「人民網日本語版」2021年3月後半 抜粋(2021/04/01)

<20> 「人民網日本語版」2021年03月31日
中国の再生可能エネルギー開発・利用規模、世界一を維持
国家エネルギー局の章建華局長は30日、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で「2020年末現在の全国の再生可能エネルギー総発電設備容量は9億3000万kWで、総設備容量に占める割合が42.4%にのぼった。開発・利用規模で世界一を維持した」と発表した。章氏は、「20年末現在の中国の再生可能エネルギー総発電設備容量は2012年より14.6%増となった。うち水力発電は3億7000万kW、風力発電は2億8000万kW、太陽光発電は2億5000万kW、バイオマス発電は2952万kWで、それぞれ16年、11年、6年、3年連続で世界一を維持している。再生可能エネルギーの利用水準が持続的に向上している。

<19> 「人民網日本語版」2021年03月30日
咲き誇る満開の桜に酔いしれる観光客 北京玉淵潭公園
北京玉淵潭公園の桜が見頃を迎えた。咲き誇る桜は、まるで雲か霞のような美しさを見せている。

<18)「人民網日本語版」2021年03月30日
中国の「下沈市場」の消費も高度化 小都市の男性もよりオシャレに
中国で「下沈市場」と呼ばれる三線以下の都市、県・鎮、農村地区の市場では、教育に対する関心度が一層高まっているほか、男性がよりオシャレに気を遣うようになっている。そんな中、ショッピングサイト・淘宝(特価版)はこのほど、「下沈市場消費報告」を発表した。スマート家具が「下沈市場」でも普及し始めている。また報告によると、同プラットフォームで1日平均1万人以上が浄水器を購入しており、食器洗浄機も少しずつ人気が高まっている。このように、良い物を取り入れることで毎日の暮らしをより心地よくしようとする消費者が増えている。そして、最も人気なのは観葉植物で、収納整理グッズの人気も高まっている。その他、電動歯ブラシも人気だ。2020年の新型コロナウイルス感染拡大期間中、同プラットフォームでは、9.9元(1元は約16.75円)の電動歯ブラシが1日に20万本も売れた。現時点で、電動歯ブラシは依然として、下沈市場で1ヶ月当たりの注文数が1770%増の勢いを保っている。

<17> 「人民網日本語版」2021年03月30日
中国式民主の生き生きとした実践
国際社会は中国の五カ年計画に焦点を合わせることで、中国との協力のチャンスを探ることができるだけでなく、中国の特色ある社会主義民主政治の実践の成果をより多く知ることができる。第14次五カ年計画(2021-25年)及び2035年までの長期目標綱要に視線を向け、計画提言草稿の起草から計画綱要草案の作成、そして今年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)での代表や委員による計画綱要草案審査時までの流れをたどってみると、中国式民主の生き生きとした実践をはっきりと感じ取ることができる。習近平総書記は、「中国の社会主義制度の下では、物事は良く話し合う。皆の事は皆で話し合い、社会全体の願いと要求の最大公約数を探り出す。これが人民民主の真諦だ」と指摘した。

<16>  「人民網日本語版」2021年03月29日
中国1-2月の一定規模以上の工業企業の利益が1.79倍増
国家統計局が27日に発表したデータによると、今年1-2月には、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の利益が1兆1140億1千万元(1元は約16.7円)に上り、前年同期に比べて1.79倍増加し、2019年同期比では72.1%増加して、2年間の増加率平均は31.2%となり、昨年下半期以来の急速増加という良好な状態が続いた。今年1-2月には、9割以上の業界で利益が増加し、倍増したところが6割に迫った。41の工業大分類業界のうち、38の業界で利益総額が前年同期より増加し、増加した業界は全体の9割を超えた。このうち24の業界は利益増加率が100%を超えた。昨年とおととしの2年間の平均をみると、32の業界の利益が増加し、増加した業界は全体の78%に達した。

<15> 「人民網日本語版」2021年03月29日
再び黄砂が襲来 今年、黄砂が頻発している原因は?中国
中国国家林草局荒漠化モニタリングセンターのモニタリング結果によると、今月27日から28日にかけて、モンゴルで発生したサイクロンや寒気による強風の影響を受け、中国の内蒙古(内モンゴル)や河北省のほとんどの地域、寧夏回族自治区北部、陝西省北部、山西省のほとんどの地域、北京、天津、遼寧省西部、吉林省西部、黒竜江省西部などの地域で砂あらしや黄砂が舞う悪天候となり、内モンゴル中東部の一部の地域では激しい砂あらしとなった。28日午後2時の時点で、今回の黄砂の影響は13省(自治区、直轄市)の673県(市、区、旗)に住む約2億4000万人に及び、影響を受けた地域の面積は約181万平方キロとなっている。

