「人民網日本語版」2017年7月前半 抜粋(2017/7/17)

<20> 「人民網日本語版」2017年07月15日
「最後の狩猟民の里」にも近代の風 内蒙古の鄂温克族
今年41歳になる布冬霞さんは、内蒙古自治区根河市敖魯古雅鄂温克民族郷出身の狩猟民だ。小さい頃から両親と一緒に山林で狩りをし、トナカイを飼育してきた。2003年、同郷の狩猟民たちは山中の原始林から山裾の根河市の西部郊外に移り住んだ。布冬霞さんも狩猟民用の新しい家に引っ越し、トナカイを飼うと同時に、家族向け観光事業を発展させてきた。ここ数年、現地政府の支援を受けて、布冬霞さんをはじめとする鄂温克族の狩猟民がトナカイの飼育、家族向け観光事業、民族的な手工芸の加工に力を入れ、事業を発展させ、収入が安定的に増加するとともに、徐々に近代的な生活を送るようになっている。鄂温克とは、「山林に暮らす人」の意味で、敖魯古雅鄂温克民族郷は「中国最後の狩猟民の里」などと呼ばれている。

<19>  「人民網日本語版」2017年07月14日
卒業シーズン再び、北京残留を決めた若者たち
中国教育部(省)の公表したデータによると、今年、中国全土の普通大学を卒業した新卒生は795万人にのぼり、昨年に比べ30万人増となっている。多くの調査機関による報告書でも示されているように、一線都市は依然として相対的に高い就職率を維持し続けている。写真に紹介している卒業後も北京に残り、奮闘することを決めた地方出身の卒業生たちの大部分は北京戸籍を持っていない。そんな彼らにとって、住まいや収入といった現実的な問題が、最終的に北京に残ることができるのかどうかを選択する需要な要素となっている。

<18> 「人民網日本語版」2017年7月13日
一年で最も暑い時期の訪れ「入伏」、高温で海岸ごった返す 山東省
一年で最も暑い三伏の時期に入る「入伏」だった12日、山東省青島市では初の高温の天気となり、同市の第一海水浴場には涼をとろうと数万人の観光客が海岸に押し寄せ、その様子はさながら「入伏」に食べる水餃子を茹でる鍋のようにごった返していた。

<17> 「人民網日本語版」2017年07月12日
猛暑が続く北京で奮闘する「愛すべき労働者」たち
北京では連日、4段階のうち3番目に深刻なレベルの高温黄色警報が発令され、多くの地域で最高気温が35度を上回っている。焼け付くような日差しが降り注ぐ夏の日に、自分の持ち場をしっかりと守り、都市の発展のために奮闘している人たちがいた。彼らはこのうだるような暑さの夏に奮闘する「愛すべき労働者」といえる。人民網が伝えた。

<16> 「人民網日本語版」2017年07月12日
中国人観光客の消費額が減少、原因はネット通販の発達
調査によると、中国人観光客の世界の百貨店・商店における消費額が今も減少中だ。中国人観光客の2016年における平均消費額は、前年比17%減となった。コンサルティング会社のオリバー・ワイマンが、中国人観光客2000人を対象にアンケート調査を行った。その結果によると、中国人観光客の2016年の平均消費額は、前年比17%減の6705元(1元は約16.7円)だった。しかし宿泊費と旅行費用が増加し、旅行費用は3.5%増。中国人観光客がショッピングでお金を使わなくなったのは、ネット通販が発達し、アリババや京東商城で多くの商品を購入できるようになったからだ。しかも手軽に注文できて即日には発送されるからだ。

<15> 「人民網日本語版」2017年07月11日
中国が日本製ロボットを「爆買い」する理由
中国人が日本で「爆買い」する商品は、かつての便座や炊飯器から今やロボットに変わった。これはどういうことなのだろうか。日本メディアの報道によると、最近、日本の機械メーカーは相次いで工業用ロボットの生産能力向上に努めるようになり、これは主に中国の「爆買い」ニーズをにらんでのことだという。日本ロボット工業会のまとめた統計によると、2017年1~3月の日本ロボット産業の対中輸出額は前年同期比48.3%増加した。
現在、中国は世界最大の工業用ロボット市場だ。ここ数年、製造業企業のモデル転換やバージョンアップが加速するのにともない、中国の工業用ロボット産業も発展の「春」を迎え、使用量が大幅に増加している。産業分析機関の予測では、17年の販売量は10万2千台に達し、14年の5万7千台のほぼ2倍になり、累計保有量は45万台に迫るという。中国企業が製造したロボットの市場シェアは12年の5%未満から、17年は30%以上に上昇することが予想される。

