「人民網日本語版」2022年2月前半 抜粋(2022/2/16)

<20> 「人民網日本語版」2022年02月15日
インド太平洋地域で軍事的存在感を強化、軍事的猛進を続ける日本
2022年早々、日本は頻繁に軍事的な動きを取り、これまでの猛進の勢いを続けている。岸田文雄首相は17日の衆院本会議で就任後初の施政方針演説を行い、いわゆる「敵基地攻撃能力」を含む「現実的防衛力」の強化を検討すると明言した。日本は「インド太平洋戦略」の推進で助力を必要とする米国の心理を利用して、米日軍事同盟の深化を理由に「自主的安全保障能力」を高め続けている。日本は 2018年12月に発表した新版の「防衛計画の大綱」で「領域横断作戦」能力の強化を打ち出した。その後、自衛隊は「新興領域」で後れを取らないことを名目に、宇宙作戦隊とサイバー防衛隊を相次いで設置し、2つの電子戦中隊を新設した他、第3の電子戦中隊と電子戦司令部の設置を計画し、「防衛」から「攻撃」への転換を一歩一歩実現しており、国際社会は強く警戒すべきだ。

<19> 「人民網日本語版」2022年02月14日
2022年の大学卒業生は1千万人超 就職の状況は?
教育部(省)がまとめた統計データによると、2022年の大学卒業生の規模は前年比167万人増の1076万人に達し、規模も増加数も過去最高を更新する見込みだ。20年以来、新型コロナウイルス感染症などの要因の影響を受けて、大学における海外留学の割合が軒並み低下した。ここ数年の北京大学と清華大学の就職の質に関する報告書を見ると、北京大の卒業生で卒業後の進路に海外(域外)留学を選んだ人は19年は1155人で14.79%を占め、20年は1084人で割合は13.34%に下がり、21年は793人でさらに8.17%に低下した。このうち学部生の割合は19年の30.01%から21年は18.90%に低下した。

<18> 「人民網日本語版」2022年02月14日
中国の退職者の基本年金が「18回連続上昇」
2022年の基本年金引き上げ調整がスタートした。中国都市部の退職者の基本年金は「18回連続上昇」し、河北省や吉林省など複数の地域でも22年は引き上げ調整を行うとしている。同時に、農村部でも基本年金は引き上げられる見込みで、多くの地方で引き上げ調整が急ピッチで推進されている。21年に退職者の基本年金は「17回連続上昇」した。18年から20年にかけて3年連続で上昇して平均上昇幅は5%を超え、21年の調整後の上昇幅は4.5%だった。調整では、定額部分の調整、変額部分の調整、適切な物価スライドが結びついた方法を採用し、そのうち定額部分の調整では公平の原則を体現し、変額部分の調整では「多く納めれば多くもらえる」、「長く納めれば多くもらえる」を実現する。

<17> 「人民網日本語版」2022年02月10日
個人の5万元以上の現金預入・引出は登録が必要に その意味は?
2022年3月1日より、中国人民銀行(中央銀行)など3当局が発表した「金融機関顧客デューデリジェンス・顧客確認(KYC)資料及び取引記録保存管理規定」が実施される。同規定によると、商業銀行、農村協力銀行、農村信用社、村鎮銀行などの金融機関が自然人の顧客のために人民元で1件につき5万元(1元は約18.2円)以上、または外貨で1万ドル(1ドルは約115.6円)相当以上の現金預入・引出業務を処理する場合には、顧客の身元の識別と確認を行い、資金の出所または用途を把握・登録しなければならない。関係責任者は質問に答える中で、「ここ数年は、金融商品と金融業務のモデルに変化が起こるのに伴って、金融業の反資金洗浄(アンチマネーロンダリング)の取り組みには新たな課題が生まれている。中国の資金洗浄とテロ資金供与のリスクを防御する力を向上させるには、こうした規定を設けることで反資金洗浄の監督管理制度をさらに整備し、一層強化することが必要だった」と述べた。

<16> 「人民網日本語版」2022年02月10日
香港地区に臨時エアーテント型PCR検査実験室再び
今月中にも運用開始予定

香港特別行政区の馬鞍山体育館では2月9日、臨時エアーテント型PCR検査実験室「火眼実験室」の設営が、急ピッチで進められていた。同施設は、今月中にも運用を開始する見通しという。香港地区では1日あたりのPCR検査件数を大幅に増やす目的で、馬鞍山体育館に再び「火眼実験室」を設置することを先ごろ明らかにしていた。香港地区では現在、新型コロナウイルスの感染者が次第に増えつつあり、2月9日に確認された国内感染者数は1153人に達し、2020年の感染ピーク時以来、初めて1日あたりの感染者増加数が1千人を突破した。現地で確認されたウイルスのほとんどがオミクロン株で、家庭・親戚内での集まりによる感染が多数を占めている。

