「人民網日本語版」2022年11月後半 抜粋(2022/12/01)

<20> 「人民網日本語版」2022年11月30日
「神舟15号」がドッキングに成功  中国の宇宙ステーションが初めて3モジュール・3隻構造を形成
有人宇宙船「神舟15号」が30日、中国の宇宙ステーションとの全自動高速ランデブー・ドッキングに成功した。中国は初めて宇宙ステーションの3モジュール・3隻構造の形成と宇宙飛行士6人の同時軌道滞在を実現した。有人宇宙船「神舟15号」が宇宙ステーションとドッキングした後、中国の宇宙ステーションは最終的に3モジュール・3隻構造を形成した。3モジュールとはコアモジュールの「天和」、実験モジュールの「問天」、実験モジュールの「夢天」のことで、3隻とは宇宙貨物船「天舟5号」、有人宇宙船「神舟14号」、有人宇宙船「神舟15号」のことだ。2隻の神舟が初めて同時に中国宇宙ステーションに停泊している。神舟15号は天和のノードモジュールの前方ポートに停泊し、神舟14号はノードモジュールの半径方向ポートに停泊している。2隻は同時に宇宙ステーションと情報伝達、換気・熱交換、電力系統接続・電力供給などを行う。

<19> 「人民網日本語版」2022年11月29日
一汽トヨタの1000万台目の自動車が天津でラインオフ
一汽トヨタは28日、天津市浜海新区にある中新生態城の新エネルギー自動車工場で記念イベントを開催した。その中で、展示された新エネ車「bZ4X」は一汽トヨタの1千万台目の自動車が天津でラインオフしたことを示している。新エネ車工場はこのほど完成したもので、一汽トヨタにとって5つ目の完成車製造工場になる。新工場の敷地面積は197万平方メートルで、主に新エネ分野の業務を手がけ、年間生産能力は20万台に達する。従来の自動車製造工程を引き継いだ上に、「バッテリー」作業現場を導入している。自動化率、スマートレベル、効率、フレキシブル性の高い製造ラインを備え、共通のラインで乗用車、スポーツ用多目的車(SUV)、ミニバン(MPV)など複数の車種を製造する能力を持つ。新工場はデジタル化したスマートロボットを大規模に採用して、汚染物質の処理で水の汚染を最大限に減らし、揮発性有機化合物(VOC)の排出量をゼロに近づけている。

<18> 「人民網日本語版」2022年11月28日
第1回「中日友好と歴史責任」シンポジウムが開催
中国人権発展基金会と日本中国友好協会が主催する第1回「中日友好と歴史責任」シンポジウムが27日、北京と東京で開催された。中日両国の専門家や学者80人余りがオンラインとオフラインで出席し、「未来志向の中日関係と加害者の歴史責任」というテーマをめぐり、踏み込んだ意見交換を行った。中国人権発展基金会の王国慶副理事長はスピーチで、「中日関係の長期的で健全な安定した発展は両国民の根本的利益にかなう。両国の民間団体と友好関係者は行き来と交流を強化し、理解と相互信頼を増進し、正しい認識を形成し、両国の友好を支える社会及び民意の基礎を十分に築き、中日友好事業に積極的に貢献するべきだ」とした。日本中国友好協会の井上久士会長は「未来志向の日中関係の発展は、歴史の事実に偏見なく向き合うことに基づかなければならない。加害国として、日本は過去の中国侵略という事実を認め、反省すると同時に、日本の若い世代に歴史の事実を正しく伝えなければならない。日中友好の安定的発展には、両国の民間レベルでの相互信頼と相互努力が必要だ」との認識を示した。

