「人民網日本語版」2016年4月前半 抜粋(2016/4/16)

「人民網」日本語版から労働者・労働組合および日中関係に関わる記事を選択して、その抜粋(冒頭部分)掲載します。記事全文は見出しをクリックすると原文(日本語・中国語)を読むことができます。

<20> 「人民網日本語版」2016年4月15日
中国に対する米国民の好感度、過去最高 調査
在米華人団体の「百人会(Committee of 100、本部ニューヨーク)」は現地時間13日、2016年「中国人と米国人の互いに対する態度」に関する調査結果を発表した。これによると、「中国に対して好感を抱いている」とした米国人の割合は57%と、2007年以来最高となった。だが同時に、「中国は米国に深刻あるいは潜在的な経済的・軍事的脅威をもたらしている」と認識している米国人は70%を上回った。百人会が今年発表した調査結果によると、米国人の63%は、「中国は米国にとって非常に重要なパートナー国家である」と答えた。また、「中国に関連するネットワークセキュリティに対して懸念を抱いている」とした米国人の割合は、2012年の調査時に比べて倍増、「中国の経済発展は米国社会を変える要因となる」と考える米国人の割合は、2012年時に比べて40%以上低下した。

<19> 「人民網日本語版」2016年4月15日
2015年の在中留学生数、約40万人
中国教育部(省)は14日、2015年、202カ国・地域出身の各種外国人留学生合わせて39万7635人が、中国国内31省(自治区・直轄市)にある811の大学・科学研究機関・その他機関で学んだことを明らかにした。統計データによると、2015年、中国で学ぶ留学生の数は大幅に増加し、留学生出身地の構造も絶えず合理化している。2014年に37万7054人だった各種外国人留学生は、2015年に2万581人増え、増加幅は5.46%に達した。留学生出身地の範囲は安定しており、「一帯一路(1ベルト、1ロード)」沿線国家からの留学生が増えてきている。留学生出身地トップ10は前年比やや変化があり、上から順に、韓国・米国・タイ・インド・ロシア・パキスタン・日本・カザフスタン・インドネシア・フランスだった。

<18> 「人民網日本語版」2016年4月15日
国防部サイト、西沙観光ルートマップを発表
中国国防部(国防省)は、公式サイトで、西沙諸島について、「海南島から約180カイリの距離にある南中国海四大群島のひとつで、中国人だけが訪れることのできる情熱の土地だが、現在までに訪れた人はわずか1万人しかいない」と紹介している。紺碧の空と白い雲のもと、太陽の光がさんさんと輝く美しい海外のビーチに憧れている読者諸君、中国の西砂諸島を見落としてはいないだろうか?現時点で、西沙諸島を訪れる唯一の政府公認ルートは、指定クルーズ船を利用することだ。今年初め、クルーズ船「椰香公主(ココナッツ・プリンセス)」が正式に退き、旅客定員300人のクルーズ船「北部湾の星」号が後任についた。

<17>  「人民網日本語版」2016年4月14日
広島のもう一つの「顔」
4月11日午前、ケリー米国務長官や英国・フランス・ドイツなど各国の外相が、岸田文雄外相の案内で、広島の平和記念公園を訪れた。今から71年前に米国が広島に原爆を投下して以来、米国務長官が今回初めて広島の原爆関連施設を訪れた。だが、厳粛な面持ちのケリー長官らが、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花したとき、広島が世界で最初に原子爆弾が投下された都市であること以外に、欧米諸国にはほとんど知られていないもう一つの顔があることを、彼らは知る由もなかった。広島の「もう一つの顔」とは、日本の近代化に伴う一連の侵略戦争の大本営であり、兵器工場や残虐きわまる中国侵略部隊の駐屯地という顔だ。1894年、日本は甲午戦争(日清戦争)を起こした。同年9月、明治天皇は「みずから出征」し、作戦司令部の大本営を広島に移し、帝国議会も広島で召集された。広島市内には、今でも、辺境開拓・領土拡大という大義名分のもとに侵略戦争を始めた明治天皇の「武功」を記念するために造られた「広島大本営跡」などの石碑が残っている。

<16> 「人民網日本語版」2016年4月14日
中国の「剰女」をテーマにしたSK-IIのキャンペーン動画が話題
中国で結婚適齢期を過ぎているにもかからず結婚していない「剰女」をテーマにした、化粧品メーカー・SK-IIのキャンペーン動画がネット上で大きな話題となり、世界の独身女性が共感を覚えている。参英国放送協会(BBC)のサイトの9日の報道によると、「最後に行く婚活マーケット」と題する約4分の同動画は、SK-IIの「CHANGE DESTINY(運命を変える)」キャンペーンの一環で、「剰女」のレッテルを貼られた女性が中国の社会で受けるプレッシャーを紹介している。「剰女」は、結婚適齢期を過ぎても結婚していない女性に対する新しい称号。中国の伝統的な意識では、結婚と出産が女性の首要な「任務」と見なされている。SK-IIのMarkus Strobel最高経営責任者(CEO)は、「この動画は、美しく才能があり、勇敢な女性たちが直面している問題を紹介している。中国では女性が『剰女』というレッテルを張られるのを恐れ、27歳までに結婚しなければならないという大きなプレッシャーにさらされている」と指摘する。

