「人民網日本語版」2021年2月後半 抜粋(2021/03/01)

<20> 「人民網日本語版」2021年02月26日
「スーパーミラー発電所」の秘密を探る
甘粛省敦煌市から西に約20キロメートル離れた所にあるゴビ砂漠で、「スーパーミラー発電所」と呼ばれる首航高科敦煌100MW溶融塩タワー型太陽熱発電所が輝きを放っている。発電所内の1万2000基以上のヘリオスタット(太陽追尾式ミラー)が同心円を作り高さ260メートルの集熱タワーを取り囲んでいる。鏡の反射面積は計140万平方メートル以上で、設計上の年間発電量は3億9000万kWh、毎年CO2排出量を35万トン削減できる。これは中国で現在まで建設されているうち規模が最大で、集熱タワーが最も高く、24時間連続で発電できる100MW溶融塩タワー型太陽熱発電所だ。

<19> 「人民網日本語版」2021年02月25日
習主席が「中国の貧困脱却の難関攻略における全面的な勝利」を厳かに宣言
習近平国家主席は25日、全国貧困脱却難関攻略総括表彰大会で重要談話を発表し、「全党と全国各民族の人民の共同の努力を経て、中国共産党創立100周年を迎える重要な年に、中国の貧困脱却の難関攻略における全面的な勝利を収めた。現行の基準で、農村貧困人口9899万人全員が貧困脱却を果たし、貧困県832県の全てと貧困村12.8万村の全てが貧困を脱却した。地域全体の貧困を解決し、絶対的貧困を解消するという困難な任務を成し遂げ、人類の歴史に再び輝かしい奇跡を生み出した」と厳かに宣言した。

<18)「人民網日本語版」2021年02月25日
WHO専門家、新型コロナが実験室から漏洩の可能性「極めて低い」
世界保健機関(WHO)新型コロナウイルス発生源研究国際専門家チームのメンバーで、豪シドニー大学教授のドミニク・ドワイヤー氏はこのほど、「The Conversation」ウェブサイトへの寄稿文の中で中国での活動状況を振り返り、新型コロナウイルスが実験室から漏洩した可能性が極めて低いと強調した。ドワイヤー氏は「専門家チームは多くの取り組みを行い、中国側の科学研究者と交流した。早期の患者と会い、武漢で実地調査を展開し、さらに多くの資料を読んだ。既知の1人目の感染者より先に、武漢市で新型コロナウイルスの大規模感染が生じたとする確かな証拠はなかった」と話した。

<17> 「人民網日本語版」2021年02月24日
中国の新型コロナワクチン、接種28日後には9割に抗体
新型コロナウイルスのワクチンの安全性や有効性、接種の必要性について、北京市疾病予防管理センターはこのほど、「前期試験では、2回にわたる接種全てを受けてから28日後には被接種者の90%以上に抗体ができており、その予防効果が明らかであることを示している。そのため、ワクチン接種を受ける必要性は非常に高い」との見方を示した。同センターは、「安全で有効なワクチンは、疫病を予防する最も有力な武器。18歳以上、59歳以下の全ての人は、ワクチン接種禁忌に該当しない限り、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるべき」としている。

<16>  「人民網日本語版」2021年02月24日
火星探査機「天問1号」、火星の待機軌道に入る
初の火星探査任務を担当する探査機「天問1号」は24日午前6時29分、3回目となる火星接近時の減速に成功し、近火点高度280キロメートル、遠火点高度5万9000キロメートルで、周期が火星の2日に当たる火星の待機軌道に入った。探査機は待機軌道を約3カ月周回する。周回モジュールの7台のペイロードの電源がオンになり、科学探査を開始する。同時にペイロードの中分解能カメラ、高分解能カメラ、分光計などが着陸予定エリアの地形や砂嵐などの詳細な調査を行い、タイミングを見計らい火星への着陸に向け準備を整える。

