「人民網日本語版」2020年2月後半 抜粋(2020/03/01)

<20> 「人民網日本語版」2020年02月29日
WHOが新型肺炎の危険性評価を最高レベルに引き上げ
現在、複数の国で新型コロナウイルスによる肺炎患者が増加を続けている。韓国では感染が確認された人は2931人に増加し、イタリアは888人、米国カリフォルニア州では感染経路が不明な2人目の感染者が出て、アイスランドやメキシコなどでも初の感染者が出た。現地時間の28日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「目下の新型肺炎が世界の多くの国で拡大し、一部の国は感染が深刻である状況を踏まえて、新型肺炎の世界全体での危険性評価をこれまでの『高い』から最高レベルの『非常に高い』に引き上げる」と発表した。

<19> 「人民網日本語版」2020年02月26日
新型肺炎拡大防止期間の「代理購入」サービス 湖北省孝感市
湖北省孝感市では、2月17日午前0時から各団地でエリア閉鎖と車両出入り禁止管理が実施され、市民の生活用品や医薬品などはコミュニティのスタッフとボランティアが専門で代理購入している。梁尚さん(26)はインターネットで孝南区書院街道書院コミュニティのボランティアに登録し、主に住民のための薬の代理購入を担当している。新華網が伝えた。購入のニーズを集計し、薬の数を照合して、各世帯に配るのが梁さんの仕事だ。梁さんの一日は街中を駆けずり回っているうちに過ぎていく。時には、市内中の薬局を回っても買えないというような特殊なケースが生じることもあるという。そんな時はコミュニティに報告し、コミュニティから上級部門に伝えてもらい、解決を図っている。

<18> 「人民網日本語版」2020年02月26日
7省(区)が緊急対応レベル引き下げ 次は操業再開を科学的に推進
5つの省(区)が24日、緊急対応レベルを引き下げ調整すると発表した。貴州省、雲南省、広西壮(チワン)族自治区は1級を3級に、山西省と広東省は1級を2級に、それぞれ引き下げた。21日には甘粛省が1級を3級に、22日には遼寧省も1級を3級に引き下げた。これで全国で7つの省(区)が緊急対応レベルの引き下げを発表したことになる。「国家公共突発事態総合緊急対応マニュアル」の規定によると、突発的な公衆衛生上の事態はその性質、被害の程度、対象範囲に基づいて、特別重大レベル(1級)、重大レベル(2級)、大レベル(3級)、一般レベル(4級)の4レベルに区分される。

<17>  「人民網日本語版」2020年02月25日
外交部「中日韓は互いに助け合うべき」
「外交部報道官弁公室」によると、2月25日に開かれた中国外交部(外務省)の定例記者会見で、趙立堅報道官は記者からの、「日本と韓国での新型コロナウイルス感染による肺炎が確認された患者が増えており、その予防・抑制情勢は日に日に厳しくなっているが、中国側は日本や韓国に対し、入国制限を行うか」との質問に対し、以下のように答えた。【趙報道官】中国側は現在、日本と韓国における新型コロナウイルス感染による肺炎の発展状況に高い関心を抱いており、我が事のように受け止めている。感染が生じて以来、日韓両国の政府と人々は、ウイルスと闘う中国の人々のために貴重な支援やサポートを提供し、中国側もこの件に関し、深く感謝している。中日韓3ヶ国は隣国同士として、互いに助け合い、協力を強化すべきだ。我々は中国国内の感染状況に打ち勝つための努力をしつつ、日本と韓国にも情報とその経験をシェアし、彼らの要求に応じて、できる限りの支援とサポートをしていきたい。