<15> 「人民網日本語版」2016年4月13日
英国修士号の女性、留学費用が年に24万元も中国での月給を3千元希望
教育部(省)の最新データによると、2015年度において中国は52万3700人の留学生を送り出し、各種留学の後に帰国した人数は合計40万9100人だった。彼らの一部の人は出国を決めてから帰国して就職するまで全て両親の「操り人形」状態で、留学に多額の費用をかけている。にもかかわらず、雇用機関は留学帰国者を選りすぐるようになり、学制などのハードルを明確に設定するところもあるが、給料ももはやさほど面目はない。帰国して就職する留学生が増えるにつれ、多くの留学帰国者は帰国後の失業状態になっている。雇用機関にとっては、「メッキを施した」留学帰りの人材はさほどあまり歓迎されておらず、多くの雇用機関は彼らに杓子定規な規定を設定している。

<14> 「人民網日本語版」2016年4月13日
2人っ子のワーキングママのコストはいくら?産休中の給料は雀の涙ほど
今年の1月1日から「2人っ子政策」が全面的に施行され、3月28日には16の省(区・市)が最新の結婚休暇、出産休暇規定を発表した。そのうち大半は元々98日だった出産休暇を128日から7カ月に延長しており、人々にとって明るいニュースとなった。これと同時に児童医療資源の増加、産科の拡大、高齢妊婦のリスク予防など一連の有利な措置が連続で打ち出され、2人目の子供の出産準備であるようにも見える。しかし2人の子育てをするワーキングママ達からすると、仕事をしながら家庭を持つこと、彼女たちの選択は一時的な衝動ではなく、熟考を重ねる必要がある。筆者がインタビューでわかったことは、多くのワーキングママが2人目の子供を望んでおり、2人目の子供が家庭において重要な意味を持つことをよく認めている。しかし子供を産むとなると必ず高齢の親の支援も必要となり、家にいる高齢の親が世話をする条件が整っていない共働き家庭は諦めるほか選択肢はない。

<13> 「人民網日本語版」2016年4月13日
中国の「慰安婦」生存者 残り21人に
「慰安婦」をテーマにしたドキュメンタリー「三十二」が12日午前、南京利済巷慰安所陳列館で寄贈式典を催した。同作品の顧問を務める中国「慰安婦」問題研究センターの蘇智良センター長は、現在身分を公開している中国の「慰安婦」生存者は残り21人となったと紹介した。ドキュメンタリー「三十二」は2012年12月に撮影を開始、中国侵略日本軍の「慰安婦」制度の被害者である韋紹蘭さんと、この高齢者の中日ハーフの息子である羅善学さんの物語を描いている。「三十二」に続き、監督の郭柯氏は2014年初めに再び「慰安婦」をテーマにしたドキュメンタリー「二十二」の撮影を開始、撮影場所は湖北省、海南省、山西省等五省におよび、「慰安婦」制度の被害者22人の生活の現状を記録し、作品はすでに完成して間もなく封切られる。中国慰安婦問題研究センター提供の統計によると、70数年前の第二次世界大戦中、約40万人のアジア女性が日本軍の「慰安婦」となり、このうち20万人以上が中国の女性で、人間性を蹂躙する被害を受けた。

<12> 「人民網日本語版」2016年4月13日
北京、美しい春の景色が楽しめる「緑皮車」が人気
北京では、あたたかい春の季節になると、雲居寺や十渡、野三坡、百里峡など、美しい景色が楽しめる北京郊外へと向かう6437便「緑皮車」(従来の普通列車)が人気になり、周末になると切符がなかなか手に入らなくなる。同便が止まるどの駅にも美しい景色があり、値段もリーズナブルで、旅行専用列車のような存在になっている。今月8日、北京西駅の改札口を急いで通る旅客が7番ホームに向かった。大勢いる乗客の多くが、6437便に乗って北京郊外へ遊びに行く人で、登山用のリュックを背負っていたり、釣り竿や絵の道具を持っていたりして、非常に胸を躍らせている様子だった。時速80キロ以下の「緑皮車」がどうしてこれほど人気なのだろう?同便は、京原線で唯一の各駅停車便で、総延長250キロで、北京市、河北省、山西省の計31駅に止まり、121のトンネル、161の橋を通過する。料金は一番安い席で16.5元(約280円)。1キロ当たりわずか約1.12円という計算になる。

