「人民網日本語版」2020年11月後半 抜粋(2020/11/30)

<20)「人民網日本語版」2020年11月30日
2021年の中国GDPは8.1%増 CMF報告が予測
中国マクロ経済フォーラム(CMF)が28日に発表した「CMF中国マクロ経済分析・予測報告(2020-2021年)」によると、2021年第1四半期(1-3月)の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比11.4%増加し、第4四半期には同5.4%に鈍化するという。同時に、需要サイドと供給サイドがどちらもさらに回復し、バランスの取れた状態に向かい始めるという。中国人民大学の劉元春副学長は、「2021年には、中国マクロ経済は『新型コロナウイルス感染症が抑制される-経済が全面的に回復する-感染症関連政策が徐々に停止される-新戦略が全面的に始動する』とのロジックに大きく注目する一方で、『感染症の新たな不確実性、国際政治の新たな不確実性、政策停止のリスク、戦略転換のコスト』といった新たな問題にも引き続き注目する必要があるという状況になる」と述べた。

<19> 「人民網日本語版」2020年11月27日
第3世代原子炉「華竜1号」、世界初号機が送電に成功
「華竜1号」の世界初号機である中核集団福清原子力発電所5号機が27日0時41分、送電開始に成功した。現場の確認によると、同原子炉の各種技術指標は設計上の基準を満たしており、コンディションは良好だ。今後の商用稼働に向け堅固な基礎を築き、かつ世界第3世代原子炉初号機建設の最高の業績を記録した。これは、中国が海外の原発技術による独占状態を打破し、正式に原発技術先進国の仲間入りを果たしたことを意味する。このことは中国が原発大国から原発強国に飛躍する上で重要な意義を持つと同時に、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国の華竜1号への信頼を深めた。華竜1号は中核集団が30数年の原発科学研究、設計、製造、建設、稼働の経験を踏まえた上で開発・設計した、完全に独自の知的財産権を持つ第3世代加圧水型原子炉の革新的な成果だ。華竜1号の設計上の耐用期間は60年。原子炉は177本の炉心を採用し、18カ月で燃料交換する。発電所の稼働率は90%にのぼる。「アクティブ・パッシブ」を結び付けた安全システム、2重安全シェルターなどの技術を画期的に採用。安全性で世界最高の基準を満たしている。

<18> 「人民網日本語版」2020年11月26日
南京大虐殺犠牲者の遺族が慰霊会を開催 江蘇省
「故人を弔い、歴史を決して忘れない」

南京大虐殺犠牲者遺族による慰霊会が11月25日、中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞紀念館の犠牲者名碑の前で執り行われた。生存者である夏淑琴、葛道栄、石秀英、馬庭宝、路洪才、艾義英、余昌祥の各氏および故・梅秀英さんの遺族が慰霊会に出席。同館のスタッフとともに、83年前に犠牲となった身内や親しい人々に花を手向け、追悼の意を示した。

<17>  「人民網日本語版」2020年11月25日
王毅外交部長「中日は5つの重要共通認識と6項目の具体的成果を達成」
王毅国務委員兼外交部長(外相)は日本時間11月24日、東京で日本の茂木敏充外相と合同で記者会見を行った。王部長は、「新型コロナウイルス感染症は依然として世界で蔓延しており、人類社会は苦楽を共にし、各国の利益と安否は相互に関連しており、団結・協力を強化し、手を携えて試練に対応する必要がある。地域と世界の重要国、戦略の互恵的協力パートナーとして、中日両国はその責任を引き受けなければならない」と述べた。また王部長は、「私の今回の訪日はまさにこのような背景の下で行われたものであり、両国の外相が感染症発生以来初めて面と向かって行う交流でもある。私と茂木外相は中日関係及び共に関心を寄せる国際・地域問題について忌憚なく踏み込んだ話し合いを行い、5つの重要共通認識に達し、6項目の具体的成果があった」とした。

<16> 「人民網日本語版」2020年11月25日
テスラのギガファクトリーを訪ねて 上海市
上海市自由貿易試験区臨港新片区にある米電気自動車(EV)大手のテスラの上海ギガファクトリーをこのほど取材に訪れた。テスラの上海ギガファクトリーは中国で初となる外商独資企業による完成車製造プロジェクトであるだけでなく、テスラにとって初の海外工場となっている。2019年に着工、同年のうちに生産開始、そして納車というまさに「テスラのスピード」を示してみせた。そして現在、テスラの上海ギガファクトリーは第2期工事が順調に進められており、2021年上半期には、「中国製」のModel Y車の量産と出荷を実現できるとみられている。

