「人民網日本語版」2021年11月前半 抜粋(2021/11/16)

<20> 「人民網日本語版」2021年11月15日
中国の「ズボン下村」を訪ねて
山東省泰安市姚家坡村は、中国でズボン下の生産地として有名な「ズボン下村」で、村の370世帯のうち約160世帯がズボン下の生産に携わっており、さらに村以外の500人以上の雇用も創出。年間約6000万着のズボン下を生産している。長年にわたり、姚家坡村で生産されたズボン下は中国各地へと販売されてきたほか、ベトナムやカンボジア、リビアといった「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国・地域にも輸出されてきた。ズボン下産業の振興によって、村民は幸せでややゆとりのある生活を送ることができるようになった。

<19> 「人民網日本語版」2021年11月15日
夕陽に映える北京冬季五輪公園の首鋼ジャンプ台と首鋼大橋
北京冬季五輪公園は首鋼パークと隣接している。11月12日、夕陽に照らされた首鋼スキージャンプ台と首鋼大橋とが互いを引き立て合い、美しい姿を見せていた。

<18)「人民網日本語版」2021年11月15日
1ヶ月400元で過ごした清華大学の貧困学生の綴った文章がネットで話題に
大学院進学後は4人の貧困家庭の子供を支援

「僕も(自分を援助してくれた)彼らのように、1人でもいいから輝けるように助けてあげたい」とつづった中国の名門大学である清華大学の卒業生で、貧しい家庭で育ったある匿名の男性が書いた文章が最近、中国のネットで大きな話題となっている。「T35を知っていますか?私はこの列車にとても感謝しています。これは、安徽省から北京に向かう普通座席がある唯一の白皮列車(普通列車)です」。彼は2014年、お金を節約するために、この普通座席の切符を買って安徽省から北京に向かう列車に乗った。この男性は入学した当時、奨学金と補助金合わせて約1万3000元(1元は約17.8円)を手にしたが、授業料と雑費を支払うと、1年に自由に使えるお金は手元に6500元しか残らなかったという。そのため、綿密な計画を立て、1ヶ月のお小遣いを400元と設定した。

<17> 「人民網日本語版」2021年11月12日
第19期六中全会の最重要成果は第3の歴史決議の採択
11月12日、中国共産党中央委員会は記者会見を開き、中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(六中全会)の精神について説明した。六中全会で採択された「決議」は7つの部分からなり、内容構成に2つの特徴がある。第1の特徴は、過去の2つの決議が主に党の歴史的教訓を総括し、歴史的是非を明確にしたのとは異なり、主に党の百年にわたる奮闘の重大な成果と歴史的経験を総括した点だ。党創立から改革開放当初までの、党の歴史における重大な是非の問題は、過去の2つの歴史決議で基本的に解決されており、その基本的な論述と結論は現在でも適用される。改革開放以来、党の活動にはいくつかの問題も生じたが、全体として党と国家の事業は順調に発展し、正しい方向に前進し、世界の注目する成果を得てきた。

<16>  「人民網日本語版」2021年11月12日
「ダブル11」セール取引額 天猫9兆6509億円・京東6兆2357億円
2021年11月12日0時、天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の取引額が5403億元(1元は約17.9円、約9兆6509億円)で確定した。データによると、天猫はイベント開始1時間で、2600を超えるブランドの取引額が前年のイベント当日の総取引額を上回り、11日23時の時点で698の中小ブランドの取引額が100万元台から1千万元台への飛躍を成し遂げ、さらに昨年の取引額が1千万元台で今年は1億元の大台を突破したブランドが78ブランドに達したという。一方、京東は11日23時59分の時点で、累計注文金額は3491億元(約6兆2357億円)を超えて、過去最高を更新した。このうち31ブランドが10億元を突破し、アップル社は100億元を突破した。また企業4万3276社の取引額が前年同期比で200%増加し、新規の中小ブランド数は前年同期より4倍以上増えたという。

<15> 「人民網日本語版」2021年11月10日
原子力による暖房供給で山東省海陽市が全国初の「ゼロカーボン」暖房供給都市に
国家電力投資集団公司は9日、2021−22年の暖房供給シーズンを控え、国家エネルギー原子力暖房供給商用模範プロジェクト2期450万平方メートルプロジェクトの「暖核1号」が、山東省海陽市で6日間繰り上げして稼働を開始したと発表した。暖房供給面積は海陽の全市街地をカバーし、20万人の住民が恩恵をこうむることになる。そしてこれにより海陽市は全国初の「ゼロカーボン」暖房供給都市になる。国家電力投資集団公司によると、同プロジェクトの稼働後、海陽原発1号機は世界最大の熱電併給システムになる。現地の石炭燃焼ボイラー12基に代わり、各暖房供給シーズンに原炭消費量を約10万トン、二酸化炭素排出量を18万トン、煙塵を691トン、窒素酸化物を1123トン、二酸化硫黄を1188トン削減する見込み。これは1000ヘクタールの広葉樹林の植林効果に相当し、同時に環境中への熱放出を130万キロジュール減らす。そして地域の暖房供給シーズンの大気環境及び海洋の生態環境を効果的に改善する。

