「人民網日本語版」2022年9月後半 抜粋(2022/10/01)

<20> 「人民網日本語版」2022年09月30日
中日国交正常化50周年記念レセプションが北京で開催
中国人民対外友好協会と中日友好協会は29日、北京で中日国交正常化50周年記念レセプションを開催した。全国人民代表大会常務委員会の丁仲礼副委員長と日本の垂秀夫駐中国大使がスピーチした他、中共中央対外連絡部の銭洪山副部長、商務部(省)の盛秋平副部長(次官)、関係部・委員会(省庁)、民間団体、企業、メディアなど中日各界の関係者200人近くが参加した。垂大使は「日中両国は引っ越すことのできない隣国であり、平和共存が唯一の選択可能な道だ。国交正常化50周年が『建設的かつ安定的な日中関係』へと邁進する新たな出発点となることを期待する」とした。日本の二階俊博元自民党幹事長、河野洋平元衆議院議長(日本国際貿易促進協会会長)、野田毅日中協会会長がビデオメッセージで祝辞を述べた。

<19> 「人民網日本語版」2022年09月29日
西気東輸第4ルートプロジェクトが全面着工 総延長約3340キロ
国家管網集団「西気東輸」(西部地域の天然ガスを東部地域に輸送すること)第4ルートプロジェクトが9月28日、正式に着工された。同プロジェクトは新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏恰(ウルグチャト)県から寧夏回族自治区中衛市に至り、総延長は約3340キロメートル。同プロジェクトは完成後、西気東輸第2ルート、第3ルートとともに運営される。中国西北エネルギー戦略ルートをさらに整備し、中国の天然ガスパイプラインシステムのパイプ輸送能力を向上させ、システムによるガス供給の信頼性と柔軟性を強化し、エネルギー輸送のリスク対応力を高めるものとなる。

<18> 「人民網日本語版」2022年09月28日
孔鉉佑駐日大使「50周年を契機に、新時代にふさわしい中日関係を」
中国の孔鉉佑駐日大使は26日、「海棠よ桜よ永遠に――周恩来と中日友好」写真展の開幕式に招待を受けて出席した。孔大使は「周恩来総理は偉大な政治家にして傑出した外交家であり、中国国民の幸福、中華民族の復興、人類の進歩のための事業に全力を尽くして奮闘し、世界の人々から大いに敬慕され、敬愛された。周総理は青年時代に、国と民を救う道を求めて渡日し、日本と深い縁を結んだ。新中国成立後には、中日両国の見識ある人々を団結させ、率いて、民間交流を開拓し、友好の基礎を固め、困難と障害を克服して、当時の日本側の政治家と共に国交正常化の実現という政治決断を下し、中日関係の歴史に平和・友好、協力・ウィンウィンという新たな章を開き、最も急速に発展し、両国民に最も多くの幸福をもたらし、地域と世界に最も大きな影響を及ぼした中日関係の50年を築いた」と指摘した。

<17> 「人民網日本語版」2022年09月27日
圧巻の景色広がる無人地域を走り抜ける敦煌鉄道
敦煌鉄道は祁連山脈の山、川、草原、湖を越えて、人気の全くない壮大な景色広がるゴビ砂漠を走り抜ける。沿線にこれほど多種多彩な景色が広がる鉄道は世界でも敦煌鉄道だけだ。甘粛省酒泉市と青海省海西蒙古(モンゴル)族西蔵(チベット)族自治州を走る敦煌鉄道は、北の蘭新鉄道(蘭州-新疆ウルムチ)柳溝駅から、敦煌駅、阿克塞駅、粛北駅などを経由して、祁連山脈を通過し、青海省に入る。そして、馬海駅や大柴旦駅を通過して青蔵鉄道西格区間に入り、最終的に飲馬峡駅に到着し、全長は671キロだ。

