「人民網日本語版」2021年8月前半 抜粋(2021/08/15)

<20> 「人民網日本語版」2021年08月15日
中国、7.77億人が新型コロナワクチン接種完了
国務院共同対策メカニズムが13日に行った記者会見で、国家衛生健康委員会の報道官兼宣伝司副司長の米鋒氏が説明したところによると、8月12日現在、中国全土で報告された新型コロナウイルスワクチンの接種回数は累計18億3245万回に上り、接種のすべてのプロセスを完了した人は7億7704万6千人に達したという。米氏は、「現在、全国で確認された新型コロナウイルス感染症の感染者が19日連続で増加し、すでに中・高リスクとなっている地域が156ヶ所あり、中国は短期的に複数の感染源、複数の地点で感染症が発生する複雑な局面に直面している。現在の感染状況を踏まえて、各種の対策措置を厳格・緊密に実施し、海外からの移入防止を強化し、高リスクの人の封鎖管理、高リスクの環境と物品の消毒などの措置を実施し、リスクのある人々・地域の共同チェックと重点地域の感染症対策を強化し、重点対象者の集中隔離を断固徹底して行い、感染拡大の勢いを早急に食い止める必要がある」と述べた。

<19> 「人民網日本語版」2021年08月13日
シャオミ、バク宙できる四足歩行ロボットを発表
中国の家電メーカー・シャオミ初の四足歩行ロボット「サイバードッグ」が10日、正式にお披露目された。同ロボットは生態模倣技術による歩容、生態模倣技術による視覚と聴覚インタラクティブ体験が可能。指示に従い、「飼い主」を認識し、さらには自律的に「飼い主」の後を追うことができる。同ロボットには高精度環境感知システムが搭載されており、タッチセンサー、カメラ、超音波センサーなど全身に11個の高精度センサーが搭載されている。自ら外部の些細な変化を探査し、より生物の直覚に合ったインタラクティブ機能及び環境感知・分析能力を生み出す。同ロボットにはさらにスーパー視覚探知システムが内蔵されており、自律的な認識・追跡、SLAM(自己位置推定と環境地図作成の同時実行)、測位・障害物回避の機能を実現する。

<18)「人民網日本語版」2021年08月12日
貴州省の山奥に住む木工職人が「21世紀の魯班」と話題に
貴州省の山奥の村に住む木工職人・安旭さんは、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」で大きな注目を集めており、わずか2年の間に約900万人のフォロワーを抱えるようになった。「95後(1995-99年生まれ)」の安さんは、自由で型にはまらない発想で、孫悟空の如意棒やハイヒール、無人月探査機・嫦娥5号の模型などを作り、「21世紀の魯班(木工の名匠)」や「男性版・李子柒(リー・ズーチー、山奥の農村から中国伝統文化の暮らしを紹介する映像を発信するビデオブロガー)」などと呼ばれている。新華網が報じた。

<17> 「人民網日本語版」2021年08月12日
【中国キーワード】五輪が火をつけたスポーツ関連消費ブーム、中国市場にもたらした効果とは?
8月8日、東京五輪が閉幕した。新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、「五輪効果」に後押しされて、関連産業が爆発的発展を迎え、中国国内市場にも新たな消費の変化を数多くもたらした。五輪期間中、競技で颯爽と活躍する選手たちが瞬く間に「ライブコマースのトップスター」になり、選手たちが使用した物品がECプラットフォームで「爆発的な人気商品」になった。淘宝(タオバオ)が先ごろ発表した2021年の東京五輪人気商品ランキングでは、開幕から1週間の段階では金メダル1号の楊倩選手と同じデザインのヘアアクセサリーが首位に立ち、陳夢選手と同じデザインの卓球ラケットのネックレス、侯志慧選手が使用した風油精(エッセンシャルオイル)などもランキングに入った。淘宝のデータでは、7月24-30日だけで、淘宝プラットフォームで「楊倩選手と同じデザインのアヒルのヘアアクセサリー」の1日の検索件数は4200%急増した。