<14> 「人民網日本語版」2021年03月26日
福建省三明の沙県グルメが中国全土で人気の理由
沙県シャオチー(軽食)は一大産業を築き上げ、福建省三明市の「顔」となった。シュウマイ、ワンタン、焼き餃子、芋餃(サトイモのギョーザ)、喜粿、豆腐丸など、薄利多売を武器として山を飛び出した沙県グルメは、年商500億元(約8350億円)を上回るまでとなった。また、6万人以上が沙県を出て、中国全土へと広めた。

<13> 「人民網日本語版」2021年03月26日
サウジアラビアのムハンマド皇太子が王毅外交部長と会談
王毅国務委員兼外交部長(外相)は3月24日から30日にかけてサウジアラビア、トルコ、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンへの公式訪問及びオマーンへの実務訪問を行っている。サウジラビア現地時間24日、同国のムハンマド皇太子が王部長と会談した。王部長は、「中国にとってサウジアラビアは中東地域における重要な戦略的パートナーであり、サウジアラビアとの関係発展は中東政策の優先方針だ。中国はサウジアラビアが国家主権、民族の尊厳、安全・安定を守ることを断固として支持し、いかなる勢力がいかなる口実でサウジアラビアの内政について批判や指図をすることにも反対する。また、サウジアラビアが国情に合った発展の道を積極的に探ることを断固として支持する。中国はサウジアラビアと発展戦略の連携を強化し、『ビジョン2030』の実現に助力することを望んでいる。サウジアラビアと連携して中東の和平・安定・発展を促進していきたい」とした。

<12> 「人民網日本語版」2021年03月26日
品質の良い新疆の綿花 中国国内の供給も需要に追いつかないほど
世界最大の綿花消費国であり、世界で2番目に大きい綿花の生産国である中国は、2020/2021年度の綿花の生産量が約595万トンだったのに対して、総需要量は約780万トンと、約185万トン不足している状態だ。うち、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の生産量は520万トンと、中国の生産量の約87%を占め、国内消費の約67%を占めている。新疆ウイグル自治区産のロング・ステープル・コットンは、暖かく、通気性に富み、肌触りが良く、世界でもトップクラスの品質で、衣類や布団などに適しているため、長年、供給が需要に追いつかない状態となっている。国内の需要を満たすために、中国は毎年、約200万トンの綿花を輸入しており、近年は輸入ルートを積極的に開拓し、国内の綿花のサプライチェーンの安定を図ってきた。中国はさらに、綿花のストック制度も構築し、綿花農家を支援している。

<11> 「人民網日本語版」2021年03月24日
最速、最長、最大!中国製造の「イチバン」を詰め込んだ海上大橋 福厦高速鉄道
福建省の福州と厦門(アモイ)を結び、中国初の時速350キロメートル級の海上高速鉄道となる福厦高速鉄道でこのほど、全線のカギを握るプロジェクトである湄洲島海上大橋のメインタワーの主体工事が完成した。同橋は全長14.7キロメートル、海上での施工距離は10.8キロメートルに及び、中国初の海上横断高速鉄道低タワー斜張橋になる。建設を担当する中鉄十一局集団有限公司の関係責任者は、「施工中、当社プロジェクト部は鍵となる施工技術の科学研究チームを立ち上げ、多くの難問を解決。『中国製造のイチバン』をいくつも成し遂げ、30件以上の科学研究成果を生み出し、工事の質を確保した」と説明した。

<10> 「人民網日本語版」2021年03月24日
林毅夫氏「2030年に中国の経済規模は世界一になるだろう」
中国発展ハイレベルフォーラムの2021年年次総会が20-22日、北京の釣魚台迎賓館でオンラインとオフラインで同時に開催された。北京大学新構造経済学研究院の林毅夫院長(北京大学国家発展研究院名誉院長)はフォーラムに出席した際、「中国がこれからの10年間に毎年5%から6%の経済成長を実現できれば、2030年には、中国の経済規模は世界一になるだろう」との見方を示した。20年の中国経済規模は初めて100兆元(1元は約16.7円)の大台を突破し、年平均レートで換算すると、同年の中国経済規模が世界経済に占める割合は17%を超える見込みだ。

