「人民網日本語版」2021年7月前半 抜粋(2021/07/16)

<20> 「人民網日本語版」2021年07月15日
日本の三菱重工が成都ハイテク区と提携 低炭素イノベーションセンター建設へ
成都ハイテク区は14日、日系企業の三菱重工空調系統(上海)有限公司と成都ハイテク投資集団有限公司が戦略的協力合意に調印したことを明らかにした。双方は今後、合弁会社を設立し、投資総額は58億元(約986億円)に上り、中日(成都)地方発展協力モデル区の建設をサポートする計画だという。同プロジェクトの主な内容は、エネルギー産業の集積を実現することを目指して、中日デジタル低炭素都市科学技術イノベーションセンターを建設し、成都の情報技術(IT)開発とモノのインターネット(IoT)における優位性と結びつけ、デジタルエネルギーなどの研究開発を展開し、川上から川下の産業チェーンに専門的なサポートを提供することだ。

<19> 「人民網日本語版」2021年07月15日
36年かけて「命の用水路」を築いた「七一勲章」受章者・黄大発さん
中国貴州省遵義市草王壩村(現在の播州区団結村)は、山々にすっぽりと囲まれたような場所にある山奥の村で、水不足が貧困の根本的原因となっていた。そして、昔から村の人々は先祖代々、「山は高く、石が多く、他の土地へ行くには坂を上らなければならない。1年中、貧相な食事をし、重湯を飲めるのは正月だけ」という民謡を口ずさんでいたほどだった。同村に住む黄大発さん(86)は、これを「運命」と決めつけることなく、不屈の精神で、大きな山と闘い、36年かけて、用水路を建設してきた。

<18)「人民網日本語版」2021年07月14日
美しいライトグリーンの「絨毯」広がる広西の棚田
広西壮(チワン)族自治区来賓市興賓区三五鎮古錬村では7月11日、まもなく稲の刈り取りの季節を迎えることになる。同村は、チワン族の住民300人ほどが暮らす小さな山村で、丘陵地帯に位置しており、水田の多くが棚田になっている。重なり合う棚田は収穫時期を迎えると、一面黄金色に輝く美しい景色が広がる。

<17> 「人民網日本語版」2021年07月12日
史上初の無観客五輪 日本の損失はどれくらい?
五輪の歴史を振り返ると、第一次世界大戦中のドイツでのベルリン五輪、第二次世界大戦中の東京五輪と英国でのロンドン五輪は、さまざな要因により開催が中止になったが、これまでに開催が延期された例はない。また戦争以外の要因で予定通り五輪が開催されなかったのもこれが初めてとなる。2020年3月24日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は新型コロナウイルス感染症により開催を1年延期すると発表。これ以降、「再延期」や「中止」を懸念する声が時々聞こえるようになった。多くの国の選手が家から出られず、合同練習をすることもままならず、世界選手権に出場できず、ライバルたちの状態はわからず、試合の戦略を練ることもできず、選手としての黄金期が刻々と過ぎていくのをどうすることもできない状況に置かれていた。

<16>  「人民網日本語版」2021年07月12日
三峡集団のカスケード式水力発電所6ヶ所の計96基が初めてフル稼働
中国長江三峡集団が擁する、長江主流にある6ヶ所のカスケード式水力発電所の全96基が7月7日、初めてフル稼働した。ピーク時の総出力は5201万キロワットに達し、電力消費のピークとなる夏に備える体制が整った。

<15> 「人民網日本語版」2021年07月09日
チリの研究者、シノバック製ワクチン保護効果のリアルワールドデータを報告
チリ保健省の研究者は7日、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に論文を発表し、北京科興中維生物技術有限公司(シノバック・リサーチ・デベロップメント)が開発した新型コロナウイルスワクチンのチリにおける保護効果のリアルワールドデータを報告した。全2回接種後の有症状感染の有効予防率は65.9%で、ICU(集中治療室)での治療の有効予防率は90.3%にのぼる。リアルワールド研究とは、現実の世界環境における患者関連のデータを集めることを通して、医療製品の使用価値及び潜在的なメリットまたはリスクの証拠を得ることを指す。同研究は今年2月2日から5月1日にかけて行われた。チリ国家公衆衛生保健システム内の年齢が16歳以上の約1020万人の国民のデータを集めた。

