台湾のキャビンアテンダント組合のストライキは、会社が労組要求を全面的に認めることで勝利解決したようです。
労基法84条1項による労働時間規制の緩和という、一般的には理解が広まっていなかった問題を、ストライキという社会的方法で世論に広めたことで、台湾の労働運動の水準を引き上げることができたという評価もあります。
以下、台湾の社会ウェブニュース「焦点事件」から。
==============
速報:ストライキは勝利した
中華航空は組合要求を全面的に認める
2016/06/24 – 21:45
焦点事件編集チーム
特約記者 梁家瑋、陳品存
今日(6月24日)午後、中華航空に新たに就任した何煖軒理事長がスト現場で「松山空港」での出勤に戻すことを説明したが、その後、労働部(労働省)が中華航空と組合の代表を集めて協議を行った。双方の代表が5時間の交渉を行った。経営側は組合の7つの要求すべてに同意した。そのうち外勤手当(一時間5ドル)は二段階に分けて実施する。7月1日からまず4ドルを支給し、来年(2017年)5月1日から5ドルに引き上げる。
組合の7つの要求は以下の通り。
- 労基法84条1項の押し付けに反対。外国路線を除き、労働条件は一律労基法に従うこと。
- 外勤手当は現在の一時間2ドルから5ドルに引き上げること。組合員以外は受給の権利はないこととすること。
- 組合の同意のないまま、出勤地点及び労働時間の計算方式の変更を認めない。
- 国定休日は法律通り倍の賃金を支払うこと。
- 年間休暇123日、一カ月8日、季節30日を保証すること。
- 成績考課は双方向の相互評価とすること。
- 組合代表、役員に組合休暇を与えること。