<14> 「人民網日本語版」2017年7月11日
教育部:中国の大学進学率、4年間で12.7ポイント増
中国教育部(省)は10日、「2016年全国教育事業発展統計公報」を公式サイト上で発表した。これによると、2016年、中国の大学進学率は42.7%に達し、2012年より12.7ポイント上昇した。中国の大学進学率は、数年前から著しい伸びを見せており、2012年に30%、2013年に34.5%、2014年に37.5%、2015年に40.0%にそれぞれ達した。教育部が2016年4月に初めて発表した「中国高等教育品質報告」によると、2019年までに、大学進学率は5割を上回り、中国は高等教育の普及段階に突入すると予測されている。

<13> 人民網日本語版 2017年07月11日
日本軍慰安婦博物館をソウルに建設
韓国女性家族部長官にこのほど就任したチョン・ヒョンベク(鄭鉉栢)氏は10日、キョンギドクァンジュシ(京畿道広州市)にある元慰安婦が共同生活を送る福祉施設「ナヌムの家」を訪問した。チョン氏は、韓国政府が日本軍慰安婦博物館をソウルの市街地に建設する計画であると明かした。チョン氏の談話内容は次の通り。「日本軍慰安婦をめぐる問題は、単に韓日両国間の問題ではなく、国際問題となっている。日本軍慰安婦博物館は、女性の人権にとっての聖地となるだろう。韓国政府は建設事業に速やかに着手する方針だ」。

<12>「人民網日本語版」2017年07月11日
転換期の中日関係を理性的に受け止める
中国の台頭が中日関係に与える影響は非常に深く、中日のパワーバランスの変化は日本に大きな衝撃を与えている。ここ数年、日本は絶えずトラブルを引き起こし、中日関係の守るべき一線に挑戦している。これは強大さの表れではなく、当惑、ためらい、心理的頓挫後の困惑の反映だ。この現象は日本外交における中国の位置付けの問題がいまだ正しく解決されていない事に起因する。・・中国主導の下、2014年のAPECサミット前に両国は「4つの原則的共通認識」にいたり、「4つの基本文書」の遵守を再確認した。これにより日本の指導者は靖国神社参拝を制約されたうえ、釣魚島の領有権をめぐる争いの存在を事実上認めた。これを基礎に両国関係は回復・改善のプロセスを開始した。だが中日関係は依然矛盾と摩擦の頻発するモデル転換期にあり、全体的に複雑で敏感な状況にある。今後相当長期間にわたり、中日関係は経済的相互必要性と政治的角逐の同時存在が「新常態(ニューノーマル)」となる。

<11> 「人民網日本語版」2017年07月08日
航空母艦「遼寧号」が香港に到着
香港祖国復帰20周年を祝う記念行事に参加するために、中国人民解放軍の航空母艦「遼寧号」が7日午前、香港に寄港。香港特別行政区政府や市民の熱烈な歓迎を受けた。「遼寧号」は香港に5日間とどまり、8日と9日は香港の市民が見学できるよう一般開放される。

<10> 「人民網日本語版」2017年07月07日
港珠澳大橋海底トンネルが貫通、年末にも開通へ
世界最長の海底トンネルが7日、貫通したことをうけて、港珠澳大橋主体全線が貫通した。年末に開通の条件を満たせば、香港から珠海、マカオへの車での移動時間が3時間半から30分に短縮される。多くの海を跨ぐ橋と異なり、港珠澳大橋は橋・島・トンネル一体型となっている。主体プロジェクトは全長22.9キロの橋、6.7キロの海底トンネルからなり、トンネル両端には東西2つの人工島がある。主体橋は昨年9月に貫通。海底トンネルの工事も急ピッチで進められていた。竣工後の港珠澳大橋は、世界最長の海を跨ぐ橋になる。同プロジェクトの論証に参加した中山大学の鄭天祥教授は「開通後、大湾区都市群内のすべての都市間を1時間内で移動でき、通勤効率が大幅に向上する。経済要素のより効率的な流動と集約配置を促進する」と述べた。

