南京ドキュメンタリー映画『太平門 消えた1300人』上映会のご協力を!
昨年末、南京大虐殺がユネスコ世界文化遺産に登録されました。これを巡って日本側は「拠出金をもう出さない」などを述べる圧力をかける始末でした。安倍政権の約80%の閣僚が何らかの右翼団体に名を連ねています。政権を担う者から市民右翼までが広範に存在し、侵略戦争に対する歴史修正主義が広範にまかり通り、歴史を歪曲しています。学生たちが使用する歴史教科書や公民教科書もあからさまに捻じ曲げられ、歴史歪曲教科書の採用にまつわる疑惑も出ています。
この南京大虐殺のドキュメンタリー映画は、次の世代へ事実を伝え得る自信のある作品です。「事実は捻じ曲げられません」事実を広めていけるよう、各分野で活動されておられる民主的な労働組合や市民の皆さんへご協力を呼び掛けます。
映画を制作した松岡環監督は、1988年から南京に通い被害者の聞き取りをしてきました。1997年から南京の全国団体の代表として各地での南京大虐殺証言集会を企画運営しました。個人的には南京攻略戦に参戦した日本兵士と被害者の調査を集中的に行ってきました。そして、元兵士たちが、集団虐殺や女性への性暴力など赤裸々に語る姿を映像におさめました。加えて、被害者が九死に一生を得ながらも、虐殺を逃れたり強姦の被害を絞り出すように語っておられる姿を記録に残してきました。
今回の制作映画『太平門 消えた1300人』は 南京の城門の一つである太平門で起きた日本軍による中国人集団虐殺の実相を表しています。殺される被害側と殺す側の加害の実体験の両面から構成した映像です。これを見た皆さんは、南京大虐殺の具体的な状況を感じ取っていただけるものと思っています。特に加害兵士が、本名や顔を出しての映像は日本では大変少ないです。更に加害と被害の場所や時間、状況までが一致する南京大虐殺ドキュメンタリー映画はこれまでにはなかった映像でした。
加害側が語る南京での行い、被害の側が語る悲惨な現実。両者の溝はあまりにも深く交わることがありません。見た人は、それが日中の歴史認識の現状として感じとることができるでしょう。「侵略戦争」がもたらした不幸が現在も引き続いていることを若者や市民の皆さんに知ってほしいと願っています。そして、本当の歴史を知らせたいと考える皆さんと共にこの映画を広めて行きたいと願っております。ぜひ共に12月3日の上映会のご協力をお願いいたします。
参考: 12/3 南京の記憶を今につなぐ 映画&トーク チラシPDF
『太平門 消えた1300人』実行委員会
連絡先 mtoktmk@bird.ocn.ne.jp ℡090-9986-0972
※ 『太平門 消えた1300人』第一回実行委員会結成集会にぜひご参加ください。
◇ 日時:9月13日(火)午後6:30から
◇ 場所:エルおおさか6階研修室4