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南京大虐殺から83年・2020年 東京証言集会に行ってきました

 藤村 妙子(日中労交 事務局長)

南京大虐殺から83年 2020年 東京証言集会 F1

 12月13日午後、全水道会館で行われた東京集会に行ってきました。毎年私たち日中労交はこの日、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館において開催される「南京大屠殺死難者国家公祭儀式」に参加するために訪中していますが、今年は世界的な新型コロナウィルスの流行下で訪中できないため、この集会に参加してきました。
 集会は「歴史を忘れず、現在の戒めにしよう」をテーマにしてノーモア南京の会が呼びかけた実行委員会が主催して行われました。はじめにノーモア南京の会代表田中宏氏の挨拶がありました。「南京大虐殺があった1937年に生まれた私は虐殺があった年から同じ月日を暮らしてきた。日本がこの虐殺の事実を認めないことは、許すことができない。とりわけ1982年に教科書にこの史実を捻じ曲げて記載する「教科書問題」があり、85年には中曽根首相が「戦後政治の総決算」を掲げ靖国神社を参拝した。一方中国では、同じ年に南京の記念館が開設されている。この事実だけでも歴史に蓋をする日本の姿勢がいかに問題なのかは明らかだ。」と訴えていたことが印象に残りました。
 続いて「ノーモア南京の会」が訪中して生存者の石秀英さんのお話を聞いた時のビデオの上映がありました。石さんは、1937年当時11歳で父親とお兄さんを日本軍に殺された事や、南京師範大学の斜面に作られた粗末な避難小屋の様子など、現場に立ちながら語っていた。お父さんは、日本軍に連行される途中にズボンの紐を直すためにかがんだことが逃亡しようとしているとみなされて虐殺されたとのことだった。ビデオ上映後の解説でこの虐殺された12月16日は、17日の日本軍司令官松井石根が南京入場式を挙行する前日で徹底した「敗残兵狩り」が行われていた事。年恰好で「敗残兵」とされた人は有無を言わさず連行して虐殺していたことなどが語られた。改めてこの史実に怒りを感じました。
 更に、2006年に中国で放映された番組(山東テレビ制作 原題「郷胞祭」)『故郷鎮魂~任世淦』の上映が日本語字幕付きでありました。任世淦(レンシーガン)氏は1936年生まれで、1997年に教師を退職後に日本軍の戦争犯罪に関する記録を作り、また日本兵東史郎氏が綴った「日記」に記載されている現場での聞き取り調査を行った人です。番組では、彼が聞き取り調査をしている様子が写されていました。特に印象に残ったのは、彼が毛筆で作成した「殉難郷胞名録」のことです。山東省江蘇省を中心に彼は自転車を何台も乗りつぶしながら調査しました。そして、一人一人の虐殺場所、氏名、殺害方法などが書かれたこの巻紙には5458人が記録されているということです。

南京大虐殺から83年 2020年 東京証言集会 F2

 この後「山東省にもあった『南京虐殺』」と題された講演がノーモア南京の会 細工藤 龍司氏によって行われました。この講演で特に印象に残っていることは、日本兵東史郎氏によって書かれた従軍「日記」のことです。東氏は戦後、南京の記念館を訪れた際自分が中国で行った事実を告白し、以降1987年に『我が南京プラトーン』として日記の一部を公開しました。しかし、これに対して1993年12月に東さんの上官がこの書籍に書かれていることは事実無根だとして出版社と東さんを「名誉棄損」で訴えました。2000年1月に最高裁において上告棄却され東さんらが敗訴しました。私は、史実を否定し、勇気を出して告白しことを「名誉棄損」と裁判で確定させるこの所業に対して強い憤りを感じました。「東日記」と任世淦さんの記録は「東日記と私」としてノーモア南京の会が冊子としてまとめているとのことです。是非取り寄せて読んでみたいと思いました。
 なお、会場で主催者のご厚意で伊藤会長と一緒に「南京大虐殺の史実展」の販売を行いました。