<9> 「人民網日本語版」2021年03月23日
柔軟な雇用の企業浸透率4割超 スラッシャーも2割超
就職情報サイトの智聯招聘は22日に北京で、「2021年春期就職シーズン市場情勢週間報告(第4期)」を発表した。同報告書は、柔軟な雇用をテーマに行なった調査研究に基づき、柔軟な雇用の企業への浸透率が40%を超えたこと、柔軟な雇用の主な優位性は人件費のコストカットにあること、また働く人のうちスラッシャー(複数の肩書きを持つ人)が2割を超えたことなどを指摘した。同報告書によると、今回の調査研究では、回答した企業のうち42.6%が「柔軟な雇用を行なったことがある」と答え、19.4%が「柔軟な雇用モデルを長期的に採用するつもり」と答えた。

<8> 「人民網日本語版」2021年03月23日
「曲がるコンクリート」、民家の耐倒壊性が10倍以上に向上
西安建築科技大学草堂キャンパス教育部構造プロジェクト・耐震重点実験室で19日、招待を受けた中国各地の住宅建設、科学技術、教育及び建築工学業界の300人以上の代表者が共に、同大の高延性コンクリート材料・構造研究所が開発した「高延性コンクリート強化農家住宅」技術を使った「高延性コンクリート強化農家住宅」振動台実験を見守った。主催者が実験の一部始終をライブ配信した。今回の実験は寧夏の黄土製レンガの農家住宅を原型とした。鄧明科教授の科学研究チームは、まったく同じ2分の1スケールの模型を2つ作った。そのうち1つは未強化の家屋で、もう1つは高延性コンクリート強化家屋だ。2つの模型が振動台の上に設置され、共に地震による実際の振動シミュレーションを受けた。2つの模型の地震後の損傷状況を観察し、高延性コンクリートがレンガ造りの家屋にもたらす耐震性強化効果を判断した。

<7> 「人民網日本語版」2021年03月22日
中露の新型コロナ対策協力は緊密で効率的
ロシアのペスコフ大統領府報道官はこのほど、「ロシアは中国と新型コロナウイルス対策の分野で緊密で効率的な協力を行っており、今後も続けていく」とした。在ロシア中国大使館によると、中国の康希諾生物公司(カンシノ・バイオロジクス)がロシア側パートナーのペトロバックスと共同実施した新型コロナウイルスワクチンAd5-nCoVの第Ⅲ相臨床試験は非常に理想的な試験データを得た。すでにロシアで登録を申請し、管理当局の承認を待っている。「パンデミックの試練を前に、中露両国は二国間、多国間のレベルで支持し合い、感染防止・抑制及び診療プラン、検査試薬、ワクチン、治療薬開発・生産などの分野で幅広く協力してきた」。中国の張漢暉駐露大使は、「両国の政府と関係機関が関与し、サポートする中、すでに両国は数10件の協力事業を始動している。例えば、双方は中露科学技術革新年の枠組みで共同研究室の設置を決定し、中国国家自然科学基金委員会はロシア基礎研究財団と特別協力事業を立ち上げた」と説明した。

<6>「人民網日本語版」2021年03月22日
南京の街を飾る「夜桜」、春の夜景楽しむ人々
江蘇省南京市にある鶏鳴寺路では3月21日、満開となった桜が夕闇の中、特別な趣を醸し出し、訪れた多くの市民を魅了していた。

<5> 「人民網日本語版」2021年03月19日
中米の科学者、ハンセン病治療薬が新型コロナを抑制することを発見
中国と米国の科学者は、現在ハンセン病の治療に用いられている薬品のクロファジミンが、ヒト細胞とハムスター実験モデルの中で効果的に新型コロナウイルスの感染に対抗することを発見した。クロファジミンは内服薬で、生産コストが相対的に低い。これらの特徴により非常に魅力的な新型コロナウイルス治療候補薬となっている。同ウイルス学の研究成果は、17日付の英誌「ネイチャー」に掲載された。現段階では広く使用可能な、ヒトのコロナウイルスの特異性に的を絞った抗ウイルス療法が存在しない。中国の香港大学及び米国のサンフォードバーナムプレビス医学研究所の科学者らは今回、クロファジミンの抗コロナウイルスの有効性を分析した。この薬品はらい菌の核酸代謝に干渉する二次ハンセン病治療薬で、主にらい腫型と境界群の治療に用いられ、患者の発作の反復を抑制でき、そしてアメリカ食品医薬品局に承認されている薬品でもある。

