「人民網日本語版」2020年4月前半 抜粋(2020/04/16)

<20> 「人民網日本語版」2020年04月15日
中国が世界140の国・地域と防疫経験を共有 薬品開発の成果が一部の国に導入
国務院共同感染対策メカニズムは14日に記者会見を開き、新型コロナウイルス肺炎の薬品・ワクチン研究開発などの科学研究の進捗について紹介した。科学技術部(省)生物センターの孫燕栄副センター長は、中国が世界の感染対策に提供した経験と参考材料を紹介した。(1)中国の研究チームは中国国内で展開した新型肺炎についての薬品臨床研究による研究成果は、いち早く学術論文の形で国際的な学術誌に掲載され、中国の臨床経験・成果を最速のスピードで世界と共有した。

<19> 「人民網日本語版」2020年04月14日
中国が開発した世界初の新型コロナ不活化ワクチン、臨床試験の段階に
中国臨床試験登録センターのウェブサイトによると、国薬集団中国生物武漢生物製品研究所有限責任公司が研究開発した新型コロナウイルス(COVID-19)不活化ワクチン(Vero細胞)Ⅰ・Ⅱ期臨床試験が審査に合格し、「審査合格」事前登録状態となっている。同ワクチンは世界で初めて臨床試験の許可を得た新型コロナウイルス不活化ワクチンになった。不活化ワクチンとは、物理的または化学的な処理などの方法により、ウイルスの感染力と増殖力を失わせる一方で、人体の免疫反応を引き起こす活性は残した形で作られたワクチンのことだ。同社が開発する新型コロナウイルス不活化ワクチン(Vero細胞)の臨床試験の実施を担当するのは河南省疾病予防管理センター。また国薬集団中国生物には大規模な不活化ワクチン生産能力があり、新型コロナウイルス臨床試験の申請生産量は1ロット5万本以上。量産化後の生産量は1ロット300万本以上で、年間生産量は1億本以上。

<18> 「人民網日本語版」2020年04月10日
武漢の重症患者数が大幅に減少
4月5日、新型コロナウイルス肺炎患者受け入れ専門に建設された仮設病院の武漢雷神山医院で、まとまって「休假」に入った人工呼吸器や輸液ポンプを見つめながら、上海から湖北省支援に赴いた医療チームの医師はようやく安堵の表情を浮かべた。重症患者が減少したことを受けて、4月4日、雷神山医院では、2つのICUが1つに縮小された。人民日報が伝えた。3月から、武漢市では毎日平均して100人以上の新型コロナウイルス肺炎の重症・重篤患者が軽症患者となり、ピーク時には9000人以上いた入院中の重症患者は、4月6日には200人以下にまで減った。

<17> 「人民網日本語版」2020年04月10日
中国、新型コロナPCR迅速検査システムを開発 約45分で結果
中国科学院蘇州生物医学工程技術研究所によると、同研究所の汪大明研究員が率いるチームがこのほど、新型コロナウイルスPCR迅速検査システムを開発した。このシステムは常温で保管・輸送でき、約45分で定性的結果が出る。装置は小型で携帯しやすく、新型コロナウイルス核酸をその場で迅速に検査できる。同システムによる検体検査の平均時間は45分。検査において核酸を抽出・純化する必要がなく、PCR増幅の必要もない。処理液により病原体を直接分裂させ、標的核酸を放出することで、検体の標的核酸の性質を判断する。その試薬キットは常温で保管・輸送でき、コールドチェーン物流に対する依存を最大限に減らすことができる。同技術は検体検査の適時性、技術プラットフォームの可用性、検査・測定の利便性、試薬キットの環境適応性などの面でいずれも優れている。

<16> 「人民網日本語版」2020年04月08日
武漢東風ホンダ、最大生産能力を回復!平均50.1秒で1台生産
湖北省武漢市の東風ホンダの生産現場では4月7日、生産ラインで作業員たちが忙しく立ち働く姿が見られた。東風ホンダによると、すでに最大生産能力を回復させており、平均50.1秒で完成車1台のラインオフが可能となっている。東風ホンダは湖北省で最大規模を誇る単体法人の工業企業で、武漢に3つの工場があり、2019年には自動車79万2000台を生産し、その生産額は1350億元(1元は約15.43円)を実現した。各大手自動車企業は安全防護をしっかり実施することを前提に、徐々に操業再開の歩みを加速させている