南京大虐殺から83年 2020年 東京証言集会 F3

南京大虐殺から83年・証言を聞く東京集会―歴史を忘れず、現在の戒めとしよう: 伊藤彰信

南京大虐殺から83年・証言を聞く東京集会―歴史を忘れず、現在の戒めとしよう

南京大虐殺から83年 証言を聞く東京集会

「歴史を忘れず、現在の戒めとしよう」と「南京大虐殺から83年 証言を聞く東京集会」が12月13日、東京都内で開かれた。コロナのため予約制の集会であったが50名弱が参加した。

主催者の「ノーモア南京の会」を代表して田中宏先生(一橋大学名誉教授)が次のように開会のあいさつをした。

田中宏先生(一橋大学名誉教授)
田中宏先生(一橋大学名誉教授)

南京の紀念館がオープンしたのが1985年8月15日、戦後初めて現役の中曽根首相が靖国神社を公式参拝した日です。84年4月に靖国懇がつくられ、神道の参拝形式でなければ憲法違反にならないという答申を受けて、参拝に踏み切るわけです。中国で南京紀念館の建設準備が進んでいることに、日本の外交ルートもマスコミも気が付いていなかった。

靖国懇のメンバーで哲学者の梅原猛さんが新聞にエッセイを書いている。靖国懇に外務省を呼んで「靖国参拝はせっかく良くなってきている日中関係を悪化させることになりはしないか」と聞いたところ、外務省は「何も心配ありません」と答えた。梅原さんはその後、中曽根首相に会ったとき「私の言ったとおり日中関係は悪化してしまった。靖国懇の委員を辞めておけばよかった」と言ったところ「行くなと言っても私は参拝した。そうしなければ自民党はもたなかったから」と言ったと書いている。

歴史と向き合あうことに日本社会は非常に鈍感です。私が初めて南京に行ったのは1987年ですが、南京大学の先生に「なぜ紀念館をつくったのですか」と聞いたら「それは教科書問題です」と二つ返事でした。1987年に韓国に独立記念館ができます。パンフレットを読んでみると「日本で歴史の改ざんが始まった。私たちは歴史を正しく伝えるために記念館をつくった」と書いてあった。1982年が教科書問題でした。宮沢官房長官が「政府の責任で是正する」と談話を発表して収めた。検定基準の中に近隣諸国条項を入れて対応した。教科書がどうしてこんなに問題になるのか分かっていない。

今も歴史とどう向き合うのかという課題は続いている。その重みを感じてほしい。

 集会は、日本軍が行った南京安全区の中国軍敗残兵掃蕩作戦に巻き込まれ、父と兄を殺害された石秀英さんの証言ビデオ「石秀英さんの被害の現場を訪ねて」(ノーモア南京の会制作)と東史郎日記の現場を訪ねる任世淦さんの活動を追った「故郷鎮魂」(山東テレビ制作)が上映された。その後、細工藤龍司さんが「山東省にもあった南京大虐殺」と題して、東史郎日記と任世淦さんの活動について解説した。

南京大虐殺から83年・2020年東京証言集会に行ってきました―― 藤村妙子

差別排外主義を煽る社会を断つ―関東大震災97周年中国人受難者追悼集会

関東大震災97周年中国人受難者追悼集会(9月6日、江東区東大島文化センター)
関東大震災97周年中国人受難者追悼集会(9月6日、江東区東大島文化センター)

「関東大震災97周年中国人受難者追悼集会」が9月6日、江東区東大島文化センターで開かれました。主催は関東大震災中国人受難者を追悼する会です。今年はコロナ対策のため、参加者を40名に制限したため、参加をお断りした人がかなりいたそうです。また、例年、中国からご遺族の方が参加していましたが、今年は実現しませんでした。張玉彪(南京芸術学院教授)さんが描いた「東瀛大屠殺」(関東大震災中国人虐殺の図)が披露されました。

