「人民網日本語版」2015年12月前半 抜粋(2015/12/17)

「人民網」日本語版から労働者・労働組合および日中関係に関わる記事を選択して、その抜粋(冒頭部分)掲載します。記事全文は見出しをクリックすると原文(日本語・中国語)を読むことができます。

<20> 「人民網日本語版」2015年12月16日
雪のタクラマカン砂漠を空撮、まるで童話の世界 新疆
強烈な寒気の影響を受け、12日夜から新疆維吾爾(ウィグル)自治区のタクラマカン砂漠周辺では雪が降り始めた。一面真っ白な雪景色の砂漠はまるで童話の世界のようで、多くの写真愛好家や観光客が集まった。写真は12月14日に同自治区ロプノール県タクラマカン砂漠の雪景色を空撮したもの。

<19> 「人民網日本語版」2015年12月16日
2015年中国の「今年の人物」総ざらい
〇驚喜(きょうき)【屠呦呦】ユーユーと鹿は鳴き、野の蒿(よもぎ)を食べる
中国の薬学者・屠呦呦氏が発見したアーテミシニンをマラリア患者の治療に使うと、致死率が著しく低減した。この功績によって、同氏は、2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。中国の科学者が、国内で進めた科学研究で自然科学関連のノーベル賞を受賞したのは、今回が初めてだった。

<18> 「人民網日本語版」2015年12月15日
世にも珍しい中国の「海藻の家」を訪ねて 山東省
山東省栄成市煙墩角村で12月13日、大勢の観光客が海藻の家でオオハクチョウを見学している。海藻の家は主に山東半島東端にある栄成沿岸一帯の漁村に点在しており、強い地域特性を備えた珍しい中国の伝統家屋である。海藻の家は天然石の塊で壁を築き、近海で生育した海藻で屋根をふいている。また、雨風を凌ぐことができるほか、保温、断熱、防腐、防虫に優れ100年の間、耐久可能だ。今や、栄成市で現存している海藻の家の数は限られており、中でも最古の家は数百年の歴史を持ち、すでに修復保存作業を開始している。栄成市の生態系が改善されるに伴い、毎年冬になると、数千羽のオオハクチョウが越冬のためシベリアなどから飛来し、地元の観光業の急速な発展をけん引している。

<17> 「人民網日本語版」2015年12月15日
中国の全国高速鉄道路線図が登場
中国高速鉄道の総延長は1万2000キロに達し、世界の高速鉄道の総延長の半分以上を占めるようになっている。非常に正確な「全国高速鉄道路線図」がこのほどまとめられた。路線ごとに色付けが異なり、詳しい駅名も書かれているため、地下鉄に乗るような感覚で、鉄道の旅に出かけることができる。この路線図を見ると、仕事をさぼって旅行に出かけたくなる。今すぐ切符を買って出かけよう!人民日報の公式微博(ウェイボー)が伝えた。

<16> 「人民網日本語版」2015年12月15日
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館新館が一般市民に開放
12月14日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館の第三期工事で拡張された新しい展示館が一般市民に公開され、多くの見物客が足をはこび「正義必勝、平和必勝、人民必勝」をテーマとする展示を見学した。新館は記念館平和公園の北側にあり、テーマを「勝利」とし、約1100点の写真と約6000点の文化財が展示されている。これにより侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館には「歴史」、「平和」、「勝利」という三つのテーマ展示エリアをもつことになった。

<15>  「人民網日本語版」2015年12月15日
大都市のポイント制戸籍政策 戸籍登録の難しさ
流動人口の戸籍登録問題に関し、先日相次いで発表された二大政策「北京市ポイント制戸籍管理弁法(意見募集稿)」と国務院公布の「居住証暫定条例」が人々の注目を集めている。専門家はこの一連の政策に関して、中央政府と地方政府が大都市への人口集中に対する厳しいコントロールと、流動人口の「同城待遇(戸籍にかかわらず、同じ都市に住む人に義務教育の面で同じ待遇を与えること)」の最適なバランスを模索しようと共に積極的に取り組んでいることを示していると指摘している。

<14> 「人民網日本語版」2015年12月15日
中国、転職シーズンが前倒しで到来 社会経験3-5年が中心
中国では年末になると、転職する人が増加する。人材の流動の約6割がこの時期に集中している。重慶市でこのほど開催された合同企業説明会では、社会人経験3年以上の26歳の求職者が約7割を占め、「転職」の機会を探っていた。求人サイト「匯博人材網」のビッグデータによると、12月に入り、求職者12万5839人がログインし、履歴書を更新した。うち、34%に当たる5万3697人が在職中でありながら、新しい仕事を探している。人的資源の専門家は、「例年より10%多い数字。転職シーズンを前倒しで迎えている」と分析している。