<16>  「人民網日本語版」2021年08月11日
中国が駐リトアニア大使召還を決定 誤った決定の即時撤回をリトアニアに促す
駐リトアニア大使の召還という中国の決定について、外交部(外務省)報道官は10日、以下の談話を発表した。リトアニア政府は先ごろ、中国が再三申入れを行い、利害を説いたにもかかわらず、台湾当局が「台湾」の名で「代表処」を設置することを認めると発表した。これは、中国・リトアニア両国の外交関係樹立に関するコミュニケの精神に公然と背き、中国の主権及び領土的一体性を深刻に損なうものだ。 中国政府はこれに断固たる反対を表明し、駐リトアニア中国大使の召還を決定するとともに、リトアニア政府に駐中国大使の召還を要求した。

<15> 「人民網日本語版」2021年08月11日
世界最長のタンカ、チベット族の「百科事典」
「中国蔵(チベット)族文化芸術彩絵大観」(上巻)(以下「彩絵大観」)は現在、青海省西寧市の青海チベット文化博物院に収蔵されている。1999年12月にギネス世界記録に認定され、世界最長の唐卡(タンカ)となった。「彩絵大観」の全長は618メートル、幅は2.5メートル。面積は1500平方メートル以上、重さは1.5トン。絵全体にタンカ(チベット軸装仏画)が700枚以上描かれており、18万3000以上の人物が描き込まれている。上下両側を飾る刺繍の図案は3000種以上。このタンカの顔料は金、銀、真珠、サンゴ、メノウなどの貴重な鉱物と宝石、サフランやダイオウなどの貴重な植物のみを採用しており、保存条件が良ければ永遠に色褪せない。この巨大な作品はチベット族の歴史と起源、宗教と伝承、文化と芸術、医薬品と保健、天文と地理、神話と伝説、生活と習俗、民族団結と地域繁栄などの内容を系統的に結びつけ、一枚の絵に表現している。これはまさにチベット族の「百科事典」だと言えるだろう。

<14> 「人民網日本語版」2021年08月10日
チルーの個体数が7万匹未満から約30万匹に回復 中国
中国国家林草局によると、近年、中国が生態保護や密猟撲滅などを強化しているのを背景に、中国のチルーの個体数は1980-90年代の7万匹未満から、現時点で約30万匹にまで回復した。その結果、絶滅危惧種から近危急種へと引き下げられた。チルーは中国の国家一級保護動物に指定されており、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の阿爾金(アルチン)山や西蔵(チベット)自治区の羌塘(チャンタン)高原、青海省の曲麻河などに生息している。チベット高原の基礎的な種であり、同高原に生息する代表的な動物でもある。チルーはチベット高原自然生態において、極めて重要な位置を占めており、生態バランスの維持においても非常に重要な役割を果たしている。

<13> 「人民網日本語版」2021年08月10日
ファーウェイの今年上半期の売上高5.45兆円、純利益率9.8%
華為技術(ファーウェイ)がこのほど発表した上半期決算によると、同期の売上高は3204億元(1元は約17.0円、約5.45兆円)、売上高純利益率は9.8%となり、経営の全体的な結果は予測に合致していた。ファーウェイの上半期決算にはサブブランドの栄耀(Honor)の利益は計上されていない。具体的に見ると、21年上半期のファーウェイのプロバイダー業務収入は1369億元、法人業務収入は429億元、消費者業務収入は1357億元だった。米経済誌「フォーチュン」最新号のフォーチュン・グローバル500では、ファーウェイは前年より5位上昇して44位になった。

<12> 「人民網日本語版」2021年08月09日
感染症で夏休み旅行が「一時停止」に 専門家「カジュアルなレジャーを」
8月は本来なら中国観光業界にとって夏休みの「ゴールデンシーズン」だった。しかし今年は自然災害がたびたび発生し、新型コロナウイルス感染症の状況が突然深刻になるなどの影響により、夏休み旅行は「火力が全開」になる前に、突然パタリとストップしてしまった。例年であれば、8月初旬は休みで出かける人が多く、親子旅行、卒業旅行、個人自由旅行などさまざまなニーズが放出される。しかし山東国信国際旅行社は最近、顧客が8月中旬に予定していた省外への旅行のキャンセル処理に追われている。ホテルや観光地の入場券、航空券も、すべてキャンセルされている。同社の李聖娥社長は、「感染症対策が厳格になり、各地で不要な省外・市外への移動をしないよう呼びかけていることから、省外への旅行に『一時停止ボタン』が押され、省内旅行も低迷状態に陥り、2ヶ月続くはずだった夏の繁忙期がたった半月で終わってしまった」と嘆いた。