<15> 「人民網日本語版」2020年11月24日
中国で国が指定する貧困県832県全てが貧困脱却を実現
中国は今年を小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成させる年としており、全面的に貧困脱却の難関を攻略するための戦いにおける最後の年でもある。11月23日、貴州省は最後の深刻な貧困県9県全てが貧困県のリストから外れたと発表した。これにより、貴州省の貧困県66県全てが貧困から脱却したことになるほか、中国国務院貧困支援弁公室が貧困県に指定していた中国全土の832県全てが貧困から脱却したことになり、中国全土の貧困脱却の難関攻略の目標を既に達成したことになる。

<14> 「人民網日本語版」2020年11月24日
中国の電子社会保障カード、発行枚数が3億枚超に
人力資源・社会保障部(省)の最新データによると、社会保障カード保有者数は10月末時点ですでに13億2900万人にのぼり、中国人の94.9%をカバーしている。その5人中1人が同時に電子社会保障カードを申請・受領しており、電子社会保障カード発行枚数が3億枚を突破した。同部の関係責任者によると、電子社会保障カードにより、社会保障関係の移転、養老金計算、域外社会保険料免除、失業登録、失業保険申請など40項目の全国的な社会保障サービスの手続きをオンラインで行うことが可能となる。また電子社会保障カードのモバイル決済機能はすでに、27省の224の地級市で受診・医薬品購入時のコードスキャン清算をサポートしており、また22の都市で電子社会保障カードを使ってコードスキャンで公共交通機関を利用することもできる。

<13> 「人民網日本語版」2020年11月24日
介護サービス職に就く大学学部生に6万元の奨励金 北京
北京市は、高齢者介護を担う人材を集め、育成するための新政策を発表した。今年度の卒業生が介護サービス業に就職した場合、学部生以上は6万元(1元は約15.9円)、専科(短大に相当)・高等職業学校生は5万元、中等職業学校生は4万元をそれぞれ基準として、3年に分けて入職奨励金を支給し、優秀な人材が介護サービス業界に就職するよう奨励する。

<12> 「人民網日本語版」2020年11月23日
上海で国内症例となる新型コロナウイルス新規感染者2人を確認
上海市浦東新区衛生健康委員会は今月22日午前、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者のスクリーニング検査を進める中で、感染の疑いがある人を2人確認したと発表した。感染の疑いがあったのは、男性の曹さん(46)と女性の張さん(30)。曹さんは、今月20日に感染が確認された浦東国際空港西エリアにある貨物集積場の安全検査員・呉さんの同僚となる。張さんは、今月21日に感染が確認された王さんの妻。2人は22日午後に、市、区の疾病予防管理センターでPCR検査を受け、陽性だった。市級の専門家の診察、臨床、医学画像の分析、実験室のPCR検査を経て、新型コロナウイルスの感染が確認された。

<11> 「人民網日本語版」2020年11月23日
復旦大学日本研究センターがシンポジウム、専門家は中日韓FTAに積極的見解
復旦大学日本研究センターが21日開催した国際学術シンポジウム「新時代の中日関係:課題と展望」及びセンター設立30周年記念行事に、中国社会科学院、北京大学、復旦大学、東京大学、ソウル大学などから専門家や学者80人余りが出席した。中国国務院新聞弁公室元主任の趙啓正氏は特別記念講演「RCEP締結後の中日関係の展望」を行い、将来の中日韓3か国による自由貿易圏建設への積極的な期待を表明した。趙氏は「『地域的な包括的経済連携(RCEP)協定』の正式な締結は、中日両国が初めて直接的な自由貿易圏を築き、今後の両国の協力の深化に向けて新たな扉を開いたことを意味する」と指摘した。

