「人民網日本語版」2021年4月後半 抜粋(2021/05/01)

<20> 「人民網日本語版」2021年04月30日
映画「Love Letter」、5月20日に中国で再上映
クランクアップから26年になる「Love Letter」の再上映が決まった。岩井俊二監督作の「Love Letter」が5月20日、中国大陸部で再上映される。中山美穂や豊川悦司、酒井美紀、柏原崇などの主演で1995年に日本で上映され、1999年に中国でも上映された。ポスターは中山美穂が演じるヒロインの渡辺博子が雪の中、空を仰ぎ見る名シーンで、ファンの青春の記憶を呼び覚ましている。

<19)「人民網日本語版」2021年04月30日
日本が「従軍慰安婦」の表記を「慰安婦」に変更 外交部「侵略の歴史を直視し、反省すべき」
外交部(外務省)の汪文斌報道官は、29日の定例記者会見で記者からの質問に答えた。【記者】報道によると日本政府は閣議決定した答弁書で、「従軍慰安婦」という用語は誤解を招く恐れがあり、「慰安婦」という用語を使うべきだとした。第2次大戦中の旧国民徴用令による朝鮮半島からの労働者移入については「強制連行」または「連行」ではなく「徴用」を用いるべきだとした。文部科学省は、今回の閣議決定は今後の教科書検定に反映されるとしている。これについて中国側としてコメントは。【汪報道官】日本軍国主義の発動した侵略戦争は中国を含む多数のアジア被害国の人々に甚大な惨禍を与えた。「慰安婦」の強制連行などは日本軍国主義の犯した重大な非人道的犯罪だ。これは国際的に広く認められた歴史の事実であり、動かぬ証拠があり、否認は許されない。

<18> 「人民網日本語版」2021年04月29日
生態環境部、「日本は原発汚染水の海洋放出前に全面的な情報公開を」
生態環境部(省)の劉友賓報道官は28日の定例記者会見で、日本福島原発の汚染水の海洋放出問題について質問に答えた。劉報道官は、「日本の原発汚染水の処分は自国の環境の安全に関わるのみならず、地域と世界全体の環境の安全にも関わるものであり、慎重に慎重を重ねなければならない。日本政府は国民や国際社会の強い反対や問題視の声を顧みず、安全な処理方法を研究し尽くすことなく、また周辺の利害関係国や国際社会と十分な協議や意思疎通を行わぬまま、汚染水の海洋放出という決定を一方的にした。利害関係国であり、日本の近隣である中国が重大な懸念を表明するのは当然だ。日本側は原発汚染水の海洋放出を始める前に、関係する情報を速やかに、かつ全面的に公開し、利害関係国及び国際社会の懸念にしっかりと応えるべきだ」と表明した。

<17> 「人民網日本語版」2021年04月29日
宇宙ステーションのコアモジュール「天和」が打ち上げ
「長征5号B遥2」キャリアロケットが29日午前11時頃、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」を乗せ、文昌航天発射場から打ち上げられた。「天和」がロケットから切り離され予定の軌道に入った後、両翼のソーラーパネルが順調に開き正常に作動した。打ち上げ任務は無事に成功した。今回の打ち上げ成功は、中国の宇宙ステーションの軌道上における組立・建設の全面的な展開を示している。今後のキーテクノロジーの検証、宇宙ステーションの組立・建設の順調な実施に向けた確かな基礎を固めた。

<16>  「人民網日本語版」2021年04月29日
デジタル人民元の研究開発を進めるのはなぜか?
銀行のキャッシュカードとひも付けする必要はなく、かざすだけで決済が完了し、ネットワークがなくても決済できる。資金はリアルタイムで口座に入り、待たなくてよく、手数料もかからない。取り引きはコントロール可能かつ匿名で行なえ、消費者のプライバシーが保護される……デジタル人民元は今、私たちの生活に徐々に近づいてきている。専門家は、「デジタル経済時代の新型決済手段の1つとして、デジタル人民元には極めて大きなポテンシャルがある」との見方を示した。デジタル人民元のテスト実施都市である成都市の市民の徐さんは、少し前にデジタル人民元のプレゼントに当たり、238元(約2万6千円)をもらった。「デジタル人民元での消費体験は素晴らしい。決済の方法は支付宝(アリペイ)や微信支付(WeChatペイ)とそんなに変わらない」という。現在は一部の外食、書店、スーパー、ECプラットフォーム、地下鉄・交通機関などがデジタル人民元に対応するようになり、カバー範囲がますます広がっている。