<14> 「人民網日本語版」2021年07月09日
海で「高層マンション」を運ぶ!世界最大の洋上変電所の海上輸送開始
世界最大でアジア初の海上変電所が8日午前、江蘇省南通市の長江の岸辺から出発した。3日後に黄海の海域に到着し、三峡集団江蘇如東洋上風力発電プロジェクトの現場に設置される予定だ。三峡如東洋上変電所の平面面積は標準的なサッカーコート1面分に迫り、高さは約15階建てのマンションに相当し、まさに「巨体」だ。現在世界最大の吊り上げ能力を持つクレーン船でも1万2000トンで、約2万2000トンある同変電所の輸送の必要性を満たせない。そこで三峡集団は一般的な設置方法を取らず、船舶の底荷と自然の潮汐効果を利用し、浮上牽引法を用いて洋上変電所の設置を行う。三峡如東洋上変電所は稼働開始後、如東洋上風力発電所の1100MWの電力を集め、これを消耗がより少ない直流に変換した後、海底ケーブルにより陸上に送電する。この技術はフレキシブル直流送電技術と呼ばれ、従来の長距離交流送電の不足を補える。

<13> 「人民網日本語版」2021年07月09日
さらなる罪証!中国侵略日本軍731部隊の大量の物証を初公開
中国侵略日本軍第七三一部隊(略称「731部隊」)罪証陳列館で8日、七三一旧址保護成果展が開幕した。同展は731部隊旧址の発掘過程における数多くの詳細状況を初めて展示。日本の細菌戦と731部隊の人体実験という犯罪の史実を暴き出すことで、平和を守り、正義を堅持するために客観的かつ真実の歴史的証拠を提供している。同展は計5部構成で、歴史写真、遺物、文献・文書を主に展示。近年新たに収集した遺物の一部も初めて公開している。

<12> 「人民網日本語版」2021年07月08日
上海から嘉興への道を再び!100年前のレトロな木製内装列車
中国共産党が創立された当時の列車をイメージしたY701号列車の乗車券販売がスタートした。同列車は在来線列車であることを示す緑色に塗装され、車内には木製の座席や刺繍が施されたカーテン、レトロな電気スタンドが設置され、古い写真、古い乗船チケットなどが飾られている。1921年の夏、一群の若者たちが上海から列車に乗って浙江省嘉興市に赴き、南湖に浮かぶ遊覧船の上で、中国共産党第1回全国代表大会を開催、中国共産党創立を厳粛に宣言した。そして今年の夏、Y701号列車が嘉興に向かって上海西駅を出発。「新たな時代に再び大いなる道のりを進む」旅がスタートした。

<11> 「人民網日本語版」2021年07月08日
クリーンエネルギー発電設備容量、全体の5割近くに
国家エネルギー局の章建華局長は、このほど開催された2021年国際エネルギー変革対話大会において、「20年中国の非化石エネルギーが一次エネルギー消費量に占める割合は15.9%と、世界の平均水準に達した。石炭消費が占める割合は56.8%に低下した。クリーンエネルギー供給能力が持続的に向上し、水力発電、風力発電、太陽光発電、建設中の原発の設備容量などの各種指標で世界一を維持した。20年末時点でクリーンエネルギー発電設備容量が10億8300万kWにのぼり、総設備容量に占める割合が50%に迫った。中国はエネルギーのグリーンで低炭素なモデル転換を力強く推進しており、二酸化炭素排出強度の低下の加速を力強く支えている。20年の炭素排出強度は2005年より48.4%低下した」と述べた。