<11>  「人民網日本語版」2016年4月13日
中国、大卒者の失業率が5年連続で低下
第三者調査機関・麦可思(MyCOS)研究院がこのほど発表した調査データによると、2010-14年度の学部、高等職業学校・高等専門学校の卒業生の失業率が低下の一途をたどった。データによると、失業率が低下している原因の一つは、卒業後の進路が多元化していることにある。麦可思のデータによると、同期、大卒者の卒業から半年後の失業率は低下し、学部卒業生は8.1%から6.4%に、高等職業学校・高等専門学校の卒業生は11.6%から8.1%にそれぞれ低下した。失業率が低下している原因の一つは、卒業後の進路が多元化していることにある。同期の学部卒業生のうち、正規の職に就いた卒業生の割合は低下しているのに対し、起業したり、国内の大学や香港、澳門(マカオ)、台湾、国外の大学院に進学している卒業生の割合が高くなっている。同期、高等職業学校・高等専門学校の卒業生のうち、正規の職に就いた卒業生の割合はほぼ横ばいだ。

<10> 「人民網日本語版」2016年4月12日
アルタイの遊牧民、移動の1日 新疆
3月中旬から4月中下旬は毎年遊牧民が春の牧場の移動を行なう季節だ。新疆維吾爾(ウイグル)自治区イリ・カザフ自治州アルタイ山の麓イルティシュ川の湖畔に住むカザフ族遊牧民は子供を身ごもる母羊と子羊に十分な草や飼料を与えるため、草地が少ない冬の牧草地を離れ、年一度の「命の大移動」を開始する。新疆の草原や高山の牧草地は標高によって山々の草場の分布帯が異なり、遊牧民らは代々季節の変化に伴い牧草地を転々として放牧を行なう。

<9> 「人民網日本語版」2016年4月11日
高まる健康意識 中国で急増する都市マラソン大会
10日、湖北省・武漢市で初めてのマラソン大会が開かれ、同日午後2時に無事終了した。ここ数年、このような都市部でのマラソン大会が中国で急増しており、マラソンは国民的なスポーツになりつつある。中国陸上協会のデータによると、中国で行われる年間のマラソン大会の数は2011年が22回だったのに対して、2015年は123回にまで急増した。今年もその勢いは止まることなく、マラソンの年間開催数は200回近くになるだろうとみられている。3月からすでに重慶国際マラソン、東莞国際マラソン、中国(深セン)女子マラソンといった都市部での大会が相次いで行われた。4月10日には、武漢マラソンのほか、陝西省の楊凌、浙江省の金華でもマラソン大会が開催された。

<8> 「人民網日本語版」2016年4月11日
ギャップイヤー 新しい道を選択し始めた中国の若者
湖南師範大学を卒業したばかりの孫暁さんは当初、アフリカについて「黒い悪臭を放つ用水路、道端に横たわる病人、ハエが群がる魚を売る屋台」といったイメージを抱いていた。ところが、2015年、「中国ギャップイヤー計画」に参加しケニアを訪れた彼女がその1年後に話した現地の印象は、「スラム街で元気よく生き生きと落書きを描く人、民族舞踊を情熱的に踊るダンサー、好奇心いっぱいの子供たちの好奇心に満ちた大きな眼」といったものだった。孫さんが参加した「中国ギャップイヤー計画」は、中国青少年発展基金会の出資援助による社会共益プロジェクトで、卒業を控えた若者たちが、国外または海外に3カ月から1年間出かけ、異文化を体験することを支援するという内容だ。彼らが、引き続き研究を深める、あるいは社会人になる前に一定の期間日常生活を離れて異文化を肌で感じることを通じて、自分自身をより深く知ることを目的としている。2016年の「中国ギャップイヤー計画」の募集は、4月15日にスタートする。

<7> 「人民網日本語版」2016年4月11日
北京・上海・広州・深センの若者の生活実態データ
3、4年前に社会人となった1990年代生まれは、職場で鍛えられ、大都市生活の大きな圧力を受けてきた。これらの若者の生活の実態はどのようなものであろうか?某メディアが、調査を通じて、若者の日々の圧力に関する比較報告を取りまとめた。その内容を覗いてみよう。1日3度の食事は、日常生活で大きなウェイトを占めているが、大都市では、1回分の食事代も決して侮れない。上海や北京は平均約30元、最も安い広州でも平均21元かかる。このほか、ミルク、お米、卵などの基本的な日常食品の値段についても、広州が最も安い。