<16> 「人民網日本語版」2022年09月27日
列車車両6666両積載できる渤海40万トン級船舶深水航路「新ルート」が開通
ブラジル産鉄鉱石を39万200トン積んだ中国製の船舶「遠津海」号が9月22日午後、順調に渤海中部新航路を通過し、河北唐山港曹妃甸港区鉱石埠頭に安全に停泊した。これは40万トン級大型船が渤海を出入りするための深水航路「新ルート」の開通を示しており、国内と国際の物流産業チェーン・サプライチェーンの安定をさらに強化した。海で圧倒的な存在感を誇る「遠津海」号は輸送能力が高く、1隻で列車の車両を6666両積載できる。曹妃甸港区は渤海湾で唯一の40万トン級鉱石埠頭を持つ。

<15)「人民網日本語版」2022年09月26日
人民元が世界4位の決済通貨に 実体経済での越境決済が急増
中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した「2022年人民元国際化報告」によると、2021年以降、人民元の越境決済の金額が前年の高い基数をベースに増加し続けた。21年に銀行が顧客の代わりに行なった人民元建て越境受払の金額は前年同期比29.0%増の36兆6千億元(1元は約20.1円)に上り、過去最高額を更新した。人民元の越境収支は全体としてバランスが取れ、通年で累計4044億7千万元の純流入となった。国際銀行間通信協会(SWIFT)のデータによれば、人民元建て国際決済のシェアが21年12月に2.7%に向上し、人民元は日本円を抜いて世界4位の決済通貨になり、22年1月はさらにシェアが上昇して3.2%に達し、過去最高を更新した。

<14>  「人民網日本語版」2022年09月26日
中国共産党第20回全国代表大会の代表を選出
習近平氏を核心とする中共中央の強固な指導の下、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の代表選出作業が順調に完了した。全国の各選出機関は党代表大会または党代表会議を開催して、第20回党大会に出席する代表2296人を選出した。第20回党大会代表は、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」を指針とし、党規約を根本的準拠として堅持し、党の性質と趣旨を堅持し、党による全面的指導を堅持・強化し、党内民主を存分に発揚し、代表選出作業の達成に関する中共中央の指示に厳格に従い、ボトムアップで、上下を結合し、下準備を重ね、級を追って選抜する方法で選出された。

<13> 「人民網日本語版」2022年09月26日
中国3隻目の空母「福建艦」、計画通りに係留試験を展開中
中国初の空母「遼寧艦」が就役してから10年にわたり、無から有へ、改造から国産化へ、スキージャンプ発艦から電磁カタパルト発艦への飛躍を実現した中国海軍は「3空母時代」を迎えた。中国初の国産空母「山東艦」は就役から3年足らずで、戦区を跨ぐ機動、艦隊戦術などの訓練任務を相次いで行った。中国3隻目の空母「福建艦」は現在、計画に基づき係留試験を展開中だ。

<12> 「人民網日本語版」2022年09月24日
蘇州・陽澄湖で2022年の上海ガニの水揚げスタート
9月23日の秋分の日、江蘇省昆山市巴城区で、2022年の中国・蘇州陽澄湖上海ガニ水揚げスタート関連イベントが行なわれた。イベント終了後、陽澄湖で水揚げされた上海ガニの第一弾が北京市に空輸された。午後2時前後、北京市豊台区方荘橋の南側にある陽澄湖上海ガニ直営店では、スタッフがキビキビと貨物を下ろしていた。店主の話では、「今回送られてきた上海ガニ第一弾は100キログラムしかなく、水揚げされた当日の便での輸送に間に合った。第一弾のカニはすでに全部予約済みだ」という。

<11> 「人民網日本語版」2022年09月23日
中露外相会談、ウクライナ問題などで意見交換
王毅国務委員兼外交部長(外相)は21日、国連総会出席のため滞在中のニューヨークでロシアのラブロフ外相と会談した。ラブロフ外相は「ロシアは上海協力機構(SCO)サマルカンドサミットにおける両国首脳間の重要な共通認識を共同でしっかりと実行に移し、双方間の実務協力を推進し続けることを望んでいる。習近平国家主席の打ち出したグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブは非常に重要であり、世界の平和・発展・平等・公正の促進のために国際社会の力を結集するものだ。ロシアはこれらを高く評価し、積極的に支持する。国連、SCO、BRICSなど国際・地域組織で双方の協調を強化することを期待する」とした。