<15> 「人民網日本語版」2021年04月29日
成都発の中欧班列 運行本数が累計8千本以上に
防疫物資と電子デバイスを積んだ2本の国際定期貨物列車「中欧班列」が、26日に四川省成都市の成都国際鉄路港を出発し、オランダ・アムステルダムと英国・フェリックストーに向かった。成都始発の中欧班列は運行開始から8年がたち、海外の都市は61に増え、累計運行本数は8千本を超えた。フェリックストーは英国の貨物輸送ターミナルであり、英国最大のコンテナ港湾でもある。中欧班列に搭載された貨物は、海上輸送と鉄道輸送の連携輸送によってフェリックストーまで運ばれた後、仕分けされ海運、鉄道、道路によって欧州の西部、中部、南部へと運ばれ、中欧班列全体の輸送力の拡大をさらに後押しすることになる。

<14> 「人民網日本語版」2021年04月28日
若者の30%「収入の4割以上が家賃・ローンに消える」
「衣食住・交通」のうち、「住」は常に私たちにとって欠かすことの出来ない硬直的需要だ。生活サービスサイトの58同城と不動産取引プラットフォームの安居客は、27日に共同で「2021年若者不動産報告」を発表した。一線都市と新一線都市に常住する18-44歳の若者に対する調査によると、若者の多くは毎月の家賃・住宅ローンの返済額が収入に占める割合を4割以下に抑えており、約2-3割が最も多かったが、4割を超える人も30%に上った。同報告によれば、回答者のうち、「マイホームがある」は57.0%に上り、「5年以内に住宅を購入したい」は70.1%で、このうち12.9%が「今年購入する計画がある」として意欲の高さが見られた。

<13> 「人民網日本語版」2021年04月28日
中国製の酸素発生器、新型コロナ感染状況が深刻なインドに到着
中国製の酸素発生器800台が4月26日、中国からインドのデリーに到着した。インドでは新型コロナウイルス感染症の感染状況が引き続き悪化しており、駐スリランカ中国大使は26日、ソーシャルサイトでこの日、中国の香港地区からデリーに向けて酸素発生器800台が空輸され、1週間以内にはその数は1万台になると明らかにした。

<12> 「人民網日本語版」2021年04月27日
南海艦隊に同時就役した艦艇3隻を専門家が解説
海軍の艦艇3隻「長征18号」、「大連艦」、「海南艦」が23日、海南省三亜市のある軍港で同時に就役した。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が就役式に出席し、艦艇を視察した。専門家によると、今回の同時就役には3つの「初」があった。初めて国家最高司令官が大型主力艦3隻に同時に艦旗を授与し、初めて海軍で主力艦3隻が同時に就役し、そして初めて同一艦隊が同日に大型主力艦(水上艦と潜水艦)の引渡を受けた。「長征18号」は最新型の原子力潜水艦、「海南艦」は初の075型強襲揚陸艦、「大連艦」は055型大型駆逐艦だ。

<11> 「人民網日本語版」2021年04月23日
清華大学が「集積回路学院」を設立
創立110周年を迎える清華大学はこのほど、集積回路学院が正式に発足したことを発表した。中国の集積回路の分野の人材育成重要拠点となる同学院は、現在存在しているボトルネックを打破すると同時に、こうした難題が将来生じることがないよう取り組んでいく。電子機器の「心臓部」と呼ばれる集積回路は、全ての情報技術産業の核心部分となる。現在、中国の集積回路産業は、急成長を続けており、技術革新能力も継続的に向上して、産業発展の下支えとして顕著な力を発揮している。しかし、全体的に見ると、技術レベルは決して高いとは言えず、中核製品のイノベーション能力も低く、全体としてローエンド、ミドルレンジの製品が多いなどの問題が依然として存在している。

