「人民網日本語版」2017年5月前半 抜粋(2017/5/17)

<20>  「人民網日本語版」2017年05月16日
「一帯一路」国際協力サミットフォーラム、270件余りの成果
「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムは15日、2日間の日程を終えて閉会した。フォーラムは実り豊かな成果を収め、協力協定に署名し、協力事業で合意し、協力措置を打ち出した。これを基礎に、政策の意思疎通、インフラ施設の連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の通じ合いの5大分野で、計270件余りの具体的成果をまとめた。戦略の連携を推進、政策の疎通を緊密化▽中国政府はモンゴル、パキスタン、ネパール、クロアチア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、東ティモール、シンガポール、ミャンマー、マレーシアなど関係国政府と「一帯一路」協力覚書に調印した。▽中国政府は国連開発計画(UNDP)、国連工業開発機関(UNIDO)、国際連合人間居住計画(UN-Habitat)、国連児童基金(UNICEF)、国連人口基金(UNFPA)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、世界保健機関(WHO)、世界知的所有権機関(WIPO)、国際刑事警察機構(ICPO)など関係する国際組織と「一帯一路」協力文書に調印した。

<19> 「人民網日本語版」2017年05月15日
国連委員会が勧告「韓日は慰安婦合意を見直すべき」
国連拷問禁止委員会は12日に報告を発表し、慰安婦問題をめぐる韓国と日本の「最終的かつ不可逆的な解決」は、被害者の名誉回復や補償に十分なものとは言えず、両国は合意の再交渉を行うべきとの見方を示した。報告は、「慰安婦」が第二次世界戦争中の「性奴隷」であったことを認めている。国連拷問禁止委員会は、韓日双方が合意に達したことについては歓迎するが、同時に、この合意では、『真実かつ再び繰り返されてはならない保証』を含め、被害者が十分な救済と補償を得ることできないとの認識を示した。同委員会は、韓日双方は、この合意を「見直すべき」と主張している。

<18> 「人民網日本語版」2017年05月15日
9割の若者が両親との意思疎通に問題抱える できるだけ多く両親と意思疎通を
中国青年新聞社社会調査センターと問巻網はこのほど、18歳から35歳までの若者2001人を対象としたアンケート調査を実施した。これによると、若者の93.0%は、「両親とのコミュニケーションがうまくいっていない」と答え、うち9.5%は、「コミュニケーションの欠如がかなり深刻」としている。親子の共通の話題としては、「子供の学習・仕事をめぐる状況(57.2%)」、「子供の日常生活(55.5%)」、「両親の健康・生活状況(53.0%)」などが挙がった。「根気強く、できるだけ多く両親との意思疎通を図るべき」と考えている若者は69.8%に上った。中国人民大学大学院で学ぶ蔡玲さんは、両親と頻繁にお喋りをし、両親に携帯端末の使い方を教えている。「周囲のクラスメートや友人と比べると、私と両親とのコミュニケーションは、とてもうまくいっている方だと思う」と話す蔡さんだが、彼女と仲が良い蒋琴さん(仮名)は、両親とのコミュニケーションがほぼ皆無という。

<17> 「人民網日本語版」2017年5月15日
中露首脳会談 実務協力の水準向上
習近平国家主席は14日、「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムに出席するため訪中したロシアのプーチン大統領と釣魚台迎賓館で会談した。習主席は「両国にとって中露関係の発展及び深化は戦略的選択だ。国際情勢がどう変化しようとも、われわれは全力で両国関係をしっかりと発展させ、守る必要がある。経済・貿易、エネルギーなど従来分野の協力を深め、重点事業をしっかりと実行に移すと同時に、科学技術、イノベーション分野の協力を開拓し、実務協力の水準向上を推し進め、一層の成果を得る必要がある。戦略的協力を強化し、世界経済の持続的で安定した成長を促進し、世界と地域の紛争問題の平和的解決を後押しし、グローバル・ガバナンス体制を整え、世界の平和・安定にプラスのエネルギーを一層注ぐ必要がある」と指摘。「中露は2015年5月に『一帯一路』建設とユーラシア経済連合の連結という戦略的共通認識にいたり、連合の他の加盟国の積極的な共鳴と支持を得た。その後の2年で連結協力を着実に繰り広げ、著しい進展を得た。次の段階において中国側はロシア側と共に具体的成果を挙げ続けるよう連結協力を推し進め、ユーラシア経済連合との実務協力を深め、関連事業の定着を推し進めたい。