<15)「人民網日本語版」2022年02月09日
2025年には中国の新築建築物の30%以上がプレハブ建築に
住宅・都市農村建設部(省)がこのほど通達した「第14次五カ年計画建設業発展計画」は、「2025年にはプレハブ建築が新築の建築物に占める割合を30%以上とする。また、新築建築物の施工現場で排出される建設廃棄物を1万平方メートルあたり300トン以下に抑え、廃棄物の処理・再利用市場のメカニズムをほぼ構築し、グリーン建設モデルプロジェクトの建設を進める」と打ち出した。ここ数年、建設業は国民経済の基幹産業としての役割がますます強まっている。第13次五カ年計画期間中、中国の建設業の改革発展は大きな成果を上げ、全国の建設業の付加価値額の年平均増加率は5.1%になり、国内総生産(GDP)に占める割合は6.9%以上を保った。20年の全国建設業の総生産額は26兆3900億元(1元は約18.1円)に達し、付加価値額は7兆2千億元に上り、対GDP比は7.1%、住宅施工面積は149億4700万平方メートル、建設業の従業員数は5366万人だった。

<14>  「人民網日本語版」2022年02月09日
中国のフレキシブルワーカーが2億人 オンラインの仕事が若者に人気
動画制作、ライブ配信パーソナリティ、コピーライターなど、プラットフォーム経済やシェアリングエコノミー(共有経済)が勢いよく発展して、多様な働き方が生まれ、柔軟な働き方である「フレキシブルワーク」が今や若者の就職における新たな選択肢になった。国家統計局の関係責任者はこのほど、「2021年末現在、中国のフレキシブルワーカーは2億人に達し、そのうち配信パーソナリティと関連業務に従事する人は160万人を上回り、2020年に比べて3倍近く増加した」と明らかにした。「今振り返ると、自分の事業はまさしくフレキシブルワークからスタートした」と話す柳蓁さんは、学校を卒業して5年になる動画エフェクトの編集者で、所属するチームは業界ではそこそこ名前が知られている。

<13> 「人民網日本語版」2022年02月09日
北京冬季五輪の医療専門家「バブル内の感染の形跡はなし」
北京冬季五輪メインメディアセンターで8日、開催期間中の第4回定例記者会見が行われた。北京冬季五輪医療専門家チーム、北京冬季五輪組織委員会の関係責任者が、「感染対策」に関する中国内外の記者からの質問に答えた。北京冬季五輪医療専門家チーム首席専門家であるブライアン・マクロスキー氏は、「オミクロン株の世界的な感染が続くなか、北京冬季五輪組織委員会のバブル方式の管理は選手のためにより安全な競技環境を提供している」と述べた。同氏は、「予想通りバブル内は非常に安全で、ウイルス感染の形跡は見られない。そのため全体的には予定通りの水準に達しており、朗報と言える。

<12> 「人民網日本語版」2022年02月09日
約2兆7900億元!中国2021年の研究開発投資が過去最高を更新
国家統計局はこのほど発表したデータによると、大まかな計算結果によると、2021年中国の社会全体の研究開発(R&D)投資は前年比14.2%増の2兆7864億元(1元は約18.1円)で、伸び率が前年を4.0ポイント上回り、第13次五カ年計画(2016−20年)以来の2桁台の成長をキープした。不変価格で計算した研究開発投資の伸び率は9.4%で、第14次五カ年計画が打ち出した年平均7%以上という目標を上回り、幸先の良いスタートを切った。国家統計局社科文司の統計士の張啓龍氏は、「中国経済の持続的な安定回復に伴い、イノベーションの原動力が効果的に強化された。また企業の研究開発投資の追加控除、科学研究経費管理及びプロジェクト管理の改革といった奨励策が絶えず整備され、実行に移されたことで、研究開発主体の意欲がさらに引き出された」と説明した。

<11> 「人民網日本語版」2022年02月09日
Z世代の春節消費 若者世代はどうやって春節を過ごしたか?
今年の春節(旧正月、2022念は2月1日)には、半調理品が豪華な年越し料理に変身し、国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)らしい「トラ文化」が次々にファンを増やし、ボードゲームとマーダーミステリーが人気になった……Z世代が新たな消費の中心として徐々に台頭するのに伴って、新世代としての彼らの消費をめぐる主張が消費市場に大きな影響を与えつつある。「自分を喜ばせるための消費」が台頭 ショッピングカートには「素晴らしい生活」が満載 口腔洗浄器、美顔器、ノンフライヤー、マッサージガンなど、ネットで人気のさまざまな小型家電は、若者の春節期間のネットショッピングでカートに入った新たな人気商品だ。京東が発表した報告書によると、2021年には暮らしの中の幸福感と体験感の向上を大切にする「自分を喜ばせるための消費」が60%以上を占め、そのうちヘルスケアサービス、旅行・移動、ジュエリー・アクセサリー、ペット用品などが成長率の最も高い品目になった。

