「人民網日本語版」2021年10月前半 抜粋(2021/10/16)

<20> 「人民網日本語版」2021年10月15日
重要な転換期を迎えた中国のロボット産業
ロボットは今やますます速いペースで私たちの生活に溶け込んでいる。ホテルでは問い合わせに応じたり荷物を運んだりするサービスを提供し、レストランでは料理を運び、工場では貨物を運搬し、手術室では精細な操作を担う……。中国機械工業連合会(CMIF)の執行副会長で、中国ロボット産業連盟の執行理事長を務める宋暁剛氏は、「中国のロボット産業は急速に勢いよく発展しており、今や重要な転換期にさしかかった。第14次五カ年計画期間には、中国独自のロボットブランドがこのチャンスをつかまえ、産業チェーンの弱い部分を早急に補完して、『ボトルネック』となっている問題を解決し、質の高い発展を実現する必要がある」と述べた。

<19> 「人民網日本語版」2021年10月14日
大改革を迎えた電力価格 住民生活用電力は値上げなし
石炭価格が大幅に値上がりし、複数の地域で電力の使用や生産が制限されていることから、電力価格は再び重大な変革を迎えることになった。国家発展改革委員会は今月12日、「石炭火力発電オングリッド(電力会社の電力網に接続)電力価格の市場化改革のさらなる深化に関する通知」を発表し、「上昇も低下もあり」の市場化された電力価格メカニズムを実際に構築することを明らかにした。これにより電力市場化改革がまた一つ重要な一歩を踏み出した。同通知は、石炭火力発電によって生産されたすべての電力のオングリッド価格を秩序よく開放する。石炭火力による電力は原則としてすべて電力市場に供給され、市場取り引きを通じて「基準価格+上下変動幅」の範囲内でオングリッド価格を形成すると指摘した。

<18)「人民網日本語版」2021年10月13日
中国ラオス鉄道全線でレール敷設が完了
中国ラオス鉄道の曼木樹トンネル出口で、10月12日午前10時、中国が独自に研究・製造した新型のロングレール輸送車によって最後の1組となる長さ500メートルのレールが正確な位置まで運ばれ、敷設された。これにより、中老昆万(中国・ラオス、昆明・ビエンチャン)鉄道全線におけるレール敷設作業が完了し、中国国内と国外を結び、年末の開通・運営開始という目標に向けて、重要な一歩を踏み出した。

<17> 「人民網日本語版」2021年10月12日
山西省、豪雨による被害は死者15人 直接的な経済損失50億元以上
豪雨に見舞われた山西省は今月12日、水害対策・災害救助をめぐる記者会見を開き、現時点で同省の11市76県(市、区)で175万7100人が被災し、死者15人を確認、3人が今も行方不明になっており、避難した人の数は12万100人に達することを明らかにした。被害を受けた農作物の面積は約23万8460ヘクタール、倒壊した家屋は1万9500軒、損壊が深刻な家屋は1万8200軒、直接的な経済損失は50億2900万元(1元は約17.5円)に達している。

<16>  「人民網日本語版」2021年10月11日
9月の中国不動産30社の売上35%減 売上高が明らかに前年同期を下回る
9月の中国不動産市場は「繁忙期だが振るわず」、不動産企業の売上高は前年同期を明らかに下回った。易居不動産研究院が9日に発表した報告書によると、9月は「黄金の9月」などと呼ばれる不動産業界の繁忙期だが、今年はビジネスが振るわず、市場の温度が大幅に低下した。中国の売上上位30位の不動産企業の1ヶ月あたり売上高は前月比8%減少し、前年同期と比べると35%減で減少幅がいずれも拡大した。30社のうち、前年比と前月比の売上高が増加したのは緑城と陽光城の2社だけだった。その一方で、碧桂園、万科、恒大、金科は同増加率がマイナスになり、売上高も昨年に及ばなかった。このうち恒大は同17%減となり、売上金回収の伸びが勢いを失い、割引きによる販売促進の効果が上がらなかった。

