「人民網日本語版」2016年1月後半 抜粋(2016/2/1)

「人民網」日本語版から労働者・労働組合および日中関係に関わる記事を選択して、その抜粋(冒頭部分)掲載します。記事全文は見出しをクリックすると原文(日本語・中国語)を読むことができます。

<20> 「人民網日本語版」2016年1月29日
中国各地で産休の60日間の延長を発表
「2人っ子政策」の実施を受け、「産休期間の延長」を求める声が高まっている。一部の省(自治区・直轄市)では、今年の省レベル両会(人民代表大会と政治協商会議)開催中に、産休期間を明確に定めている。その多くが、国が定める98日間の産休に加え、60日間の産休延長を認めている。また、江西省は15日間、四川省は20日間、寧夏省は25日間など、配偶者出産休暇についても明文化された。

<19> 「人民網日本語版」2016年1月29日
公安部、戸籍制度改革推進のための施策を発表
中国公安部(省)は28日にテレビ電話会議を開き、全国の公安機関が戸籍制度改革を着実に推進し、戸籍人口ベースの都市化率向上を加速させるための施策を発表した。具体的措置は次の通り。〇重点対象層に着目する。「進学のため農村から都市に移り住んだ学生」、「軍隊への入隊のため都市に移り住んだ人」、「都市部での就業・居住経験が5年以上の人」、「一家揃って農村から都市に移り住んだ人」という4種類のグループを重点対象とし、それぞれの定住政策を検討し、解決策を打ち出す。

<18> 「人民網日本語版」2016年1月29日
多くの準定年退職者、向こう5年以内の退職を希望
HSBCが発表したグローバル調査「将来の退職生活:健康新起点」によると、中国大陸の4分の3の準定年退職者(45歳以上の在職者)が、条件が許すなら向こう5年以内の退職を希望していることがわかった。この現象は世界範囲で準定年退職者に見られる傾向であるが、その割合は世界の平均水準である65%より高く、国別ではアルゼンチン(78%)とフランス(77%)に次ぐ高さで、イギリス(75%)とほぼ同様の結果となった。調査によると、退職を希望する最も一般的な理由は、「家族と過ごせる時間が増えるから(56%)」と「自由に観光や趣味に時間を費やせるから(51%)」で、退職した伴侶がいることや退職した友人が多くいることも、退職希望の意思を固める要因となっている。

<17> 「人民網日本語版」2016年1月29日
アリババが小売売上高の11.3%担う 10~12月
アリババ(阿里巴巴)集団はこのほど、2015年第4四半期(10-12月)業績報告を発表した。同期にアリババの小売プラットフォームで行われた取引の金額は社会消費財小売売上高の11.3%を占めたほか、阿里雲(アリクラウド)の売上が上々で、前年同期比126%増加したという。同報告によると、同期のアリババの収入は345億4300万元(1元は約18.3円)に上り、同32%増加した。米国会計基準以外の基準で計算すると利益は191億1100万元で同27%の増加となる。中国の小売プラットフォームの有効利用者数は4億700万人に達し、同期に2100万人増加した。モバイルプラットフォームの月間有効利用者数は3億9300万人に上り、同期に4700万人増加した。小売プラットフォームの取引額は9640億元、うちモバイルプラットフォームが68%を占めた。また同期には天猫(Tmall)の収入が1260億元に達した。

<16> 「人民網日本語版」2016年1月26日
春節の海外旅行者、1人あたり消費額1万元超 
「海上カウントダウン」が新たなブームに
今年の春節(旧正月。今年は2月8日)連休中、中国人の海外旅行熱は、為替レートの影響をもろともせず、衰えることを知らない。世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した統計データによると、中国は引き続き、世界最大の海外観光客源国であり、中国人は海外旅行消費額が最大の国民となっている。2016年春節連休中、海外を訪れる中国人観光客の1人当たり支出額は1万元(約18万円)を上回る見通し。「土豪(田舎くさい金持ち)観光客」の中には、最高で30万元(約54万円)以上を海外旅行に費やす人もいるという。