<13> 「人民網日本語版」2015年12月14日
「2015年十大ホットワード」候補発表
国家言語資源モニタリング研究センター、商務印書館、人民網、CCTVニュースの共同主催による、中国版「今年の言葉」を選ぶ「2015年漢語盤点」選出活動が、「2015年十大ホットワード」候補となる「字」および「ワード」を発表した。国内部門では、ネットユーザーは、「跌(下落)」「穏(安定)」「二孩(2人目の子供)」「股災(株式市場危機)」など、自分自身の生活との関わりが深い言葉を選ぶ傾向が高かった。また、今年の政界で注目された「実(真実)」「インターネットプラス」「閲兵(軍事パレード)」「習馬会(習近平・馬英九会談)」「創業」なども人気が高かった。このほか、「廉(廉潔)」「反腐敗」「煙霧」「新常態(ニューノーマル)」など昨年選ばれた十大ホットワードも、今年再び候補に挙がり、環境保護や腐敗一掃などの社会問題に対する人々の注目度の高さが反映されている。

<12> 「人民網日本語版」2015年12月14日
世界労働時間番付、日本はトップ10圏外に
日本は長きにわたり、労働時間が過度に長い国と見なされてきた。多くの外国人が、日本人は仕事中毒だと考えてきたのだ。では実際はどうなのか。経済協力開発機構(OECD)は先ごろ、38カ国の労働者の1年間の労働時間について調査を行った。チャイナネットが伝えた。調査結果では、1位がメキシコで平均労働時間は2228時間に達した。意外なのは日本が1729時間で第21位、10位内に入っていないことだ。労働時間が最も長い国トップ10 第1位 メキシコ 2228時間 第2位 コスタリカ 2216時間 第3位 韓国 2124時間 第4位 ギリシア 2042時間 第5位 チリ 1990時間。労働時間が最も短い国トップ10 第1位 ドイツ 1371時間 第2位 オランダ 1425時間 第3位 ノルウェー 1427時間

<11> 「人民網日本語版」2015年12月14日
南京大虐殺犠牲者の国家追悼式典を開催 南京
これは12月13日に南京大虐殺犠牲者の国家追悼式典の様子を撮影したものである。同日は2回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日で、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館において追悼式典が行われた。

<10> 「人民網日本語版」2015年12月14日
28地区が最低賃金基準を引き上げ、昨年を上回る
吉林省、寧夏回族自治区、重慶市などが12月に入り、最低賃金基準の引き上げを発表している。記者の統計データによると、2015年に入り全国の少なくとも28地区が最低賃金基準を引き上げており、引き上げた地区の数は昨年を大幅に上回っている。吉林省、寧夏回族自治区、重慶市などが12月に入り、最低賃金基準の引き上げを発表している。そのうち吉林省第一級地区の最低賃金基準は月1320元(1元は約18.73円)から1480元に、寧夏回族自治区の一類区は1300元から1480元に、重慶市第一級地区は1250元から1500元に引き上げられた。

<9> 「人民網日本語版」2015年12月13日
李克強総理、「居住証暫定条例」を公布 来年1月1日より施行へ
国務院の李克強総理はこのほど国務院令第663号に署名、「居住証暫定条例」を公布した。同条例は2016年1月1日より施行される。計23条からなる同条例は、「国務院による戸籍制度改革の更なる推進に関する意見」を根拠とし、各地方政府がすでに打ち出している居住証制度を参考に、戸籍・身分証制度とも照らし合わせ、居住証の機能と政府およびその他の関係当局のサービス機能を突出させ、居住証の性質と申請条件を明確にした上で、居住証の所有者に提供される基本的な公共サービスや利便化措置を明確化した。また、各地方政府に対しては、より良いサービスを提供すべく、条件を整えるよう奨励している。

<8> 「人民網日本語版」2015年12月10日
環境保護部が煙霧の汚染物質を分析 石炭がトップ、続いて自動車排ガス
中国環境保護部(省)オフィシャルサイトによると、今月5日以降、季節的な原因による大気汚染物質の排出量増加とその拡散に不利な気象条件の影響から、北京・天津・河北および周辺エリアの多くの都市で大気レベルが甚だしく悪化し、広い範囲で重度汚染の天気となっている。北京・天津・河北地域でこのような重度汚染の天気が生じた原因、今後の動向、北京市が発令した大気汚染赤色警報(最高レベル)の効果と今後の対策などの問題に対し、環境保護部は、中国科学院、清華大学、北京大学、北京工業大学、南開大学、中国環境モニタリング総センター、中国環境科学研究院など国内の一流科学研究機関、約十数団体の専門家で構成される対策チームを組織し、共同で研究、分析にあたる。

<7> 「人民網日本語版」2015年12月10日
東京で南京大虐殺の証言集会を開催 日本
日本・東京のある会館で12月9日、南京大虐殺の生存者である陳徳寿さんが語る自分の家族の悲惨な体験に市民が耳を傾けている。同日、東京の市民団体が「南京大虐殺の証言大会」を開催し、南京大虐殺の生存者である陳徳寿さんを招いた。陳さんは自身の家族が遭遇した悲惨な体験を語り、歴史を忘れず、平和を尊ぶよう呼びかけた。

