「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の歴史を直視し、アジアに平和をつ くる集い」開かれる(11/27)

「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の歴史を直視し、アジアに平和をつくる集い(11/27)
「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の歴史を直視し、アジアに平和をつくる集い(11/27)

「戦争法の廃止を求め、侵略と植民地支配の歴史を直視し、アジアに平和をつくる集い」が、11月27日、衆議院第一議員会館で120名が参加して開かれました。
主催者あいさつに立った村山首相談話の会の藤田高景さんは「戦争法が成立したわけだが、日本の加害責任を見つめなおすことが、戦争をしないこと、アジアに平和をつくることにとって重要な課題だ」と述べたあと、「今回の集いに参加を予定していた中国からの証言者に対し、日本政府はビザを発給しなかった。歴史の証言をすることも許さない、事実をないものとしようする歴史歪曲主義の安倍政権を許すことはできない」と批判しました。

琉球大学名誉教授の高嶋伸欣さんが基調提起を行い、安倍談話について「村山談話を継承していると言っているが、主体がはっきりせず、国策の誤りだったことを認めようとしていない。日本がアジアで最初に立憲政治を打ち立てたといっているが、アジア民族のたたかいが日本に対する欧米の圧力をゆるめさせたのである。その間に日本は侵略的帝国主義になった。決してアジアの解放のために戦争をしたのではない」と批判しました。

続いて、韓国から富山の不二越で女子勤労挺身隊として差別され、過酷な労働を強いられた被害者からの証言がありました。そのあと中国から細菌戦犠牲者遺族からの証言が予定されていましたが実現せず、ビデオが上映されました。
参加者の多くが高齢者であり、加害問題をどう若い人に伝えていくのかが課題だと思いました。戦争法案反対では大きく盛り上がりましたが、歴史認識問題になると低調になってしまいます。加害の事実にふたをすれば、国民は忘れてしまうと思っている安倍の目論見を跳ね返していきたいものです。

伊藤 彰信 (日中労働情報フォーラム代表)