<16> 人民網日本語版 2017年05月14日
習主席の「一帯一路」国際協力サミットフォーラム基調演説まとめ
習近平国家主席は14日、「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムの開幕式に出席し、その席で基調演説を行った。演説はおよそ6千字あまりにおよび、非常に多くの情報がつめられていた。人民日報では同演説をポイントを絞り、以下のようにまとめた。1.シルクロード精神のコアを総括 2.現在の世界情勢を読み解く 3. 「一帯一路」の過去4年間の成果 4.今後の建設目標 5.中国が実施を約束する大事業

<15> 「人民網日本語版」2017年05月13日
中国、ナースの現状調査報告  85%「ナースは『白衣の天使』」
5月12日は「国際ナースデー」。今年で106年目を迎えた。中国社会福利基金会(919ナース親切計画)、新華公益、護聯網が共同で発表した「中国のナースの発展現状に関する調査報告」によると、クオリティの高い看護サービスが患者らの間で好評を博している。調査に答えた患者とその家族の81.5%が「ナースが業務中に示してくれる関心を感じたことがある」、一般回答者の85%が「ナースは『白衣の天使』」とし、「責任感がある」、「親切」などの言葉でナースを称賛した。同報告は2016年12月から、西蔵(チベット)自治区を除く、中国全土の30省(市)、自治区で展開された調査を基にまとめられた。調査は、311都市をカバーし、5万人から回答を得た。

<14> 「人民網日本語版」2017年05月13日
中国企業の「一帯一路」沿線国に対する直接投資が600億ドルに
中国国務院新聞弁公室が12日に開催した「一帯一路」沿線国・地域の生産能力協力発表会で、中国国家発展・改革委員会の寧吉喆・副主任は、「近年、中国は、沿線国と共に生産能力の面での連携を推進しており、大きな成果を収めている。2013-16年の中国企業の沿線国に対する直接投資は600億ドル(1ドルは約113円)を超えている」と紹介した。協力メカニズムが次々に構築されている。例えば、中国は、ハザクスタンやマレーシアなど約30の国と生産能力の面で協力することで合意し、それを協力メカニズム、関係国とのリンク計画、プロジェクトに盛り込んでいる。重要プロジェクトも次々に実施が始まっている。例えば、16年末の時点で、中国企業が沿線国で立ち上げた連携エリアが56あり、1000社以上がそこに進出。総生産額は500億ドル以上に達し、現地国で収められた税金は11億ドル、現地で計18万人以上の雇用を創出してきた。中国企業は沿線国がインフラを整備し、生産能力を向上し、産業発展を加速させ、雇用創出を拡大させ、民生福祉を改善する点で、大きく寄与してきた。

<13>「人民網日本語版」2017年05月12日
建築現場で働くたくましい「母親」たち
貴州省遵義市からやって来た陽貴霞さん(50)には娘2人と息子1人がおり、子供たちは全員すでに結婚している。陽さんは夫と共に金華市の建築現場で出稼ぎをして15年になるという。浙江省金華市の湖海塘のとある建築現場では9日、貴州省、河南省、四川省、陝西省などから出稼ぎに来た女性作業員たちが、夫と共に働いていた。彼女たちは毎朝早くから夜遅くまで働き、鉄パイプを担いだり、鉄筋を打ち込んだり、物資を運んだりといった力仕事まで男性と同じようにこなす。都市建設の発展を支える彼女たちは最も美しく、輝いた存在。多くの偉大な母親たちの代表でもある。働き者の母親たちには本当に頭が下がる思いだ。

<12> 「人民網日本語版」2017年05月12日
海外留学中の中国人学生が伝える母への感謝のメッセージ
母の日を控え、偉大な母親たちに感謝の気持ちを伝えるため、海外に留学中の中国人学生たちの多くが人民日報を通じて、故郷の母親へ向けて心に秘めた感謝の気持ちを伝えた。韓国の延世大学に留学中の石岳峰さんは、「母は私の親友のような存在。喜びも悲しみもすべて分かち合ってきた。幼い頃から、母に隠し事などしたことがなかった。思い返してみても、もしこんな親友のような母の存在がなかったら、これほど早く成長していなかっただろう」とその思いを述べた。英国のリヴァプール大学に留学中の鄭雪さんは、「英国での大学生活で自らの力で困難を解決することを学んでいる。母親のポジティブな性格は私に困難に立ち向かう勇気と力を与えてくれた」とした。