<15> 「人民網日本語版」2016年1月26日
特大都市を除き大卒生定住を全面解禁
中国国務院の李克強総理は22日、国務院常務会議を開き、その会議において、人を中心とした新型都市化のさらなる推進に向けた処置として、ごく少数の特大都市を除き、大学新卒生の定住制限を全面的に撤廃することを決めた。以上を踏まえ、会議では以下の各事項を決定した。1 農村から都市に移住する人々の定住制限を緩め、彼らが保有する土地請負権、宅地使用権、集団利益配分権の法に則った自主的な有償による放棄の制度構築を検討する。ごく少数の特大都市を除き、大学卒業生、技術労働者、留学帰国者を対象に、都市定住制限を全面的に廃止する。

<14> 「人民網日本語版」2016年1月26日
日本ではなぜネットショッピングが流行らないのか?
中国では急速に発展し、毎年「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」のたびにその記録が更新されているネットショッピングだが、日本での人気はそれほど高くなく、人々は親しい友人と一緒にお店に買い物に行くというスタイルをより好むようだ。これは彼らの社会構造にも関係があるかもしれない。日本には「男は外で働き女は家を守る」という考えがある。日本の主婦たちは働きに出なくていいので(当然ながら現在ではこのような状況にはすでに変化が生じているが)、生活リズムはそれほどきつくはない。毎朝、夫が出勤し、子供が登校すると、主婦たちは友人と街に出てショッピングをゆっくり楽しむ時間がたっぷりあるからだ。

<13>  「人民網日本語版」2016年1月25日
春運スタート 帰省は中国人にとって一種の「信仰」
1月24日0時11分、今年の春運(春節<旧正月>の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)の最初の列車となる3603号が北京駅から重慶北駅に向けて出発、厳しい寒さの中、北京の春運の幕が開いた。これに引き続くように全国の各省(自治区・直轄市)も正式に春運期間に突入した。2016年の春運は今月24日から3月3日までの計40日間。旅客輸送部門は全国の旅客輸送量は、前年同期比3.6%増の延べ29億1千万人に達すると予測している。この数字は年々増加の一途を辿っており、その年によって情況は異なるものの、年間を通して最大規模の周期的な人口移動は、さまざまな課題に直面しながら続いている。

<12> 「人民網日本語版」2016年1月23日
中国都市部の新規就職1312万人 15年
人的資源・社会保障部(省)の李忠報道官は22日の記者会見で、2015年第4四半期(10-12月)の活動進捗状況を報告した。それによると、同年には都市部で新たに1312万人が就職し、失業者の再就職は567万人、就職困難者(40歳以上の女性および50歳以上の男性)の就職は173万人で、年度末の都市部の登録失業率は4.05%だった。都市部での新規雇用1千万人以上、登録失業率4.5%以内との目標は全面的に達成されたという。15年末現在、各種社会保険の加入者数は、基本の年金が8億5800万人で前年末比約1601万人増加、都市部の基本医療保険が6億6600万人で同約6823万人増加、失業保険が1億7300万人で同約283万人増加、傷害保険が2億1400万人で同約765万人増加、出産保険が1億7800万人で同約730万人増加だった。

<11> 「人民網日本語版」2016年1月22日
「中国で最も美しい村」江西省婺源県、雪を纏う古い村の美しい風景
「中国で最も美しい村」と称される江西省婺源県江湾鎮篁嶺に1月21日、年明けで初めての雪が降り、銀世界に染まる古い村はまるで山水画の絵巻のような一味違った味わいを魅せており、多くの観光客が集まり見学していた。20日早朝から21日午後4時までの間、九江、景徳鎮の両市と宜春、南昌、上饒三市北部の21県(市)にはみぞれ又は雪が降り、7県(市)では積雪が見られた。そのうち彭沢、瑞昌、九江県、湖口、廬山等の5県(市)の積雪は2センチを超え、彭沢が最も多く4センチ2ミリメートルの雪が積もった。