<11> 「人民網日本語版」2021年08月09日
中共中央と国務院が東京五輪中国選手団に祝電
中国共産党中央委員会(中共中央)と国務院は8日、第32回オリンピック競技大会中国選手団に祝電を送った。内容は以下の通り。第32回オリンピック競技大会では、選手団の皆さんが見事な活躍を見せ、金メダル38個、銀メダル32個、銅メダル18個という素晴らしい成績を挙げ、スポーツの成績と精神文明の双方において豊かな収穫を得て、祖国と国民のために栄誉を勝ち取った。中共中央と国務院は、皆さんに熱烈な祝意と心からの労いの意を表する。

<10> 「人民網日本語版」2021年08月05日
猛暑が全国に影響、四川盆地は巨大な「火鍋」さながらに
四川盆地や江南、華南など各地はこのところ猛暑に見舞われており、8月4日時点で中央気象台はすでに6日続けて「高温黄色警報」を発令している。7月29日、重慶市楊家坪動物園の職員は暑さを和らげるため、冷やした果物をジャイアントパンダにプレゼント。気象観測データを見ると、8月2日だけで、四川省、貴州省、湖南省の12観測地点で最高気温が観測所設置以来最高を記録。四川省、貴州省、湖南省、広西壮(チワン)族自治区の22観測地点では、8月として過去最高を記録した。重慶にも同日、今年初の「高温赤色警報」が発令された。

<9> 「人民網日本語版」2021年08月05日
条件を満たす第3子出産に対して30日の出産奨励休暇を付与 北京
四川省と江西省に続き、北京市衛生健康委員会はこのほど、「5月31日以降、条件を満たして第3子を出産した母親については、国家が定める法定出産休暇以外に、30日間の出産奨励休暇を付与し、配偶者には15日間の出産付添い休暇を付与することとする」と発表した。女性従業員は、所属する企業・事業機関・社会団体・その他組織の同意が得られれば、休暇期間をさらに1ヶ月から3ヶ月間延長することが可能となる。北京市は国の要求に基づき、「北京市人口・計画出産条例」の改正作業を急いでいる。

<8> 「人民網日本語版」2021年08月05日
自宅前で1タッチによる配車依頼 上海にパネル100台設置
8月4日、上海市徐匯区匯賢雅居団地の入り口の警備員がいるゲートに、「1タッチスマート配車パネル」が設置された。ボランティアのサポートを受けながら、住民の王さんはスピーディかつスムーズに手配された車に乗ることができた。あるボランティアは、「高齢者が車を呼ぶときの主な問題はスマートフォンの操作に不慣れなことだ。しかしこのスマートパネルが設置されてからは、操作がスマホより簡単になった。乗車地点はバックグラウンドで固定されている団地の出入り口で、運転手とやりとりする必要がなく、自分のいる場所をはっきり伝えられないという高齢者の問題を回避できる」と説明した。

<7> 「人民網日本語版」2021年08月05日
「中欧班列」武漢路線 物資を運ぶドイツへの列車100本に
8月4日午前5時37分、湖北省と武漢市エリアの企業が製造した自動車部品、電子製品、日用雑貨、防疫物資などを満載した50両編成の国際定期貨物列車「中欧班列」の武漢路線X8015号が、中国鉄路武漢局集団公司漢西車両基地の呉家山駅を出発した。漢丹鉄道(武漢-丹江口)と焦柳鉄道(焦作-柳州)を経由し、阿拉山口の通関地から出国して、ドイツ・デュイスブルクに向かった。呉家山駅の貨物責任者の郭佩さんの説明によると、この列車は今年同駅を出発した100本目の「中欧班列」だ。データを見ると、7月末までに「中欧班列」武漢路線は累計195本が運行され、輸送した貨物は1万8100TEU(20フィート標準コンテナ換算)に上り、往路の運行本数は98本、復路は97本となっている。

<6>「人民網日本語版」2021年08月04日
生態保護進み美しい景色広がる中国最大の内陸塩湖「青海湖」
青蔵高原(チベット高原)北東部に位置する青海湖は中国最大の内陸塩湖だ。青海湖の隣には、塩水の嘎海と、淡水の洱海がある。山に囲まれた青海湖はキラキラ光る宝石のようで、息を吞むような絶景を織りなしている。観光のオンシーズンである夏になると、ただただ広い青空の下の青海湖の周りに、黄色い菜の花が一面に広がり、絶景となる。毎年、世界各地から数多くの観光客が青海湖の絶景を一目見ようとやって来る。5月と6月は、バードウォッチングのベストシーズンとなる。温暖な気候が、各種鳥の生息に適した環境を作り出し、青海湖はバードウォッチャーにとってのパラダイスとなる。