<10> 「人民網日本語版」2022年02月08日
春節明け出勤初日、橋のアーチに注ぐ朝日の絶景現る 雲南省建水
大雨が降ったあとの7日の明け方、雲南省建水にある双竜橋(別名・十七孔橋)の下では、水面に薄い霧が立ちこめ、朝日が昇るにつれ、その光が薄霧を突き破るように橋のアーチに差し込み、17筋の黄金の光が湖面を照らす絶景が広がった。これははなかなか見られない「黄金の光が橋のアーチに差し込む」貴重な光景なのだという。

<9> 「人民網日本語版」2022年02月08日
10m/s超の風速を3.5m/sに引き下げる冬季五輪会場の白いカーテンウォールとは?
このほど開幕した冬季五輪。張家口ゾーンの雲頂スキー公園競技場のエアリアル・ハーフパイプコース風上側の2列のポールの間に、電気モーターが動き出すにつれ、ゆっくりと大きな白のカーテンウォールが引かれた。色鮮やかな五輪エンブレムと共に、雲頂スキー公園競技場の美しい風景になった。これは中国国産スキー安全設備の誇りである防風ネットだ。「遠くから見ると真っ白な布のようだが、全く違う」。研究開発チームの劉慶寛教授は、「厚さがおよそ4ミリメートルしかない高密度ポリエチレン防風ネットの内部には、複雑な立体空間構造があり、穴の組み合わせは防風と透光という二重の機能を発揮し、強風の状況下の引張特性の需要をちょうど満たせる」と説明した。

<8> 「人民網日本語版」2022年02月07日
人民大会堂で「縁日」 冬季五輪貴賓への中国式「おもてなし」
2月5日(中国の旧正月5日目)、北京の人民大会堂で特殊な新春「廟会」(縁日)が開催された。同日昼、中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人は、人民大会堂の金色大庁で、北京冬季五輪開会式に出席した各国貴賓のための歓迎レセプションを催した。ホスト国としてのおもてなしの意味を込めて、中国側は特別な「縁日」を用意した。人民大会堂東ホール入口前のスペースでは、無形文化遺産の継承者8人が凧や麺塑(小麦粉細工)、剪紙(切り紙細工)、中国結びなど伝統工芸の展示や実演を行った。麺塑ブースの展示品の8割は、第3代継承者の郎佳子彧さんが作ったもので、伝統的な要素と現代的な要素を融合した様々な作品が展示されていた。郎佳子彧さんは各国貴賓に麺塑文化を説明できるよう、あらかじめ通訳に専門用語の英語訳を教えてもらっていた。郎佳子彧さんの披露した中国伝統の絶技に、貴賓たちの多くが足を止めて見入っていた。

<7> 「人民網日本語版」2022年02月07日
歓迎する中国のボランティアに米国代表選手が感動「思い出すたびに目頭熱くなる」
「Welcome to China(中国へようこそ)」。 スノーボード米国代表のテッサ・モード選手は今月5日、SNSに投稿した動画の中で、「冬季五輪開会式の夜、ボランティアたちが『中国へようこそ』と私に向かって叫んでくれていたのを思い出すたびに、目頭が熱くなる。ボランティアたちはとてもフレンドリーで、親切だった。私たちがここに来たことをとても喜んでくれて、至れり尽くせりのもてなしを受けている」と語った。第24回北京冬季五輪の開会式は今月4日、北京の中国国家体育場で開催された。同日夜、テッサ・モード選手はビデオブログを通じて、米国代表チームと共に、張家口ゾーンの崇礼太子城駅から高速鉄道で北京ゾーンの国家体育場まで移動し、開会式に参加する過程を記録した。そして、SNSに「人生で一番クレイジーな夜だった」というコメントを添えた。

<6> 「人民網日本語版」2022年02月07日
非化石エネルギー発電設備容量、初めて石炭火力発電を上回る
中国電力企業連合会がこのほど発表した「2021−22年度全国電力需給情勢分析予測報告書」によると、中国の21年のハイテク及び設備製造業電力消費量は前年比15.7%増で、伸び率で製造業のトップを維持した。うち一部の新興製造業業界の電力消費量が急増した。医療機器・設備及び機械製造、風力原動機製造、新エネ車完成車製造、太陽光発電設備及び部品製造の電力消費量はぞれぞれ、24.9%増、25.4%増、46.8%増、91.3%増となり、製造業のモデル転換・高度化の流れが続いたことを反映している。