<10> 「人民網日本語版」2016年1月22日
習近平主席「今後5年間を捉え『一帯一路』を共同建設」
習近平国家主席はカイロのアラブ連盟本部で「中国・アラブ関係の素晴らしい未来を共に切り開く」と題する重要演説を行い、中国とアラブの両民族は互いに誠実に接しており、この信頼が揺らぐことはないと強調。「われわれは『一帯一路(1ベルト、1ロード)』を共同建設し、平和、イノベーション、先導、ガバナンス、融合の行動理念を確立し、中国とアラブという二大民族の復興推進のために一層合流する必要がある」と述べた。 また「中国とアラブが『一帯一路』を共同構築し、エネルギー協力を主軸、インフラ整備と貿易・投資円滑化を両翼、原子力、宇宙・衛星、新エネルギーの三大ハイテク分野を突破口とする『1+2+3』協力構造はすでに早期収穫を得ており、トップレベルデザインは日に日に成熟し、実務協力は活力を示し、人的・文化交流は豊富で多彩だ。

<9> 「人民網日本語版」2016年1月21日
「出稼ぎ労働者実名制」を全面実行へ 銀行による給与支給代行も奨励
国務院弁公庁は先日、「出稼ぎ労働者への給与支給延滞の全面的解決に関する意見」(以下「意見」とする)を通達、出稼ぎ労働者への給与支給延滞問題を健全に防ぎ解決するための長期的メカニズムを構築し、根本からこの問題を解決するための明確な要求を示した。中国青年網が伝えた。
人的資源・社会保障部(省)の邱小平副部長は、「現在、給与保証金といった制度の確実な実行が見られず、その役割は十分に発揮されていない。企業の給与支給延滞に対する処罰も非常に軽く、罰金2万元を超えることはない。ややもすれば数百万、数千万と延滞される給与額と比べればなんの抑止力にもなっていない」と述べた。

<8> 「人民網日本語版」2016年1月20日
自動車の排ガス汚染は煙霧の重要な原因 環境保護部
中国環境保護部(省)はこのほど、「2015年中国自動車汚染防止年次報告書」を発表し、2014年の全国の自動車排ガス汚染状況を明らかにした。中国の自動車生産・販売台数は6年連続で世界一となり、自動車の排ガス汚染は中国の大気汚染の重要な発生源、煙霧・光化学スモッグの重要な原因となっており、排ガス汚染防止の緊急性は日増しに高まっている。中国環境保護部汚染防止司の汪鍵副司長によると、中国の自動車保有台数は持続的に増加している。2014年、全国の自動車生産台数は2372万3千台、販売台数は2349万2千台。うち、現行の排ガス国家基準を満たした「緑標車」は93.2%を占めるが、基準を満たしていない「黄標車」が依然6.8%を占めている。

<7> 「人民網日本語版」2016年1月20日
冬の日の農村の宴会「壩壩宴」 四川省
四川省の各地の農村で流行している「壩壩宴」は、毎年年末もしくは結婚、出産、新築などの際に設ける盛大な宴会だ。親戚や友人を招待し集い、共に食事をすることが「壩壩宴」と呼ばれている。地形的に限られた農村では通常自宅か近所の家の敷地、または近くの竹林道、土手、平地、刈り取った畑で行われる。開催時には親戚、友人、近くや遠くの隣人、年寄りや子供が集まってきて和気あいあいと一家を挙げて祝う。旧暦12月8日に当たる1月17日、四川南部に位置する内江市の農家で祝いの宴会が行なわれている最中だった。同日の最低気温は3℃で、早朝から勤勉な農村の女性たちが前菜の準備を始めた。

<6>  「人民網日本語版」2016年1月20日
中国大陸部の総人口は13億7千万人 男性が女性を3366万人上回る
国家統計局は19日、2015年の国民経済運行状況を発表した。これによると、2015年末の時点で中国大陸部の男性人口は7億414万人、女性人口は6億7048万人で、男性が女性を3366万人上回った。ネット上では冗談半分に、「男性はがんばらないと悲惨なことになるぞ」などと囁かれている。データによると、2015年末時点で中国の31省(自治区、直轄市)と中国人民解放軍の現役軍人を含む中国大陸部の総人口(香港・マカオ特別行政区、台湾省および海外の華僑を含まず)は13億7462万人で、前年比680万人増加した。年間の出生人口は1655万人、死亡人口は975万人。人口自然増加率は4.96パーミルで、前年比0.25パーミル低下した。

