「人民網日本語版」2016年12月前半 抜粋(2016/12/19)

<20> 「人民網日本語版」2016年12月16日
中国、約5000万人が不妊症
中国で今年から二人っ子政策が実施されたほか、生殖補助医療を受けるプロセスが簡素化されているのを背景に、高齢出産を選択する女性が増加しており、精子・卵子の凍結や体外受精が多くの人の間で話題となっている。最新統計によると、中国では、5000万人以上が不妊症に悩んでいる。最近北京で開催された二人っ子時代の技術のイノベーションと論理的課題への挑戦をめぐるセミナーで、中国国家衛生・計画出産委員会科学研究所臨床医学センターの■琳琳(■は耳へんに火)・副センター長は、「経済的に問題がなく、二人目の子供がほしいと思っている多くの家庭にとって、『不妊症』が大きな問題になっている」との見方を示した。

<19>「人民網日本語版」2016年12月16日
中国は独身大国に?独身女性36%以上が結婚しない選択
インド紙「デカン・ヘラルド」はこのほど、最新の調査報告で中国が急速に独身大国への道を歩みつつあることが明らかになったと報じた。昨年だけで独身人口は2億人に達し、独身女性36%以上が結婚しないことを選択しているという。中国メディアと中国政府はいずれもいわゆる独身ブームがもたらす影響について懸念しているが、人口統計学の専門家は中国におけるこの傾向は将来的にますます勢いが増すだろうとしている。中国の未婚の男女2億人のうち、5800万人以上は現在一人暮らしをしている。2013年の中国の未婚人口の全人口に占める割合は1990年の6%から14.6%に激増している。人口統計学の専門家は、中国における現代女性の自立が未婚人口の継続的な増加の主な原因の一つであるとしている。2016年のある調査によれば、中国の未婚女性36.8%が結婚しなくてもとても幸せだと考えているとしている。

<18> 「人民網日本語版」2016年12月15日
中国の生産年齢人口、2030年に9億5800万人
中国計画出産協会の王培安・常務副会長は14日、「『十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)』期間中、中国の労働力総量は充足した状態が続き、社会における扶養負担は比較的軽いと予想される。出産・育児適齢期にある女性、特に出産に最も適した年齢の女性の数が減少する見込みであることから、『二人っ子政策』の全面実施はちょうどその時期に重なった。2015年時点で10億300万人だった中国の生産年齢人口(15-64歳)の規模は、2030年に9億5800万人、2050年には8億2700万人となると見込まれる」と述べた。

<17> 「人民網日本語版」2016年12月15日
山奥の「オオカミ谷」でオオカミと生活を共にする老人 新疆
新疆維吾爾(ウイグル)自治区吉木薩爾県車師古道には、「オオカミ谷」と呼ばれている谷がある。楊長生さん(71)はこの谷の主であり、ここに飼育小屋を建て、オオカミ150匹以上を飼育している。毎日常にオオカミと行動を共にし、この生活をとても楽しんでいるという。楊さんが飼育しているオオカミは、ゴビオオカミ、草原オオカミ、内モンゴルオオカミ、モンゴルオオカミ、シベリア黒オオカミなどの8種類に及ぶ。

<16> 「人民網日本語版」2016年12月14日
大卒生の純就職率90.58%、平均月給3869元
12日、「2015-2016年中国大学生就職創業発展報告」が東北師範大学で発表された。報告の統計データによると、大学卒業生の純就職率は90.58%に達し、平均月給は3869元(1元は約16.7円)だった。2016年全国大学卒業生の純就職率は90.58%、純契約率は68.64%、学部卒業生の大学院進学率は14.91%。就業地域別にみると、沿岸地域での就職を選んだ学生が依然多数を占め、67.03%に上った。業界別のトップ3は、情報通信業(12.76%)、コンピュータサービス・ソフトウェア業(12.38%)、金融・教育業(11.48%)だった。職場の種類別では、民間企業が最多で57.34%を占めた。