<17> 「人民網日本語版」2022年11月25日
中国1-10月のソフトウエア業務売上高が前年比で10%増
中国工業・情報化部(省)が24日に明らかにしたところによると、今年1-10月の中国のソフトウェア・情報技術(IT)サービス業の運営状況は安定して好転し、ソフトウエア業務売上高は前年同期比10%増の8兆4214億元(1元は約19.4円)に上り、伸び率は第1-3四半期(1-9月)を0.2ポイント(p)上回った。ソフトウエア業務売上高の伸び率が小幅に上昇したと同時に、利益総額の伸びも加速した。1-10月のソフトウエア業務利益総額は同4.5%増の1兆47億元で、伸び率は第1-3四半期を1.8 p上回った。ITサービス売上高が速い成長を維持した。1-10月のITサービス売上高は同10.1%増の5兆4583億元だった。そのうちクラウドコンピューティングとビッグデータのサービスを合わせた売上高は同7.7%増の8234億元、集積回路設計の売上高は同13.0%増の2286億元、ECプラットフォーム技術サービスの売上高は同16.5%増の8386億元だった。

<16> 「人民網日本語版」2022年11月24日
成都自然博物館がプレオープン アジア最大の全身骨格の恐竜がお披露目
館蔵品約7万点の成都自然博物館が22日、プレオープンした。博物館の敷地面積は約6万1000平方メートルで、うち展示ホールの面積は約1万7000平方メートルとなっている。博物館の館蔵品はバラエティに富んでおり、地質環境ホール、鉱物資源ホール、竜行川渝ホール、恐竜ホール、生命の起源ホール、多種多様な生命ホールなど、6つの常設展示ホールを設置。その展示物の数は約1万点となっている。2階の「竜行川渝ホール」には、スゼチュアノサウルスやマメンチサウルスなど、様々な大きさの恐竜の骨格が展示されており、数億年前の「ジュラシックワールド」にタイムスリップしたような気分に浸ることができる。同ホールの真ん中で存在感を示しているのは、骨格の長さが24メートルもあるマメンチサウルスの化石で、「博物館の宝」と見なされている、アジアの全身骨格の恐竜化石の中で最大の化石だ。

<15>  「人民網日本語版」2022年11月23日
中国Z世代大学生の就職は安定志向 「スロー就職」が新たな流れに
Z世代が就職の問題に直面して行なう選択は、もしかしたら多くの人にとって予想外のものかもしれない。Z世代の就職に対する考え方は、彼らの祖父母の世代によく似ており、安定した仕事を求める傾向が強い。中国の有名大学の吉林大学で22日、2023年卒業生向けの秋季就職双方向マッチングイベントが行なわれ、全国各地から有名企業256社が人材の募集に集まった。同大の大学院生の金秀整さん(25)は、「同級生の多くは公務員試験の準備中だ。新型コロナウイルス感染症で将来の計画が狂った人がたくさんいて、みんな最初は仕事に対していろんな理想を抱いていたけれど、今はなんと言っても安定を求めている」と話した。

<14)「人民網日本語版」2022年11月23日
月面科学研究基地はどのような様子?いつ完成? 中国の月探査チーフデザイナーが回答
国連と中国の宇宙探査とイノベーションのグローバルパートナーシップに関するシンポジウムが21日午後、海南省で開幕した。月面科学研究基地はいつ完成するのだろうか。どのような様子をしているのだろうか。中国の月探査チーフデザイナーの呉偉仁・中国工程院院士が答えた。月探査4期プロジェクトは、嫦娥7号と嫦娥8号が月に月面科学研究基地の基本構造を作ることだ。この基本構造には着陸機、月面探査車、飛行探査機があり、軌道上には周回機があり常に観察する。飛行探査機は月面から離陸し、複数回にわたり離陸できる。呉氏によると、天文学者は、月の南極では白夜が180日余り続く可能性があると推測している。そうだとすれば少なくとも日照があり、-80℃から-100℃ほどとなる。その場合、人と機械は長時間耐えられるため、南極に選定する必要がある。中国は初めて月の南極に科学研究基地を建設すると打ち出した国だ。