<6> 「人民網日本語版」2016年4月8日
中国大学教育品質報告 大学生数、中国が世界一
中国教育部(省)は7日、「中国高等教育(大学教育)品質報告」を発表した。同報告は、中国ひいては世界で初となる、国家による「大学教育の質」に関する報告となった。現時点で、大学教育の規模(大学生数)は、中国が世界トップに立っており、地域別配置も合理化している。だが、その一方で、卒業生の能力面での欠如や専攻科目設置の立ち遅れなどの問題も、いまだに解決されていないのが現状となっている。教育部高等教育教学評価センターの呉岩センター長は、「2015年末の時点で、中国の大学生総数は3700万人に達した。この数値は、新中国成立当時と比べると310倍に上り、中国の大学生数は世界トップとなった」と紹介した。

<5> 「人民網日本語版」2016年4月6日
メコン川の中国による緊急補給水がベトナムに到達
2015年末から強いエルニーニョ現象の影響を受け、澜滄江—メコン川流域の各国は程度の違いはあるが、いずれも干ばつに陥った。このところ干ばつの状況がより一層厳しくなり、沿岸各国の国民生活に影響を来している。ベトナム側の要請と流域諸国の懸念に配慮し、中国政府は困難を克服し可能な限り最大限の努力を行なうことを決定し、3月15日から4月10日にかけて中国側にある雲南省景洪水力発電所によるメコン川下流への水の補給を実施したたことで、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムなどの国の干ばつが緩和する見込みだ。このほど、この補給水はすでにベトナムに到達した。

<4> 「人民網日本語版」2016年4月6日
世界で最も美しい絶景を作り出す中国の棚田
棚田とは、山や丘の斜面を切り開いた、階段状の田んぼのこと。中国の棚田は主に、長江以南の山間部にあり、特に山が多く降雨量も多い広西チワン族自治区や雲南省に多い。中国の棚田は、農民の長期にわたる労働の成果で、知恵の結晶とも言える。「地球で最も美しい曲線」を描き出す、中国の美しく壮大な棚田を紹介する。広西チワン族自治区桂林竜勝県の「竜脊棚田」は、「世界一の棚田」と言われている。広大な「竜勝棚田」は、竜勝県南東部にある和平郷の標高300-1100メートルの地域にあり、最大勾配は50度。「平安チワン族棚田(竜脊棚田)と「金坑紅ヤオ棚田」に分かれ、それぞれチワン族文化、ヤオ族文化の代表となっている。

<3> 「人民網日本語版」2016年4月5日
物価は「耐えられない高さ」、国民の過半数が回答
中国人民銀行は31日、50都市の2万世帯を対象に行った2016年第1四半期のアンケート調査結果を発表した。それによると、52.7%の国民が「物価が高くて耐えられない」と答えた。調査結果によると、物価満足指数は25.2%で、前の四半期に比べて1.1パーセントポイント下落した。一方、物価が高く、我慢しがたいと感じた国民の割合は1.7パーセントポイント上昇した。多くの市民が最大の支出と見なしている住宅価格に関しては、「高くて耐えられない」と答えた回答者は50.7%となり、前四半期比で1.3パーセントポイント下落した。また、就業と収入に関しては、収入が「増加」と「ほぼ変わらない」と答えたのは79.6%で、前四半期比で1.2パーセントポイント増加した。一方、45.1%が「情勢は厳しい、就職は難しい」または「なんともいえない」と回答した。

<2> 「人民網日本語版」2016年4月5日
南京大虐殺生存者と犠牲者遺族が「清明祭」追悼式典を開催
南京大虐殺の生存者並びに犠牲者遺族の一部が4月4日に集まり、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館(江蘇省南京市)内にある犠牲者の氏名を刻んだ壁の前で「清明祭」の式典を行ない、日本軍に殺害された親族を追悼した。追悼式典には日本人、抗日元兵士の代表等がともに参加した。

<1> 「人民網日本語版」2016年4月1日
中国の原発、実力と信用で海外進出を果たす
中国広核集団とチェコ電力(CEZ)は3月30日、プラハで「原子力エネルギーおよび再生可能エネルギー分野での全面的な提携に関する覚書」に調印した。中国の原子力発電は熾烈を極める国際競争の中、実力と信用を頼りに、中国の新たな「名刺」へと成長した。中国の原発の海外進出が加速するに伴い、国際世論からは雑音も聞こえてくるようになった。一部の海外メディアは中国の原発の安全性を疑い、中には中国の海外原発プロジェクトが現地の環境に脅威を与えていると大げさに書きたて、中国の原発の経済効果に疑問を呈し、提携国の国家安全を懸念する海外メディアもある。様々な声が飛ぶ中、最も説得力があるのは事実ただ一つだ。