<10> 「人民網日本語版」2020年11月23日
【イラストで知ろう!イマドキ中国】 「打工人」とは何ぞや?
最近、中国のネットを賑わしているワードがある。それは「打工人」。日本語に訳すならば「ワーカー」または「働く人」といったところだろうか?今回は今年のホットワード入りを果たすかもしれない「打工人」を中心に、中国で働く人々にまつわる話題を紹介していこう。「打工」という中国語は雇われて働く、またはアルバイトするという意味。そのため、「打工仔(男性の場合)」や「打工妹(女性の場合)」などは、臨時雇いの職業や地方からの出稼ぎ労働者を指すことが多い。この他にも、「臨時工(アルバイト)」や「農民工(農村からの出稼ぎ労働者)」といった単語もある。また会社で働く人々を指す単語としては、「上班族(サラリーマン)」や「白領(ホワイトカラー)」など。これらの単語はどちらかというと働く人を客観的に表す呼び名と言えるだろう。

<9> 「人民網日本語版」2020年11月23日
コワーキング業界がコロナ後に回復 22年市場規模は4千億元以上
中国のコワーキングスペースサービス業界は今、新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に抜け出し、ニーズが大幅に回復し、ユーザーのアクティブ度も緩やかに上昇している。これと同時に、ポストコロナ時代のコワーキング市場には新たなトレンドが訪れ、柔軟な働き方や遠隔文化が深く浸透し、数多くのオンライン教育、ショート動画、ライブコマースなどトレンドの投資業界のニーズが市場に流れ込み、よりきめ細やかになりブランド化したコワーキングサービスに対する企業の評価が上昇した。オフィスサービスを提供する夢想加の創業者兼最高経営責任者(CEO)の王暁魯氏が18日に提供した最新のデータによると、全国の夢想加のレンタルスペース40ヶ所以上のインタラクティブデータでは、今年1-10月には、スペースの面積が5万2千平方メートル増加し、レンタル率もリピート率も目標以上を達成し、柔軟な働き方に対応した業務は13倍近い成長を達成したという。

<8> 「人民網日本語版」2020年11月20日
第1陣となるBMW完成車輸入専用コンテナが成都国際鉄道港に到着 四川省
第1陣となるBMW完成車輸入専用コンテナが11月19日、四川省の成都国際鉄道港に到着し、コンテナが開けられた。このコンテナは、マワシェビチェを出発後、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンを経由して、2週間かけて成都に到着した。同専用車にはBMW3シリーズ・5シリーズ・6シリーズ・7シリーズの4車種計108台の完成車が、3本の列車に積載され輸送された。今月末までにBMW完成車約500台の輸入試行が行われる見通し。

<7>「人民網日本語版」2020年11月20日
天津市で新たに新型コロナウイルスの国内症例患者4人を確認
天津市疾病予防管理センターは、11月20日午前2時5分に、すでにPCR検査の陽性が報告されていた天津市東疆港区瞰海軒小区(居住コミュニティ)の住民4人全員が新型コロナウイルスの国内症例と診断されたことを明らかにした。これを受け、2020年11月20日午前2時から、天津東疆港区瞰海軒小区は高リスクエリアに指定された。天津市のその他地区のリスクレベルに変更はない。11月19日0時から24時にかけて、31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は17人で、いずれも輸入症例(福建省6人、上海市4人、陝西省3人、広東省2人、北京市1人、四川省1人)だった。新たな死者は0人、新たに感染が疑われた人は1人で、国内症例(天津市)だった。

<6> 「人民網日本語版」2020年11月20日
北京、AI発展の17分野で中国をリード
国家次世代人工知能(AI)開放イノベーションプラットフォーム数、AI学者数、AI企業数が全国最多――北京智源人工智能研究院は19日、「北京AI発展報告書2020」を発表した。全国AI発展のリーダーである北京市はすでに、17のAI発展分野で中国をリードしており、世界的な影響力を持つAI産業生態系を次第に形成しようとしている。AI産業はすでに北京の新たな経済の成長源に発展している。大まかな統計によると、北京の2019年のAI関連生産高は前年比13.3%増の1700億元(1元は約15.8円)にのぼった。今年上半期は感染症の影響を受けたにもかかわらず、北京のAI産業は逆風のなか成長し、関連生産高が前年同期比5.7%増の950億元にのぼり、大きな発展のポテンシャルを示した。