<6> 「人民網日本語版」2015年12月10日
インド高速鉄道が日本の新幹線方式採用 中国は尊重
9日に行われた外交部(外務省)の定例記者会見で、出席した記者から、「日本メディアの報道によると、インドはムンバイ-アフマダーバード間の高速鉄道で日本の新幹線方式を採用することに同意したという。中国も高速鉄道プロジェクトをめぐりインドとの協力で合意していたインドがこのような選択を行った原因は、中国の借款の金利が高すぎたためではないか。中国はこれをどうみるか」という質問が上がった。同部の華春瑩報道官は次のように答えた。「各国には自らの協力パートナーと協力方式を選択する権利がある。インドの決定と選択を、中国は尊重する。同時に、鉄道協力の強化は中国・インド両国の指導者が到達した重要な共通認識だ。

<5> 「人民網日本語版」2015年12月9日
海外で爆買いする中国人観光客のなぜ
国連世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した統計によると、2012年以降、大陸部が米国やドイツなどを抜き、世界最大の国際観光消費国になったという。中国観光研究院がまとめたデータでは、大陸部の海外観光客数と海外での購買力は3年連続の1位で、15年には人数が前年比16%増加し初めて1億2千万人を突破する見込みだ。英国紙「フィナンシャル・タイムズ」傘下の研究機関がまとめた「中国投資参考レポート」によると、14年に中国人観光客が海外旅行で支出した金額は3兆1千億元(1元は約19.2円)に達し、米ドルに換算すると約4980億ドル(1ドルは約123円)となった。

<4> 「人民網日本語版」2015年12月8日
「中国労働力調査報告」発表 最少の就労時間で最多の報酬を稼ぐ職種は?
中山大学社会科学調査センターは6日、「中国労働力動態調査:2015年度報告」を発表した。2014年の時点で、若年層を中心とした就労者の年齢構成は、もはや過去のものとなった。就労者の平均就学期間はわずか9.28年、職業技術訓練の受講経験者や専門技術の資格(就業資格)証明を所持している割合は低い。生産年齢人口の多くは、過去の職歴を持っており、働いた経験のない人は2割を下回った。農村労働力の約4分の1(26.77%)は、農民工(出稼ぎ労働者)となった経験を持ち、4割以上(40.62%)が、今後も再び都市に出て就労する予定という。

<3>  「人民網日本語版」2015年12月8日
北京、大気汚染最高レベル「赤色警報」を初めて発令
ナンバープレート末尾偶数奇数による通行制限を実施
北京で12月7日夜、大気汚染の最高レベルとなる「赤色警報」が初めて発令された。電気自動車を除く自動車のナンバープレート末尾偶数・奇数による通行制限などの対策が講じられた。7日午後5時、大気の質モニタリングデータは、市街地にある12カ所のモニタリングポイントにおいて、PM2.5濃度が軒並み1立方メートルあたり180マイクログラムを上回る結果を示し、北京全体が煙霧にすっぽりと覆われた。これより前の5日、北京は大気汚染オレンジ(重度汚染)警報を発令していた。北京市緊急時対応弁公室は7日夜、オレンジ色警報を一段上の赤色警報に引き上げた。これにより、12月8日午前7時から10日12時まで、最高レベルの「赤色警報」が市内全体に発令された。

<2> 「人民網日本語版」2015年12月3日
「1ベルト、1ロード」沿線の49カ国に直接投資 1-10月
商務部(商務省)がこのほど明らかにしたところによると、今年1-10月に中国と「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線諸国との投資協力が好調で、二国間投資額はいずれも増加し、「1ベルト、1ロード」の建設は順調に進んでいるという。対外貿易をみると、同期の中国と沿線諸国との二国間貿易額は総額8203億9300万ドル(1ドルは約123.4円)に上り、前年同期比11%減少し、同期の中国の輸出入額のうち25.4%を占めた。中国から沿線諸国への輸出額は5044億ドルで同2.5%減少し、減少幅は同期の中国の対外輸出の減少幅を0.27ポイント下回るとともに、同期の輸出額の27.2%を占めた。また中国の沿線諸国からの輸入額は3159億5千万ドルで同22%減少し、同期の輸入額の23%を占めた。

<1> 「人民網日本語版」2015年12月2日
ラオスで「1ベルト、1ロード」初の電力網協力事業
「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)初の電力網プロジェクトがこのほどスタートした。中国とラオスが初めて協力に成功した「1ベルト、1ロード」における電力網プロジェクト「230キロワット級ラオス北部電力網工事」が、先月29日にラオス・ルアンパバーンで始動式を行ったのだ。同工事は2014年に着工したラオスの国家エネルギー戦略の重要プロジェクト。中国の南方電網雲南国際有限責任公司が請負業者となり、ラオス北部4省で、4つの電力網と4つの変電所を手がける。契約金額は3億200万ドル(約371億円)。