<16> 「人民網日本語版」2020年02月25日
中国WHO合同調査チーム「新型コロナウイルスに変異みられず」
中国と世界保健機関(WHO)の新型肺炎合同専門家調査チームは24日夜、北京で記者会見を開き、中国側責任者で国家衛生健康委員会新型肺炎対応処置作業専門家チーム長を務める梁万年氏と、WHO側責任者でWHO事務局長補を務めるブルース・エイルワード氏が調査チームの実地調査状況を説明し、記者の質問に答えた。中国側責任者で、国家衛生健康委員会新型肺炎対応処置作業専門家チーム長を務める梁万年氏は記者会見で、次のように説明した。伝染病ネットワーク直接報告情報システムのデータと湖北省武漢、広東省深セン・広州、四川省成都などの実地調査に基づき、合同調査チームは新型肺炎の疫学特性について以下のように認識している。患者の平均年齢は51歳で、30-69歳の患者が77.8%を占め、77.5%の症例が湖北省で確認されている。

<15> 「人民網日本語版」2020年02月24日
全国鉄道が出稼ぎ労働者専用列車を運行 操業再開をサポート
中国国家鉄路集団有限公司(以下、国鉄集団)は、中国全土の鉄道で農民工(出稼ぎ労働者)専用列車第一号を2月16日から運行して以来、農民工専用列車29本および専用車両136両で3万人以上の出稼ぎ労働者を輸送したことを明らかにした。近く、専用列車73本と専用車両155両も運行される。国鉄集団旅客輸送部の黄欣主任は出稼ぎ労働者の勤務地へのUターン業務を確実に遂行するため、鉄道部門は次のような各措置を講じていることを明らかにした。

<14> 「人民網日本語版」2020年02月24日
新型肺炎の防疫と生産再開を両立させる上海臨港新片区
上海自由貿易試験区臨港新片区にある、電気自動車メーカー・テスラの工場「ギガファクトリー」は半月以上にわたる生産停止を経て、今月10日に操業を再開。巨大な工場で今、従業員らが忙しく働いている。専用通勤バスや自家用車で出勤する2000人以上の従業員は毎朝、赤外線による体温測定エリアを通過して工場内に入場し、自分の持ち場に着く。広大な空地で建設が始まり、わずか10ヶ月あまりで年間目標生産台数50万台の大規模工場が完成し、稼働が始まるという自動車業界の奇跡が同試験区で起きた。そして、今年1月7日には、初ロットの出荷が行われた。テスラ中国の販売店によると、新車の納車は4ヶ月以降まで順番待ちになっている。

<13> 「人民網日本語版」2020年02月21日
ある新型コロナウイルス肺炎患者の臨時医療施設での1日
「西アニキ」のニックネームで呼ばれているある男性が今月1日、新型コロナウイルス感染の検査で「陽性」と診断され、武漢市江夏区第一人民病院に入院した。その後、症状が軽くなり、14日には、大花山方艙医院(臨時医療施設)に転院した。同医院は5つのエリアに分かれており、この男性が入院しているエリアには患者92人が入院していて、天津医療チームが治療に当たっている。ここではそんな「西アニキ」の病院での一日を動画で記録している。【6:20】医療従事者が患者たちの体温と血液酸素を測定。測るのは早朝と午前、午後、夜の4回。

<12> 「人民網日本語版」2020年02月21日
武漢を支援! 1日に約6千人が空路で第一線に到着
湖北省の武漢天河空港に2月9日午前1時50分、チャーター機がゆっくりと着陸し、また新たな湖北支援医療チームが武漢に到着した。航空機が次々と着陸し、最後の41機目の航空機が到着したときには、すでに午後11時50分となっていた。全国約10省(自治区・直轄市)からの約6千人で構成された医療チームが緊急支援のために武漢に派遣されているが、9日は、新型コロナウイルス感染による肺炎の発生・拡大以来、武漢天河空港が迎え入れた医療チームとしては人数が最も多い日となった。

<11> 「人民網日本語版」2020年02月20日
世界最大の日用雑貨卸し売り市場・浙江義烏が営業再開
浙江省にある世界最大の日用雑貨卸し売り市場・義烏国際商貿城の一区と二区が今月18日、営業を再開した。健康チェックをクリアした各店舗の店員1万人以上が世界から来たバイヤーを迎えた。同日の店員復帰率は約50%に達した。営業を再開した同市場には、体温を測定し、指定のQRコードをスキャンして登録し、情報の審査をクリアした各店舗の店員やバイヤーだけが入場することができる。