<4>「人民網日本語版」2021年03月18日
【イラストで知ろう!イマドキ中国】 「盲盒」とは何ぞや?
「盲盒(ブラインドボックス)」が中国で話題になって、はや2年ほど。つまるところは単なる箱入り玩具なのだが、今や玩具だけでなく、「猫も杓子もブラインドボックス」といった裾野の広がりを見せている。今回は、そんな中国で人気のブラインドボックスについて紹介していこう。「盲盒」という言葉自体、日本語で紹介する際には、そのまま使用している場合や英語の「Blind Box」や「Mystery Box」から「ブラインドボックス」や「ミステリーボックス」と訳している場合など、その翻訳語にもまだばらつきが見える。ただその実体は、日本人にも馴染みの深いカプセルトイ(いわゆる、ガチャガチャ)の箱入りバージョンだ。とはいえ、カプセルトイが200~300円くらいが相場なのに対し、オーソドックスなフィギュアのブラインドボックスはおよそ1000~1300円ほどと決して安くはない。

<3> 「人民網日本語版」2021年03月17日
残留孤児がテーマの中日合作映画「再会の奈良」が19日に中国で封切り
中日合作映画「再会の奈良(中国語タイトル・又見奈良)」が19日に中国で封切られる。中国人の女性と中国残留邦人の養女の60年にわたる「絆」を描いた同作品では、河瀬直美と賈樟柯(ジャ・ジャンクー)がエグゼクティブプロデューサーを務めた。メガホンを取った鵬飛(ポンフェイ)監督は、「日本に帰国した後、何年も連絡が途絶えてしまった中国残留邦人の養女・陳麗華を探すため、呉彦■(■は女へんに朱、ウー・イェンシュー)演じる80歳近くの養母・陳慧明が一人で中国から奈良県を訪れるストーリー」と紹介。英沢(イン・ズー)演じる孫娘のような存在である小沢と、偶然知り合った國村隼演じる元警察官の一雄が加わり、3人の麗華探しの旅が始まる。そして、陳慧明は麗華に助けの手を差し伸べたことがあるたくさんの人に出会い、彼女が日本に帰ってからの日々を実際に体験したかのような気持ちになる。

<2> 「人民網日本語版」2021年03月17日
中国で延べ6498万人に新型コロナワクチン接種 集団免疫獲得はいつか?
中国では、3月14日までに延べ6498万人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。科技日報が伝えた。では、大多数の人々が感染しやすい新型コロナウイルスは、どのくらいの数のワクチンを接種すれば収束するのだろうか。中国疾病予防管理センター免疫計画の首席専門家である王華慶氏によると、集団免疫の獲得はワクチンの保護効力及び人々の接種率と大きく関係する。天然痘の撲滅には、約85%の人々の免疫獲得が必要だった。感染力がより強い麻疹(はしか)を阻止するには、95%の人々の免疫獲得が必要だ。

<1> 「人民網日本語版」2021年03月16日
中国、2020年に農村部にUターンして起業した人が1010万人に
中国農業農村部(省)や退役軍人事務部(省)、全国婦女聯合会は15日、中国全土で農村部へUターンしたり、移り住んだりする人の起業と就職を促進するための活動をめぐるリモート会議を共同で開催した。会議では、昨年以来、各地が総合的な施策を講じ、新型コロナウイルスの影響に効果的に対応し、農村部へUターンしたり、移り住んだりする人の起業や就職が促進されたことが明らかにされた。農村部へUターンしたり、移り住んだりする人の規模が拡大している。2020年、中国全土で農村部へUターンしたり、移り住んだりした後、起業やイノベーションを行った人の数は1010万人に達した。前年比で160万人増(19%増)で、近年で増加幅が最も大きくなり、増加ペースが最も速くなった。出稼ぎ労働者と大学生・大卒者、退役軍人、女性が、起業における4つのグループとなっており、約1900万人が、現地で就職し、農村部の「貯水池」的役割がより際立つようになっている。