「人民網日本語版」2022年5月前半 抜粋(2022/05/16)

<20> 「人民網日本語版」2022年05月14日
上海の一定規模以上の工業企業の操業再開率が約50%に
上海市が今月13日に開催した新型コロナウイルス対策をめぐる記者会見で、同市の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)約9000社のうち、約半数を占める約4400社が操業を再開していることが明らかになった。うち、金山区、青浦区、奉賢区、松江区の一定規模以上の工業企業の操業再開率は、市の平均水準を上回っており、金山区は約70%、青浦区は約60%となっている。戦略機能や都市運営保障、防疫物資、連続生産、インフラといった分野をめぐり、上海市はまず、ホワイトリストに名を連ねる計約3000社が3陣に分かれて操業を再開できるよう推進し、市全域の操業再開率を70%以上に引き上げたい考えだ。うち、第一陣の666社の操業再開率は95%に達しており、外資系企業847社の操業再開率も80%に達している。

<19> 「人民網日本語版」2022年05月13日
西側の制裁が世界を巻き添えに 世界経済に幾重ものリスク
ロシア・ウクライナ紛争の「世界への衝撃」

ロシア・ウクライナ紛争の激化後、米国とその同盟国は全面的な対露制裁を発動し、世界経済を政治化、道具化、兵器化して、国際食糧・エネルギー価格に大きな衝撃を与え、世界のサプライチェーンの滞りをさらに深刻化させ、困難な回復の途上にある世界経済の阻害要因を増やすこととなった。ロシアとウクライナは共に農産物輸出大国だ。世界貿易機関(WTO)事務局の統計によると、2019年には世界の小麦輸出量の25%、大麦輸出量の15%、ヒマワリの種輸出量の45%をロシア・ウクライナ産が占めた。世界銀行のマルパス総裁は「ロシア・ウクライナ紛争と西側の対露制裁の招く食糧・エネルギー・化学肥料不足は、食糧安全保障の危機を引き起こす。これによって最大の打撃を受けるのは最も貧しい人々だ」と指摘する。

<18> 「人民網日本語版」2022年05月12日
中国の2021年末時点の看護師の数が500万人以上に
5月12日は111回目を迎えた「国際看護師の日」。2021年末の時点で、中国の看護師は500万人以上の規模になっており、2025年には、その数が550万人に達する見込みだ。中国国家衛生健康委員会医政医管局の監察専門員・郭燕紅氏は11日、北京で「ここ10年、中国の看護師の数は毎年平均8%のペースで増加し、2021年末の時点で、その数は501万8000人に達した。2012年と比べると約252万人増(101%増)となっている。中国全土の医師1人に対する看護師の数を表す比率は、2012年の1:0.95から2021年に1:1.17まで上昇した。つまり、医師のほうが多いという問題は根本的に解決されたということだ。また中国全土の看護師約500万人のうち、男性の割合は3%で、2012年の1.8%に比べて上昇した」と説明した。

<17> 「人民網日本語版」2022年05月11日
活気を取り戻しつつある新型コロナ下の警戒エリア 上海市
新型コロナウイルス感染拡大による封鎖管理が続く上海市だが、商業貿易分野での営業・生産再開の歩みが次第に速まりつつあり、新型コロナ対策基準を満たした小売店などは可能な限り営業を再開する措置がとられている。同市嘉定区や松江区など一部の街道(エリア)やコミュニティでは、警戒エリア内の住民たちが「限定された人・エリア・活動内容」の管理コントロール措置に基づき、買い物や用事のために外出するようになっている。人々はオフラインでの営業を再開した野菜市場や大型スーパー、コンビニエンスストアといった小売店などで買い物するなど、かつての活気を少しずつ取り戻しつつある。

<16> 「人民網日本語版」2022年04月26日
北京市が住民90%を対象にした3度のPCR検査実施へ その理由は?
北京市が今月25日夜に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる第315回記者会見で、北京市党委員会宣伝部の徐和建副部長は、「北京市は朝陽区ですでに展開しているPCR検査をベースに、さらにスクリーニングの範囲を拡大する計画だ。26日から30日の5日間で、11区の住民を対象に、3回のPCR検査を実施する」と発表した。徐副部長によると、PCRスクリーニング検査の範囲を、東城区、西城区、海淀区、豊台区、石景山区、房山区、通州区、順義区、昌平区、大興区、経済開発区まで拡大して実施する。つまり、北京市の16区のうち、門頭溝区、平谷区、密雲区、懐柔区、延慶区を除く11区でPCRスクリーニング検査が実施されることになり、北京市の総人口の90%をカバーする。

<15)「人民網日本語版」2022年05月10日
三峡集団長江本流カスケード式水力発電所、累計発電量が3兆kW時を突破
中国三峡集団は、5月4日の時点で、長江本流にある同集団のカスケード式水力発電所6ヶ所(烏東徳、白鶴灘、渓洛渡、向家壩、三峡、葛洲壩)の累計発電量が3兆キロワット時を突破したことを明らかにした。これら6ヶ所の発電所では、すでに101基の発電ユニットが稼働しており、設備容量は6200万キロワットを上回っている。これは、中国全土の水力発電設備容量の約16%に相当する。