<15>「人民網日本語版」2016年12月14日
「南水北調」プロジェクトから2年 南方の水を飲む北方住民は8700万人
12日、10年あまりの建設期間を経て、「南水北調(水不足解消のために中国南方地域の水を北方地域に送りこむプロジェクト)」の中東部ライン工事が完成し、給水が実現して満2年となった。世界で最も壮観な水利事業の一つである同プロジェクトは、2年間の給水を通じ、経済・社会・生態に対する多大な実利的総合効果を得た。北京日報が伝えた。
「南水北調」中東部ラインは、北京・天津の両直轄市および河北、河南、山東、江蘇各省の33地級レベル都市を網羅している。中部、東部ライン第一期工事が全面的に完成し、給水がスタートして以来2年、同エリアの住民8700万人がその恩恵にあずかり、用水の確保、生態システムの修復、干ばつ・洪水対策など各方面で総合的な効果が得られた。

<14> 「人民網日本語版」2016年12月14日
中国の最低月収基準、2000元以上は上海と深センのみ
中国の人力資源・社会保障部がこのほど発表した「全国各地の最低月給基準の状況」によると、中国全国で最低月給が最も高いのは上海で2190元(約3万6100円)。最低時給が最も高かったのは北京で21元(約345円)となっている。京華時報が報じた。
中国全国の31の省・自治区・直轄市に広東省深セン市を加えた計32地域の、今年12月時点の最低月給・時給基準がこのほど発表された。うち、最低月給が2000元(約3万3000円)以上だったのは上海と深センだけで、それぞれ2190元と2030元(約3万3500円)だった。天津(1950元)、広東省(1895元)、北京(1890元)がその後に続いた。最低だったのは広西チワン族自治区で1000元(約1万6500円)にとどまった。

<13> 「人民網日本語版」2016年12月13日
中国で年間60万人が過労死 主な原因は「過酷な残業」
統計データによると、中国では、過酷な労働を強いられるストレスによって過労死に至る人が年間60万人に達し、中国はいまや世界で最大の「過労死」国家となった。長時間におよぶ残業が、「過労死」の主な原因となっている。統計資料によると、中国で「過労死」の脅威にさらされている人は、すでに肉体労働者から頭脳労働者にシフトしており、かつ、若年化の傾向を呈している。また、過労死はIT業界特有の現象ではなく、広告・メディア・医療・金融など各業界にも「魔の手」が及んでいる。医学的に解明すると「過労死」は、労働時間が長く、業務内容が重く、多大な心理的ストレスが加わり、精魂共に尽き果てた「半健康状態」にまで至り、そのような問題が改善されない状態が長期間続き、ある日突然身体に潜んでいた病気が発症して急激に悪化し、治療が間に合わず生命に危害が及び死に至ることを意味する。

<12> 「人民網日本語版」2016年12月13日
中国の高齢化ピークは2055年 65歳以上高齢者が4億人に
このほど発表された「2016年中国高齢者金融発展報告」によると、中国の高齢化は、「高齢化スピードが速い」、「農村部の高齢者が多い」、「女性の高齢者が多い」という3つの特徴があるという。中国の高齢化は2055年にピークに達すると予想され、その時点で、高齢者人口は4億人に上る見通し。報告によると、65歳以上の高齢者は、2030年に総人口の20.2%にあたる2億8千万人となり、2055年にはピークに達し、総人口の27.2%にあたる4億人に達する見通し。2040年までに高齢化のスピードが最速となり、総人口に占める割合は年平均0.5ポイント上昇するとみられる。このほか、女性の高齢者がより増加するのは、女性の平均寿命が男性より高いことが主な原因だ。2040年まで、農村部に住む65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は、年平均1ポイント上昇し、そのスピードは全国の2倍に相当する見込み。

<11> 「人民網日本語版」2016年12月13日
南京大虐殺の生存者、わずか108人に
3番目の国家追悼日が訪れる日、南京大虐殺の生存者30人が集結し、公の前に姿を現した。1937年12月に、中国侵略していた日本軍が起こした南京大虐殺では、30万以上におよぶ抵抗する術をもたない中国の市民と、武器を手放した兵士が殺害された。幸いにも一命をとりとめた生存者には、一生癒えることのない傷の痛みと苦しみの記憶が残された。南京大虐殺の生存者は、あの痛ましい歴史の「生きた証」である。79年の歳月を経て、生存者は減少の一途を辿っている。今年11月26日に享年89歳で張福智さんが死亡し、名簿に載っている現在も存命である生存者は108人だけになった。