<5> 「人民網日本語版」2021年08月04日日
朝凌高速鉄道が開通 大連―北京間の所要時間がわずか4時間に
8月3日午前10時26分、G9147号列車が大連に向かって遼寧省錦州北駅を出発。遼寧省朝陽駅と凌海南駅を結ぶ朝凌高速鉄道が開通、運行を開始した。2017年10月に着工した朝凌高速鉄道は、西端の遼寧省朝陽市から遼寧省凌海市を結ぶ。沿線には遼寧省朝陽・巴図営・錦州北・凌海南の4駅が設けられ、全長107キロメートル、設計時速350キロメートル、初期段階の運行最高時速は300キロメートル。朝凌高速鉄道の開通・運行開始によって、京哈(北京―哈爾浜<ハルビン>)高速鉄道の北京―瀋陽区間と京哈鉄道の秦皇島―瀋陽区間で相互接続が実現した。大連から北京までの所要時間は最速4時間となり、これまでより47分短縮、錦州―北京間は最速2時間17分となり、これまでより35分短縮され、東北部の高速鉄道旅客輸送ルートがいっそう改善された。

<4>「人民網日本語版」2021年08月03日
中国初の鉄道積み卸し自動化埠頭、武漢で開港
船と列車のサイレンが鳴り響く中、武漢中遠海運港口1号ガントリークレーンで忙しく積み下ろし作業が行われている傍ら、50基のコンテナを積んだ貨物列車が「武漢港駅」から発車した。これは武漢陽邏国際港コンテナ水陸連携輸送プロジェクトの開港・開通を示している。これは中国初の鉄道積み卸し自動化埠頭であり、長江中・上流で初のスマートコンテナ埠頭にもなる。

<3> 「人民網日本語版」2021年08月03日
2021年版フォーチュン・グローバル500 今年も中国企業が最多
米経済誌「フォーチュン」の2021年版グローバル500が2日に発表された。今年このランキングに入った中国企業は前年より10社増の143社に達し、今年も米国(122社)を抜いてトップに立った。関係者によると、21年ランキングに入った中国企業は数の上での優位性を獲得しただけでなく、企業の経営状況も横方向の比較でも上昇したことから中国経済の持続的な安定回復、安定さの中での好転といった情勢がさらにはっきりとうかがえ、中国経済の実力とポテンシャルが明らかになったという。

<2> 「人民網日本語版」2021年08月02日
北京が「北京に出入りする人の移動を減少させる」措置
北京市政府の徐和建報道官は8月1日に行われた記者会見で、「北京市に出入りする人の移動を減少させ、北京市のリスク地域の人が北京を離れることを厳しく抑制し、北京に入った(戻った)高リスクの人に対する管理と、各タイプの人々に対する健康モニタリングを強化する」と述べた。徐報道官は、「このところ、世界の新型コロナウイルス感染状況は明らかにぶり返しがみられ、ウイルスの変異株が急速に感染を広げ、いくつかの要因が重なって、感染者の海外からの流入リスクが引き続き高まっている。5月中旬以来、国内の複数の場所で集団感染が相次いで発生し、さらに他の省・自治区・直轄市へと広がりつつあり、北京でも北京以外の地域と関係する症例が確認されている。感染拡大をめぐる情勢は厳しく、複雑になっており、首都が直面する感染リスクと予防・抑制のプレッシャーが高まり続けている」と述べた。

<1> 「人民網日本語版」2021年08月01日
ワクチンを国際公共財に 中国はやり遂げた
中国国務院共同対策メカニズムがまとめた最新のデータによると、中国はこれまでに新型コロナワクチンとその原液を7億回分以上、世界へ提供した。現時点で、中国が海外に供与、輸出したワクチンの数は、他の国の総和を超える。発展途上国のワクチン普及を支援する国際組織「GAVIワクチンアライアンス」はこのほど、中国の中国医薬集団(シノファーム)、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)とワクチン調達の事前契約にそれぞれ調印したことを明らかにした。これはシノファームとシノバックのワクチンが「COVAXファシリティ」のワクチンのストックに加えられて、発展途上国の感染症予防・抑制により大きなパワーを付与することを意味する。