<15> 「人民網日本語版」2021年10月11日
世界初の重工業「ライトハウス」とはどんなものか?
「今ご覧になった工場は全部で4万平方メートルあり、昨年の付加価値額は78億元(1元は約17.5円)に達したが、技術者は380人しかおらず、1平方メートルあたり年間20万元近くの付加価値を生み出している」。北京市昌平区南口産業園にある三一重工の北京パイルドライバ工場で関係者は取材に、「この工場にはフレキシブルワークセンターが8ヶ所、自動化された製造ラインが16本、IoT(モノのインターネット)化された製造設備が375台あり、そのうち150台はロボットだ」と説明した。世界経済フォーラム(WEF)が9月27日に発表したグローバル製造業分野における「ライトハウス」の新たなリストに、三一重工のこの工場が選ばれ、世界の重工業分野で初めて認証を取得した「ライトハウス」になった。「ライトハウス」とは「世界で最も先進的な工場」に与えられる名誉な称号であり、現在のグローバル製造業分野のスマート製造とデジタル化の最高レベルを示すものだ。

<14> 「人民網日本語版」2021年10月11日
小浪底など三大ダムの水位が過去最高を更新
中国の水利部(省)は10日、出水期をめぐる最新情報を発表した。これによると、今年は、黄河・漢江・海河流域において、これまで長年にわたり生じていなかった秋の洪水が発生しており、黄河小浪底ダムの9日午後8時時点での水位は、ダム建造以来最高となる273.5メートルに達した。また、漢江丹江口ダムは、10日午後2時時点で、正常な貯水位の170メートルに初めて到達し、海河流域にある漳河岳城ダムの10時午前7時時点での水位も、ダム建造以来の最高水位152.3メートルに達した。

<13> 「人民網日本語版」2021年10月11日
「雪山の精霊」と呼ばれる雲南キンシコウ 雲南省
滇金絲猴(雲南キンシコウ)は国家一級保護動物で、主に雲南省西北エリアと西蔵(チベット)東南エリア一帯の標高が高く、寒さが厳しい原生林に生息している。「雪山の精霊」と呼ばれる雲南キンシコウは、国際自然保護連合 (IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。1980年代前後、雲南キンシコウの生息地は狩りや伐採などで環境破壊が進み、群れが一時的に減少し、その保護は厳しい状況に陥った。絶滅の危機に瀕した雲南キンシコウを救うため、中国は白馬雪山の自然保護区を立ち上げ、「コミュニティによる共同管理」の保護モデルを模索し、周辺住民の暮らしと発展を結び付け、雲南キンシコウの個体数の回復と増加の促進を試みてきた。

<12> 「人民網日本語版」2021年10月11日
古くて新しいキャンプ?中国の若者の間で人気となっているその理由は?
国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて7連休となった1日から7日、微信(WeChat)のモーメンツでは、「テント」や「キャンプ」といったキーワードを見かけたという人も多いのではないだろうか?江蘇省南京市ではキャンプ場が大混雑となった。旅行情報メディア・馬蜂窩の7連休前の統計では、「キャンプ」の検索回数は、「ドライブ」に次ぐ2位。ショッピングサイト・天猫では、9月のキャンプ系商品の売上高が前年同期比50%増となった。ではなぜキャンプがこれほどの人気になっているのだろうか?7連休中、趙さん(女性)は普段暮らしている南京で過ごすことにし、友人たちとどこに遊びに行くか調べていたところ、小紅書などのSNSではキャンプが大人気となっていることを知った。そこで、江寧区にあるキャンプ場を予約した。予約したのはキャンプセットで、テントで1泊できるほか、おやつや夕食、朝食、キャンプファイヤー、屋外映画といったサービスも含まれていた。