<10> 「人民網日本語版」2022年09月22日
中国のドローン企業1万2千社に 売上高は2兆円突破見込み
中国は民用ドローンの世界で最も重要な生産基地だ。データを見ると、2021年には全国のドローン企業は1万2千社を超え、ドローン産業の総売上高は870億元(1元は約20.4円)に達した。このうち深セン市の企業は約1500社あり、売上高は600億元に迫った。中国は産業用ドローンで世界市場に占めるシェアが約55%、一般用ドローンでは74%に達した。

<9> 「人民網日本語版」2022年09月21日
中国の年金加入者が10億3千万人に 全国民医療保険加入がほぼ実現
中国国家衛生健康委員会は今月20日、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来のシルバー事業の進展や成果を発表する記者会見を開き、同委員会老齢司の王海東司長が、「2021年末の時点で、中国全土の基本養老保険(年金制度)加入者は10億3千万人に達した。基本医療保険は13億6千万人をカバーし、加入率は95%以上をキープしている。全国民医療保険加入がほぼ実現している」と成果を強調した。今年の第1四半期(1-3月期)、中国全土のシルバーサービス機関や施設の総数は36万ヶ所で、ベッド数は812万6千床。また、長期介護保険のテスト事業を実施している都市は49都市に達し、加入者は1億4500人に達した。

<8> 「人民網日本語版」2022年09月21日
中国の消費者用電子製品は生産販売ともに世界一 工業・情報化部
中国工業・情報化部(省)電子情報司(局)の徐副司長は20日に行なわれた記者会見で、「中国の消費者用電子製品(コンシューマーエレクトロニクス、CE)産業の規模が拡大を続けており、生産・販売ともに規模は世界一だ」と述べた。徐副司長によれば、CEは主として大衆消費市場向けの完成品の電子製品であり、主にパーソナルコンピューター、携帯電話、テレビなどが含まれる。現在、中国はCE製品の世界的に重要な製造基地であり、世界の主要なメーカーとOEMメーカーの多くが中国に製造拠点と開発センターを設立している。世界のパソコンの約80%、スマートフォンとテレビの65%以上が中国で製造されており、直接生み出した雇用は約400万人に上り、関連産業の従業員は1千万人を超える。

<7> 「人民網日本語版」2022年09月20日
中国最新の賃金水準表が発表!より稼げるのはどの職業?
人的資源・社会保障部(省)はこのほど、2021年企業賃金調査の情報を発表して、賃金水準のデータを明らかにした。賃金水準とは、企業従業員の報告期間内における賃金水準を指し、基本給、ボーナス、各種手当、残業・休日出勤代、特別な状況において支払われた賃金などが含まれる。ここには労働力市場の価格水準がある程度反映されている。職業別の企業従業員の賃金水準表を見ると、中央値の上位3位は、金融サービスの年間11万3400元(1元は約20.4円。以下もすべて年間の数字)、企業・事業機関の責任者の8万8千元、情報伝達・ソフトウェア・情報技術(IT)サービスの8万1100元となっている。

<6> 「人民網日本語版」2022年09月19日
新疆のタクラマカン砂漠でブルドーザーが並んで作業する圧巻シーン
新疆維吾爾(ウイグル)自治区生産建設兵団第三師図木舒克(トムシュク)市から第十四師昆玉(クルムカシュ)市を結ぶ砂漠公路(以下、「図昆公路)の工事現場で16日、ブルドーザー18台が作業をしていた。大型ブルドーザーが横に並んで、黒い煙を上げながら「死の海」と呼ばれるタクラマカン砂漠を平らに均す景色はまさに圧巻そのものだ。図昆公路は、第三師図木舒克市からスタートして、夏可河、葉爾羌(ヤルカンド)河、巴楚(マラルベシ)県コトカケヤナギ林国家級森林公園を経由して、紅白山までを繋ぐ全長276キロ。二級公路基準で建設され、北から南に向かってタクラマカン砂漠の西側を貫通する予定だ。