<15> 「人民網日本語版」2020年04月08日
感染状況がまだ終息せず、引き続きしっかりした防護を
中国国内の感染状況は現在、全体的に好転している。本土の感染拡大はほぼ阻止されたが、散発的な発症例が引き続き現れている。それと同時に海外で感染が急速に拡大しており、「輸入症例の防止、国内の再発阻止」が現在の感染対策の主要策になっている。感染予防の専門家は、現在はまったく油断できる段階ではなく、感染を回避するため次の習慣を維持すべきと注意を促している。1.集会と会食を減らす 2.人の多い公共の場を避ける 3.マスクの着用が必要な場所では着用を続ける

<14>  「人民網日本語版」2020年04月08日
武漢がついに「封鎖解除」、お帰り!熱乾麺!
4月8日0時から、武漢市から外部への交通ルートに対する規制措置が解除された。厳しい冬から暖かな春へ、長かった2ヶ月余りが過ぎた後、武漢の封鎖措置がついに解除された。3月6日付「サイエンス」誌の研究によると、1月23日に始まった武漢の外出禁止令は、国内でのウイルス感染拡大を3-5日遅らせ、2月中旬の時点で、海外への感染拡大を80%近く減少させた。3月31日付「サイエンス」誌の最新研究は、武漢の「都市封鎖」によって新規症例70万人の発生が回避されたことを再び証明した。まさに武漢の人々の犠牲と貢献があったからこそ、現在感染拡大予防・抑制状況が好転しているのであり、全世界にとっては、他の国が感染状況の予防・抑制をするうえでも貴重な時間を稼いだことになる。世界保健機関(WHO)は、「我々は武漢の人々の貢献を知るべきだ。世界は武漢に借りができた」と、武漢の世界への貢献を前向きに評価した。

<13)「 人民網日本語版」 2020年04月07日16:31
南山氏がWHOを通じ注意喚起、今後も注意すべき点とは?
現在、世界の新型コロナウイルス感染者数はすでに120万人を上回り、死者数は6万人以上となり、予防・抑制は厳しい情勢が続いている。中国の感染状況予防・抑制も、「対外的には輸入症例を防ぎ、国内では再び増加に転じることを防ぐ」という重要な段階に入った。先週、中国工程院院士の鐘南山氏は世界保健機関(WHO)を通じてメッセージを寄せ、「中国の新型コロナウイルス感染状況は、3ヶ月の努力を経て、確かにある程度抑制されたと考えられる。そのため、中国は高危険度地域から低危険度の段階へと入った。もちろん、低危険度というのは危険がないということではない。そのため、もし問題が見つかった場合は、ただちに検査を行い、感染が確認された場合はしっかりと隔離しなければならない。もう1点としては、自分自身の防護措置に気を配るべきだ。大事なのは距離を保つこと、この一言に尽きる。多くの人が集まるような集会に参加せず、会食をしないことだ。なぜなら、現在ウイルスは主に飛沫によって感染し、当然ながら濃厚接触によっても感染するからだ。我々がこの2点を避けていれば、この感染症がさらに多くの人へと伝染しない状態を維持できるし、第2波、さらには第3波が発生することはないだろう」と述べた。

<12> 「人民網日本語版」2020年04月07日
中国、全ての渡航者にPCR検査実施へ
中国国務院共同対策メカニズムは6日、記者会見を開き、法律に基づいた海外からの新型コロナウイルス肺炎の輸入症例を阻止する最新の状況について説明した。税関総署衛生検疫司の宋悦謙副司長によると、ほとんどの出入国者は規定を遵守しているものの、一部少数の人が健康状態に関する質問票に記入する際、何らかの症状が出ているにも関わらずそれを隠蔽しているという。関連の違法行為に対しては、税関は法律に基づいて、警告、または最高3万元(1元は約15.35円)の罰金などの行政処分を科す。また、悪質なケースの場合、司法機関に移送され、刑事責任が追及されることになる。その他、税関は、処分が科せられた人を税関の信用失墜者リスト(ブラックリスト)に入れるなど、一層厳格な対応を取るとした。

<11> 「人民網日本語版」2020年04月07日
「高精度デジタル土壌」が完成、中国の耕作地の状況が一目瞭然に
100メートル×100メートル(1ヘクタール)を単位とする中国全土の耕作地土壌状況がデジタル化表示により、一目瞭然となる。中国農業科学院は6日、同科学院農業資源・農業区画研究所が中心となり、21年の時間をかけて中国全域を網羅する「高精度デジタル土壌」を完成させたと発表した。プロジェクトの代表者で、同研究所研究員の張維理氏によると、デジタル土壌は「3S」、すなわち地理情報システム(GIS)、全地球測位システム(GPS)、リモートセンシング技術(RS)などの現代情報技術・方法を利用し、土壌の種類や養分といった土壌性状の空間分布的特徴をシミュレート再現する。「高精度デジタル土壌」は直観的かつ詳細に土壌資源・品質状況を反映することができる。