<11> 「人民網日本語版」2017年05月12日
中国人15人に1人が肥満 圧倒的多数が「肥満者を不愉快に感じる」
「中国には、標準体重を超過している人が2億人いる。肥満者の数は世界トップとなり、すでに9千万人を上回った。今や、中国人15人に1人が肥満者だ」-中国医師協会肥満・糖尿病外科医師委員会主任・曁南大学附属第一病院副院長・国際減量センター主任を務める王存川教授は10日、このように語った。5月11日は「世界肥満症予防治療デー」だ。肥満はすでに、世界十大慢性疾患の一つとされており、その予防と治療を決して軽視してはならない。では、肥満の定義とは何なのだろうか?王教授によると、中国では、BMI(体重と身長の関係から算出される肥満度を示す体格指数)28以上を肥満と判定しているという。

<10> 「人民網日本語版」2017年05月12日
専門家「中国の将来の空母は大型化、原子力の方向へと発展」
中国にとって2隻目の空母が4月26日に大連で進水した。設計上最先端ではないが、現段階の中国海軍のニーズに最も適した空母だと専門家は指摘する。一方、軍事マニアたちは将来の空母に目を向けている。軍事専門家の曹衛東氏は北京テレビの軍事番組で中国の将来の空母について、大型化、原子力の方向へ発展し、ステルス戦闘機や無人機を搭載して作戦能力を高めるとの見方を示した。2隻目の空母の進水によって、国産空母保有という中国人の夢が実現した。2隻目の空母はゴールではなく、出発点だ。中国の数多くの軍事マニアたちは、さらに多くの空母保有を切に待ち望んでいる。では、中国がより先進的な空母を保有するのはいつになるのか。みなが待ち望むカタパルトと原子力は将来の空母で実現するのだろうか。

<9> 「人民網日本語版」2017年05月11日
中国大陸部、女性消費者の幸福指数が大幅に上昇
最新の調査によると、中国大陸部の消費者の幸福感は比較的高く、ある期間において女性消費者の幸福感が増大しているという。今月9日にマスターカード社が発表した幸福指数によると、2016年下半期における中国大陸部の消費者全体の幸福指数は68.2ポイントで、アジア太平洋地域の平均値である62.1ポイントを上回り、調査を実施した18ヶ所の市場の中で5位にランクインした。また、2016年上半期と比較すると、中国大陸部の消費者の幸福指数は0.1ポイント微増した。全体的にみると、2013年から2016年まで、中国大陸部の消費者の幸福感は安定的に上昇を続けている。この3年間、女性消費者の幸福感は6.2%増加し、男性消費者の2.8%増加に比べ、2倍以上の増加率となった。

<8> 「人民網日本語版」2017年05月10日
日本、中国人に対するビザ発給要件緩和
在中国日本大使館の発表によると、日本の外務省はこのほど、日中間の人的交流を拡大するべく、中国人に対するビザの発給要件を緩和する措置を5月8日から開始することを決定した。中国国内に居住する中国人に対する具体的な措置の内容は以下のとおり。1. 十分な経済力を有する中国人に対する数次ビザの発給開始 十分な経済力を有する中国人とその家族に対して、有効期間3年、1回の滞在期間30日の数次ビザ(初回は観光に限定)の発給を開始する。2. 東北三県数次ビザの対象訪問地を東北六県へ拡大 東北三県(岩手県、宮城県、福島県)数次ビザの対象訪問地を、東北六県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)へ拡大すると共に、これまで一定の経済力を有する人に課していた、過去3年以内の日本への渡航歴要件を廃止する。」当日、24時間営業の合肥新華書店を訪れ、深夜に繰り広げられる読書物語を取材した。

<7>「人民網日本語版」2017年05月10日
中国人観光客の間で「一帯一路」沿線諸国旅行ブーム
関連の政策が実施され、施設が整うにつれ、中国人観光客の間で「一帯一路」(the belt and road)沿線諸国への旅行意欲がどんどん高まっている。旅行予約サイト驢■■旅遊網(■は女へんに馬)が9日に上海で発表した「2017年『一帯一路』海外旅行趨勢報告」のデータによると、16年に中国から「一帯一路」沿線諸国に旅行した人の数(のべ人数)は15年の2.7倍に増え、海外旅行全体の増加率を上回った。同報告は、「東南アジア地域が地理的な優位性、および質の高い観光資源により、今のところは『一帯一路』沿線諸国で最も人気のある海外旅行先となっている。また、ロシアや中欧・東欧といった目新しい旅行先の増加ペースが速く、将来は中国人観光客の新たな人気旅行先になるものと期待される」と指摘する。