<5>「人民網日本語版」2022年02月07日
循環利用+人工貯雪 北京冬季五輪が雪資源の高効率利用を実現
国際スキー連盟アルペン委員会の会長で、9大会連続で冬季五輪のアルペンスキー会場のデザインを担当したバーンハード・ルーシー氏は5日のメディアブリーフィングで、北京冬季五輪のアルペンスキー会場の雪質について、「私はコースのデザイナーで造雪の専門家ではないが、(アルペンスキーの)コースの雪質は非常に完璧で、これ以上はないと言える」と述べた。称賛を受けたスキー会場はどのように作られたのだろうか。自然の雪を直接用いることができるのだろうか。自然の雪は基礎に過ぎず、人工造雪が鍵を握るというのがその答えだ。

<4> 「人民網日本語版」2022年02月07日
世界一!白鶴灘水力発電所に1200トン超の「万層餅」が登場
四川省涼山彝(イ)族自治州寧南県と雲南省昭通市巧家県に位置する白鶴灘水力発電所には、高さ4メートル近く、直径15メートル超、重さ1274トンのできたての「万層餅」がある。これは小麦粉で作った食べる餅(ビン)ではなく、発電機の最も重く最も大きい中核部品である回転子のことだ。これは2万枚超の電磁鋼板で作られている。2万層超の巨大な物体が最終的に回転する上、1分当たり111回のペースになる。これは時速345キロの回転速度に相当し、高速鉄道の速度とほぼ同等だ。この2万層超の電磁鋼板が不均一・不均等であれば、回転子全体の重量が不均一になる。そうすると、高速回転時の大きな遠心力により関連部品が壊れ、発電機全体の安全が脅かされる。しかし2万層超の電磁鋼板を均一・均等に積み重ねるためには、各層を非常に均一・均等にしなければならない。これは非常に難易度の高い技術だ。

<3>「人民網日本語版」2022年02月07日
洋上風力発電設備が次々と系統連系 大きな発展を遂げる中国の風力発電
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)がこのほど発表した2021年世界洋上風力発電報告によると、2021年、世界の洋上風力発電の新規設備容量は約13.4ギガワット(GW)だった。そのうち4分の3強に当たる約10.8GWを中国が供給し、最大の貢献国となった。2021年末、中国国内の複数の洋上風力発電プロジェクトが次々と系統連系された。2021年12月25日、中国長江三峡集団有限公司(以下、「三峡集団」)の広東省の陽江と江蘇省(如東、大豊)の洋上風力発電プロジェクトのフル稼働が始まり、系統連系された。うち、広東省の陽江沙扒洋上風力発電プロジェクトは、中国初の100万kW級の洋上風力発電プロジェクトとなり、江蘇省の如東洋上風力発電プロジェクトはアジアで初めてフレキシブル直流送電を採用した洋上風力発電プロジェクトとなっている。

<2> 「人民網日本語版」2022年02月05日
北京冬季五輪の聖火点灯は新疆出身の迪妮格爾選手
2月4日、北京冬季五輪の開会式が行われた。聖火点灯式では、中国代表団のクロスカントリースキー女子の迪妮格爾(ジニゲル)選手とノルディック複合男子の趙嘉文選手が共に最終走者となり、聖火台への点灯を行った。2001年生まれ、新疆維吾爾(ウイグル)自治区出身の迪妮格爾選手は、初めての冬季五輪参加で「歴史を創造すること」を目標にしたという。そんな彼女の競技での活躍に期待したい。

<1> 「人民網日本語版」2022年02月05日
習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領と会談
習近平国家主席は4日午後、北京の釣魚台国賓館でロシアのプーチン大統領と会談した。両首脳は中ロ関係や、国際社会の戦略的な安全と安定にかかわる一連の重要問題を巡り、踏み込んだ意見交換を行った。習主席は、「現在、新型コロナウイルス感染症の流行が続き、世界は新たな変動と変革の時期に入り、人類社会は多くの試練と危機に直面している」と指摘し、中ロ関係について「両国は初心を貫き、常に両国関係の安定した発展に取り組んできた」と評価した。その上で、新たな歴史的条件のもと、プーチン大統領と共に、中ロ関係の舵取りを着実に行い、双方のハイレベルな相互信頼をベースに各分野で協力の成果をあげ、両国の人々に確実な福祉をもたらしたいとの考えを示した。