主催者を代表して田中宏があいさつのあと、中国人遺族からのメッセージが紹介されました。日本政府が、虐殺の事実を認め、謝罪し、賠償すること、紀念館の建設と教科書に記載することを要求しています。来賓として、地元の中村まさ子江東区議会議員があいさつしました。参加者が献花をし、追悼式は終了しました。

そのご、中国人虐殺を考える集いが開かれました。開会のあいさつに立った林伯耀さんは、関東大震災後、伯父さんが身の危険を感じ、親戚一同が警察に保護を求め、習志野の収容所にいたことを話しました。

張玉彪(南京芸術学院教授)さんが描いた「東瀛大屠殺」(関東大震災中国人虐殺の図)
張玉彪(南京芸術学院教授)さんが描いた「東瀛大屠殺」(関東大震災中国人虐殺の図)

事務局の木野村間一郎さんが「政府が扇動する排外主義とヘイト」と題して問題提起をしました。今、コロナで危機管理が問われ、自粛警察、感染者やその家族などへの差別が問題になっている。関東大震災の際、朝鮮人・中国人を虐殺したのは、流言飛語に踊らされた日本人民衆であるといわれている。それは、差別意識が社会的に蔓延していたこと、その差別意識が虐殺に至らしめる社会構造が存在していたことが問題である。戒厳令、自警団の組織化、軍による情報操作が虐殺をもたらした疑う余地はない。当時、軍は総力戦を戦えるよう民衆を治安管理に動員する意図をもって、在郷軍人会、警察、町会、青年団などの組織化をすすめていた。後方を固めなければ、前方で戦闘はできないのである。米騒動や大正デモクラシーの人権意識、民衆運動の高まりが、関東大震災を契機に治安維持法、軍国主義の流れになり、社会運動、労働運動が弾圧され、南京大虐殺につながる侵略の道になる。コロナ対策では政府の言う通りみんなが自粛した。支配権力への同調や強権的政治への願望の意識が、排外主義的差別意識と同様に恐ろしい。木野村さんの話は、関東大震災をとおして、コロナ時代の危機管理体制のあり方を問う内容でした。

閉会のあいさつを内海愛子さんが行い「追悼式を行い、私たちの問題意識を積み上げ、それをいかに若い人に繋いでいくことが課題です」と訴えました。

(報告・写真:伊藤彰信)

関東大震災96周年「中国人受難者追悼式」(9月8日)

関東大震災96周年「中国人受難者追悼式」―ヘイトな時代を跳ね返す歴史を見る眼

伊藤彰信

 関東大震災96周年「中国人受難者追悼式」が9月8日、東京都江東区の東大島文化センターで開かれた。

 主催者を代表してあいさつした一橋大学名誉教授の田中宏さんは「この会場で初めて追悼式を開くことができた。この場所は関東大震災が起きた翌々日の9月3日に300人近くの中国人が虐殺されたところである。現在、嫌韓、ヘイトなど排外主義が高まっている。96年前に何が起きたか見つめ直し、今の日本を考える機会にしてほしい」と述べ、「虐殺は、内務省が『朝鮮人が暴動を起こしたと認定した』ことによるものであり、流言飛語によって民衆が起こしたものでなかった」と指摘した。

 黙祷のあと、遺族を代表して王旗さんと周江法さんがあいさつした。王さんの祖父・王希天さんは、9月9日亀戸警察署に逮捕され、12日に日本軍によって逆井橋のたもとで殺され、遺体は切り刻まれて中川に投げ込まれた。王希天さんは在日中国人労働者のために「僑日共済会」をつくった人であり、1918年「中日共同防敵軍事協定」反対運動を周恩来氏とともに行い、官憲から「反日の巨頭」と睨まれていた人物である。周さんは、大島町に多く住んでいた浙江省温州・処州出身の中国人労働者・行商人の遺族を代表してあいさつした。現在、日本政府に関東大震災で虐殺された700余人の中国人に対する謝罪と賠償を求めて闘っている。