<6> 「人民網日本語版」2017年05月09日
中越国境を越える「クロスボーダー出勤族」 ウィンウィンの関係築く存在に
「ここでの生活はとても楽しい。中国人の同僚とも非常にうまくやっている。生活環境にも大変満足している」と話すのは、ベトナム人の女性工・黎氏香さんだ。35歳になる黎氏香さんは、べトナム・タイビン省出身。3年前から、ベトナムから広西チワン族自治区東興国家重点開発開放試験区にある中国の食品企業に出勤する「クロスボーダー出勤族」の一人となった。クロスボーダー出勤について、「ここで仕事をする前は、ベトナムで農作業に携わっていたが、収入はゼロに等しかった。中国に出勤するようになった今、毎月2千元(1元は約16.4円)以上稼ぐことができる。それに、自宅と職場は目と鼻の先で、自宅で急用が発生すれば、すぐに帰宅することができる」と彼女は話した。怡誠食品公司人事部の熊勇マネージャーは、次のように説明した。「弊社で働いている約1千人の生産スタッフのうち、300人あまりはベトナム人だ。ベトム人社員と中国人社員は、同一業務に従事し、同額の報酬を得ている。

<5> 「人民網日本語版」2017年05月09日
中国に今も存在する男女の「職業分離」 看護師と幼稚園教諭が最も顕著
報酬、体力、考え方などの影響によって、職業の中には、男性・女性それぞれに合った仕事があると広く認識されており、ある職業に就いている人が、男性のみ又は女性のみ、もしくは男女の割合が著しく偏っているケースが見受けられる。「男性看護士」や「女性獣医」が好奇や疑念の目に晒されることは少なくない。男女平等を求める声がますます高まる現代社会において、一部の職業における性別の偏りや蔑視が今もなお存在することは否めない。先週、中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は、2016人に対するアンケート調査を共同で実施した。その結果、「一部の職業では、男女の職業分離現象が見られる」と答えた回答者は78.1%に達した。具体的な職業については、「看護士(53.4%)」と「幼稚園教諭(53.2%)」が飛びぬけて高く、これに続いたのは、「建設作業員(39.9%)」、「家政士(38.8%)」、「警察官(35.7%)」、「長距離バス運転手(33.1%)」、「獣医(31.4%)」、「プログラマー(26.6%)」だった。男女の職業分離が生じる主な原因としては、「体力的な条件(59.3%)」、「危険な仕事(47.2%)」、「伝統的観念(44.4%)」の3つが挙がった。

<4> 「人民網日本語版」2017年05月08日
厦門公園に現れた「お見合いコーナー」、子供の相手探しに父母が殺到
福建省厦門(アモイ)市の中山公園では、毎週土曜日の午後になると、無数の結婚相手募集資料の紙が、多くの独身の若者をもつ保護者たちの視線を集めている。彼らは互いに自分の子供の情報交換をして、人生における一大イベントである結婚の仲介役をしているのだ。

<3> 「人民網日本語版」2017年05月05日
北京で砂塵青色警報発令 市全体を砂ぼこりと黄砂が覆う
北京市気象台は4日午前5時30分、砂塵青色警報を発令した。砂ぼこりと黄砂の飛来による影響を受け、4日早朝から昼にかけて、北京では視程がかなり低下するため、注意を呼び掛けている。

<2> 「人民網日本語版」2017年05月03日
北京市が海外人材出入国改革「新十条」を施行、外国人8割以上が対象に
「北京市サービス業拡大・開放総合試行モデル区海外人材出入国改革」の「新十条」が2日、正式に施行を開始した。モデル区に指定された朝陽区と順義区はそれぞれ、外国人出入国サービスセンターを設立、より柔軟かつ迅速な出入国・居留サービスを外国人に提供する。「新十条」とは、昨年3月より中関村で施行されている「公安部がサポートする北京の革新発展のための出入国政策20項目」におけるサービス業拡大・開放総合政策モデル区に対象エリアを拡大する措置を指す。北京市では「新十条」の施行後、中関村ハイテク人材、朝陽区ビジネスサービス人材、順義区臨空経済サービス人材を三位一体とする海外人材配置がほぼ完成する。

<1> 「人民網日本語版」2017年05月03日
「港珠澳大橋」全線開通へ 高まる港珠澳大湾区への期待
香港地区と広東省珠海市、澳門地区の3つの地の海域は「伶■洋」(■はにんべんに丁)と呼ばれる。その海面にまるで「楔」を打ち込んだように重さ6千トンの最後の接合部が打ちこまれ、2日13時、海底トンネルを一つに結んだ。これにより、現時点で世界最長のベイブリッジ「港珠澳大橋」(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)の主体建設全線が開通した。広東省・香港地区・マカオ地区の3ヶ所を30分圏内とする大都市経済圏構想がスピーディに形成されるにつれて、世界最大級の大湾区としての発展を加速させている。