「人民網日本語版」2021年11月後半 抜粋(2021/12/01)

<20> 「人民網日本語版」2021年11月30日
【中国キーワード】中国の「共同富裕」とは一体何なのか?
丸わかり!中国キーワード

貧富の差は世界的な難題だ。それでは、「共同富裕」とは収入を均一にすることだろうか。14億人の人口を擁する中国が貧富の差の問題に挑戦することは、世界にとって何を意味するのか。中国が推進する共同富裕が「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」ことでないのはどうしてだろうか。過去100年近い西側諸国の所得格差の変化を振り返ると、1980年代初頭が分水嶺になった。かつて80年代初期には、西側諸国の所得格差が史上最も縮小したレベルにあった。しかし過去40年あまり、西側諸国の貧富の差は拡大を続けている。中でも米国は先進国の中で貧富の開きが最も目立つ国となっている。関連の指標によれば、現在の世界の貧富の差は1929年の世界大恐慌前の状態に戻っているという。

<19> 「人民網日本語版」2021年11月29日
中国、平均賃金が発表 高給の都市と業界は?
国家統計局がこのほど発表した「中国統計年鑑-2021」のデータによると、全国都市部の企業・機関で働く人の平均賃金は年を追うごとに上昇する傾向が続いているという。前年同期と比べた上昇率を見ると、非民間企業・機関では、寧夏回族自治区、上海市、青海省の3地域で働く人の平均賃金がトップ3に並び、上昇率はいずれも10%を超えた。民間企業・機関では、上海市、湖南省、青海省がトップ3に並び、上昇率は上海市が25%、湖南省が22%、青海省が17%だった。

<18)「人民網日本語版」2021年11月26日
旧日本軍の「慰安婦」制度被害者・余愛珍さんが死去 享年98歳
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館は、中国を侵略した旧日本軍の「慰安婦」制度の被害者・余愛珍さんが今月24日早朝5時ごろ、湖南省平江県で亡くなったことを発表した。享年98歳。これで、旧日本軍の慰安所などに集められ、性的被害を強いられた被害者のうち、登録されている生存者は20人を満たなくなってしまった。湖南省平江県で1924年3月に生まれた余さんは、1944年に日本軍によって「慰安所」に強制的に連れていかれ、十数日後にそこから逃げだした。その時のことについて余さんは長い間、誰にも話さず、結婚後は子供を産むことができなかったため、男の子を養子に引き取って育てあげた。

<17> 「人民網日本語版」2021年11月24日
家畜の冬の大移動始まる 新疆
11月に入り、気温が下がり、新疆維吾爾(ウイグル)自治区イリ・カザフ自治州昭蘇(モンゴルキュレ)県では、家畜約18万頭の大移動が始まっている。牧畜民たちは家畜を、春から秋にかけて過ごした烏孫山の牧場から、冬を過ごす阿合牙孜大峡谷の牧場へと移動させている。そこは雪が積もらないため、家畜は牧草を食べて、安全に冬を越すことができる。牧畜民たちは以前は、馬車に家財道具を全て積み込み、移動先でキャンプを張りながら、移動していた。しかし、現在は暮らしが次第に豊かになってきているため、家畜と共に移動する際は、生活に必要な物は前もって車で目的地に運んでしまい、食べ物や簡易テントなどのみを携帯し、身軽に移動することができるようになっている。

<16>  「人民網日本語版」2021年11月24日
中国石化の地熱暖房が6800万平米、住民80万世帯の冬越しを保証
中国石油化工集団公司(中国石化)が23日に明らかにしたところによると、中国石化新星公司は、最近気温の低下や寒波などが頻繁に発生している北方地域の冬のクリーンな暖房の需要に立脚し、早めに河北・陝西・山東地域の地熱暖房供給サービスを開始し、住民のグリーンで暖かい冬越しを保証している。北方地域の現在の地熱暖房供給面積は前年同期比18.2%増の6800万平方メートルで、供給を受ける住民は19.8%増の80万世帯以上。中国石化によると、地熱エネルギーは安定的で信頼性が高く、グリーン・低炭素で、循環利用が可能な再生可能エネルギーだ。天気や気候などの自然条件の影響を受けず、平均的なエネルギー利用率が太陽光と風力を大きく上回る。地熱エネルギー資源は地下1500-2500メートルに埋蔵されており、埋蔵量が多く、分布が広く、クリーンで環境に優しいといった特徴があり、発電や暖房など複数の分野に使用できる。