<10> 「人民網日本語版」2016年12月12日
質素ながら品ある明・清代の建築が魅力的な竹橋古村の空撮 江西省
江西省金渓県で10日、600年以上の歴史を有し、歴史文化や伝統の村として有名な竹橋古村を上空から撮影した。上空から眺めると、同村は巨大な扇のような形をしている。同村には明代に建てられた民家が8棟、明代の祠堂が1棟が現存しているほか、清代の建築も現存している。同村の建物はレンガと墨色の瓦で造られており、質素ながら品があり、典型的な江西地方の建築となっている。

<9> 「人民網日本語版」2016年12月12日
時が経つのを忘れさせてしまうようなハイレベルな書店が福州に登場!
福建省福州市市内にある書店が集まるビル・鰲峰書城にある新華書店はこのほど改装工事を終えて、その趣を一新した。店内にはカフェテリアが設けられ、テーブルと座り心地のよいイスが設置されており、来店した人々に快適な読書空間を提供している。ここに足を踏み入れると、きっと時が経つのを忘れて読書の楽しみにふけってしまうだろう。写真は改装後の新華書店で読書を楽しむ人々(12月9日撮影)。

<8> 「人民網日本語版」2016年12月12日
中国人は世界一のネット通販好き
英経済誌「フィナンシャル・タイムズ」がこのほど発表したスタンダードチャータード銀行アジア太平洋エリアリテール業務・資産管理部門のケビン・マーティン主管の署名記事によると、「中国の消費者はネット通販とモバイル決済の応用で、多くの先進国の消費者を数年前から凌駕しており、中国という世界2位のエコノミーにおける消費者金融の操作方式を徹底的に変化させつつある」という。同記事は次のように指摘する。「インターネットとデジタル化技術が中国で急速に発展し、大陸部の通販売上高は2003年のほぼゼロの水準から15年は約6千億ドル(約69兆1740億円)に激増して、米国の水準を上回った。アリババ(阿里巴巴)集団傘下のオンラインショッピングサイトは今年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)で178億ドル(約2兆522億円)という巨額の売上高を達成し、前年同期との比較では32%の増加率だった」。

<7>  「人民網日本語版」2016年12月9日
TPPとRCEP なぜこれほどの違いが生まれたか
このほどペルーで行われたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議(サミット)の会期中、中国の習近平国家主席は、「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の建設を推進し、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期妥結を推進する」と発言した。このほどRCEPの交渉代表がインドネシアで会合をスタートすると、RCEPが再び人々の視界に入るようになり、各方面の注目が集まった。地域一体化プロセスのさまざまな構想をながめると、環太平洋経済連携協定(TPP)は成功する可能性が低くなり、RCEPは人気が急上昇している。なぜこれほどの違いが生まれたのだろうか。RCEPはASEAN10ヶ国が提起し、中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドに参加を呼びかけ(10+6)、関税と非関税障壁の削減を通じて、16ヶ国の統一市場を構築することを目指す自由貿易協定(FTA)だ。RCEPが妥結すれば、人口で約35億人をカバーし、国内総生産(GDP)で世界の3分の1にあたる23兆ドル(1ドルは約113.6円)を擁し、カバーする地域が世界で最も大きなFTAになる。

<6> 「人民網日本語版」2016年12月8日
外国人観光客増加で中国企業の対日投資が加熱中 ホテル投資の前途明るく
近年、訪日外国人観光客が大幅に増加しているのを背景に、日本のホテル投資が加熱している。2015年末、中国のコングロマリット・復星集団(フォースン・グループ)が、北海道の「星野リゾート・トマム」の株式100%を184億円で買収。これに対して、業界で驚きの声が上がった。日本の大都市のホテルは高稼働率で、宿泊料金が高騰している。また、20年には東京五輪があり、中国人観光客も増加の一途をたどっており、その利益に目を留める中国の投資者は、日本市場に高い期待を抱いている。中国の企業に日本の観光分野の投資環境や業界の動向についてもっと知ってもらおうと、日本貿易振興機構(ジェトロ)は今月6日、北京で訪日観光・ビジネスフォーラムを開催した。日本に進出している中国企業2社を招き、日本でのホテル投資のノウハウや関連事項について紹介し、意見交換を行った。