関東大震災96周年「中国人受難者追悼式」(9月8日)
福島みずほ参議院議員が挨拶 関東大震災96周年「中国人受難者追悼式」(9月8日)

 中国大使館のあいさつの後、日本側から社会民主党副党首の福島みずほ参議院議員、中村まさ子江東区議会議員があいさつした。福島さんは「日本では嫌韓が官民ともに高まっている。日本は歴史の真実に学ぶのかヘイトを続けるのかの岐路にある」と警告した。中村さんは「大島8丁目で生まれ育った。関東大震災のときの朝鮮人虐殺は学校でも教わったが、中国人が虐殺されたことは10年ほど前に知った。江東区には3万人の外国人が住んでおり、その半数は中国人である。外国人とともに暮らせる平和な社会をつくりたい」と述べた。

 在日朝鮮人歌手の李政美さんが弔歌を歌う中、参列者が献花をして追悼式は終了した。

 関東大震災では、朝鮮人、中国人、社会主義者、労働組合指導者が殺された。この虐殺を侵略と植民地支配との脈絡で捉えなければならない。日本の労働者は、第一次大戦後、中国で中国人労働者とともに闘った。東京の南葛地域は、工場が密集し、労働者の街であった。日本の労働者も朝鮮人、中国人と手を組み始めていた。権力にとって、反植民地運動、独立運動を弾圧するためには、日本の社会主義運動、労働運動も弾圧する必要があった。関東大震災の戒厳令のもとで虐殺を実行した。そして、時代は大正デモクラシーから戦争へと変わっていく。

 自衛隊は、阪神大震災の時も東日本大震災の時も、「港湾労働組合が救援物資の荷役を拒否している」というデマ情報を流した。いま、戦争に反対する労働組合への弾圧が行われている。安倍政権は、侵略や植民地支配の謝罪や反省をすることなく、緊急事態条項の新設を含む憲法改正を実現しようとしている。外国人労働者の導入をすすめ、「嫌韓」を煽り、中国敵視政策を続けている。

 さて、日本の労働組合は、何をめざして、どのように闘えばよいのか。

 関東大震災中国人受難者を追悼する会は、このたび「東えん惨案―史料が語る1923年関東大震災中国人虐殺事件」を発行した。A5版16ページ、300円。連絡先は、〒136-0071 東京都江東区亀戸6-57-19 丸字本社ビル6階 亀戸法律事務所。電話080-1142-2515

「集会の自由」への侵害、歴史事実の改ざんを許すな!ー「ビザ発給拒否・集会妨害国賠裁判」報告会 (4/18)

「ビザ発給拒否・集会妨害国賠裁判」報告会が4月18日、衆議院議員会館で開かれ、80名が参加した。この日は、東京地裁で証人尋問が行われ、原告が証言した。

報告会は、吉池俊子(アジアフォーラム横浜代表)さんの司会ではじまり、主催者を代表して原告でもある藤田高景(村山首相談話の会理事長)さんが挨拶した。2015年11月に「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の歴史を直視し、アジアに平和をつくる集い」を開催した。韓国の徴用工被害者10名と中国の731部隊による細菌戦被害者12名を招聘したが、中国の参加者12名は日本外務省にビザ発給を拒否され、集会に参加することができなかった。戦争法に反対する人間を入国させるわけにはいかないというのが外務省の本音だと思う。この裁判は「集会の自由」の侵害、民主主義破壊の暴走を食い止める闘争である。 続きを読む 「集会の自由」への侵害、歴史事実の改ざんを許すな!ー「ビザ発給拒否・集会妨害国賠裁判」報告会 (4/18)

ビザ発給拒否・中国人入国拒否裁判(4/18)と報告会の案内 (4/1)

村山首相談話を継承し発展させる会の藤田さんから4月18日の「ビザ発給拒否
・中国人入国拒否裁判」と当日18時から衆議院第1議員会館で開催する「裁判報
告会」の参加要請がありましたので転送します。
この裁判に関する理解と関心をお願いします。

