文責:事務局次長 伊藤光隆
5月15日、日中労働者交流協会2021年度総会が東京・蒲田の日港福会館で行われました。はじめてオンラインを併用した総会でした。会場出席者13名、オンライン出席者は6名でしたが、第2部の辰巳さんの講演の時には、オンライン出席者は9名になりました。
総会の報告を次第に基づいて行います。
1.総会挨拶(平賀雄次郎さん)
アジア全体の状況や労働者の状況を考えながら、権力側のイデオロギー操作 に対抗しなければならない、歴史的緊張の中で迎えた総会です。今一度、原点に立ち返って真剣な議論をお願いします。
2.資格審査(藤村妙子事務局長)
総会成立の定足数は、総会出席資格者69名の過半数で35名です。委任状、議決権行使を含めて40名の参加(含オンライン参加)で総会は成立しました。
3.議長選出
総会議長は、伊藤光隆さんが執り行うことになりました。
4.会長あいさつ(伊藤彰信会長)
米中関係の緊張感が高まる中で、「4月16日の日米首脳会談後の共同声明に抗議すべきではないか」という会員の声がありました。市川さんの頃は「もの申す日中労交」でしたが、最近は政治的な発言を控えて「日中不再戦の誓い」を軸に友好関係構築の活動を進めています。とはいえ、日中共同声明(1972)に反するような声明がどういう背景から出てきたのかは明らかにする必要があります。現状を含めて、第2部の特別講演で学び合いましょう。
5.議事
(1)2020年度活動報告(提案:藤村事務局長)→ 承認されました!
・コロナ禍で訪中団の派遣はできませんでしたが、南京記念館から平和メッセージ、グッズ、「南京大虐殺の史実展」が送られてきました。
・会の名称変更に伴い、新しいリーフレットを作成し、会員拡大に役立てまし た。
・新たに「日中労交通信」を2回発行し、会員相互の交流を図りました。
・資料を整備しています。「50年の歩み」発刊を計画しています。
・日中友好のとりくみを若い世代につなぐために、伊藤会長が東京大学で講演しました。
・高幣真公運営委員がホームページの充実に努めました。
(2)2021年度活動方針(案)(提案:伊藤会長)→ 承認されました!
・12月に南京へ行けるのか、北京で第2回シンポジウムはできるのか。コロナがらみで困難な状況がありますが、話し合いたい中身としては①コロナに対して労働組合はどういう活動をしたのか②高齢者増の中で介護対策をどうしていくのか、などです。
・中国とのオンライン会議も検討していますが、日本では情報がアメリカに管理されている状況ですので、実現は難しいようです。
・「日中労交50年の歩み」作成に向けて、まず今年中に年表を仕上げます。
・満州事変90年の学習会を9月18日前後に企画・検討します。
・長野の満蒙開拓団記念館や秋田の花岡など国内研修を企画し、若い人の参加を得て地元の人と交流します。「若い人は学びたがっている」という力強い発言が参加者から相次ぎました。
・「日中労交通信」に会員からの「私と中国」ということで自己紹介、近況報告などのリレー投稿欄を設けて、会員相互の交流を深めます。
(3)2020年度決算報告、会計監査報告 → 承認されました!
・催促した結果、納入率が上がりました。
・会員が80人いないとまかなえません。また、個人会員は高齢者から減っていくことが予想されます。行動を通して会員拡大をお願いします。
(4)2021年度予算(案)→ 承認されました!
6.議長解任
ご苦労様でした。
7.閉会挨拶(垣沼陽輔副会長)
各地の集会等で逮捕者が出るなど、権力の弾圧が目立つようになりました。連帯労組・関生支部では80名以上の逮捕者となっています。
国内情勢も国際情勢も厳しくなっていますが、日中友好の運動を進めていきましょう。