<10> 「人民網日本語版」2020年02月20日
臨時医療施設と指定病院の医療従事者、1ヶ月以上の連続勤務を禁止
湖北省で新型コロナウイルス感染による軽症の肺炎患者を専門的に受け入れている方艙医院(臨時医療施設)や一般の指定医療機関に勤務し、第一線で治療にあたる医療従事者は、原則として1ヶ月を上回る連続勤務をしてはならない。重症患者を受け入れる指定医療機関の医療従事者は、連続勤務時間を適宜短縮することを認めている。集中隔離施設で勤務する医療従事者は、各現場の実状に応じて、交代で休息時間を確保するよう調整する必要がある。湖北省はこのほど、新型コロナウイルス感染予防・抑制の第一線で働く医療従事者たちに対する関心を高め、鼓舞することを目的とした一連の措置を発表し、医療従事者の心身両面での健康をしっかりと保護し、医療従事者の勤務・休息をめぐる条件を適宜改善し、医療従事者の健康維持を強化するよう求めた。

<9> 「人民網日本語版」2020年02月20日
湖北省の治癒・退院者数、累計1万人を突破
2020年2月19日0時から24時にかけて、湖北省で新たに退院した患者は1209人に上った。2020年2月19日24時までの時点で、同省で新型コロナウイルス感染による肺炎から治癒・退院した人は累計1万337人に達した。

<8> 「人民網日本語版」2020年02月20日
健康状態の証明機能「アリペイ健康コード」が杭州から中国全土へ
各地で企業活動や工場生産の秩序ある再開のニーズが高まるのにともない、浙江省杭州市でスタートした個人の健康状態を証明する新機能「支付宝(アリペイ)健康コード」がわずか7日間で100以上の都市へと広がった。浙江省、四川省、海南省で他省(区、市)に先駆けて全省カバーを達成したのに続き、19日には重慶市でも同機能が開通した。今月11日、杭州は全国に先駆けて健康コードを打ち出し、赤、黄、緑と3色のQRコードを利用して個人の健康状態を証明するデジタル証明書とし、新型コロナウイルス肺炎対策を後押しすることになった。杭州市民と市外から杭州にやって来た人は支付宝を通じて健康コードで自分の健康状態を示すQRコードを準備しておき、コードが緑色であれば可能だが、赤と黄色の人は規定に基づいて隔離や健康チェックを行うことになる。

<7>「人民網日本語版」2020年02月20日
春運40日間、全国の旅客輸送数は延べ14億7600万人 前年同期比50.3%減
中国交通運輸部(省)は19日、1月10日から2月18日まで40日間に及ぶ「春運(春節<旧正月、今年は1月25日>前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」期間中、全国の鉄道・道路・水運(船舶)・民用航空利用者数は、前年同期比50.3%減の延べ14億7600万人だったことを明らかにした。交通運輸部の統計データによると、春運期間中、全国の鉄道利用者数は延べ2億1千万人、道路利用者数は延べ12億1100万人、船舶利用者数は延べ1689万1千人、民用航空利用者は延べ3839万人だった。交通運輸部の担当者は、「新型コロナウイルス感染による肺炎の発生・拡大の影響を受け、今年の春運Uターンの流れは、『1日あたり平均量の減少、ピーク値の低下、時間的間隔の拡大』といった特徴が見られた。

<6> 「人民網日本語版」2020年02月18日
広州地下鉄で乗客のスキャン登録試行スタート 広東省
広東省の広州地下鉄で乗客のスキャン登録試行が17日、スタートした。公共交通機関における新型コロナウイルス感染予防・抑制のための実名登録と追跡業務を組み合わせ、感染の疑いがある患者の足取りをリアルタイムで追跡し、濃厚接触者の可能性がある同行者に対しても効果的な追跡を行う目的で、同日から、広州地下鉄を利用する乗客に対するコードスキャンによる乗車登録が実施される。