<9> 「人民網日本語版」2017年07月07日
抗日戦争開始から80年、過去と現在の写真を比較
中国人民抗日戦争開始から80周年の記念日をまもなく迎えるこの時期、北京市において抗日戦争当時に撮影された写真と同じ場所を撮影した。過去と現在の写真を比較しながら、抗日戦争の歴史を振り返り、未来への展望切り開く。

<8> 「人民網日本語版」2017年07月07日
中国の所得格差は持続的に縮小 統計局データ
国家統計局が6日に発表した統計によると、中国共産党の第18回全国代表大会(十八大)以降、中国の都市部・農村部住民の所得は急速な伸びを保ち、所得格差が縮小を続けている。データをみると、十八大以降の個人所得の増加ペースは経済の増加ペースを上回っている。16年の平均可処分所得は2万3821元(1元は約16.7円)で12年に比べて44.3%増加し、物価要因を考慮した実質増加率は33.3%で、年平均の実質増加率は7.4%となり、同期の国内総生産(GDP)の年平均増加率を0.2ポイント上回って、同期の平均GDPの年平均増加率を0.8ポイント上回った。これと同時に、都市部と農村部の所得格差が持続的に縮まっている。16年の都市部の平均可処分所得は3万3616元で、12年比39.3%増加し、実質増加率は28.6%、年平均実質増加率は6.5%だった。農村部の平均可処分所得は1万2363元で、12年比47.4%増加し、実質増加率は36.3%、年平均増加率は8.0%だった。農村部の平均可処分所得を1とすると都市部は2.72になり、12年に比べて0.16低下し、所得格差が縮まった。

<7> 「人民網日本語版」2017年07月06日
「続・深夜食堂」が中国で間もなく上映 マスターの正体が明らかに
松岡錠司監督が手がけ、小林薫が主演を務める日本映画「続・深夜食堂」が18日に中国大陸部で封切となる。「深夜食堂」のドラマ版から映画まで、小林薫演じるマスターの正体に観客たちは興味津々で、顔の傷のせいでマスターはとてもミステリアスな人物に映っている。今回の「続・深夜食堂」ではベールに包まれたマスターの正体について初めて触れており、観客たちは大いに楽しみにしている。多くの観客が注目するマスター以外にも、新しい登場人物の設定も同映画のストーリーに新鮮な要素を加えている。河井青葉、キムラ緑子、渡辺美佐子はそれぞれ年齢の異なる女性の役で、婚礼・葬式・嫁入り・嫁取り、出会いや再会、人生における悲しみや喜びを表現し、強い共感を呼ぶ。同映画は心温まる話だけでなく、さまざまな人生哲学の上での道理を伝えている。先ごろ行われた上海国際映画祭で、「続・深夜食堂」が中国で初めて上映された。チケットが瞬く間に完売しただけでなく、同映画祭に出席した松岡監督と主演の小林薫が1000人もの映画ファンを魅了した。

<6>「人民網日本語版」2017年07月06日
中国の経済面での男女差は世界一小さい 女性は独身でもやっていける
高い教育を受けたアラサーの独身女性は中国で「剰女(残った女性という意味)」と呼ばれている。昔の中国なら、女性は家庭の主婦となるのが普通で、そうなれるかが女性の人生の成功を左右した。しかし、現在は、女性も結婚するかしないかを選ぶことができるようになっており、家族の世話が女性の唯一の選択肢ではなくなっている。中国の検索エンジン・百度が公開しているオンライン百科事典・百度百科は「剰女」について、「中国文化部(省)が2007年に公表した『中国言語生活状況報告』(06)に収められた171の新中国語単語の一つ。社会的に認められた27歳前後の結婚適齢期の女性を指す」と説明している。しかし、1980年代に生まれた人のうち、「剰女」の条件である年齢を満たす男性と女性の比率は136:100となっているため、「残っている」のは女性ではなく、男性だ。現在、中国には独身の男女が約2億人おり、うち、男性が女性より3366万人多い。