<15> 「人民網日本語版」2021年02月24日
世界5G基地局の7割が中国に ファーウェイの5G関連契約1千件超
中国の5Gは今、世界の先頭を走っている。23日、開催中のモバイルワールドコングレス(MWC)上海で工業・情報化部(省)の劉烈宏副部長が明らかにしたところによると、中国国内ではすでに5G基地局72万ヶ所近くが開通し、世界の約7割を占めるという。中国電信(チャイナ・テレコム)の柯瑞文会長は、「中国国内の5Gプラン契約者は3億2千万人を超えた」と明かし、華為(ファーウェイ)の胡厚崑副会長はさらに踏み込んで、「ファーウェイはプロバイダーや協力パートナーとの間で、(5Gの応用シーンをビジネス・産業分野へと広げる)5G To-Bプロジェクトに関連した1千件を超える契約にすでに調印した」と紹介した。

<14> 「人民網日本語版」2021年02月23日
北京市で362万人が新型コロナワクチン接種済み レストラン店員の胸には「接種済み」マーク
今月21日の時点で、北京では、新型コロナウイルスのワクチン556万3000回分が接種され、接種を受けた人の数は累計で362万6000人となった。22日、北京市西城区のあるレストランに足を運ぶと、市場監督管理当局の職員が、レストランに「新型コロナウイルスのワクチンを接種して、免疫の長城をみんなで建設しよう」と書かれたポスターを張っていた。また店内では、ワクチン接種を受けた店員が、「接種済み」と書かれたシールを胸に付けていた。現時点で、西城区の飲食店や薬局の店員約2万人が接種を受けた。一部の老舗飲食店や企業の食堂、飲食チェーンブランドなどの接種率は90%を超えているほか、コールドチェーンで輸送される食品取扱者の接種率は95%となっている。

<13> 「人民網日本語版」2021年02月23日
中国、5年連続でドイツ最重要の貿易パートナー
ドイツ連邦統計局が22日に発表したデータによると、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、2020年の中国とドイツの二国間貿易額は前年比3%増の約2121億ユーロ(1ユーロは約127.8円)に達し、中国は5年連続でドイツにとって最も重要な貿易パートナーになったという。データによると、20年のドイツの対中輸入額は前年比5.6%増の約1163億ユーロだった。対中輸出額は約959億ユーロだった。2番目の貿易相手国のオランダとの貿易額は8.7%減の1728億ユーロで、3番目の米国との貿易額は9.7%減の1716億ユーロだった。

<12> 「人民網日本語版」2021年02月23日
北京、香港、マカオ、上海、深センを結ぶリニア計画明らかに!
リニアなら広州-北京間がわずか3.3時間に

このほど発表された「広東省国土空間計画(2020―2035年)」には、京港澳(北京・香港地区・澳門<マカオ>地区)および滬深広(上海・広東省深セン・広東省広州)をそれぞれ結ぶ高速リニア線の建設計画が組み込まれた。この計画が実現すれば、約1600キロメートル離れた広州―上海間の所要時間は3時間、約2千キロメートル離れた広州―北京間の所要時間はわずか3.3時間と、高速鉄道を利用するより5割以上も短縮されることになる。

<11> 「人民網日本語版」2021年02月23日
渤海で新たに1億トン級の大型油ガスを発見
中国海洋石油集団有限公司(中国海油)は22日、その渤海油田で再び大型油ガスを発見したと発表した。「渤中13−2」油ガス田の確認埋蔵量は原油生産量換算で1億トン級にのぼり、渤海油田を全国最大の原油生産拠点にするという中国海油の積極的な目標に向け埋蔵量の基礎を固めた。中国海油によると、渤中13−2油ガス田は渤海中部海域に位置し、天津市から約140キロ離れている。平均水深は約23.2メートル。「渤中13-2-2井」では厚さ約346メートルの油層が見つかり、5223メートルまで掘削が終わっている。試験によると、同井の1日平均の原油生産量は約300トン、天然ガスは約15万立方メートル。