伊藤 彰信


いつもお世話になっております皆様へ
いつも村山首相談話の会の諸活動でお世話になっております皆様へ
村山首相談話の会・理事長・藤田髙景(携帯090-8808-5000)

連日のご奮闘に心から敬意を表します。

①いよいよ最大の山場を迎えました4月18日の「ビザ発給拒否・中国人入国
拒否裁判」(4月18日13時30分から東京地裁・大法廷)と
②同日(4月18日)裁判終了後、18時から衆議院第1議員会館で開催する「裁判報
告会」の、ご案内です。(添付資料の最初のチラシを参照下さい)

上記 ①の裁判傍聴と、②の裁判報告会に、ご多忙中、恐縮ですが、万障お繰
り合わせの上、ご出席いただきますようお願い申し上げます。

●詳細のご案内は以下の通りです。

①いよいよ最大の山場を迎えました4月18日の「ビザ発給拒否・中国人入国拒否裁
判、田中宏一橋大学名誉教授と中国湖南省の細菌戦被害者の高鋒さん原告本人尋問が実現)」(13時30分から東京地裁・大法廷

日時 2019年4月18日(木)13時30分~17時00分
傍聴は抽選になりますので、13時00分に抽選の申し込みは締め切られますので、必ず13時00分までに、東京地裁正面玄関にお越しいただき、抽選の申し込みをして下さい。
★場所 東京地裁103号・大法廷

②4月18日裁判終了後、18時から衆議院第1議員会館で開催する「裁判報告会」
の、ご案内です。

★日時 2019年4月18日(木)18時~19時30分
17時30分から、衆議院第1議員会館のロビーで入館証を配付します。
★会場 衆議院第1議員会館・B1・大会議室
※必ず、事前申し込みが必要です。

上記①の裁判傍聴と、②の裁判報告会に、ご多忙中、恐縮ですが、万障お繰り
合わせの上、ご出席いただきますようお願い申し上げます。

●この裁判の意義と経過

この裁判は、2015年11月の27日から3日間、「村山首相談話の会が中心となっ
た実行委員会」が主催して開催した「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の
歴史を直視し、アジアに平和をつくる集い」という国際シンポジウム(添付資料
を御参照下さい。2015年11月に作成したチラシ)を開催しました。私達は、この
国際シンポジウムで貴重な発言を頂くために、①韓国から強制連行・徴用工の被
害者・関係者(約10名)と、②中国から日本軍の細菌戦争の犠牲者の遺族と支
援団体の弁護士・公務員など12名を招聘いたしました。しかし、韓国の侵略戦
争犠牲者はビザが不要で入国できましたが、中国の細菌戦被害者と支援者は、来
日予定の12名全員が外務省によってビザ発給を拒否され、日本への入国ができ
ませんでした。

本件集会は日本が二度と再び侵略戦争を引き起こさないために企画されたも
のであり、中国人細菌戦被害者の発言は本件集会のメイン企画でした。ところが
中国人細菌戦被害者が一人も入国できなくなったため、中国の戦争犠牲者との間
で充実した意見交換を行うことが妨害され、本件集会は「集会の自由」を侵害さ
れ重大な被害を受けました。

そもそも今回の中国人細菌戦被害者らに対する政府・外務省によるビザ発給
拒否は、本来のビザ発給基準を明らかに逸脱した違法な処分です。
同時に、本件ビザ発給拒否は、本件集会の名称に「戦争法の廃止を求め」との文言
があるのを口実に中国の細菌戦被害者が細菌戦の悲惨な被害事実を訴える機会を封
じ、戦争法の廃止を求める表現活動の抑圧を狙ったもので、日本国憲法21条が保障する「集会の自由」を侵害する憲法違反の暴挙です。

