昨日(20日)午前11時過ぎに中国深セン市の郊外にある工業団地で大規模な土砂崩れが発生しました。
工業団地ですので、被害者の多くは労働者であることが容易に予想されます。また一部市街地に残された村(城中村)にも土砂がなだれ込んだようで、こちらの被害も甚大なようです。
10数社の工場の40棟近い建屋が土砂で埋まったり倒壊しました。土砂は、近隣の開発残土で、工業団地に隣接する広大な空き地に、基準を超えて積み上げられていたようです。土砂で埋まった広さは10万平米、高さは5mにもなるそうです。
土砂で埋まった建物は7階建てほどの工場棟14棟、オフィス2棟、食堂、低層工場建屋13棟、労働者の宿舎3棟です。
景気の良い時には日曜日でも操業していますが、折からの不況で日曜日は工場にはほとんど人はいなかったようですが、宿舎にいた労働者は大きな被害を受けたと思われます。
こちらの香港紙「明報」のサイト(中国語)でも、ビルが倒壊する様子の映像や工業団地全体の画像などが見られます。
報道では昨晩11時までに、59名の行方不明者が出ているとのことです。労働者の災難は続きます。
<稲垣 会員>