<14>  「人民網日本語版」2022年05月09日
蘇る京杭大運河、生気を取り戻す北京・天津・河北省区間
古代の人が人工的に河川のカーブを増設して、水がゆっくりと流れるようにし、河川の排水能力を保ちながらも、船がスムーズに通行できるようにした。北京市から浙江省杭州市までを結ぶ「京杭大運河」は長い歴史を誇り、洪水・水害防止、水の供給、水運、自然景観といった機能を備えている。そんな同運河で4月14日から補水が実施されて、100年ぶりに全線での通水が実現した。補水は5月31日まで行われ、合わせて西湖37個分の水量に相当する5億1500万立方メートルの水が補水される計画だ。中国水利部(省)の関連責任者によると、今月4日の時点で、京杭大運河の黄河以北区間の補水量が予定量の73.7%に相当する3万7975立方メートルに達した。また、黄河以北区間の河川707キロ全てで十分な量の水が流れている。

<13> 「人民網日本語版」2022年05月07日
封鎖管理続く上海市の居住エリアに「青空理髪店」開店
散髪は普段の暮らしの中では取るに足らない小さな事だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から実施されている封鎖管理が1ヶ月以上にも達すると、すぐにも解決が必要な問題になってきている。住民たちのそんな悩ましい問題を解決するため、上海市の徐匯区虹梅街道(エリア)虹星居民委員会はコミュニティの人材を活用し、予約制を採用して、住民たちの「頭を悩ませる問題」の解決に取り組んでいる。

<12> 「人民網日本語版」2022年05月07日
砂漠に広がる水と緑豊かな景色 甘粛省敦煌
インフラの踏み込んだ改善と植物の順調な成長、夜間照明の合理的配置がここ数年にわたってすすめられ、投資総額1億元以上(1元は約19.6円)に達する甘粛省敦煌市の飛天公園が、5月にリニューアルされて観光客に公開された。澄んだ水と緑が人々を魅了する「大砂漠に広がる水の景色」が、シルクロードの国際観光都市として名高い敦煌の新たな観光スポットに加わった。

<11> 「人民網日本語版」2022年05月06日
50歳以上の出稼労働者の割合が5年連続で上昇
国家統計局は5日、2021年出稼ぎ労働者モニタリング調査報告を発表した。それによると、21年の出稼ぎ労働者の平均年齢は41.7歳で、前年比0.3歳上昇した。年齢構成を見ると、40歳以下の占める割合が同1.2ポイント(p)減の48.2%となった一方で、50歳以上が同0.9p増の27.3%になった。建設産業に従事する人は同0.7p増の19%だった。注目されるのは、この5年間に出稼ぎ労働者の平均年齢が年を追うごとに上昇し、50歳以上の占める割合が上昇を続けたことだ。17年の平均年齢は39.7歳で、16年比0.7p上昇し、18年は40.2歳、19年は40,8歳、20年は41.4歳だった。同報告によると、21年の全国の出稼ぎ労働者は前年比691万人増の2億9251万人となり、増加率は2.4%だった。

<10> 「人民網日本語版」2022年05月06日
中国最強の「ワーカー」最年少25歳、年収500万元超は17人
2021年度決算の発表シーズンが終わり、上場企業の上級管理職の収入も明らかになった。上級管理職の中の「ワーカー」としての上場企業の取締役秘書の収入はどうか。同花順金融データターミナル(iFinD)がまとめたデータによると、2021年には各上場企業の取締役秘書の収入や待遇には大きな開きがあり、収入100万元(1元は約19.6円)以上の企業が1千社に上り、さらに500万元を超えるところも17社あった(21年の在職期間で計算)。21年には、京東方A、雲南白薬、中新建投証券の3社が取締役秘書の収入が700万元を超えて上位3位に並んだ。康竜化成、生益科技、中金公司は600万元を超えた。また業界別に見ると、500万元以上の企業の大半は電子、バイオ医薬品、銀行を除く金融業などに集中した。

<9> 「人民網日本語版」2022年05月06日
中共中央政治局会議、「動的ゼロコロナ」の方針を揺るがず堅持
中共中央政治局常務委員会は5日の会議で、新型コロナウイルスの感染対策の状況を分析し、重点的取り組みの徹底について検討し、方針をまとめた。習近平総書記が議長を務め、重要談話を発表した。会議では、「新型コロナウイルスの流行が始まって以来、我々は人民至上と生命至上を堅持し、国外からの流入と国内での再拡大の防止を堅持し、動的ゼロコロナを堅持し、時期と状況に応じて感染対策を調整し続け、重大な戦略的成果を収めた。事実が証明するように、我々の感染対策の方針は党の性質と趣旨により決定されたものであり、その政策は歴史の検証に耐えるものであり、その措置は科学的で有効なものだ。我々は武漢での新型コロナウイルスとの闘いに打ち勝ったし、上海での新型コロナウイルスとの闘いにも必ず打ち勝つ」と指摘。