<13> 「人民網日本語版」2022年11月22日
住民の幸福度高める「遊歩道」を整備 福建省福州
福建省福州市は、数年前から、「福道」をはじめとする都市遊歩道システムの構築に取り組んでいる。市民の幸福度アップを図るため、窓を開けると緑が見え、外出すると庭園が見えるような都市の緑地スペースを拡大してきた。同市がこれまでに整備した歩道は延べ約700キロメートルに達し、山道をハイライトに、水路をネットワークに、路地をベースに、沿道遊歩道をサブロードとして、都市遊歩道システムをほぼ完成させている。

<12> 「人民網日本語版」2022年11月22日
安徽省馬鞍山市が「都市悦書房」を多数開設
安徽省馬鞍山市は、数年前から、公共文化サービス体系の改善に力を入れており、「15分間読書圏」の建設を大々的に推進し、「都市悦書房」を多数開設して、質の高い公共読書スペースを市民に提供している。

<11> 「人民網日本語版」2022年11月21日
「引江済淮」プロジェクト 試験航行に向け作業加速 安徽省廬江
安徽省合肥市廬江県では11月20日、長江の水を淮河に引き入れる「引江済淮」プロジェクトにおいて、廬江閘門(水位の異なる河川・運河・水路で水量を調節し、船舶を通過させるための施設)、航路、両岸のスロープ、航路標識灯など各工事がほぼ完了し、年末の試験航行に向けた良好な基盤が築かれている。「引江済淮」プロジェクトは、長江と淮河流域を跨ぐ重大な水資源配分プロジェクトであり、全国重大水利プロジェクト172項目の代表的プロジェクトでもある。これまでに、「引江済淮」船舶航行プロジェクトに含まれる7つの閘門、航路、両岸スロープなど各プロジェクトが基本的に完成し、試験航行を予定通り年末までに実施するため、航道の底清掃や試験航行プログラム編成などの準備作業が急ピッチで進められている。

<10> 「人民網日本語版」2022年11月21日
大ヒットドラマ「卿卿日常 ~若様と恋する日々~」が世界各国で配信
海外進出する中国ドラマが増加

絶賛放送中の中国のコメディドラマ「卿卿日常 ~若様と恋する日々~(原題:卿卿日常)」のポスターが今月13日に公開され、海外の多くの地域でも配信されることが明らかになった。公式アカウントによると、俳優の白敬亭(バイ・ジンティン)や女優の田曦薇(ティエン・シーウェイ)が主演の同ドラマは、北米や欧州、オーストラリア、インド、シンガポール、マレーシアなどのストリーミング・メディアプラットフォームで配信されており、今後はベトナム、タイ、韓国、カンボジア、日本などでも配信される計画だ。

<7> 「人民網日本語版」2022年11月21日
中国が独自に開発した浅水水中生産システムが稼働開始
中国海洋石油集団有限公司(中国海油)によると、中国で初めて独自に研究開発された浅水水中生産システムが18日、渤海錦州31-1ガス田で稼働開始した。これにより中国浅水海域油ガス開発モデルの新たなイノベーションで、渤海油田の開発困難な数億トンの埋蔵量を利用できるようになり、国家エネルギーの安全保障に新たな技術装備を加えた。遼東湾海域の渤海に位置する錦州31-1ガス田は、平均水深は約30メートル、水中生産システムを新設し、錦州25-1南というアジア最大の結合体プラットフォームによって開発・生産を行う。稼働開始したガス井は2井で、ピーク時の1日当たりの生産量は約41万立方メートルで、年間生産量は40万世帯の1年の消費量に相当する。

<6> 「人民網日本語版」2022年11月19日
観光道路「黄河1号」沿線に広がる美しい風景 山西省臨汾
山西省が建設した観光道路「黄河1号」の臨汾区間大寧県馬頭関黄河大橋の周辺では、かつては交通が困難だった場所に道路が開通し、まるで巨大な竜が川岸の山に巻き付いているかのような風景が広がっている。山西省では2018年から、「黄河1号」「長城1号」「太行1号」という観光道路3本の建設をスタートさせており、多くの区間が次々と開通している。年内には、観光道路「黄河1号」臨汾区間本線が開通する見通し。同区間の建設・開通は、沿線の農村振興および観光業や社会経済の発展を促進する上で、極めて重要な意味がある。