<14> 「人民網日本語版」2021年11月09日
世界的な「チップ不足」に対し、中国は何が出来るか?
新型コロナウイルス感染症がぶり返す中、世界は「チップ不足」に直面し、半導体産業の発展に注目が集まっている。上海市で開催中の第4回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)で業界関係者が指摘したところによると、世界の生産基地と巨大な市場という2つの属性により、中国はグローバル半導体産業の「2つのチェーン(産業チェーンとサプライチェーン)」の安定にとって非常に重要な存在であり、とりわけ粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の役割が期待されるという。

<13> 「人民網日本語版」2021年11月09日
【中国キーワード】中国のカーボンニュートラルへの道のり
各方面の注目を集める中国の二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの「1+N」政策体系における最も重要な2つの政策文書が相次いで発表された。「CO2排出量ピークアウト10大行動」の重点実施が提起され、2030年の関連分野の細分化目標が明確にされるなどして、中国のCO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルに向けた設計図が徐々に明らかになってきた。CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルは多次元で立体的かつシステマティックなプロセスであり、経済・社会発展のあらゆる面に関わっている。現在、「1+N」の政策体制の整備が加速している。「1」とはトップレベルデザインの指導意見を指しており、CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルという2つの目標において「1+N」政策体制は統率的な役割を果たすことになる。「N」とは各産業や各分野ごとの政策措置を指す。

<12> 「人民網日本語版」2021年11月08日
様々な出展製品で話題集める輸入博 上海市
国家エキシビションセンター(上海)で開催中の第4回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)の出展製品に話題が集まっている。今回の輸入博は、展示面積が36万平方メートル以上、参加国・出展企業の数がともに前回の博覧会を上回り、フォーチュン・グローバル500企業や各業界のトップ企業の連続出展率も前回を超え、一部展示エリアでは、「初発表」や「初出展」された製品数も、過去3回よりはるかに多くなっている。このうち、技術装備展示エリアと消費財展示エリアには、特に見所が多く、来場者が数多くこれらのエリアを訪れ、写真撮影や様々な体験などを楽しんでいた。

<11> 「人民網日本語版」2021年11月08日
雪の中で楽しむユニバーサル・スタジオ・北京
北京市では11月7日、初雪が観測された。ユニバーサル・スタジオ・北京にある「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアは、空から舞い落ちる雪が格別な趣を添えており、来園客は、雪の中、ホグズミード村やホグワーツ城をそぞろ歩き、まるで映画の世界に迷い込んだような感覚を楽しんでいた。

<10> 「人民網日本語版」2021年11月08日
<図解>第19期六中全会の重要性
中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(六中全会)が11月8日から11日まで北京で開催される。人民日報では、「六中全会の重要性とは? 会議では、どのような重要問題を検討するのか」について、以下のようにまとめた。■第19期六中全会主要議題 ▽中共中央政治局の中央委員会への活動報告。▽中国共産党の百年奮闘の重大な成果と歴史的経験の全面的総括について重点的に検討。▽「中国共産党の百年奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議」草稿の審議。■決議の重要性 中国共産党の100年の歩みがもたらした4つの偉大な成果▽ 懸命に奮戦し、不撓不屈であるよう人民を率いて、新民主主義革命の偉大な成果をあげた。▽ 自力更生し、発奮して向上を図るよう人民を率いて、社会主義革命・建設の偉大な成果をあげた。▽思想を解放し、鋭意進取するよう人民を率いて、改革開放と社会主義現代化建設の偉大な成果をあげた。▽自信を持って自ら努力して向上し、正しい道を守って革新するよう人民を率いて、新時代における中国の特色ある社会主義の偉大な成果をあげた。

<9> 「人民網日本語版」2021年11月06日
黄色警報発令!北京・天津・河北に大雪の予報 積雪20cmの地域も
中央気象台は6日6時、大雪黄色警報を発表した。同気象台によると、6日8時から7日8時にかけて、内蒙古(内モンゴル)自治区の中部と南東部、山西省の大部分、河北省の中部・北部、北京市、天津市、遼寧省の西部、陝西省の北部と中南部の山間地域、河南省西部など一部地域で大雪になる可能性があり、うち内蒙古中部、河北北西部、山西北東部などは20-28ミリの降雪量が予想される。上記地域の積雪量は5-15センチに達し、20センチ以上になる地域もあるとみられる。

<8> 「人民網日本語版」2021年11月05日
美しき明永氷河 雲南省
雲南省迪慶蔵(デチェン・チベット)族自治州徳欽県にある明永氷河は、世界でも数少ない低緯度で標高の低い位置にある比較的新しい年代にできた氷河だ。梅里雪山の東斜面に位置する同氷河は、標高約6千メートルの高さから弧を描くように標高2600メートルの原始林地帯まで、10数キロメートルにわたって延びており、その幅は平均500メートル、氷面の形態は目まぐるしく変化し、見る者を魅了する。