<5>「人民網日本語版」2022年09月19日
東北抗聯博物館が日本軍による中国侵略の新たな物証を展示
「九一八事変」(満州事変)91周年にあたり、東北抗聯博物館は中国侵略日本軍の使用した回転式射撃鑑査写真機を初めて展示した。この写真機は重機関銃に似た形状の軍用訓練器械で、表面が黒く塗装され、長さ97センチメートル、口径8.3センチメートルで、口内にカメラレンズがあり、後部には木製の柄がある。写真機を収める木箱には「回転式射撃鑑査写真機」「第1307号」などの文字がある。鑑定によると、これは中国侵略日本軍陸軍航空部隊が射撃訓練及び作戦を行う際に使用した写真機で、日本帝国主義による中国侵略の歴史の研究にとって、実証的価値を持つ。1938年6月、日本の関東軍は哈爾浜市平房区などを特別軍事区域と定め、中国侵略日本軍第七三一部隊が細菌兵器研究の中心、細菌戦指揮の大本営となった。この写真機はこうした部隊が空中射撃訓練時に使用したものと推測される。

<4> 「人民網日本語版」2022年09月19日
【中国のこの10年】新しい暮らしを彩るデジタル化
ナビゲーションソフトを開けば、ルートが一目瞭然になり、さらにソフトがリアルタイムで道路状況を分析して、所要時間も予想してくれる。ECプラットフォームで服を買う時、オンライン試着機能を使えば、コーディネートの善し悪しを直観的に確かめることができる。家でくつろいでいる時、外に出なくても博物館を「クラウド見学」すれば、貴重な文化財を鑑賞することができる……多くの中国人にとって、こうした場面は今やすっかり日常生活の一部になった。中国のデジタル経済の規模は2012年の11兆元(1元は約20.5円)から2021年の45兆5千億元に増加し、デジタル産業化の基礎がよりしっかりと踏み固められ、産業デジタル化の歩みが加速し続けている。

<3> 「人民網日本語版」2022年09月16日
中国8月の自動車輸出台数が過去最大に 史上初めて30万台を突破
中国自動車工業協会の統計・分析によると、自動車輸出台数が今年8月に再び過去最大を更新し、史上初めて30万台を超えた。8月の自動車輸出台数は前月比6.2%増、前年同期比65%増の30万8000台。自動車企業の1-8月の輸出台数は前年同期比52.8%増の181万7000台。うち8月の新エネ車輸出台数は前月比53.6%増、前年同期比82.3%増の8万3000台で、急成長の勢いを見せている。1-8月の新エネ車輸出台数は前年同期比97.4%増の34万台。

<2>「人民網日本語版」2022年09月16日
孔鉉佑駐日大使「日本メディアが公正かつ客観的姿勢で中国の発展を正確に伝えることを期待」
中国の孔鉉佑駐日大使は14日、日本の大手メディア14社の代表と懇談し、中日関係や台湾地区関連の問題について語った。孔大使は「今年は中日国交正常化50周年であり、両国関係は過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な節目に立っている。双方は国交正常化の歴史から経験と示唆を汲み取り、小異を残して大同につく精神の発揚に努め、両国間に存在する相違を理性的に受け止め、摩擦や溝を適切に管理・コントロールし、処理すべきだ。「台湾地区関連の問題は中米関係や中日関係に影響を与える突出した要因だ。台湾地区問題を適切に扱うことは、中日関係の政治的基礎と基本的信義に関わる。日本側は中日間の4つの基本文書及びその厳粛な約束を厳守し、『一つの中国』原則にしっかりと従い、両国関係が再び妨害を受けることのないようにしなければならない」と強調した。

<1> 「人民網日本語版」2022年09月16日
習近平国家主席がプーチン露大統領と会談
習近平国家主席は15日午後にウズベキスタン・サマルカンド迎賓館でロシアのプーチン大統領と会談し、中露関係や関心を共有する国際・地域問題について意見交換を行った。習主席は「今年、中露は成果の著しい戦略的な意思疎通を維持している。両国は各分野の協力を着実に推進し、スポーツ交流年関連行事を秩序良く実施し、地方協力や人的・文化的交流をさらに活発化し、国際社会で緊密に足並みを揃え、国際関係の基本準則を擁護している。世界の変化、時代の変化、歴史の変化を前に、中国はロシアと共に努力し、大国としての責任感を示し、リーダーシップを発揮し、混迷する世界に安定性をもたらすことを望んでいる」と表明。