<5>「人民網日本語版」2022年11月18日
中国は世界で唯一大規模な石炭水素製造を行う国に
現地時間16日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の現場で、「中国の二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)の新たな進展」と題したサイドイベントが開かれた。その席上で、「中国のカップリングCCUS水素製造のチャンス(報告)」(以下、「報告」)が正式に発表された。中国の2020年の水素製造量は約3300万トンで、世界の約3割を占めた。中国の約3分の2の水素が石炭水素製造工場で製造され、水素製造業界の二酸化炭素(CO2)排出量は3億6000万トン。中国は現在、大規模な石炭水素製造を行う世界で唯一の国になっている。

<4> 「人民網日本語版」2022年11月17日
建設工事が順調に進む融従高速道路第一期プロジェクト 広西融水
初冬に入り、中国一冶集団プロジェクト部が建設を請け負う広西壮(チワン)族自治区柳州市融安県と貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州従江県を結ぶ融従高速道路第一期プロジェクトは急ピッチで作業が進められており、計画通り順調な進捗をみせている。広西壮族自治区の重大プロジェクトの一つである同プロジェクトは、第一期が全長56キロメートル、広西融安県浮石鎮を起点に、融水県融水鎮、四栄郷、懐宝鎮、安太郷を経由して、融従高速道路第二期に繋がり貴州省に達する。

<3> 「人民網日本語版」2022年11月17日
上海・北京は「準国際消費中心都市」 NY・ロンドン・東京に比肩
世界的な事業用不動産サービス・投資会社のCBREは15日に発表した白書「2022年国際消費中心都市建設の勝利を呼ぶ戦略」の中で、上海と北京を「準国際消費中心都市」と位置づけ、両都市は今やニューヨーク、ロンドン、東京などの国際社会で広く認められた国際消費中心都市とほぼ肩を並べる存在になり、消費市場における世界的な影響力を形成しているとの見方を示した。同白書は、広州、重慶、天津、深セン、成都、南京、杭州、武漢、西安、長沙の10都市を「地域的な国際消費中心都市」とし、これらの都市は消費市場の育成においてすでに優れた基礎を備えており、消費に関わるインフラとサービスがさらに改善されれば一気にトップグループの仲間入りを果たすに違いないとしている。

<2>「人民網日本語版」2022年11月16日
10月の中国消費総額0.5%減 国家統計局「消費回復に有利な条件まだ多い」
中国国家統計局が15日に発表したデータによると、今年10月の社会消費財小売総額は前年同期比0.5%減の4兆271億元(1元は約19.8円)で、2ヶ月続けて伸びが鈍化した。統計によると、1-10月の社会消費財小売総額は同0.6%増の36兆575億元になり、増加率は1-9月を0.1ポイント下回った。そのうち自動車を除いた消費財小売総額は同0.5%増の32兆3702億元だった。国家統計局報道官を務める国民経済総合統計司(局)の付凌暉司長は、「10月には、中国国内で新型コロナウイルス感染症が散発的に発生した影響により、一部地域で人との接触が必要なタイプの消費や人が集まる場所での消費が打撃を受け、特に一部のサービス提供に対する消費は全体として伸びが鈍化した。10月の社会消費財小売総額は同0.5%減少し、そのうち飲食業の収入は同8.1%減少した」と述べた。

<1> 「人民網日本語版」2022年11月16日
中国各地で原子力暖房供給が開始
石炭や天然ガスなどの在来型エネルギーと異なる原子力による暖房供給が今年より行われる。山東省や遼寧省、浙江省などではすでに周辺住民への暖房供給が始まっている。山東省海陽市ではこのほど、国家電投「暖核1号」原子力暖房供給プロジェクトが低温試験運行を開始した。これは国内最大の原子力暖房供給プロジェクトで、供給範囲は市街区域の500万平方メートル弱にのぼり、住民20万人を対象としている。