<7> 「人民網日本語版」2021年11月04日
中国はなぜDEPA加盟を申請したのか?その影響は?
商務部(省)の王文濤部長は11月1日、ニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興担当大臣に書簡を送り、中国を代表して「デジタル経済パートナーシップ協定」(DEPA)の寄託国であるニュージーランドにDEPA加盟を正式に申請した。DEPAはDigital Economy Partnership Agreementの略で、デジタル経済に関する新たな協定。シンガポール、ニュージーランド、チリが2020年6月12日にオンラインで署名し、3ヶ国間のデジタル貿易協力を強化し、関連の規範を含んだデジタル貿易協定を構築することが狙いだった。

<6> 「人民網日本語版」2021年11月04日
中国は今年も豊作がほぼ確実に 食料ストックに問題なし
中国国家粮食・物資儲備局・粮食儲備司の秦玉雲司長は今月3日、中国の秋の収穫が終盤を迎えており、年間を通した豊作はほぼ確実となっており、生産量は7年連続で6億5000万トン以上に達していることを明らかにした。現時点で、十分なストックを確保しており、その量は過去最高の水準に達し、中国国内では食料を十分に供給できる状況が確保されている。

<5>「人民網日本語版」2021年11月03日
無料で快適!患者家族に休息用カプセルベッドを提供 河南省鄭州人民病院
河南省鄭州人民病院は、10月17日より重症患者の付き添い家族が無料で使えるよう、カプセルベッドを提供するプロジェクトを立ち上げ、付き添い家族の睡眠とプライバシーを保証している。同院は現在、ICUに入院する患者の付き添い家族の待機スペースとしてカプセルベッド14床を提供している。このカプセルベッドは、小さいながらあらゆる機能が備わっている。付き添い家族たちの間でも、この思いやりに溢れ、ハイテク感たっぷりのカプセルベッドを称賛する声が次々あがっているという。

<4> 「人民網日本語版」2021年11月03日
中国初の自動運転バス路線が無錫に登場
このほど行われた2021世界IoT(モノのインターネット)博覧会の期間中、中国初の公道自動運転バス路線が無錫市に登場し、大きく注目された。同路線は、中国航天科工集団有限公司航天システム公司所属の航天大為公司が担当したもので、無錫市錫東新城ビジネスエリア内に設けられ、年内に通常運行を実現する。市民は微信(WeChat)のミニプログラムで自動運転短距離サービスを予約・体験できる。運転の必要はないが、すべてのマイクロバスに特別な訓練を受けた安全オペレーターがつき、乗客の安全な着席を誘導する。

<3>「人民網日本語版」2021年11月02日
デジタル人民元、国際金融競争の新たな先端分野に
ここ1年ほどで最もトレンディな決済方法と言えば、デジタル人民元に及ぶものはないだろう。2020年10月、デジタル人民元の外部コントロール可能なテストが深セン市羅湖区で初めて行われ、中国のデジタル人民元の大規模な公開テストの幕が開いた。その後、テストの取り組みは全国の複数の都市で勢いよく進められ、多彩な応用シーンがさまざまな場所で花開いた。人民元国際化というチャンスの追い風を受けて、今後のデジタル人民元の国境を越えた応用に期待が広がる。「

<2> 「人民網日本語版」2021年11月02日
「バスケットボール少女」から「トビウオ」に変身した両足を失った少女のシンデレラストーリー
スタートのピストルが鳴ると、スタート台に「立って」いた銭紅艶さんは、両腕に力を入れて飛び込み、1分51秒96の成績で2位に食い込んだ。1996年に、雲南省曲靖市陸良県の普通の農家に生まれた銭さんは、4歳の時に、トラックにひかれる大事故に遭い、骨盤から下を切断されてしまった。銭さんが学校に通うことができるようにと、祖父はバスケットボールを半分に切り、中に綿をつめて、銭さんの下半身に付け、さらに両手を支えることのできるコテのような木製の道具を作って、彼女が「歩ける」ようにした。そこから彼女は「バスケットボール少女」と呼ばれるようになった。

<1> 「人民網日本語版」2021年11月01日
美しく生まれ変わった百年の歴史ある蔵寨 チベット
西蔵(チベット)自治区昌都(チャムド)市芒康(マルカム)県竹卡村にある100年の歴史を誇るチベット族の住居「百年蔵寨」が、観光客に人気の観光スポットとなっている。標高が比較的低い場所にある卡村竹には、数百年前から人が住んでいた。集落自体はずっと存在していたものの、家屋はどれも破損がひどく、夏場の雨や冬場の雪を遮ることすらできないほどだった。重慶市第8陣チベット支援作業チームが集落の改修を計画して資金を投じた。