<10> 「人民網日本語版」2021年04月22日
中国における新型コロナワクチンの接種回数が2億回以上に
中国国家衛生健康委員会の米鋒報道官は21日に開かれた国務院共同対策メカニズムの記者会見で、現時点で、中国全土の新型コロナウイルス・ワクチンの接種回数が2億回を超えたことを明らかにした。米報道官は、「国は現在、2回目の接種に必要な量を十分に考慮してワクチン供給を調整している。各地は計画を入念に調整し、8週間以内に2回目の接種を行えるよう確保し、1回目は打ったが、2回目は打っていないというケースが発生しないよう取り組まなければならない」と強調。さらに、「世界を見ると、新型コロナウイルスの新規感染者が8週連続で増加した。先週だけを見ると、新規感染者が526万人と、1週間当たりで過去最高を記録した。変異ウイルスも次々に見つかっている」とし、「水際対策や国内でのリバウンド防止をしっかりと行うと同時に、ワクチン接種を加速させ、接種すべき人々はできるかぎり接種し、さらに、個人レベルでの感染対策をしっかりと講じなければならない」と呼び掛けた。

<9> 「人民網日本語版」2021年04月22日
世界最大規模の社会保障制度打ち立てた中国
国家発展改革委員会の秘書長兼報道官の趙辰昕氏は21日、国務院報道弁公室の記者会見において、「世界最大規模の社会保障制度が中国で完成した。中国における人口1千人あたりの医療衛生機関のベッド数は6.51床に達している。各種保険別の加入者数は、基本養老金(年金)が9億9900万人、基本医療保険が13億6千万人、失業保険が2億1700万人、労災保険が2億6800万人となっている」と紹介した。

<8> 「人民網日本語版」2021年04月21日
上海モーターショー開幕、新エネ車に注目集まる
19日、「変化を抱きしめる」がテーマの第19回上海国際自動車工業展覧会(上海モーターショー)が国家エキシビションセンター(上海)で始まった。今回は世界から企業1千社が積極的に出展し、総展示面積は36万平方メートルに上り、外資系や中国の大手自動車メーカーをはじめ、ネット企業による自動車製造の新興勢力、国際的な一流の部品サプライヤー、車載ネットワーク(IoV)の関連企業が集結した。低炭素で環境保護に配慮した新エネルギー車が、大手メーカーが今回のモーターショーに出展する「スター製品」になり、来場者の注目を集めた。

<7> 「人民網日本語版」2021年04月21日
2020年に5Gがもたらした直接的な経済効果は8000億元以上
「中国情報通信研究院の調査結果によると、2020年に5Gがもたらした直接的な経済効果は8000億元(1元は約16.6円)以上にのぼった」。19日午後、ボアオ・アジア・フォーラム2021年年次総会の「5Gの未来」分科会で司会が共有した一組のデータが、出席者たちの間で話題となった。中国移動通信集団有限公司の楊傑会長は、「この8000億元のうち半分は5G携帯端末が占め、そして約2000億元はネットワーク建設への投資、残りの2000億元弱は5Gの情報サービスが占めている」と述べた。中興通訊(ZTE)の李自学会長は「5Gはすべての業界に力を与えることができ、スマート製造、運営・メンテナンスモニタリングリモート化などが5Gを大量応用するシーンになる」と述べた。華為(ファーウェイ)の副会長で、輪番会長の胡厚崑氏は「5Gは消費者向けと各業界向けの2本のコースを敷いた。中国国内の港湾、鉱山、医療、製造などの業界が5G応用の積極的な推進を開始している」と述べた。

<6>「人民網日本語版」2021年04月21日
中国、新型コロナワクチンの今年の生産数30億回分以上に
中国国務院共同対策メカニズム科学研究難関攻略グループ・ワクチン研究開発タスクフォースのリーダー・鄭忠偉氏は、20日に海南省博鰲(ボアオ)で開幕した「ボアオ・アジアフォーラム2021年年次総会」の分科会「新型コロナウイルスワクチンの供給とアクセシビリティ」で、「早期に戦略的決定が下されたほか、制度的メリット、革新的組織管理などが功を奏し、中国の新型コロナウイルスワクチンの生産能力は年間約50億回分となっている。今年の生産数は30億回分を超える見込みで、下半期に段階的に実現するだろう」と語った。鄭氏は、「非常にスピーディーであるものの、海外で展開された第3相の臨床試験を含めて、どの段階も省略されていない。中国のワクチンの審査、承認基準は、米国やEU(欧州連合)と比べても決して低くない」と強調。