<11> 「人民網日本語版」2021年10月09日
黄金色に染まった群加国家森林公園 青海省
10月に入り、青海省にある群加国家森林公園内の林は黄金色に染まり、その木々の合間で草を食む牛や羊の姿を目にすることができ、同園ならではの独特な雰囲気を漂わせている。群加国家森林公園は同省西寧市湟中区内に位置し、ユニークな形状の峰や岩などで構成された高原の地形で知られている。

<10> 「人民網日本語版」2021年10月09日
モスクワ中国貿易センターが近くテスト運用をスタート
ロシアモスクワ市の東北部に建設されたモスクワ中国貿易センターは10月6日、すでに竣工し、近くテスト運用をスタートする計画だ。同センターの占有面積は6.7ヘクタール、商業施設の建築面積は10万5千平方メートルに達し、ホテルやコンベンション・アンド・エキシビション・センター、オフィスビルなど各種機能を一体化させた大型総合プロジェクトとなっている。

<9> 「人民網日本語版」2021年10月09日
国慶節大型連休で活力見せた中国の消費活動
国慶節(建国記念日、10月1日)に伴う10月1日から7日までの連休中、中国各地では消費活動が旺盛な活力を見せた。

<8> 「人民網日本語版」2021年10月09日
国慶節7連休中ユニバーサル・スタジオが大盛況 北京が最も人気の旅行先に
国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた1日から7日にかけての7連休中、開業したばかりのユニバーサル・スタジオ・北京が中国で最も人気の観光地の一つとなり、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)に合わせた3連休に続いて、北京が人気旅行先のトップとなった。ユニバーサル・スタジオ・北京は、上海ディズニーランドに続いて中国大陸部にオープンした世界的にも人気のテーマパーク。国慶節に合わせた7連休中、北京では雨や曇りの日が多かったものの、ユニバーサル・スタジオ・北京は大勢のゲストで賑わった。ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター、トランスフォーマー:メトロベース、ジュラシック・ワールド イスラ・ヌブラルなどは、最も長い列ができた時で90分以上待ちとなった。ユニバーサル・スタジオ・北京がこれほどの人気になっているのはなぜなのだろうか?7連休中に同地を訪れたゲストの多くは、「没入型体験が一番の魅力」と声を揃えた。

<7> 「人民網日本語版」2021年10月08日
中国の国慶節7連休の旅行者数がコロナ前の7割を回復 人気旅行先は?
旅行予約プラットフォーム・同程が今月7日に発表した「国慶節7連休の旅行報告2021」によると、国慶節(建国記念日、10月1日)に伴う7連休で人気を集めた旅行先は広東省、四川省、浙江省、広西壮(チワン)族自治区、江西省だった。旅行の内容を見ると、赤色観光(革命ゆかりの地をめぐるツアー)と農村観光が高い人気を集めていた。中国国内の都市別宿泊施設利用数ランキングで、四川省成都市は2位だった。

<6> 「人民網日本語版」2021年10月08日
中国の人口高齢化、経済発展の足かせになるとは限らず
香港科技大学、上海大学、国際応用システム分析研究所(IIASA)が共同で指導した研究によると、中国の低出生率と人口高齢化が中国の社会・経済の発展にとって足かせになるとは限らない。中国人口の教育水準の持続的な向上は、低出生率と人口高齢化がもたらすマイナスの影響を相殺する可能性があるからだ。中国の公式データによると、中国の出生率は近年低下を続けている。中国の昨年の出産可能年齢の女性全体の出生率は1.3(1人の女性が出産可能年齢に平均わずか1.3人を出産)で、比較的低い水準だ。高齢化に積極的に対処するため、中央政府は3人目までの出産を認める政策を打ち出した。各地方政府も次々と出生奨励策を行っている。