<5> 「人民網日本語版」2016年1月20日
春節の食文化、中国の10大伝統料理
中国のお正月・春節(今年は2月8日)に、中国人は何を食べるのだろう。以前、肉や魚などのご馳走は春節にしか食べられないという人も多かったが、今ではそのような時代も過ぎ去った。春節は、家族全員が集まる機会になるだけでなく、中華民族の心の宿る文化的な帰属意識が反映される時でもある。伝統的には、春節に何を食べるのだろう?餃子 南北朝(439-589年)時代に起源を持つ餃子は、多くの人に愛される庶民的な食べ物。春節の食卓にも必ず並ぶ。

<4> 「人民網日本語版」2016年1月20日
2015年の税収が11兆元超え
中国国家税務総局が17日に公表した2015年度の公共財政収支状況によると、2015年全国の税収入は、前年比6.6%増の11兆604億元(1元は約17.7円)に達した。税収データによると、2015年は第三次産業の景気好調が持続した結果、第三次産業による税収は全体の税収割合の54.8%を占め、前年比1.3ポイント増加し、第二次産業税収を9.7ポイント上回った。第三次産業の税収増加率は7.6%となり、第二次産業の税収増加率より5.5ポイント高くなった。税収の貢献率からみると、第三次産業の税収増加額は全税収増加額の80%を占め、前年度比13ポイント増となった。そのうち、インターネット関連サービス業の税収増加額が19%だった。

<3> 「人民網日本語版」2016年1月19日
都市・農村医療保険統合、6月までにタイムテーブル発表
中国人的資源・社会保障部(省)の遊鈞・副部長は、人社部が18日に開催した「都市・農村の住民基本医療保険制度の統合に関する国務院の意見」ビデオ会議において、各省(自治区・直轄市)に対し、都市・農村の住民基本医療制度の統合に向けた全体計画を今年6月末までに完成させ、トップダウン設計の強化に務め、具体的なタイムテーブルとロードマップを発表するよう求めた。都市部住民基本医療保険制度と新型農村合作医療制度を統合することは、中国全国民の基本医療保険が都市部・農村部で分かれていた「二元構造」が終わりを迎えることを意味しており、中国医療保険制度が、より公平かつ持続可能という目標に向かって重要な一歩を踏み出したことを示している。

<2> 「人民網日本語版」2016年1月19日
特殊家庭の老人を対象とした「高齢者後見人」制度が発足
今後、「失独高齢者(一人っ子を亡くした老親)」「空の巣高齢者(子どもが巣立ち残された老親)」など特殊家庭の高齢者が、高齢者施設に入居する際や病気治療のため入院する際に、本人を手伝って手続きを行う「高齢者後見人(代理の子供)」を持つことができるようになった。北京市民政局は17日、「特殊家庭高齢者の高齢者施設入居に関するプロジェクト」をスタートした。同日より、失独高齢者、民事手続を行う能力のない子供を持つ人、子供のいない人、子供が近くにいない人など、3種類の特殊家庭状況にある北京戸籍を持つ高齢者は、市民生局が指定する北京英碩扶老公益基金会に委託し、後見者が本人に代わって入居契約書への署名など各種手続きを行うことが可能となった。
<1> 「人民網日本語版」2016年1月18日
ホワイトカラーの賃金1位は北京 平均月収9千元
2015年第4四半期(10-12月)は「厳冬」だったといえる。昇進や昇給は望むべくもなく、賃金が下がらなければ「御の字」だったからだ。「浙江在線」が伝えた。全国主要32都市の平均賃金をみてみよう。平均より少なくともあわてる必要はない。平均は6070元(約9万4264円)だったが、これはあくまで平均だ。真に比較すべきデータは細分化された各都市のデータだ。今回のデータは、「2015年冬季中国の雇用主の需要・ホワイトカラー人材の供給報告」による。北京、上海、広州、深センなどの地域の平均月収が他地域を大きく上回ることは想像に難くない。果たして北京は9227元(約16万4804円)で、今回も全国トップの座にどっしりと座った。