<5> 「人民網日本語版」2017年07月04日
台湾地区の高校生による大陸部の大学への入学申請基準が緩和
中国教育部(省)公式サイトによると、大陸部の大学入学を希望する台湾地区の高校卒業生が入学申請をしやすくするために、教育部はこのほど、「普通大学が台湾地区大学入学試験学科能力測定試験の成績に基づき台湾地区の高校卒業生を受け入れる事項に関する教育部の通知」を発表した。「通知」によると、2017年10月1日より、台湾地区に居住し、有効な身分証と「台湾住民往来大陸通行証」を所持する者のうち、台湾地区大学入学試験学科能力測定試験(略称:「学測」)の成績に基づき、標準ライン以上の成績を収めた高校卒業生は、直接大陸部の大学に入学願書を提出することが可能となる。

<4> 「人民網日本語版」2017年07月04日
敦煌・莫高窟が7月から入場チケット枚数の臨時入場制限
大量の観光客に対処するため、甘粛省敦煌市の仏教遺跡・莫高窟は7月から臨時入場制限体制にはいり、7月は奇数日、8月は偶数日に臨時入場制限を実施する。敦煌研究院によると、莫高窟ではオンライン実名チケット予約制度を導入し、奇数日の観光客受け入れの最大人数を制限しているが、観光シーズンには、大量の観光客に対処するため、適宜臨時入場制限を実施していくということだ。莫高窟のオンラインチケット予約は1日6000枚限定で、その見学内容は、7つのデジタル洞窟の展示が楽しめるデジタル展示センターでの体験チケット、莫高窟の8つの洞窟エリアを実際に見学し、博物館エリアを見学するチケットが含まれており、1人あたり200元(約3300円)となっている。現時点で、7月のオンライン予約チケットは一部完売している。

<3> 「人民網日本語版」2017年07月03日
中国の新型寝台高速鉄道が運行開始
中国中車青島四方機車車両股フン有限公司(フンはにんべんに分)はこのほど、中国の高速鉄道にまた新しい車系が加わったことを明かした。1日午後9時16分、D311号車が上海に向け北京南駅を定刻通りに出発、中国の新型寝台高速鉄道が正式に運行を開始した。この寝台高速鉄道は全く新しいデザインを採用、全車両がコンパートメントタイプとなっており、乗客に快適な乗車体験を提供している。この寝台高速鉄道は、中国鉄道総公司の主導の下、中車青島四方機車車両が既存のCRH2E型寝台高速鉄道をベースに開発した中国で最新の新型高速鉄道。16両編成で、全車両が一等寝台、営業速度は時速250キロメートル、乗車定員は880人となっている。乗客の快適性やプライバシー、多様な機能に対するニーズなどの各方面において、全く新しいデザインを採用し、寝台車としてのサービスの質をいっそう高めることに成功した。

<2> 「人民網日本語版」2017年07月03日
警戒水位を超えた長沙市、湘江の橘子洲景勝地が冠水
湖南省長沙市で2日午後1時、湘江の水位が39.41メートルに達し、堤防が決壊しないことが保証されている計画高水位を1.04メートル、警戒水位を3.41メートル超えた。

<1> 「人民網日本語版」2017年07月01日
革命をテーマにしたライトレール「長征号」運行スタート 広州市
広東省広州市で6月30日、革命をテーマにしたライトレール「長征号」が運行をスタートした。「長征号」の車内は「紅軍遵義会議」や「四渡赤水」、「飛奪盧定橋」、「翻越雪山草地」、「勝利会師」といった中国人にとってはおなじみの紅軍の長征における有名なシーンが描かれており、市民はこの車両に乗車して直接見学できるだけでなく、QRコードでスキャンして関連資料を読むこともでき、乗車しながら革命の歴史を振り返り、紅軍の長征の歴史をまざまざと感じることができる。