企業実態調査によると、中国に進出した日系企業で「今後1~2間に中国事業を拡大する」と答えた企業は40%を占め、15年の調査時より2ポイント上昇し、3年ぶりの上昇となった。

<3> 「人民網日本語版」2017年05月17日
香港、越境バス大幅値下げで中国大陸部からの来訪者が増加
香港地区は中国返還20周年を祝うほか、中国大陸部からの観光客を一層呼び込むため、香港地区の環島旅運(TRANS-ISLAND)はこのほど、越境バスの料金の大幅値下げを発表した。最大で70%安くなっており、利用者が急増している。利用者の多くは、「ショッピング旅行のコストがかなり安くなった」と喜んでおり、香港地区への旅がブームになっている。環島旅運によると、料金値下げにより、広東省深セン市沙頭角口岸-香港九龍塘の片道切符が45香港ドル(約630円)から20香港ドル(約290円)に値下げされ、沙頭角口岸-粉嶺の片道切符に限っては、30香港ドル(約430円)から10香港ドル(約140円)と、70%も安くなった。沙頭角に住む女性・胡さんは、「今回の大幅な値下げで、交通費がとても安くなった。ショッピングのために香港地区に行こうという原動力が大きくなり、これまでは1ヶ月に1回程度だったのが、最近は、毎週時間を見つけて香港地区に行くようになった。制限さえなければ、毎日でも行きたいぐらい」と喜んでいる。

<2> 「人民網日本語版」2017年05月17日
「一帯一路」イニシアティブの対象18省・市・区の雇用が激増
「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブは、中国の18省・市・区を対象にしているが、それら省の就職状況にはどのような変化が生じているのだろう?中国の求人サイト・智聯招聘がこのほど発表した「2017年『一帯一路』対象地域の就職ビックデータ報告」によると、18の重点省・市・区では、雇用が顕著に増加しており、インフラ施設の連結などの関連業界の雇用は急増している。また、15の港湾都市の貿易・輸出入の業界でも雇用が急増している。14-16年、この18省・市・区の雇用総数は、中国全土の雇用総数の約4割を占め、中国全土の雇用創出の面で重要な役割を果たしている。15年、18省・市・区のうち、西蔵(チベット)自治区を除く全ての都市の雇用が前年比で増加し、うち、増加幅が最大だったのは広西チワン族自治区、広東省、青海省で、それぞれ、54%増、38%増、32%増だった。中国全土の平均水準27%をいずれも上回っている。

<1> 「人民網日本語版」2017年05月17日
中国が3月米国債279億ドル購入 まだ世界2位 
米国財務省が15日に発表した国際証券投資統計(TICデータ)によると、中国は3月に米国債279億ドル(1ドルは約112.4円)を購入し、米国債保有残高は1兆900億ドルに達し、昨年10月以来の最高を更新したが、引き続き世界2位の米国債保有国にとどまった。昨年10月、中国が直近の5ヶ月間連続で米国債を売却したことから保有残高が2010年7月以来の最低を更新した一方で、日本が中国を抜いて米国の「最大債権者」になった。日本は今年3月も34億ドルを買い増しして、保有残高は1兆1800億ドルに達した。また中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表したところによると、中国は今年4月に外貨準備高が前月比204億4500万ドル増加して3兆ドルを超え、3ヶ月連続で増加したとともに、今年に入って3兆ドルを超えた3回目の月になった。