台湾:キャビンアテンダント労働組合がスト突入

Chinaair16str01

Chinaair16str02
桃園市空服員職業工會は6月21日までのスト権投票で、2,638人の組合員のうち、2,535人の圧倒的賛成でストライキ権を確立し、6月24日午前0時から、台北にある中華航空台北支店の前でストライキに突入しました。今日のほとんどの便が欠航になりました。

 

桃園市空服員職業工會は中華航空の客室乗務員らでつくる労働組合。6月1日から従来の台北支社での出勤打刻を、市内から1時間ほどかかる桃園空港での打刻に切り替えたことから休息時間が1時間削減されることに反対してのストライキ。内外の労働組合からの支援も高いです。

がんばれ!

Chinaair16str04

Cinaair16str03

スト現場の写真は桃園市空服員職業工會のfacebookから

* 写真
* 桃園市空服員職業工會facebook

以下、ストライキ突入の路上記者会見のプレスリリースです。

=============

桃園市空服員職業工會
罷工行動宣告記者会見 プレスリリース

時間:民国105(2016)年6月23日晩上八點鐘
地点:華航台北分公司(台北市南京東路三段131號)

1、6月24日午前零時からストライキに突入し、労務提供を行わないこと、およびすべての処理を労使争議処理法によることを23日午後6時に通告した。

2、中華航空(チャイナエアライン)は桃園空港での出勤打刻を中止し、6月1日以前の労働条件および業務環境を回復すること。

3、当組合は第一回代議員大会第一回臨時会議の決議にもとづき、桃園空港での出勤打刻を中止するまでは、一切の協議手段を凍結する。当組合は経営が突きつけたナイフによる恫喝という交渉を受け入れることはできない。対等な関係を回復してからの協議を要求する。

4、ストライキ参加者が1,000人を超えたのちは、法律にしたがってピケットラインを設置し、参加者の増加に伴うピケットラインの実効性を強化する。

5、中華航空は6月24日に開かれる役員会で新しい理事長が就任するが、当組合はストライキを通じて新たな理事長が労働者の権利を取り戻そうとする組合の決心を理解することを望んでいる。経営陣の入れ替えで立場をかえるものではなく、現場労働者の権利を守るという決意を堅持し、闘争を継続するものである。

6、当組合の高雄分会の組合員がストライキに参加したことで、降格、減給、解雇およびその他の不利益扱いが行われた場合は、当組合はその組合員の職務および賃金が回復されるまでストライキを継続する。

7、この闘争は休憩時間をめぐるものであり、国内では他の労働団体が国定休暇の7日間の削減に反対して闘争している最中である。当組合は休憩時間の圧縮の被害者のために、休憩時間や休暇のための闘争の前衛を担い、過労にある台湾労働者の悪夢を終わらせるという期待に応えることを当然にも担うべきだと考えている。

広報担当:桃園市空服員職業工會 秘書長 林佳[王韋] 0963209876