<10> 「人民網日本語版」2021年07月07日
世界初の最大出力の電気機関車が運行開始
青色の電気機関車がこのほど1万トンの石炭輸送列車をけん引し、神朔鉄道神木北駅からゆっくり出発した。これは世界初の最大出力の電気機関車の正式な運行開始を示している。中車珠機公司と国家エネルギー集団が共同で開発したこの「神24」と名付けられる電気機関車は、1台あたりの出力は2万8800kW、1台あたりのけん引力は2280kNで、鉄道交通設備の動力の世界記録を更新し、世界の20軸、24軸大出力交流伝導電気機関車の空白を埋めた名実相伴う世界の重積載鉄道の「動力の王」だ。「神24」は6両編成で、最高運行速度は120キロメートル。12‰の坂道で単体で1万トンの貨物列車をけん引する能力を持ち、満載の列車を100両以上けん引できる。その輸送力は一般的な8軸・9600kW重積載列車の3倍で、必要な乗務員は3分の2減少するうえ、16軸、20軸、24軸と柔軟に編成できる。

<9> 「人民網日本語版」2021年07月07日
忘れてはならないこの日 「七七事変」から84年
84年前の1937年7月7日、中国侵略日本軍は、中国が日本との本格的な戦争状態に突入することになった「七七事変」(盧溝橋事件)を引き起こし、中国全土で軍隊と民衆による全面的な抗戦の幕が開かれた。そして84年後の現在、中華民族が人々から侵略され、虐げられた時代はすでに過去のものとなっている。しかし、歴史を鑑とし、今の若者たちが当時の烈士を偲ぶことを一層鼓舞するのと同時に、中華民族の偉大な復興を実現することを自身の務めとし、この素晴らしい時代を大切にし、未来を切り拓いていかねばならない。

<8> 「人民網日本語版」2021年07月07日
2200年超の歴史ある水の都・広州、スポンジ都市に変身中
2200年以上の歴史を持つ水の都である広州市には、1368カ所の川股と330の湖沼がある。広州市は近年「水に基づく都市計画で自然に順応」の原則を守り、スポンジ都市によりエコロジーで快適な都市を建設している。2020年末時点で、広州市の既成市街地の306.12平方キロメートルがスポンジ都市の建設目標を達成し、23.12%の割合を占め、国の基準ラインの20%を上回っている。スポンジ都市は環境変化への適応、雨水による自然災害の対応などの面で、スポンジのような高い「柔軟性」を持つ。広州市南沙区の、川股と河川が縦横に交差する明珠湾スタートエリアは四方のほとんどを水に囲まれており、その他の地域よりも台風・洪水対策の大きな圧力に直面している。そこで明珠湾スタートエリアは都市計画の段階で先手を打ち、エコ堤防の建設を行い、「ビッグスポンジ+スモールスポンジ」のスポンジ都市建設のアプローチを駆使することにより、都市の排水による洪水対策と水質浄化の問題を解決し、水の生態系を整備した。同時にエコ堤防は都市の洪水対策プロジェクトと景観建設を融合させ、市民が憩い水に親しむ都市の沿岸景観を作り、明珠湾の住みやすさをさらに高めた。

<7> 「人民網日本語版」2021年07月06日
山奥の女の子たちの運命を変えた「七一勲章」受章者・張桂梅さん
中国共産党における最高栄誉である「七一勲章」の授与式が6月29日に行われた。張桂梅さん(64)は授賞式のスピーチで、「命ある限り、教壇に立ち続け、全力を尽くし、自分の全てを捧げたい。そこで死んでも悔いはない」と、この言葉の時には特に力強い口調で語った。生中継を見ていた中国全土の視聴者は、膏薬をたくさん貼った張さんの手に注目した。その両手で、これまでに学びたいと願う山奥の女の子たち2000人近くを山から送り出してきたのだ。張さんの物語については、中国のほとんどの人が知っているといってもいいだろう。張さんは中国初の無料の女子校である「雲南省麗江華坪女子高級中学」を創設した。そこで、学生は毎朝5時過ぎには起床し、夜は12時を過ぎてから寝るという生活を送る。また、教室から食堂への移動は3分以内に、食事は10分以内に終わらせなければならない。張さんはこのスパルタともいえる厳しい管理スタイルで、生徒たちの強い精神を磨き、必死に勉強させる。実は、学校で一番早く起きて、一番遅くに寝るのは張さん自身だ。