万一政府・外務省が今後も今回中国人細菌戦被害者らに行ったような違法な
ビザ発給拒否を繰り返すならば、日本や日本人はアジアの戦争犠牲者の方々との
友好的な交流を行うことができなくなります。

そこで、2016年3月、上記のような暴挙が日本で二度と繰り返されないように
するため、別紙チラシ(添付資料参照。2016年3月に作成したチラシ)に記載し
た日中の6名が原告となって、ビザ発給拒否と憲法21条が保障する集会の自由
を侵害した日本国の責任を追及するため、国家賠償請求の裁判を東京地方裁判所
に提訴しました。

こうした裁判は日本では前例のない初めての裁判ですが、これは「集会の自由」
を守る“自由獲得のための闘い”に他なりません。

●2016年の3月から今日までの裁判の経過は簡単にご報告すると以下の通りで
す。

この3年間で、10数回の裁判をやってきましたが、政府・外務省の基本的立場
は「外国人を日本に入国させるか、させないかは政府の専権事項だ。よって詳細は答える必要は無い」として、私ども原告の質問にも、ほとんど返答を拒否するという態度に終始し、開き直った答弁を繰り返してきました。

そのような経過の中で、東京地裁の裁判長は、私たちが以前から要求してきた
証人尋問について、原告の二人(一橋大学名誉教授の田中宏さんと中国湖南省の細菌戦被害者の高鋒さん)については、ようやく認め、4月18日に、この御二人の原告本人尋問が実現することになりました。しかし、私たちがこの間、強く求めてきた、外務省の担当課長(2015年のビザ拒否事件の直接の現場担当責任者)については、頑として証人尋問を認めようとせず、そればかりか諸情報によると、4月18日の次の裁判である5月17日には、裁判の打ち切りに出てくる危険性が高まってきております。

その意味で、私達が田中宏・一橋大学名誉教授や高嶋伸欣琉球大学名誉教授等
と、安倍政権・外務省を相手にして、2016年から闘ってまいりました「ビザ発給拒否・中国人入国拒否裁判」の最大の山場が、きたる4月18日の裁判となります。

●4月18日の13時30分から東京地裁103号大法廷で開催される、「ビザ発給拒否
国賠裁判」の最大の山場となる裁判に、一人でも多くの市民の皆さんが、監視・傍聴のためにかけつけていただく事が肝要です。
裁判所までもが、安倍政権に「忖度(そんたく)」するような事がないよう監
視・傍聴のためにも、多くの皆さんの傍聴を、お願い申上げます。
なお、当日の傍聴は抽選になる可能性が高いので、抽選受付は、、13時00分
に締め切られますので、ご多忙中、恐縮ですが当日は13時00分までには東京地
裁玄関にお越しいただき、傍聴抽選の申し込みをして下さい。

4月18日の18時から衆議院第1議員会館で開催する報告集会(300人規模)
での発言者は、
田中宏・一橋大学名誉教授
高嶋伸欣・琉球大学名誉教授
③特別ゲストとして政治評論家の森田実さん
④原告である中国湖南省の細菌戦被害者の高鋒さん
⑤弁護団の浅野弁護士、殷弁護士から、戦後の日本社会で、ビザ発給拒
否を真正面から争う、史上、初めての裁判となった、この歴史的裁判の理論的意味・位置づけ等について、詳細な報告がなされます。

その意味でも、大変、興味深い、報告集会となりますので、万障お繰り合わせの上、皆様のご出席をお待ちしております。

●衆議院第1議員会館のロビーでは当日(4月18日)17時30分から、入館カードの配布を行なっております。
●なお、4月18日18時からの集会は ※必ず、事前申し込みが必要です。
●申込先:会場は300名定員です。300名で申し込みを締め切りますので、恐縮ですが、至急、以下までメールでお申し込みを、お願い致します。