<5>「人民網日本語版」2020年11月20日
第24回全国発明展覧会が開幕、空飛ぶスクーターなどが登場
3日間にわたる「第24回全国発明展覧会――一帯一路ならびにBRICS技能発展・技術イノベーションコンテスト」が19日、広東省仏山市で開幕した。同発明展覧会は4年連続で仏山で開催され、全国各地の2050件以上の発明イノベーションプロジェクトを集めた。一帯一路ならびにBRICSの発明・イノベーション代表者が動画を通じ、技能イノベーションコンテストのイベントに積極的に参加している。展示エリアに足を踏み入れると、さまざまな発明イノベーションプロジェクトが並び、市民が足を止めて見つめていた。中国キャリアロケット技術研究院14所システム研究開発部は、中国初の空飛ぶスクーターを開発した。このスクーターは映画「スパイダーマン」に登場するグリーンゴブリンの飛行装置に似た点があり、テクノロジーチック感満載だ。このコンパクトな一人用飛行スクーターの積載荷重は80キログラム、航続距離は20キロメートルで、最高1000メートルまで飛行できる。主に100メートル以下の低空飛行で用いられる。個人のハイスピードな低空飛行のほか、高空作業、消防・災害救助、複雑な地形での人員捜索や緊急救助などの面で力を発揮する。

<4> 「人民網日本語版」2020年11月19日
モンゴルから寄贈の羊3万頭、最後の1800頭が到着
今月13日午前、内蒙古(内モンゴル)自治区出入国辺防検査総站の二連浩特(エレンホト)検査站で、モンゴルから寄贈された羊1800頭を載せたトラック2台の通関手続きが完了した。これにより23日間にわたり、14回に分けて寄贈された3万頭の最後の一陣が到着し、全ての羊の寄贈が完了したことになる。今年2月、モンゴルは新型コロナウイルスと闘う中国を応援するために、羊3万頭を中国に寄贈すると表明した。そして、10月22日、第一陣の4000頭が17台のトラックにのせられ、エレンホト検査站から入境した。

<3> 「人民網日本語版」2020年11月18日1
消費の新たな特徴を示す「ダブル11」、全体の取引額13.6兆円超に
今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)のセール期間中には、各ECプラットフォームも小売の実店舗もより活況を呈し、より熱気にあふれていた。専門家は、「感染症対策の常態化という大きな背景の中、今年の『ダブル11』にみられた特徴は、中国国内市場が新たな発展局面の中で新たな活力を示す窓になり、中国経済には大きなポテンシャルと十分な強靱性が確かに備わることを生き生きと伝えたことだ」との見方を示した。阿里巴巴(アリババ)が発表したデータによれば、天猫(Tmall)の11月1日から12日0時までの「ダブル11」リアルタイム取引額は4982億元(1元は約15.9円)に達した。京東プラットフォームが発表したデータでは、1-11日の注文金額は累計2715億元を超えた。

<2> 「人民網日本語版」2020年11月17日
鍾南山院士、「新型コロナの発生源は未解明」
2020官洲国際生物学フォーラムが今月16日、広東省の広州国際生物島(Guangzhou International Bio Island)で開幕した。開幕式では、中国工程院の鍾南山院士が基調講演を行い、新型コロナウイルス感染状況に関する最新の判断について語った。鍾院士は、「今日、これほどたくさんの人と集まることができるとは、国外の人々にとっては想像もできないことだろう。しかし、新型コロナウイルスをめぐる主な問題は依然として解決されておらず、その感染が起きるメカニズムもはっきりしていない。また、発生源も分かっておらず、極めて有効な治療効果を上げている治療薬もまだない。

<1> 「人民網日本語版」2020年11月16日
世界最大の自由貿易圏が誕生 15ヶ国がRCEPに署名
「地域的な包括的経済連携」(RCEP)の調印式が15日にオンライン方式で行われ、15ヶ国の経済貿易担当閣僚が協定に署名した。この自由貿易協定への署名により、世界で最も多くの人口を擁し、最も多様な加盟国が参加する、最も発展のポテンシャルの高い東アジア自由貿易圏が成立し、動き出すことになった。RCEPはアセアン10ヶ国が発案し、中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドをパートナー国として交渉に迎えた。狙いは関税と非関税障壁を削減して、16ヶ国の統一市場を擁する自由貿易圏を構築することにあった。