<6>「人民網日本語版」2021年07月06日
世界最大の二元燃料コンテナ船、全9隻が引き渡し
中国船舶集団が独自に開発・設計・建造した2万3000TEU型二元燃料コンテナ船「達飛・索邦」号がこのほど、中国船舶集団傘下の滬東中華造船(集団)有限公司で命名され、フランスのCMA CGMに引き渡された。これにて同プロジェクトの超大型船計9隻がすべて予定通り完成し、引き渡され、完璧な締めくくりとなった。現在、世界で最大かつ最先端のコンテナ船である同船の全長は399.9メートル、幅は61.3メートルで、現在世界最大の空母を60メートル超も上回る。同時に同船の甲板の面積は2万4000平方メートル近くで、標準的なサッカーコート3.5面分に相当する。貨物室の深さは33.5メートルで、コンテナは最大24段積載でき、22階建てのビルに相当しており、海で圧倒的な存在感を誇る。

<5> 「人民網日本語版」2021年07月05日
パンデミックの今後は?東京五輪開催の可否は?今年後半を展望
開催が1年延期された東京五輪があと20数日で開会式を迎える。日本側は開催への決意を繰り返し表明しており、方策を尽くす考えだ。今回の五輪は通常の大会とは異なるものになるはずだ。パンデミックの影響で聖火リレーは一部中止され、高官は過労で倒れ、ワクチン接種は遅滞し、外国の選手団からは感染者が確認されるなど、難度が増している。清華大学国際関係学部の劉江永教授は、「パンデミックが効果的に抑え込まれないまま開催される東京五輪では、確かに多くのことが未知数だ。日本国内の感染拡大だけでなく、海外から感染が流入する危険性もある。こうした状況では、『無事にオリンピックを開催する』ことが最重要課題となるはずだ」と指摘する。

<4>「人民網日本語版」2021年07月03日
モバイルワールドコングレス2021で中国企業が最新成果を展示
スペイン・バルセロナで開催された世界最大の通信見本市「モバイル・ワール
ド・コングレス(MWC)」が1日に閉幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのメーカーがオフラインでの出展を見送った一方、華為(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの中国企業はその流れに逆らうかのように、オフラインで「中国スマート製造」の最新の成果を展示した。華為は、スマート埠頭やスマート病院、スマート工場といったシーンをめぐる展示を行い、最新の5Gネットワーク技術、関連の応用を紹介したほか、新型コロナウイルス感染拡大下で、個人の生活と仕事環境を連結するためのさらに多くのソリューションを提供した。

<3> 「人民網日本語版」2021年07月03日
中国は新型コロナワクチン4億8000万回分以上を国際社会に供給
中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は2日の定例記者会見で、「新型コロナウイルス感染拡大が発生して以降、中国はワクチンを国際公共財と見なす立場を堅く保ち、自国のニーズも巨大で、供給が非常に厳しい中、できる限りのこととして、国際社会にワクチン4億8000万回分以上を供給してきた。その数は世界で最も多い」と明らかにした。

<2> 「人民網日本語版」2021年07月02日
上半期グローバル輸送力10大航空会社 中国は3社ランクイン
7月1日夜、飛友科技は「2021年上半期民間航空運営報告」を発表した。同社のデータによると、21年初めには、局地的な新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、民間航空の春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)市場が再び挫折を味わったという。米国のアトランタ国際空港は21年上半期に航空機発着回数が約31万回に達し、上半期グローバル輸送力10大航空会社のトップに立った。中国からは成都双流国際空港と広州白雲国際空港の2空港がランクインした。アメリカン航空は21年上半期にグローバル座席供給量10大航空会社の首位に立ち、世界で輸送量が最も多い航空会社になった。中国からは中国南方航空、中国東方航空、中国国際航空の3社がベスト10入りした。

<1> 「人民網日本語版」2021年07月01日
黄浦江沿いを彩る共産党100周年を記念するライトアップショー 上海
中国共産党創立100周年を祝賀して6月30日夜、「党と共に永遠に歩む」をテーマとするライトアップショーが黄浦江沿いで行われ、外灘には人々が数多く集まり、光のショーを楽しんでいた。