<8> 「人民網日本語版」2022年05月06日
新型コロナ感染拡大が収束しつつある吉林省で高校3年生の授業再開へ
新型コロナ感染拡大が収束しつつある吉林省では5月5日、高校3年生(中等職業学校最上級生を含む)のオフラインでの授業が再開され、生徒たちは秩序に基づき登校し、学校生活を再びスタートさせた。ひっそりと静まり返っていた学校に温もりと活気が戻って来た。

<7> 「人民網日本語版」2022年05月05日
上海のミュージシャンたちが中孝介の「それぞれに」の上海語バージョンでエール
「いつもの上海よ、早く戻って。一緒にバンドへ行き、一緒に働こう」。「上海よ上海、私達はいるから。もう迷わずに、早く戻って」。上海のミュージシャン数人が日本人歌手の中孝介のデビュー曲「それぞれに」の替え歌カバー曲「阿拉想儂」を作り、新型コロナウイルス感染拡大が続く上海の人々にエールを送っている。中孝介はその動画を見て、「本当にうれしく思っている」と感慨深く語り、日本から映像で上海を応援するメッセージを送った。

<6> 「人民網日本語版」2022年05月05日
中国ラオス鉄道駅が人気観光スポットに ラオス
ラオスには、「道があれば発展のチャンスがある」ということわざがある。以前はラオスには駅が1つしかなく、鉄道の全長はわずか3.5キロだった。しかし、今では、総延長距離1035キロの中国ラオス鉄道が中国とラオスを結び、インドシナ半島を貫通させる第一歩が踏み出されているだけでなく、ラオスが東南アジア諸国連合(アセアン)交通網の重要なターミナルになるのをバックアップすると期待されている。

<5>「人民網日本語版」2022年05月05日
植物の宝庫により多くの彩りを添える中国国家植物園
重さ最大25キログラムに上るオオミヤシの種、綿のように軽いミヤマウズラの種、200種以上の中国内外の牡丹……。このほど正式に発足した中国国家植物園は、活気に満ち溢れている。同植物園は中国の植物多様性保護拠点だ。習近平国家主席は「国連生物多様性条約会議第15回締約国会議(COP15)」で、現地保全及び生息域外保全を結びつける原則に基づき、北京市や広州市などの国家植物園の体制構築を開始すると発表した。

<4> 「人民網日本語版」2022年05月05日
読唇術を頼りに清華大学に合格した女性
街中の車の行き交う音や人の話し声などは、一般の人にとってはごく普通のものであるものの、江夢南さんにとっては、全ての音が未知の世界のものであり、ひいては恐怖を感じさせるものだ。なぜなら、3年前に人工内耳を装着するまで、彼女の耳は全く何も聞こえなかったからだ。それでも、両親のサポートもあり、読唇術を学んで話し手の口の形を用いて言葉を理解して、自分も「話せる」ようになった。さらに一生懸命勉強して、湖南省の山奥にある瑶(ヤオ)族の村を出て、中国の名門大学である清華大学の大学院博士課程に進学できるほどまでになった。

<3> 「人民網日本語版」2022年05月03日
江蘇の「中欧班列」アジア路線列車が前年比71.2%増
江蘇省海安市にある海安鉄道物流拠点でこのほど、コンテナガントリークレーンがシー・アンド・レールで運ぶコンテナと国際定期貨物列車「中欧班列」で運ぶコンテナ(海安-ASEAN)をつり上げていた。今年第1四半期(1-3月)には、江蘇省を走る「中欧班列」アジア路線の列車が前年同期比71.2%増の534本に達した。

<2>「人民網日本語版」2022年05月01日
四川・南充が放牧シーズンに 嘉陵江を渡る牛の大群
4月29日、嘉陵江は2022年の牛の放牧シーズンを迎え、上空から牛を眺める活動「雲の上から牛を見る」が中流の四川省南充市蓬安県でスタートし、俯瞰する形で今年のシーズン開始の様子を見ることができた。牛小屋の柵の扉が開くと、100頭を超える牛が川に押し寄せ、水草が生い茂る中州の太陽島に向かって懸命に泳いでいく。牛たちは流れの中を進み、数分後に太陽島に到着すると、青々とした草を嬉しそうに食んだ。牛たちは日が昇ると河を渡って草を食み、日が暮れると戻って来て柵に入る。地元の人はこうした様子を「百頭の牛の大群が川を渡る」と表現する。

<1> 「人民網日本語版」2022年05月01日
上海の市レベル「方艙医院」が4月30日に閉鎖
上海市嘉荷新苑方艙医院が4月30日に正式に閉鎖された。これは上海市で初めて開設された市レベルの「方艙医院(臨時医療施設)」で、初めて閉鎖された市レベルの「方艙医院」でもある。病床数は1900床、上海交通大学医学院付属瑞金医院から派遣された230人の医療チームが管理を担当し、3月24日に開設され、3千人を超える患者を受け入れた。