<10> 「人民網日本語版」2020年04月07日
武漢市の封鎖解除まもなく、高速鉄道列車230本の出発準備整う 湖北省
4月8日午前0時から、湖北省武漢市を出発し市外と結ぶ交通手段の規制が全て解除され、都市封鎖が終了する。白く輝く車体の高速鉄道列車がまもなくレールの上に再び姿を現し、疾走することになる。3月25日から武漢高速鉄道区間の車両メンテナンス業務はすでに全面的に再開され、1千人以上の「高速鉄道ドクター」がそれぞれの持ち場に戻り、配属されている高速鉄道列車230本の総合再チェックとメンテナンスを完了させた。

<9> 「人民網日本語版」2020年04月06日
外メディア、中国の新型コロナウイルス対策の経験を積極的に評価
海外メディアは、中国は新型コロナウイルス感染による肺炎との闘いにほぼ勝利を収めていると報道している。現在、新型コロナとの厳しい闘いを強いられているその他の国々と比べてみても、中国の成し遂げた成功は人々を驚かせている。英国の「デイリー・メール」電子版は、西側諸国が「ロックダウン(都市封鎖)」と人々の社会活動の制限に苦戦していた時期、中国は制限措置によって一部、あるいは全て停止されていた都市間での運輸と交通を回復させ、工場は操業を再開し、倉庫も物資の備蓄を回復し始め、ほとんどすべての地域で普段通りの生活を取り戻しつつあると報道した。ドイツ誌「マネージャー」は、世界保健機関(WHO)が中国を視察した後、中国は「比類のない、前例のない対応」をとり、感染状況がグレードアップする情勢を急速に転換させたと称賛していると報道した。

<8> 「人民網日本語版」2020年04月03日
入境者は自宅で隔離でもOK?無症状感染者は流行を引き起こす?
国務院共同対策メカニズムは4月2日午後、記者会見を開き、新型コロナウイルス肺炎予防・抑制と医療国際協力活動の状況について説明した。【中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏】海外からの入境者の隔離観察について、我々が実行するよう主張しているのは集中隔離観察であり、自宅での隔離は主張も支持もしていない。入境者のなかには、現在は症状がなくても、観察期間中に症状が出て発病する人もいる。症状が出た時には、実際にはもう伝染が起こっている。集中隔離スポットにいれば、こうした現象を回避することができる。【国家衛生健康員会疾病管理局監察専員の王斌氏】各級各類医療衛生機関が無症状感染者を発見した場合、2時間以内にネットで直接報告し、24時間以内に疫学調査を行うよう要求している。見つかった無症状感染者に対しては、14日間の集中医学的観察を行う。

<7>「人民網日本語版」2020年04月03日
中国の医療従事者約1000人がアフリカで新型コロナ対策支援
新型コロナウイルス感染が世界中に広がっており、すでに200ヶ国・地域以上で感染者が確認されている。中国国家衛生健康委員会国際司監察専員の李明柱氏は今月2日に国務院共同対策メカニズムが開いた記者会見で、同委員会はすでに国際協力専門家バンクを設置し、100ヶ国・地域以上と40回以上ビデオ会議を開き、中国の感染拡大防止・抑制対策の経験を共有していることを明らかにした。李氏によると、新型コロナウイルス感染が流行して以来、中国はアフリカ諸国にできる限りのサポートを提供してきた。現在、医療従事者約1000人が長期にわたってアフリカで支援を行っている。感染流行発生後、国家衛生健康委員会は、医療チームが駐在している国における感染拡大防止・抑制対策をサポートできるよう指導した。

<6> 「人民網日本語版」2020年04月03
中国移動香港による5Gネットワークが稼働開始
中国移動香港有限公司は3月31日、同社が構築に取り組んできた5Gネットワークが4月1日未明に香港全域で稼働開始し、各業界に高品質ネットワーク体験をもたらすと発表した。同社は3月31日に中環旗艦店で、VR技術、8K解像度により始動式のライブ配信とデモンストレーションを行った。テストによると、同日の5Gネットワークの遅延は10ms以下で、下り速度は1Gbps以上、上り速度は130Mbps以上となった。一方で、2012年に香港で提供開始された4G LTEモバイルデータサービスは当時、最高下り速度が100Mbps、最高上り速度が35Mbpsだった。

