タグ別アーカイブ: 村山首相談話

「検証「安倍談話」、戦後70年・村山談話の歴史的意義」シンポジウムが開催

伊藤彰信(日中労働情報フォーラム代表)

 村山首相談話を継承し発展させる会(略称「村山首相談話の会」)が主催する「検証「安倍談話」、戦後70年・村山談話の歴史的意義」のシンポジウムとパーティーが、11月5日、憲政記念館で開催されました。
シンポジウムは、主催者を代表して共同代表の鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授)さんがあいさつし、連帯のあいさつを平和フォーラムの藤本事務局長、全労連の小田川議長が行いました(小田川議長が登場するとはいささかびっくり)。
基調報告を浅井基文(元広島平和研究所長)さんが行いました。浅井さんは「安倍首相が目指すものは、昭和天皇の終戦詔書(玉音放送)の史観であり、戦後日本の体制を形づく
る原型であるポツダム宣言を無視し、単に受諾し降伏したものとしか見ていない。安倍談話を批判するとき、国民合意が欠如したもの、東アジアの平和と安定を揺るがすもの、日米関係の根本的な変節という国際的視点を忘れてはならない」と述べました。 続きを読む 「検証「安倍談話」、戦後70年・村山談話の歴史的意義」シンポジウムが開催

言葉は形容詞によって腐る―靖国史観が透けて見える安倍首相の70年談話― 内田雅敏

2015年8月15日
内田 雅敏

「百年以上前の世界には西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、19世紀、アジアにも押し寄せました」。2015年8月14日、安倍首相によって発せられた戦後70年首相談話の冒頭部分である。
正直、驚いた。「戦後」70年談話であるから、当然、これまでの首相談話等 ― 「日本側は、過去において、日本国が戦争を通じて、中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する」(1972年日中共同声明)、 続きを読む 言葉は形容詞によって腐る―靖国史観が透けて見える安倍首相の70年談話― 内田雅敏