村山首相談話の会・Email : murayamadanwa1995@ybb.ne.jp
携帯電話 : 090-8808-5000

参考資料として、①2019年4月18日の集会の案内チラシ(添付資料)、②東京新聞が2018年6月に報道してくれた記事(添付資料)、③朝日新聞の2015年12月1日の論説(添付資料)等を、添付でおくりますので、ご一読いただければ幸いです。

① 2019年3月1日 ★チラシ●最終確定版
② 2019年3月24日 呼び掛け文
③ 2018年06月09日 東京新聞 ビザ拒否裁判の報道記事 
④ 2019年03月20日 ビザ裁判 朝日の論説2015年12月1日 
⑤ 2015年11月 作成のチラシ 
⑥ 2016年3月に作成のチラシ 

関東大震災で虐殺された在日中国人受難者の慰霊式が行われる(9/9)

関東大震災で虐殺された在日中国人受難者の慰霊式(9/9 東京)

今年は関東大震災から95年。大震災で虐殺された在日中国人受難者慰霊式が9
月9日、関東大震災中国人受難者を追悼する会の主催で執り行われた。同会の共
同代表は、田中宏(一橋大学名誉教授)、林伯耀(旅日華僑中日交流促進会)で
ある。慰霊式は今回で6回目になる。例年は東京都慰霊堂で行われていたが今年
は会場の都合により全水道会館で行われた。
関東大震災では朝鮮人の虐殺、日本の社会主義者の虐殺は知られているが、中
国人の虐殺はあまり知られていない。名簿に記載されているだけでも750名以上
の虐殺が記録されており、中国人労働者の権利擁護に尽くし、被災後は救援にあ
たっていた僑日共済会の王希天会長も陸軍将校に密殺されている。 続きを読む 関東大震災で虐殺された在日中国人受難者の慰霊式が行われる(9/9)

「盧溝橋事件81周年 明治150年徹底批判!侵略と植民地支配の歴史を直視しアジアに平和をつくる集い」を東京で開く(2018/7/5)

盧溝橋事件81周年 明治150年徹底批判!侵略と植民地支配の歴史を直視しアジアに平和をつくる集い

7月5日、東京文京区民センターで1937年7月7日の盧溝橋事件から81年を前に「盧溝橋事件81周年 明治150年徹底批判!侵略と植民地支配の歴史を直視しアジアに平和をつくる集い」が開かれ、約300名が参加した。

藤田高景さん

市来伴子さん

市来伴子(杉並区議)の司会で始まった。最初に主催者の村山談話を継承発展させる会代表の藤田高景さんが、2500万人の中国人の犠牲者を出した日中戦争を教訓としてアジアの平和と共生をめざしていきたい、と開会のあいさつを述べた。特別報告の一番目に、田中宏さん(一橋大学名誉教授)が安倍政権による国家権力の乱用を許さない!「ビザ発給拒否・集会妨害裁判闘争」の支援の訴え。二番目に、佐戸恵美子さん(過労死家族会、2013年に過労死された元NHK記者・佐戸美和さんの母)が「過労死の繰り返しを許さない」と訴えた。三番目に、王選さん(NPO法人 731部隊細菌戦・資料センター共同代表)が「日本政府は細菌戦の事実を認めて、謝罪せよ」と訴えた。

田中宏さん

王選さん

 

 

 

 

纐纈厚さん

基調講演として纐纈厚さん(明治大学特任教授・前山口大学学長)が「『明治150年』に隠された日本の侵略思想を問う!」と題して報告した。1868年の明治維新から2018年の現在までの150年は1945年の敗戦を挟んで前後期に分けられる。この前後期は戦前の日本帝国と戦後の日本国憲法の時代が連続とみるか、断絶しているとみるか、見方が分かれるが、纐纈さんは連続していると判断する。それは、侵略思想に彩られた悪しき日本であると批判する。吉田松陰に始まり福沢諭吉の「脱亜入欧」の思想に導かれ、1874年の台湾出兵に始まり、1894年日清戦争、1904年日露戦争、1931年の満州事変、1937年の盧溝橋事件で日中全面戦争に突入し、その延長上に対英米蘭(1941-1945)戦争へと「戦争が戦争を生む」歴史構造を形成した。戦後、戦争は中国に敗北したが、降伏はアメリカに対して行われた結果、支配層はアメリカに従属することによってアジアに対する侵略の反省と謝罪を行わないことになった。