<15> 「人民網日本語版」2021年11月24日
中国が南中国海で、初めて3000m超の深層油田の大規模開発を実現
中国海洋石油集団有限公司が23日に明らかにしたところによると、南中国海東部海域に位置する陸豊油田群エリア開発プロジェクトが稼働開始した。同社によると、中国による南中国海における3000メートル超の深層油田の大規模開発は今回が初めてだ。原油年産がピーク時に185万トンを超える同油田群は、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の油ガス安定供給の基礎をさらに固めるうえ、中国の今冬・来春のエネルギー供給保証をサポートすることになる。

<14> 「人民網日本語版」2021年11月23日
最新の港湾取扱量ランキング、トップ10のうち6つが中国の港
世界銀行とコンテナ水上輸送市場の研究機関であるIHSマークイットはこのほど世界のコンテナ港湾の取扱量ランキングである「コンテナポートパフォーマンスインデックス(CPPI)」を発表した。貨物積み卸しのスピードなど各種のデータを分析・評定して、世界で最も効率の高いコンテナ港湾10ヶ所を選出した。ランキングによると、トップは横浜港で、以下、キングアブドラ港、深セン赤湾港、広州港、高雄港、サラーラ港、香港港、青島港、深セン蛇口港、アルヘシラス港が並んだ。トップ10のうち6つを中国の港が占めた。

<13> 「人民網日本語版」2021年11月23日
中国、「高分3号02星」の打ち上げに成功
中国は北京時間23日午前7時45分、酒泉衛星発射センターで「長征4号丙」キャリアロケットを使い、「高分3号02星」の打ち上げに成功した。衛星は順調に予定の軌道に乗り、打ち上げ任務が無事成功した。「高分3号02星」は「国家民間用宇宙インフラ中長期発展計画(2015-25年)」の業務衛星で、高度755キロメートルの太陽同期回帰軌道を周回する。主要ペイロードはCバンド合成開口レーダー。同衛星は高分解能地球観測システム重要科学技術特定プロジェクト高分3号衛星技術ソリューションを十分に継承しており、打ち上げ後に軌道上を周回中の「高分3号」と陸海レーザー衛星ネットワークを形成する。分解能は1メートル、1日の再訪問能力を持つ。

<12> 「人民網日本語版」2021年11月23日
雄安新区容東エリア、元の住処に戻る人々にもたらされた「新生活」 河北省
初冬が訪れ、河北省雄安新区容東エリアに完成した現代化市街地は、開発により立ち退き、再びこの地に戻って来た住民に新しいライフスタイルを提供している。

<11> 「人民網日本語版」2021年11月23日
発電所石炭ストック、通年上回る23日分に当たる1.43億トン突破
中共中央と国務院の決定・計画を徹底するため、生産・輸送・需要の各方面が市場の供給量を増やそうと共同で力を入れたことから、11月に入ると石炭の供給レベルはさらに上昇して、発電所と港湾の石炭ストックが急速に増加し、エネルギーの安全供給が保障され、国民が暖を取り冬を温かく過ごすためのよりしっかりした基礎を固めた。11月に入ってから、全国で統一的に調整された発電所の1日あたり石炭供給量は前年同期比30%増の810万トンに達し、最近は数日連続で900万トンを突破し、一番多い日は943万トンとなり歴史的なピークを迎えた。発電所の石炭供給が石炭消費を上回る量は1日あたり170万トン、最も多い日は293万トンに達し、石炭ストックのレベルがさらに上昇した。11月20日の発電所における石炭のストックは1億4300万トンで、10月末より3500万トン以上増加し、23日使用でき、通年の水準を上回り、今年の冬から来年の春にかけての暖房用発電に必要な石炭は力強く保障された。