<5>「人民網日本語版」2020年04月02日
世界を助ける中国の人工呼吸器 大規模輸出に待ち受ける挑戦は?
新型コロナウイルスによる肺炎の影響により、今年2月初めに1日あたり200-300台ほどだった北京怡和嘉業医療科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)の人工呼吸器の生産能力は、今では約1200台に増加しているものの、在庫はないという。同社市場部の姜棟マネージャーは、「現在、当社が製造した人工呼吸器の約98%が海外に輸出されている」と推計した。中国が他国に先駆けて感染症の蔓延をほぼ抑制し、他国よりも早く医療機器の大規模生産をスタートした頃、海外での感染が拡大するにつれて、中国内外で人工呼吸器に対する需要の状況が「反転」し、中国の人口呼吸器が今、世界を助けている。

<4> 「人民網日本語版」2020年04月02日
鐘南山氏、「国内で2回目の爆発的な感染はあり得ない」との見方
国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム長を務める中国工程院院士の鐘南山氏は1日、深セン衛星テレビの独占取材を受け、「世界各国が強力な措置を講じていることから、世界的な新型コロナウイルス感染拡大情況は、今月末に収束すると予想している」と答えた。4月1日、深セン衛星テレビの独占取材を受けた鐘南山氏は、中国に爆発的な感染の2回目のピークが生じる可能性はあるかという質問に対し、「中国は極めて有力なモニタリングシステムを備えている。感染者が見つかれば直ちに隔離措置を講じることで、感染チェーンを直ちに遮断することができる。よって、最初の爆発的な感染のような事態に陥ることはあり得ない」との見方を示した。

<3> 「人民網日本語版」2020年04月02日
イタリア、海外からマスク3千万枚調達 2200万枚は中国から

イタリア外務国際協力省のディ・マイオ大臣は現地時間の1日午後、代議院での質疑応答の中で、「新型コロナウイルスによる肺炎が爆発的に拡大してから、イタリアが海外から獲得したマスクは合わせて約3千万枚になり、そのうち2200万枚は中国からのものだった」と述べた。ディ・マイオ大臣は、「新型肺炎が爆発的に拡大してから、イタリアは医療物資と個人向け防護用品が全面的に不足し、私は中国を含む各国の外相と緊急にやりとりをして、大量の支援を獲得した。同時にすべての外交の力を結集して世界での調達に協力した。これまでに中国企業との間で市場価格でのマスク1億8千万枚の売買契約に調印した。その第一弾の700万枚は3月31日にイタリアに到着し、今後引渡しが順調に行われれば、全国の毎月9千万枚の需要を満たすことができるようになる」と述べた。

<2> 「人民網日本語版」2020年04月02日
湖北省の治癒率は93%超、 4万人以上の湖北支援医療従事者は感染者ゼロ
国務院新聞弁公室は3月31日、湖北省武漢市で記者会見を行い、中央指導グループメンバーで国家衛生健康委員会の馬暁偉主任は、「武漢を主な戦場とする中国全土の感染状況はすでにほぼ食い止められ、感染予防・抑制は段階的な重要成果を挙げた。湖北省の治癒率は93%を上回り、4万人以上の湖北支援医療従事者には1人も感染者が出なかった」と述べた。馬主任は、「中央指導グループは4万2600人以上の優秀な医療従事者を集め、340以上の医療チームを組織し、設備や物資を携えて湖北省の支援に向かわせた。そのうち、重症医学感染・呼吸器・循環器・麻醉の専門スタッフが1万5千人以上で、10省・自治区・直轄市からそれぞれの20%に及ぶ重症専門スタッフが派遣された」とした。

<1> 「人民網日本語版」2020年04月01日
ファーウェイ19年決算 売上高19.1%増の8588億元、研究開発投資1317億元
華為(ファーウェイ)は3月31日に2019年決算報告書を発表した。米国で圧力を受けたファーウェイだが、19年も成長傾向を保った。同報告書によると、ファーウェイは19年に世界での売上高が8588億元(1元は約15.2円)に達し、前年同期比19.1%増加した。純利益は627億元、営業活動によるキャッシュフローは914億元で同22.4%増加した。ファーウェイは同年、合計で50を超える国・地域のへき地にいる4千万人以上の人々にモバイルインターネットサービスを提供し、前年比3.8%増の売上高2967億元を達成した。