<5> 「人民網日本語版」2016年12月8日
北京、コンビニを規範化:商品は2千種以上、トイレを設置
北京市商務委員会はこのほど、「生活サービス業界規範・基準・規範文書ガイド」を初めて発表した。このうち、「北京市コンビニチェーン業界規範(試行)」では、コンビニの基本的特性、経営内容、サービス内容が制定され、コンビニ標準店・模範店を対象とする設備配置基準が具体的に定められた。「北京市コンビニチェーン業界規範(試行)」では、標準店では2千種類以上の商品を取り扱うことが提案された。これには、調理パン20種類、インスタント食品50種類、おでん30種類、半調理品5種類、レジャー食品100種などが含まれている。また、サービス内容については、有料・無料の2種類に大別される。有料サービスは、ドライクリーニング、コピー、商品配送、公共料金納付など。無料サービスには、トイレ利用、WiFi接続、携帯端末の充電、各種料金のセルフ納付などが定められた。

<4> 「人民網日本語版」2016年12月8日
「中欧班列」、西安-露モスクワ区間が運行開始
国際定期貨物列車「中欧班列」の陝西省西安-露モスクワ区間が6日、初めて西安の新たに建築された駅から、正式に運行を開始した。同貨物列車は、コンテナ計41個を連結しており、その貨物は、機械電子設備、衣服等となる。同貨物列車は、新疆ウイグル自治区阿拉山口から出国し、カザフスタンを経由してモスクワに到着する。全長7423キロメートルで終点まで約11日前後かかる計画で、海運よりも約30日短縮できるということだ。

<3> 「人民網日本語版」2016年12月7日
中国人元労働者 戦時中強制連行した鹿島建設に謝罪と賠償求めて提訴
第二次世界大戦中に強制的に日本へ連行され労働を強いられたとして、中国人の元労働者やその遺族27人が6日、北京市第三中級人民法院(地裁)で日本のゼネコン大手の鹿島建設を相手取り、元労働者一人当たり100万元(約1650万円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。原告側やその家族は強制連行前は、農民や労働者、軍人などで、1944年5-10月に、日本に連行され、鹿島建設で労働を強いられた。労働した場所は、長野県にある鹿島建設の御岳作業所や群馬県の薮塚作業所。奴隷のように酷使され、苦しめられたという。

<2> 「人民網日本語版」2016年12月7日
歴史を胸に刻み、平和を願う  南京大虐殺犠牲者国家追悼イベント開催
南京大虐殺犠牲者国家追悼詩歌朗読会、及び「記憶の箱」展示イベントの開幕式が6日、南京師範大学の随園キャンパスで開催された。同イベントは、「記憶をいつまでも残し、未来を照らす」をテーマに「記憶の箱」、巨大QRコード、バーチャルパノラマ映像、屋外での詩歌朗読などのスタイルを通して、歴史を胸に刻み、平和を追求するという願いを表現した。

<1> 人民網日本語版 2016年12月7日
中国でも話題沸騰の「君の名は。」 新海監督が同作品に込めた思い
新海誠監督の最新アニメーション長編映画「君の名は。」は今月2日に中国大陸部で公開され、公開3日間の興行収入は2.8億元(約46億円)を突破し、今年の2D映画の第1週興行収入記録でトップとなった。5日午後3時の時点で、興行収入は3億元(約49億円)を突破している。アニメ映画の分野でこのような好成績を収めたことについて、新海監督は今回のドキュメンタリーの中で、自身のアニメ映画製作の初志について次のように語った。「アニメ映画を通して、若者に勇気を与えていきたい。青少年たちは自分自身が生きる意味を探している時期にあり、彼らからすると、アニメ映画は少なからず勇気を与えてくれる存在となる」。会場にいた観客の一人は、この発言に対して、「新海監督の作品が好きで、それがきっかけで現在の彼氏と知り合った」と興奮しながら語った。