<10> 「人民網日本語版」2021年02月22日
中国製造業の実力を反映する「手で裂けるステンレス」
習近平総書記は山西省を視察した際に、「ステンレスが指に巻けるほど柔らかくなった」と述べ、国産品の「手で裂けるステンレス」を称賛した。このほど開かれた第6回中国工業大賞発表会において、この太鋼ステンレス精密帯鋼有限公司が独自開発した世界で最も薄いステンレス箔「手で裂けるステンレス」が大賞を受賞した。明らかに一巻きのステンレス材であるにも関わらず、広げると蝉の羽のように薄く、手で簡単に裂くことができる。「手で裂けるステンレス」は幅広で超薄型の精密ステンレスだ。中国はこれまでの長期にわたり、この国の重要な新興分野で必要とされるハイテク基礎材料を生産する能力を持たず、高額で輸入する苦境に直面していた。輸入品だと1グラムあたり数百元(1元は約16.3円)もする。近年、宇宙、原発、新エネなどの新興産業の急発展により、国内市場で同製品の需要拡大が続き、キーテクノロジーを他国に握られることによる需給バランスの乱れが日増しに顕著になっている。これを背景に、国産「手で裂けるステンレス」が誕生し、高価な輸入品を買う状況から安価な国内での製造へと変わった。

<9> 「人民網日本語版」2021年02月22日
イラストで知ろう!イマドキ中国】 今いるところで年越し
春節(旧正月、今年は2月12日)は中国人にとって1年の中で一番大事な祝日。特に故郷を離れて就学や就職している人たちにとって、春節休暇は久しぶりに家族と会える貴重なひと時でもある。しかし、今年は新型コロナ感染予防・抑制から、中国国内の各地では「今いるところで年越し」の呼びかけが行われ、帰省やUターン、旅行による人の流動が抑制された。そんな今年の春節を人々はどのように過ごしたのだろうか?「原地過年(今いるところで年越し)」とは現在の居住地で春節の年越しをすることを指す。強制ではないものの、各地では地方政府や企業などが優遇措置や様々なサービスなどの提供を行うことで、呼びかけに応えて帰省しないこれらの人々をサポートした。なかでも経済的な余裕があまり無い出稼ぎ労働者に対しては、臨時の宿泊施設の提供や景勝地の入場料免除などの支援を行って帰省を抑制する一方で、途中停車しない特別列車を運行するなどして、感染リスクを下げるなどの対策がとられた。

<8> 「人民網日本語版」2021年02月22日
2021全国高考の実施時期が6月7日と8日に確定
教育部(省)公式サイトは19日、2021年の大学学生募集業務に関する通知を掲載した。同通知によると、全国統一試験は6月7日にスタートする。具体的な科目の試験時間は、6月7日の9:00-11:30が国語、15:00-17:00が数学、6月8日の9:00-11:30が文科総合/理科総合、15:00-17:00が外国語となっている。外国語ヒアリング試験内容がある場合は外国語の筆記試験開始前に行う。教育部は、新型コロナウイルス感染症予防・抑制が常態化された状況での中国大学統一入学試験(通称「高考」)実施体制を整えるよう要求している。

<7> 「人民網日本語版」2021年02月20日
世界初の道路・鉄道一層構造の複数タワー斜張橋、最初の鋼鉄製主塔設置に成功
広東省珠海市で2月19日午前11時18分、世界初の道路・鉄道一層構造の複数タワー斜張橋である珠機城際金海特大橋の最初の鋼鉄製主塔が無事設置された。

<6>「人民網日本語版」2021年02月20日
第132回広交会から新会場を使用へ 展示面積62万平米に
中国輸出入商品交易会(広交会)プレスセンターが18日、広交会会場第4期プロジェクトで建設される会場が、第132回中国輸出入商品交易会(2022年秋交会)から使用されると発表した。同プロジェクト完成後、広交会の会場は機能がより充実し、展示面積は62万平方メートルに達し、世界最大の総合的展示施設になるという。同プロジェクトは商務部(省)と広東省人民政府が共同建設するもので、2020年12月18日に工事がスタートした。現在の広交会会場Aブロックの西側とCブロックの南西コーナーにある。プレスセンターの説明によると、広交会の現在の会場の建築面積は110万平方メートル、同プロジェクトの建築面積は51万5千平方メートルで、新会場完成後の総建築面積は161万5千平方メートルに達するという。