そのことはドイツがヨーロッパ各国に対して侵略戦争の反省と謝罪を行ったことと対照的である。元ドイツ首相シュミットが「日本はアジアに友を持たない」と言ったことが象徴的だ。
「近代日本国家に孕まれた軍事体質の象徴的表現として日中戦争がある。日本敗北は近代日本国家の生成発展過程に孕まれた負の結果であり、日本はアメリカにではなく、中国(アジア)に敗北したとする歴史認識を逞しくする必要がある」。その実証として、対中戦争に対英米戦争(南方)よりも1941年から1945年の敗戦時まで兵力も資金も圧倒的に多く費やしていた事実を示した。そして、作家の五味川順平の「よくいわれるように、対中国戦争はズルズルはじまり、拡大し、ついに敗北した。その敗北も、国民の意識では米英ソに負けたかもしれぬが、中国には絶対に負けなかったという信仰を失わせはしなかったと思う」を引用しながら、中国に対して「敵」という意識の不在、人間として見ていなかった。それゆえ、日本軍は中国人に「三光作戦」として残虐な行為を行った。最後に日本は中国(アジア)の人民の反帝国主義の闘いに敗北した事実を深く胸に刻むべきであろう、と話した。

伊藤彰信さん

最後に伊藤彰信さん(日中労働情報フォーラム代表)が次のような閉会のあいさつを行った。今、朝鮮戦争が終結を迎えようとしている。冷戦構造が終り、日中平和友好条約40周年を迎える中で、平和5原則と反覇権の思想をもとにアジアの平和に向かって共に努力しよう。

<報告と写真・高幣真公>

12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴 き考える緊急集会(シンポジウム)

「村山首相談話の会」が、「市民憲法調査会」の協賛をいただき、かつて日本軍の侵略で多くの犠牲者をだしたマレーシアから、長年にわたり日本社会を見つめてきた学者・市民活動家等をお招きして、下記の要領で、日本のアジアに対する戦争責任を考えなおす緊急シンポジウムを開催いたします。

「12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴き考える緊急集会(シンポジウム)-」

◎日時 2016年12月8日(木)16時00分~18時45分(開場は15時30分)
◎会場:衆議院第一議員会館・B1・大会議室(メトロ・丸の内線「国会議事堂駅」、有楽町線・半蔵門線「永田町駅」下車)
15時30分から、衆議院第一議員会館・ロビーで入館証を配布いたします。 続きを読む 12・8開戦の日、今の日本にもう黙っていられない!ーアジアからの危惧の声を聴 き考える緊急集会(シンポジウム)

12月に開かれる南京事件関連の催し

日中労働情報フォーラムの会員の皆さん

12月になると南京事件に関係する催しがあります。すでに「ジョン・ラーベ」の葛飾上映会、徳島上映会の案内はしましたが、そのほか私が把握している催しについてお知らせします。  ( 伊藤 彰信)

◆戦争法の廃止を求め侵略と植民地支配の歴史を直視しアジアに平和をつくる集い

11月27日(金)15時~19時
衆議院第一議員会館地下1階大会室
基調提起 高嶋伸欣(琉球大学名誉教授) 発言 韓国・中国から
11月28日(土)18時~21時
渋谷区本町区民会館
基調講演 田中宏(一ツ橋大学名誉教授) 発言 韓国・中国から
11月29日(日)13時~17時
スペースたんぽぽ
報告 藤田高景(村山首相談話の会・理事長) 討論と発言 教育の現状
参加費 各会場とも500円
アジアと日本の連帯実行委員会 http://peace-af.jimdo.com 続きを読む 12月に開かれる南京事件関連の催し