<5>「人民網日本語版」2020年02月18日
江西省で中医学の治療だけの治療を受けた新型肺炎患者2人が退院
江西省人民政府新聞弁公室が16日に開催した記者会見で、江西省の新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制応急指揮部の高級専門家、省中医薬予防・抑制専門家グループのグループ長を務める劉良■氏(■はぎょうにんべんに奇)は、江西中医薬大学附属病院撫生院区が受け入れた新型コロナウイルス感染が確認された患者23人のうち、中医薬による治療だけを受けた患者2人が治癒し、16日に退院したことを明らかにした。劉氏は、「臨床上、ほとんどの患者は軽症の段階で、中医薬、または中医学と西洋医学を組み合わせた治療を通して病状を抑制または治癒することができる。現在、臨床上『無症状』の新型コロナウイルス感染患者が少なくない。

<4> 「人民網日本語版」2020年02月18日
世界最大のBMW中国生産拠点が操業全面再開へ 2万人が復帰
BMWは17日、遼寧省瀋陽市にある同社の世界最大の生産拠点の操業を再開した。2万人近い従業員(出向する協力サプライヤー企業の従業員も含む)が計画に基づいて職場に復帰し、2棟の完成車工場では、近く通常の生産体制が全面的に再開される予定だ。BMWの説明によると、合弁パートナーの華晨汽車集団と瀋陽市政府の支援を受けて、BMWはまとまった量のマスクと関連の医療用防護用品を備蓄している。同時に、調達を急ピッチで進めており、従業員の職場復帰のニーズに応えようとしている。生産拠点を取材すると、工場の入り口には自動体温測定装置と消毒用品が設置されていた。従業員食堂は時間差でエリアを分けて食事を取るようになっており、食卓と食卓の間には透明の隔離ボードが置かれ、従業員が食事中に近い距離で接触することがないようにしている。

<3> 「人民網日本語版」2020年02月18日
新型肺炎感染拡大の中国に日本企業がしてきたことは?
新型コロナウイルス感染による肺炎の感染が湖北省武漢市から爆発的に拡大するようになると、日本の各界はすぐに行動を起こしている。特に、物資的支援における量とその種類が多かった。日本の企業と民間団体、個人が支援の手を差し伸べ、中国のウイルスとの闘いをサポートしている。こうした状況を見ると、中国の日本に対する好感度はかなり向上していると感じさせられる。キヤノンや日立製作所、富士フイルムなどの医療設備メーカーは続々と関連製品を湖北省武漢市に送っている。日本企業が寄付しているほぼ全ての製品はコロナウイルスとの闘いの第一線にそのまま投入することができる。

<2> 「人民網日本語版」2020年02月17日
新型コロナウイルス感染の戦「疫」下での広州市民たち 広東省
新型コロナウイルス感染による肺炎の感染拡大が続くなか、多くの人々はウイルスに接触しないよう自宅で待機するように心がけているが、やむを得ない事情で外出をしなければならない場合もある。ここでは広東省の広州市民が外出時にどのような防護策を講じているのか、一緒に見てみよう。

<1> 「人民網日本語版」2020年02月16日
海外で足止めの湖北省籍旅客1185人がチャーター便で帰国
中国民用航空局の李健副局長は15日に北京で、「1月24日から2月14日までの間に、中国民用航空局は国内航空会社21社を動員して、武漢市の緊急支援のための航空便241便を運航し、関係者2万9364人を輸送した」と明らかにした。この241便のうち、医療輸送任務を担ったのは181便。海外で足止めされた湖北省籍旅客が帰国するためのチャーター便は9便で、1185人が帰国した。海外で運航したチャーター便は48便で、緊急支援物資を輸送した