<10> 「人民網日本語版」2021年11月23日
中国がアフガンに、綿入れや毛布などの越冬物資を支援
支援物資と生活・生産物資1000トン以上を満載した貨物輸送専用列車が20日午後4時30分、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の烏西駅から発車した。専用列車は霍爾果斯(コルガス)口岸(通関地)から出境し、物資は鉄道とトラック輸送でアフガニスタンのマザーリシャリーフまで届けられる。この輸送には12日前後を要するとみられている。この列車は中国で3本目の中国・新疆~アフガン貨物輸送専用列車だ。50基の40フィートコンテナを積むこの列車は新疆から、綿入れや毛布、ナン、粉末ミルクティーなどのアフガン人の越冬に必要な生活・生産などの物資を届ける。今回の物資を無事輸送させるため、新疆鉄道当局は税関や貨物輸送代理業者との連携を強化し、専用列車の通関に「ワンストップ」のサービスを提供した。列車が通関地に到着してからスムーズに検査を受け通関できるようにし、列車の待機時間を最大限短縮している。

<9> 「人民網日本語版」2021年11月20日
安徽省が産休を60日延長 男性が30日の育休も取得可能に
結婚休暇を10日間延長し、産休を60日間延長し、男性が30日間の育休を取得できるようにし、子どもが満6歳になるまで、夫婦それぞれが毎年10日間の育休を取れる……11月19日、安徽省第13期人民代表大会常務委員会第30回会議はこのような内容を含む「安徽省人口・計画出産条例(修正草案審議稿)」を審議可決した。同条例は2022年1月1日に施行される。同条例の規定によると、適齢期での結婚・出産と優生優育が提唱される。1組の夫婦は3人まで子どもを産むことができる。

<8> 「人民網日本語版」2021年11月19日
三峡集団の長江主流における100基目の水力発電機が発電開始
世界で規模が2位の水力発電所「金沙江白鶴灘水力発電所」の4号機が19日午前9時、正式に電力網に接続し発電を開始する。これは白鶴灘水力発電所で6基目に発電開始する発電機であり、三峡集団が長江主流で完成し稼働を始める100基目の水力発電機でもある。これは長江主流がすでに名実相伴う世界最大のクリーンエネルギー回廊になったことを示している。

<7> 「人民網日本語版」2021年11月19日
中国が「ゼロコロナ」対策を維持する理由は?
中国の新型コロナウイルス感染症対策が常態化してすでに1年以上になっている。では、今後も引き続き、対策を常態化すべきなのだろうか?「ゼロコロナ」対策を今後も講じ続けていくべきなのだろうか?常態化する対策をどのように一歩踏み込んで整備することができるだろうか?中国国家衛生健康委員会の新型コロナウイルス感染症対策業務指導グループ・専門家グループのグループ長を務める清華大学の梁万年教授にこうした問題について取材した。梁教授は、「新型コロナウイルスは非常に厄介なウイルスで、世界は依然としてパンデミックの段階にある。また、感染拡大が依然として深刻で、ウイルスの変異が加速しており、封じ込めも難しくなっている。新型コロナウイルス感染者が発病するまでには潜伏期間があり、無症状の感染者もいて、感染力もさらに高まっている。現在、中国の新型コロナウイルスワクチンの接種率は、しっかりした集団免疫を獲得する程度にまでは至っていない。

<6> 「人民網日本語版」2021年11月18日
海南洋浦国際コンテナ埠頭の貨物処理能力が100万TEU突破
海南港航持株有限公司が16日に明らかにしたところによると、今年初めから11月14日までで、海南洋浦国際コンテナ埠頭の貨物処理能力が前年同期比39%増の100万TEU(20フィート標準コンテナ換算)を突破した。そのうち対外貿易のコンテナ量が流れに逆らって60%も増加したという。同埠頭は2016年の開港から初めて100万TEUを突破した。このことは洋浦エリアの国際コンテナターミナル港の建設にとって、また一つの一里塚に到達したという意義がある重要な成果を上げたことを示している。