<5>「人民網日本語版」2021年10月06日
厦門市の公共空間が徐々に開放へ 新規感染者ゼロを受け
福建省厦門(アモイ)市の新型コロナウイルス感染症対応活動指揮部によると、厦門市全域を対象とした第6回全員PCR検査の結果、陽性者はゼロだった。感染症対策の実際の状況と専門家の意見を踏まえ、同市の公共空間は今月5日から徐々に開放されている。市内の思明、湖里、集美、海滄、翔安の各区にある大半の公園、観光地、山海健康遊歩道などの屋外場所が5日から秩序よく開放されている。感染状況に重大な変化が起こらなければ、6日から上記5区の条件を満たした屋内公共空間(レストランなどの飲食場所を含む)は、換気が十分に行われ、消毒検査に合格し、予約とコード検査が行われ、人の流れが適切に制限されていれば、秩序よく開放することが認められるという。

<4> 「人民網日本語版」2021年10月06日
2020年の中国港湾貨物処理能力は世界一
交通運輸部(省)が発表したデータによると、今年1-8月には、中国の港湾の貨物処理能力が前年同期比10.4%増の102億6千万トンに達した。水上輸送は総合輸送システムを構成する重要な一部だ。中国は現在、世界で最も重要な影響力を備えた水上輸送大国であり、国の重要戦略の実施と経済社会の発展を力強く支えている。2020年の中国の港湾貨物処理能力は145億5千万トンで、世界一だった。海上輸送が飛躍的な発展を遂げている。20年末現在、中国国際海上輸送量は世界全体の3分の1を占め、海上輸送の載貨重量トン数(D/W)は3億1400万D/Wに達して、世界2位だった。

<3>「人民網日本語版」2021年10月04日
新型コロナ、中国の完全な制限解除はいつか?専門家の見解
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制限の完全解除の時期について、中国国家呼吸医学センター、広州医科大学附属第一病院、広州呼吸健康研究院の鍾南山院士は「少なくとも80%、または85%以上と、圧倒的多数の人々がワクチンを接種してからだ。ワクチン接種後は病気に対する予防力、特に症状悪化を防ぐ力が強くなる。つまり我々の多くが無症状、または軽症に過ぎなくなる。これが一つ」と述べた。鍾氏は「次に、中国はこの状態を長く続けるわけにはいかない。これは世界的な疾病であり、中国と世界が共に努力して打ち勝つ必要があるからだ。各国、特に大国では、感染状況が比較的抑えられている。ワクチン接種率が比較的高ければ、死亡率も下がっていく。こうなって初めて、完全な制限解除が可能となる」と指摘。

<2> 「人民網日本語版」2021年10月04日
新疆コルガス市で無症状の新規感染者2人
新疆維吾爾(ウイグル)自治区新型コロナウイルス感染状況対策指揮部によると、霍爾果斯(コルガス)市で3日に1回実施している新型コロナウイルスの定期的なPCR検査で、2人の陽性が確認された。専門家により新型コロナウイルスの無症状感染者と診断され、すでに市内指定病院に搬送され、隔離観察を受けている。同日、コルガス市感染状況対策指揮部は直ちに緊急対応措置を講じ、濃厚接触者192人を隔離観察下に置いた。現在、疫学調査やPCR検査などを進めている。

<1> 「人民網日本語版」2021年10月01日
中国の緊急支援物資第一弾がアフガニスタンに到着
9月29日、中国政府からアフガニスタンへ送られる緊急人道主義支援物資の第一弾がアフガニスタンの首都カブールのカブール国際空港に到着した。9月30日、外交部(外務省)の華春瑩報道官は定例記者会見を開催した。華報道官は、「中国はアフガニスタンの友好的な隣国として、アフガンの人々のニーズに常に密接な関心を寄せ、数々の困難を克服して、短期間で毛布やダウンジャケットなどアフガンの人々が冬を越すのに必要な物資をカブールまで運んだ。これは中国がアフガンに対する支援と約束を着実に実施し、アフガンの人々が難関を乗り越えるのを全力で支援しようとしていることの力強い証拠だと言える。続いて中国は食料などの物資を送る準備作業を急ピッチで進め、近いうちにアフガンへ順次届けることができるだろう」と述べた。