<5> 「人民網日本語版」2021年04月20日
サイレント広場ダンス? 「これなら近所迷惑にもならない」と歓迎の声
中国では、「広場ダンス」が国民的レクリエーションとなっていることは周知の事実だ。ただ、公園で音楽をガンガン大音量で流すので、近隣の住民からは、「ゆっくり休むこともできない」といった苦情が出ることもしばしばだ。上海市嘉定区にある団地・紅梅小区の隣にある広場では、一般的な広場ダンスと違い、ダンスチームが音楽を流さずに、ダンスを踊っている。周りに音楽は聞こえてこないものの、メンバーの女性十数人の動きはきれいに揃っている。実は、メンバー全員はイヤホンを付けており、それを通して同じ音楽を聞いているからだ。イヤホンのチャンネルを指定すると、音楽再生プレイヤーが流す音楽を聴くことができるという仕組みになっている。

<4>「人民網日本語版」2021年04月20日
中国、世界最大規模の5Gモバイネットワークをほぼ構築
国務院新聞弁公室で19日に開催された国務院政策定例ブリーフィングで、工業・情報化部(省)の劉烈宏副部長は取材に対し、中国のネットワーク建設の成果を紹介した。5Gネットワークについて同部のデータを見ると、中国はすでに世界最大規模の5Gモバイルネットワークをほぼ構築している。21年2月末現在、建設済みの5G基地局は累計79万2千ヶ所に上り、5Gネットワークに接続する端末数は2億6千万台に達した。下半期の5Gスマートフォン出荷量は80%前後占めると予測される。

<3> 「人民網日本語版」2021年04月19日
中国の科学者、象の鼻のように柔軟で力強いロボットアームを開発
中国科学技術大学が18日に明らかにしたところによると、同大の陳小平氏の研究チームは剛性ロボットアームの限界を打破し、軟体ロボットアームにより不確実なシーンにおけるロボットの操縦の問題を解決した。研究成果はこのほどロボット分野の著名誌「International Journal of Robotics Research」に掲載された。柔らかく柔軟で力強い軟体組織である象の鼻からヒントを得て、研究チームは2013年にハニカム気動ネットワーク構造を打ち出すとともに、これに基づき象の鼻のように柔軟で負荷に強い軟体アームを設計・作成した。

<2> 「人民網日本語版」2021年04月17日
美しい伝統的な庭園に生まれ変わったかつての鉱坑 江蘇省南京市
江蘇省南京市江寧区には、3.45平方キロメートルの面積の天然のくぼ地がある。木々が生い茂り、生物の種類は豊富で、多様な生態系を有し、とりわけ石灰石資源が豊富だ。ここでは1950年代から石材が採掘されてきた。かつての採掘作業がさまざまな歴史的遺跡を現在まで伝えている。。大きな鉱坑、かつてのセメント工場、泥沼地などだ。2018年、同省は、南京市がここに園芸博覧園を建設し、2021年の江蘇省園芸博覧会の開催地誘致を決定した。2年あまりの間に、産業遺跡の保存を基礎として生態環境の修復と建設計画を進め、鉱坑の中に都市園林13カ所を造園した。

<1> 「人民網日本語版」2021年04月16日
中国のグリーン建築が急発展 CO2排出量ピークアウトなどの実現へ
住宅・都市農村建設部(省)の標準定額司の倪江波一級巡視員はこのほど、「2022年になれば、都市部で新たに建設される建築物のうち、(環境性能に配慮した)グリーン建築(グリーンビルディング)の面積が70%を占めるようになる。19年には、全国のグリーン建築の累計建築面積は50億平方メートルを超え、同年の都市部の新規建設建築物に占める割合は65%に達した」と述べた。グリーン建築とは、建築物の全ライフサイクルにおいて、資源の節約、環境保護、汚染削減に最大限配慮し、人々に健康的、実用的、高効率の利用空間を提供するために、人と自然との調和共生を最大限に実現した高品質の建築物を指す。先進国に比べ、中国のグリーン建築発展のスタートは遅かったが、発展ペースは速い。