<5>「人民網日本語版」2021年11月18日
機材をフルセット用意してオンライン授業行う成都理工大学の教員
四川省の成都理工大学は15日の取材に対して、突如広がった新型コロナウイルス感染症の影響から、同大学は授業を対面形式からオンラインに切り替えたほか、実験室は全て閉鎖したことを明らかにした。学生がオンラインでもクオリティの高い授業を受けることができるようにと、同大学の教員たちは書画カメラ・スキャナーや電子ホワイトボード、ハウリング防止機能付きマイク、照明器具などの機材をフルセット準備しているほか、大学側も地質・岩土工学国家級バーチャルシミュレーション実験センターを含むバーチャルシミュレーション実験プラットフォームを活用。授業を受けた学生たちからは、「3次元の仮想空間メタバースで授業を受けているみたい」といった声が寄せられている。

<4> 「人民網日本語版」2021年11月17日
黒竜江全流域が流氷期に
黒竜江の撫遠区間の水面で16日、大量の流氷が確認された。これにより黒竜江全流域が流氷期に突入した。流氷シーズンは中国北方の河川が平常期から凍結期へと過渡する時期となる。毎年流氷期になると、短ければ7日ほど、長くても1ヶ月のうちに黒竜江が完全に凍結し、「千里が凍結し、万里に雪が舞う」という北国の風景が広がることになる。

<3>「人民網日本語版」2021年11月17日
今年1-9月の中国・アフリカ貿易額、過去最高の21兆2700億円に
国務院新聞弁公室は17日、中国アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の経済貿易に関する取り組みについての記者会見を開いた。商務部(省)の銭克明副部長は、「今年1-9月には、中国とアフリカの経済貿易協力の各種指標が全面的に上昇した。そのうち中国・アフリカ貿易額は前年同期比38.2%増の1852億ドル(1ドルは約114.9円、約21兆2700億円)に上り、同期の過去最高も更新した」と述べた。中国のアフリカの全業界への直接投資額は同9.9%増の25億9千万ドルに上り、成長率は中国の対外投資全体を3ポイント上回り、新型コロナウイルス感染症発生前の2019年の水準を上回った。

<2> 「人民網日本語版」2021年11月16日
中古書店「多抓魚」の実店舗が閉店 中古品でもオシャレでおもしろい
中古書籍取引プラットフォーム「多抓魚」の実店舗1号店だった北京大望路店が今月14日に閉店した。閉店のニュースを見た約8000人が閉店前にわざわざ来店し、本をまとめ買いして、店に別れを告げた。多抓魚によると、来年の春節(旧正月、来年は2月1日)後にファッションの街・三里屯で新店がオープンする計画という。多抓魚の実店舗は大望路の映画産業パーク内のひっそりとした場所にあった。それでも、平日の午後になると多くの客で賑わっていた。閉店前の店では、かわいいネコの看板やアットホームな雰囲気を漂わせる木製の床、懐かしい気分にさせくれるグッズなどがいつも通り客を迎え、入り口の目立つ位置に「しばらくお別れです」というお知らせだけが、もうすぐ閉店することを告げていた。

<1> 「人民網日本語版」2021年11月16日
中国、宅配便業界のグリーン化プロセスを推進
ここ数年、ECの発展に伴って、宅配便業界のグリーン化、減量化がますます注目されるようになった。包装資材の減量や循環利用から輸送システムの最適化までを、中国の各主管機関、郵便・宅配便業務を扱う企業、消費者など多方面が協同で推進し、宅配便業界のグリーン化プロセスも加速し続けている。北京市朝陽区に住む女性の何さんは数日前、職場で宅配便の配達員からの電話を受け、ECサイトで買った果物が届いたという。商品をドアの所に置いておくように頼むと、配達員から「保冷ケースは絶対に捨てないでください。午後に回収しに来ますから」と念を押された。