香港に近い中国南部の工業都市、広東省深圳(しんせん)市。そこに、ディズニーグッズを製造する日本の企業「水谷玩具」が進出していた。ところが、徐々に製造拠点をフィリピンに移し、昨年の6月に工場閉鎖した。その以前から争議が起きていたが、退職金や保険金などに関する不当な仕打ちに抗議して、更に激しい対立が続いていた。彼らを支援する香港のNGO・ワーカーズ・エンパワーメント(WE)や労組(HKCTU・香港職工連盟)から支援の要請を受けた横浜アクションリサーチはじめ複数の日本の労組や団体が、水谷玩具の玩具納入先であるオリエンタルランド(ディズニーランドの経営会社)と、その大株主である千葉県企業土地管理局に善処するように要望書を今年の2月に送付していた。
それは、下請け企業のみならず、サプライチェーン(原料から販売までの一連の工程)での労働条件にも責任を負うことは、今や世界の常識になっていることを踏まえての申し入れである。その後に水谷玩具の方で動きがあった(退職金額はそのままに、保険金の支払いの一部上乗せ)ということは、少しは効果があったということだろう。そして本日(4月25日)更なるプッシュのために千葉県民を主に5人で千葉県企業庁土地管理局へ行った。約束時間に海浜幕張の県庁舎に行くと、担当者がエレベーターホールで待っていた。 続きを読む ディズニーランドは中国の水谷玩具労働者へ正当な補償金を!― 経営会社オリエンタルランドと大株主・千葉県に申し入れ