<5> 「人民網日本語版」2021年02月19日
データからみた春節期間における中国14億人の購買力の力強さ
一連のデータが、今年の丑年の春節(旧正月、今年は2月12日)の様子を伝えている——小売・飲食消費が8200億元(1元は約16.3円)を超え、映画の興行収入が80億元の大台を突破し、1億人が帰省せず今いるところで春節を過ごすことを選択。年越し用品の宅配便6億6千個が春節期間の帰省・Uターンラッシュのような特別体制で配達された。商務部(省)のモニタリングによると、2月11日から17日までの間に、全国重点小売・飲食企業の達成した売上高は約8210億元に上り、昨年の春節連休期間より28.7%増加した。春節連休期間にオンライン決済プラットフォーム「網聯」で処理された、異なる金融機関の間で行われたオンライン決済取引は79億3700万件に上り、取引金額は4兆9800億元だった。

<4>「人民網日本語版」2021年02月19日
上空から眺めた「東チベットの真珠」 チベット自治区昌都市
西蔵(チベット)自治区東部にある昌都(チャムド)市は、青海・四川・雲南各省と接し、山脈と三江(金沙江・瀾滄江・怒江)流域を横断するように広がっている。豊かな自然景観と人的、文化的な魅力溢れる同市は、「東チベットの真珠」と呼ばれている。以前の昌都は、屋根が低く、道路がぬかるんでいる立ち遅れた地域だった。数十年にわたる発展を経て、同市の経済と社会には、極めて大きな変化が生じた。市街地域には高層ビルが林立し、交通量は増え、交通ネットワークは四方八方をカバーし、各民族が往来・交流・融合する「新生」昌都は、高原峡谷の中に堂々と広がっている。

3> 「人民網日本語版」2021年02月18日
春節連休中、盛り上がり見せたナイトタイムエコノミー 福建省福州
福建省福州市達明美食街では2月15日夜、市民がグルメを味わいながら、ナイトマーケットをそぞろ歩いて楽しんでいた。春節(旧正月、今年は2月12日)の連休期間中、同市の各大型公園や景勝地は、観光のピークを迎えた。夜が更けても福州市内の賑やかさは昼間と変わらず、ナイトタイムエコノミーが引き続き発展傾向を呈していた。

<2> 「人民網日本語版」2021年02月18日
駐ミャンマー中国大使「中国は事前に政局の変化知らず」
中国の陳海・駐ミャンマー大使は15日、現在のミャンマー情勢について同国の主要メディアの書面インタビューに応じた。在ミャンマー中国大使館の公式サイトが伝えた。陳大使は、「今回ミャンマーの政局に生じた変化を、中国側は事前に知っていたわけではない。国民民主連盟(NLD)とミャンマー国軍はいずれも中国と友好的関係にあり、現在生じている事態は中国の望むものでは全くない。中国はミャンマー各者が憲法と法律の枠組み内で意見の相違に適切に対処し、政治と社会の安定を維持することを望む」と明言。

<1> 「人民網日本語版」2021年02月17日
2021年中国の映画興行収入が合計約1640億円突破
中国の映画市場は2021年の興行収入がすでに合計100億元(1元は約16.4円、約1640億円)を突破した。中国映画が全体の96%以上を占める。春節(旧正月、今年は2月12日)連休中だけでも、すでに合計65億元を突破して、中国の1日当たり興行収入、世界の単一市場での1日当たり興行収入など、複数の記録を塗り替えた。現在までに「你好,李煥英(Hi、 Mom)」が20億元を突破。劉若英監督作品「後来的我們(Us and Them)」の13億6000万元を超えて、賈玲監督は中国映画史上最高の興行収入を記録した女性監督となった。「唐人街探案3(僕はチャイナタウンの名探偵3)」は30億元を突破。陳思誠監督はこれまでに手がけた作品の総興行収入が中国映画史上初めて100億元を超えた。